4月5日(出港から4日目)
京原「予定通りにいけば、明後日には、西之島新島に到達するわね」
榎本「そうですね。我が方も異状なく航行しています。順調にいけば、いいですね」
教官艦「はるみ」 ウィングデッキ
はるみ見張り員「うん?あれ、晴風の速力が落ち始めている。」
柴代「どうした?」
はるみ見張り員「あ、柴代さん、前方を航行している晴風の速力が落ち始めているのですが、何かあったんでしょうか?」
柴代「艦長達に報告してくる」
柴代は、ブリッジにいる京原達に声をかけた。
柴代「京原艦長」
京原「どうしたの柴代保安監督正」
柴代「はい、我が艦の前方を航行している晴風の速力が落ち始めているのですが」
榎本「確かに距離が縮まって来ている」
京原「速力の低下、おそらく機関の故障である可能性があるわね、榎本副長、無線で晴風に連絡を執ってくれないかしら」
榎本「了解しました」
その頃、晴風では
真白「海洋実習の集合場所に向かっている時に機関の故障なんて、ついてない」
幸子「これは、万事休すですね」
鈴「ココちゃん、感心している場合じゃないよ~!」
そんな時、京原から渡された無線機が鳴る
幸子「艦長、無線機が鳴ってますよ」
明乃「あ、うん、もしもし」
京原「もしもし、岬艦長?」
明乃「京原教官!」
京原「岬艦長、あなたの艦の速力が落ちているのだけど、何かあったの?」
明乃「実は、機関が故障してしまって、修理する必要が・・・」
京原「(やっぱり)分かった。機関故障での遅刻は、こちらから古庄教官に伝えておくから大丈夫よ」
明乃「分かりました」
京原「それと、」
明乃「はい?」
京原「私達の艦から2名の機関科を向かわせるわね」
明乃「ありがとうございます!」
はるみは、速力を落としながら晴風に接近していき、左舷側に接舷し、ラッタルを繋げた。そして、二名の乗員が晴風にやって来た。
星沢「教官艦「はるみ」機関長の星沢 優香や」
灘島「同じく機関助手の灘島 正美です」
媛萌「応急員の和住媛萌です」
百々「同じく応急員の青木百々です」
星沢「貴方達、機関室まで案内してほしい」
星沢達は、応急員の媛萌と百々に連れられて、晴風の機関室に向かった。
機関室に着くと扉をノックした。
黒木「はい」
晴風の機関助手の黒木が返事をすると扉が開かれた。
柳原「おぅ、何でぇおめぇらは?」
星沢「教官艦「はるみ」機関長の星沢や」
灘島「同じく機関助手の灘島です」
星沢「晴風の機関を修復の手伝いに来たんだが」
柳原「おぉ!そうか!私は柳原麻侖だ!」
黒木「私は、機関助手の黒木洋美です」
星沢「自己紹介も終えたし、故障したエンジンを見せてくれないかしら?」
自己紹介を終え、柳原と黒木は、星沢達を機関室からエンジンルームに案内した。
そして、星沢達は、持ってきた工具を床に置き、レンチを取り出した。
灘島「確か、晴風の機関は、高圧缶でしたね」
星沢「あぁ、機関を高圧缶にする事によってどの航洋艦より早い速力を実現する事が可能や、だけど、晴風に搭載されているこいつ(高圧缶)は、安定性があまり良くないから、最大速力を出そうとすると一気に逝ってしまう。それにこの艦は、教育艦になる前は、新装備を実証試験する為の試験艦っ的だったからな」
柳原「なぁ、クロちゃん、ありゃ、」
黒木「間違いないわね、機関に関する知識が豊富で仕組みも知っているから、かなりの技量を持っているわ」
柳原と黒木が星沢達の事を話していると
星沢「二人共、高圧缶の何処かに破損箇所がないか、確認してもらえへんか?」
柳原「お、おう」
黒木「分かりました」
星沢・灘島・柳原・黒木の四人は、晴風の機関の修理及び点検を共に行った。
続く