2016年4月7日 6:00 西之島新島
古庄「全艦集合した?」
副教官「いえ、武蔵と晴風、そして教官艦「はるみ」がまだです、はるみからの情報によると機関不全(エンジントラブル)により到着が遅れるとの事です」
古庄「仕方ない事よ、あの艦は」
その頃、晴風とはるみは、集合地点である西之島新島を目指していた。
真白「現在位置は」
鈴「えっと、28°10’50”N、139°33’30”E、72.4マイル」
真白「あと何分で集合場所に着く、」
鈴「じゅ、巡航速度18ノットで4時間」
真白「はぁ・・・始めての海洋実習に遅刻するなんて、ついてない」
鈴「ご、ごめんなさい。私が方向間違えたから」
京原「でも、機関が損傷しなかっただけでも、不幸中の幸いよ、本格的に壊れたら、一旦、横須賀に曳航しなければ、ならなかったし、実習どころ話じゃないないわよ」
真白「それもそうですが・・・」
幸子「エンジンが直ったので、しばらくの間は、大丈夫だと思いますけどね」
芽衣「晴風は、高圧缶だからね、速度は速い分、故障が相次ぐだもん」
真白「はぁ、ついてない、そういえば艦長は、」
明乃「今日は、いい天気だね、五十六」
五十六「ぬ・・・」
明乃「やっぱり海っていいな、」
芽衣「艦長、副長が読んでるよ~」
明乃「あ、芽衣ちゃん」
芽衣「このままだと集合時間に間に合わないて、」
明乃「さるしまには、通信員のつぐちゃんが遅刻の連絡をしてもらたよ」
芽衣「でも呼んで来いってさ」
明乃「うん」
五十六「う、う、」
一方、はるみ 戦闘指揮所
はるみ乗員「艦長、SIFに反応あり、教官艦「さるしま」及び多数の教育艦を確認」
京原「さるしまからの無線連絡は、来た?」
はるみ乗員「いえ、応答がありません」
京原「変ね、連絡来てもいい頃なのに」
榎本「えぇ、確かに可笑しいですね」
京原達がさるしまからの連絡が来ない事に疑問を抱いていた時、晴風では、
明乃「どうしたの?」
真白「何処へ行っていたんですか!」
明乃「ちょっと甲板に、」
真白「遅刻しそう何にを!」
明乃「遅れるっていう連絡は、もうつぐちゃんに送って貰ったし、だから五十六に餌を・・」
突然、砲声が鳴り響く。
マチコ「ん・・・は!?」
放たれた砲弾が晴風の右舷側に着弾し、水柱が上がる。
はるみ 戦闘指揮所
はるみ乗員「晴風の右舷側に砲弾が着弾」
京原「着弾!?」
榎本「レーダー員!、何故、捉える事が出来なかった?」
はるみ乗員「砲撃艦からのレーダー波が無かった事からマニュアルによる砲撃かと」
榎本「すぐに砲撃艦を解析せよ!」
はるみ乗員「了解!」
京原「副長」
榎本「はい?」
京原「艦内放送で伝え、”総員、対水上戦闘用意”と促せ」
榎本「え!?、あ、了解、副長より達する!総員、対水上戦闘用意!、これは、訓練ではない!」
艦内の廊下では、それぞれの持ち場に行く為、多くの隊員でご互いしていた。
艦橋にいる隊員は、カポックと鉄帽を着用した。この放送は、外にも流れていた。
はるみの放送「”副長より達する!総員、対水上戦闘用意!これは、訓練ではない」
明乃「嘘・・・」
真白「教官艦「はるみ」が戦闘態勢に・・・」
明乃と真白は、撃ち返すのではないかと動揺した。
芽衣「いいな、はるみは~」
こんな切羽詰まった状態に芽衣がはるみが撃つ事を羨ましがっていた。
はるみ乗員「副長、砲撃艦が判明しました」
榎本「何処の艦だ?」
はるみ乗員「それが、教官艦「さるしま」です!」
京原「(え!?)」
榎本「さるしまだと!?馬鹿な、教官艦が撃ってきたというのか?」
はるみ乗員「はい!あ、レーダーに反応あり、目標は、3!晴風への直撃コースです!」
京原「CIWS!AAWオート!」
榎本「艦長!?」
京原「この距離じゃ、ミサイルも主砲も間に合わない!」
はるみ乗員「了解!前甲板CIWS、攻撃開始!」
はるみの前甲板にあるCIWSが火を噴いた。
航洋艦「晴風」
内田「教官艦「はるみ」、発砲しました!」
真白「何だと!」
その瞬間、晴風に直撃寸前で目標(砲弾)3発が空中で爆発した。
慧「我が艦に直撃しかけていた砲弾が空中で爆発しました!」
芽衣「凄ぉ!機関銃で砲弾を撃ち落しちゃった!」
芽衣は、CIWSの迎撃で砲弾を撃ち落した事に興奮状態であった。
幸子「それにしてもはるみの戦闘能力がかなり高いですね。」
幸子は、あまりにもはるみの戦闘能力が高い事に疑問視していた。
はるみ 戦闘指揮所
はるみ乗員「目標3の撃破を確認!」
榎本「何とか撃ち落しましたね」
はるみ乗員「しかし、このままでは限界が来ます」
京原「やむを得ない・・・副長、晴風に繋げて」
榎本「分かりました」
晴風 艦橋
幸子「艦長、はるみからです」
明乃「繋げて、明乃です。京原教官、どうしたんですか?」
京原「砲撃してきた艦が判明したわ、教官艦「さるしま」よ」
明乃「え、古庄教官が、どうして・・・」
真白「遅刻したからだ、怒られて当然だ」
京原「だけど、遅刻したくらいで砲撃をする必要は、あるのかしら・・・」
真白「それは・・・」
明乃「魚雷を撃とう」
真白「魚雷!?」
芽衣「え、マジ?、撃つ?、撃つの?」
京原「魚雷、確か晴風に搭載されている魚雷は、訓練弾(模擬弾)だったわね」
明乃「はい、訓練弾であれば、沈んでしまう事は、ありませんのでその間に退避する事が出来ます」
はるみ 戦闘指揮所
京原「副長、貴方の考えも聞きたい」
榎本「私は、艦長の言われた通りに動くまでです」
周りにいたはるみ乗員全員が頷いた。
京原「岬艦長、私の判断で魚雷の使用を許可します」
真白「しかし!、我々は、あえてこの攻撃に耐えるしかないだろう!」
京原「我々も本当であれば、攻撃を避けたい、だけど、はるみに乗る私達に課せられているのは、晴風の安全を確保する事なの、その事は理解してほしい」
真白「う、わ、分かりました」
真白は、渋々と認めた。
明乃「弾頭模擬弾!」
芽衣「戦闘、右、魚雷戦!」
はるみ 戦闘指揮所
京原「さるしまの目を我々に引き付けよ!」
榎本「了解、砲雷長、主砲による威嚇射撃、始め!」
畑宮「了解、主砲砲撃始め、但し、海面のみとする!」
はるみが砲撃を開始した。
理都子「魚雷発射まであと30秒」
芽衣「目標良し、方位核左90度、敵速18ノット、距離6マル」
明乃「3マルまで寄せて」
理都子「あと20秒・・・・あと10秒・・・・発射用意良し」
芽衣「発射、用意良し!」
明乃「攻撃始め!」
晴風の第一魚雷発射管から模擬弾頭(訓練魚雷)が発射され、高速でさるしまの左舷に着弾した。
芽衣「よっし、命中!」
幸子「さるしまの速度が落ちました」
明乃「よし、取り舵一杯、最大戦速!」
鈴「取り舵一杯」
麻侖「出力全開」
明乃「戻ーせ、0度ヨーソロー、鳥島南方10マイルまで退避!」
はるみ 戦闘指揮所
はるみ乗員「模擬弾の命中を確認しました」
京原「よし、晴風と共に当海域から離脱する」
晴風とはるみは、西之島新島海域から離脱していた。
さるしま 艦橋
古庄「・・・」
魚雷の命中し、二隻の離脱後、古庄は、何も発せず、手持ちのタブレットで状況を羽田港湾管理局に電文を打電していた。
2016年4月7日 夕方
幸子「それにしても、あの砲撃は、何だったんでしょう・・・」
芽衣「ちゃんと逃げられるかどうかの抜き打ち特訓だったんじゃない」
京原「いえ、そのようなスケジュールは、入っていなかったわ」
鈴「それにしては、本気すぎだよ、」
榎本「確かに本気で我々を沈める気だったんでしょうか」
京原「まだ、分からない。だけど、何かとんでもない事態が起ころうとしているのかもしれない」
明乃「でも、大きな怪我の子が、出なくて良かった・・・皆掠り傷程度で済んだみたいだし・・被害状況まとめたら学校に報告した方がいいよね。」
真白「どれだけ、叱られる事か、」
その時、晴風の無線機が鳴る。
幸子「あ、無線ですね。取ります・・・・大変です・・・」
明乃「え?」
幸子「晴風とはるみが、我々の艦とはるみが反乱したって!」
真白「反乱!?」
はるみ 戦闘指揮所
はるみ乗員「我が艦と晴風が反乱しと!」
榎本「どういう事なんだ!?」
京原「嫌な予感が当たった」
続く