日ノ出国、はいふり世界へ           作:冬吉

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第四十六話 出航

明乃「そういえば、奥にいる”巡洋艦”みたいな艦は、何だろう?」

 

もえか「何だろう、ブルーマーメイドの新しい艦かな?」

 

榎本「そこの二人共、何をしている」

 

明乃「え?」

 

もえか「うん?」

 

明乃ともえかが振り向くとそこには、京原と榎本が立っていた。

 

明乃「あ!?」

 

もえか「ミケちゃん、知っている人?」

 

明乃「う、うん、登校する際に躓いて、巻き込んでじゃった人が海に落ちそうになった時に助けようとして、海に落ちてしまった人」

 

もえか「ミケちゃん、ちゃんと謝らないと」

 

京原「いいのよ、海に落ちるなんて、私が学生の時にあった事だから、ところで貴方達は、先から何を見ていたの?」

 

もえか「あ、はい、奥にある”巡洋艦”みたいな艦を見ていたんです」

 

京原「巡洋艦みたいな艦?、あ、あれは「はるみ」よ」

 

明乃「はるみ?」

 

京原「私達が乗る艦よ、自己紹介を忘れていたわね、私は、はるみ艦長の京原監察官よ」

 

榎本「副長の榎本監察官です」

 

もえか「二人は、ブルーマーメイドの人、何ですね」

 

京原「えぇ、同時に教員でもあるわ」

 

榎本「おっと、京原艦長、そろそろ、打ち合わせ時間です」

 

京原「そうね、私達は、失礼するわね」

 

明乃・もえか「はい!」

 

晴風 艦内

 

晴風クラス達「同じクラスになれたね」

 

???「(はぁ、何で晴風何だろう、これじゃ私、落ちこぼれだ)」

 

???「宗谷さん、久しぶりだね、元気出して、宗谷さんが艦長じゃないなんて、何かの間違いだよ、成績トップクラスなのに、」

 

真白「ん、」

 

明乃「ああ!、一緒の艦なんだ~」

 

真白「ついてない」

 

明乃「縁があるのかな?」

 

真白「絶対ない!」

 

明乃「えへ・・、あっ、私、岬明乃。二人は?」

 

???「宗谷さん、お知り合い?」

 

真白「知らない、知らないったら、知らない」

 

明乃「宗谷さん?宗谷ましろさん、副長さんだよね、貴方は?」

 

???「私は、機関助手の、」

 

明乃「黒木洋美さん」

 

洋美「あ、うん」

 

明乃「よろしくね!」

 

真白「(岬、明乃、)」

 

数十分後

 

指導教官である古庄と京原達が晴風の教室に入ってきた。

 

古庄「晴風クラス、全員揃ったか?」

 

真白「(あれ、この二人は、」)

 

真白は、何処かで会った事を思い出した。古庄は、周りを見渡し、

 

古庄「艦長!」

 

明乃「はい!」

 

真白「(艦長!?)」

 

明乃「起立!」

 

古庄「指導教官の古庄です。今日から貴女達は、高校生となって、海洋実習に出る事になります。辛い事もあるでしょうが、穏やかな海は、よい艦乗りを育てないと言う言葉があります。仲間と助け合い、厳しい天候にも耐え、荒い波を越えた時に、貴女たちは一段と成長してるはずです。また陸に戻った時、立派な艦乗りになった貴女達と会える事を・・・楽しみにしています。」

 

古庄は、自己紹介と海洋実習の意義について、伝え終えると京原達の話に入る

 

古庄「それと今年度の海洋実習では、臨時教官が就いていますので紹介します」

 

京原「皆さん、初めまして、教官艦「はるみ」艦長の京原 和泉です」

 

榎本「同じく教官艦「はるみ」副長の榎本 花音です」

 

古庄「彼女達は、1年の間、海洋実習を共にします。分からない事があったら相談をするように、では、各自、出航準備」

 

説明を終えた、古庄と京原達は、それぞれの教官艦に向かう為、退室した。

 

明乃「あの!、古庄教官!」

 

古庄「何、岬さん?」

 

京原は、追いかけて来た明乃に頷いた

 

明乃「あの、如何して私が艦長なのでしょう」

 

京原達は、会話に介入せず話を聞く事にした。

 

明乃「その、私は、艦長なれる程の成績では、」

 

古庄「では、聞くけど、貴女の理想の艦長とは?」

 

明乃「え?、それは、艦の中の、お父さんみたいな、あの、船の仲間は、家族なので」

 

古庄「んっ、ではそうなればいいは、この晴風にふさわしい立派な艦長に」

 

晴風 艦橋

 

明乃「あれ、五十六?」

 

五十六「ぬ、」

 

???「ね、こ」

 

???「可愛い、」

 

真白「うわぁ、また、お前が、いえ、艦長が連れて来たんですか?」

 

明乃「勝手に乗り込んだみたい」

 

その時、出港を知らせる合図が鳴る。

 

明乃「あ、出港用意しないと、」

 

真白「この猫、如何するんだ!?」

 

???「もう降ろせないですし、鼠を退治してくれるから、良いんじゃないんですか?」

 

真白「そんな!猫と一緒に航海するのか」

 

明乃「じゃ、五十六は、大艦長という事で」

 

真白「私より階級が上・・・」

 

明乃「あ、そうだ!、改めてまして艦長の岬明乃です。よろしくね」

 

真白「副長の宗谷ましろだ」

 

???「私は、書記の納紗幸子です」

 

???「水雷委員の西崎芽衣よ」

 

???「すみません!、遅れました、ごめんなさい・・・はぁ、はぁ、わ、私、こ、航海長の知床鈴です」

 

鈴「貴方は?」

 

???「ほう、ほう」

 

明乃「砲術委員の立石志麻さんだよね?」

 

志摩「うん」

 

晴風クラスの自己紹介をしている時、

 

榎本「自己紹介は、構わないが出港準備をお忘れてないよな?」

 

何故か、榎本が晴風にいた。

 

明乃「あ、榎本教官」

 

榎本「もう出港時間を過ぎてるぞ、早くしないと遅刻行きだぞ、」

 

艦橋に置かれた時間を見るともう出港時間を過ぎている事が分かった。

 

艦橋にいる全員「うわー!、急げ!」

 

榎本「それと京原艦長から貴方にこれを渡します」

 

明乃「これは?」

 

榎本「携帯型無線機よ、我々との交信は、その機械を使いなさい」

 

明乃「分かりました」

 

榎本「よし、すぐに出港準備を完了させるのよ」

 

明乃「はい!」

 

そう言って、榎本は、はるみに戻っていた。

 

数分後

 

はるみ艦橋から晴風が動き出した事を確認した。

 

榎本「京原艦長、晴風が出港を確認しました」

 

京原「よし、我々も出港するわよ、両舷前進、微速」

 

西神「了解、両舷前進、微速」

 

そして、はるみも横須賀女子海洋学校から出港した。

 

京原「航海長、操艦、両舷前進原速、赤黒なし、針路150°」

 

西神「航海長、いただきます、両舷前進原速、赤黒なし、針路150°、本艦は、これより西之島新島沖を向け、航行します」

 

京原「よし、我が艦は、航洋艦「晴風」の後方に就く」

 

そして、はるみを含む横須賀女子海洋学校の艦艇は、問題なく出港した。その先に起こる危機があるとは、まだ、誰も知らない。

 

                                          続く

 

 

 

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