2016年4月8日 昼
マチコ「シュペーも速度を上げました!」
真白「追ってきた・・・」
鈴「早く逃げよう~よ!」
シュペーの28cm主砲が再び、晴風とはるみに向けて撃って来た。
幸子「シュペーは基準排水量12100t、最大速力 28.5ノット、28cm主砲六門、15cm砲八門、魚雷発射管八門、最大装甲160mmと小型直教艦と呼ばれるだけあって巡洋艦並のサイズに直教艦並の砲力を積んでいます」
マチコ「着弾!」
幸子「しゅ、主砲の最大射程は約36000m、重さ300kgの砲弾を毎分2.5発発射可能で!一発でも当たれば、一瞬で轟沈です。まあ、15cm砲副砲でもうちの主砲よりも強いんですけど」
真白「砲力と装甲は、向こうが遥かに上」
明乃「うちが勝っているのは、速度と敏捷さだけ」
鈴「このまま、機関全開にし続けたら完全に壊れちゃうよ~!」
芽衣「魚雷撃って足止める?」
真白「もうない!」
芽衣「ああ!そうだった!」
明乃「こっちの砲力は?」
志摩「70で5」
明乃「7,000で50ミリ・・シュペーの舷側装甲は?」
幸子「80ミリです」
志摩「30」
明乃「30まで寄れば抜けるのね」
芽衣「ちゃんと会話が成立してる」
幸子「これが、艦長の器ってやつですか~」
真白「そんなわけないだろ!」
明乃「マロンちゃん!出し続けられる速度は?」
麻侖「第4戦速まで、でぇい」
真白「第4戦速・・・27ノットか・・・」
幸子「向こうの最大戦速とほぼ同じです」
明乃「どうしたら・・」
はるみ CIC
畑宮「艦長、このままでは我が艦と晴風が危険です。主砲での対処は困難です。誘導弾頭(ミサイル)の使用許可を進言します」
榎本「だが、弾薬庫に直撃でもすればシュペーが爆沈しかねないぞ!」
畑宮「しかし、被害が出る前にやらなければ、大変な事になります」
榎本「だけど、シュペーに乗艦しているのは、晴風と同じ学生なのよ、」
京原「榎本副長、確か晴風を始めとするこの世界の艦艇には、三重安全装置が施されていたはずよ、例え、ミサイルを使っても安全装置が作動する可能性があるわ、今、シュペーを振り切るには、それしかないわ」
榎本「という事は」
京原「畑宮砲雷長、SSM、対艦誘導弾の使用を許可します。但し、シュペー艦尾を攻撃せよ」
畑宮「了解しました!」
京原「榎本副長」
榎本「はぁ、全く、訓練でも変わりませんね、了解、総員に達する!対水上戦闘用意!」
はるみ艦内に艦内警報が鳴り響き、乗組員が各位の配置に向かった。
京原「岬艦長、聞こえる!」
明乃「京原教官、聞こえています」
京原「晴風は、速やかにシュペーの射程外へ退避せよ、我が艦これよりシュペーへ攻撃を行う!」
真白「何を言っているんですか!さるしまの時と同じになります!」
京原「実弾で艦尾を攻撃すれば、足止めが可能よ!」
真白「これ以上やったら、本当に反乱したと見なされます!」
ここで我慢していた京原の堪忍が切れる
京原「いい加減にしろ!貴方は、晴風と乗員の命がどうなってもいいって言うの!艦長の補佐をする立場なのにその様な大事な事も知らないのか、えぇ!!」
京原の激怒に艦長の明乃は、固まり、航海長の鈴と砲術長の志摩は、泣き出してしまい、芽衣と幸子が二人を慰める。真白は、京原の激怒に怯えてしまった。
京原「兎に角、晴風は、シュペーの射程外へ退避せよ」
明乃「了解しました。りんちゃん、取舵一杯!」
鈴「取舵いっぱ~い!」
晴風は、退避行動を開始した。
はるみ乗員「晴風、退避行動を開始しました」
京原「これで攻撃が出来る」
攻撃が可能となった、その時、
はるみ乗員「右舷ウィングよりCICへシュペーから小型艇が接近、晴風に向かいます!」
榎本「小型艇?、どういう事なんだ?」
はるみ乗員「小型艇の乗員が海上に落ちました!」
榎本「味方同士で攻撃をしているのか?」
京原「小型艇の乗員救助は、晴風に任せるのよ!我々は、シュペーを足止めをするのよ!」
畑宮「了解!対水上戦闘用意!17SSM!攻撃始め!」
はるみ乗員「発射用意!てぇ!」
はるみ乗員がSSMの発射ボタンを押した。そして、はるみの左舷側にあるSSMの発射筒から17SSMが放たれる。晴風の左舷側にいた「山下 秀子」が発射を目撃した。
秀子「はるみ、噴進弾を発射!」
真白「噴進弾!?」
放たれた17SSMは、超高速でシュペーに接近、艦尾に近い所で急上昇し、その後、急降下し、シュペーの甲板を貫いて、大爆発したが安全装置が働き、すぐに火は、収まった。
芽衣「凄い!百発百中だ!」
志摩「うぃ!」
攻撃を見た芽衣と志摩は、興奮していた。一方、明乃は、真白の反対を振り切って、スキッパーに乗って小型艇の乗員の救助に向かった。そして、救助後、乗員は収容された。
はるみ乗員「艦長、小型艇の乗員の収容が完了したとの事です」
京原「よし、全速力で当海域から離脱する」
晴風 機関室
麻侖「ぶっ壊れちまうよぉ~!」
洋美「本当・・・」
2016年4月8日 夕方
明乃「美波さん」
美波「艦長」
明乃「どーお?」
美波「外傷は、ない。脳波も正常・・後は、意識が戻るのを待つしか」
明乃「そっか、ありがとう、私見てるから美波さん、食事してきて」
美波「感謝、極まりない」
晴風の食堂では、お昼に食べる筈であったカレーが振舞われていた。はるみの方では、
京原「はぁ、」
榎本「艦長、どうぞ」
榎本は、マグカップに入れたコーヒーを京原に渡した。
京原「ありがとう、う、ふぅ、落ち着いた」
榎本「艦長、大丈夫ですか?少し艦長室で休まれた方がよろしいのでは?」
京原「大丈夫、交代時間まで何とかやり遂げるから」
榎本「あまり、無理をしないでくださいね」
京原「もう、副長は、心配性なんだから」
はるみ乗員「ん?、これは、艦長!非常通信回線です!」
京原「非常通信回線!?何処から?」
はるみ乗員「超大型直教艦、武蔵からです!」
榎本「武蔵だと!」
晴風
真白「艦長、至急、艦橋に来てください!」
明乃「シロちゃん、どうしたの?」
真白「非常通信回線が!」
明乃「どこから!?」
真白「武蔵からです」
明乃「武蔵」
もえか「こちら武蔵、こちら武蔵」
明乃「もかちゃん!?私、明乃。どうかした、何かあったの!?」
もえか「非常事態発生、至急救援、現在、アスンシオン島北西、アスンシオン島北西、至急救援を、至急救援を」
畑宮「アスンシオン島、北マリアナ諸島の方です」
榎本「何故、そのそんな所に武蔵がいるんだ?」
畑宮「半世紀以上前は、日本統治領であった事からアッソングソン島とも呼称されています」
京原「これではっきりした事は、異常事態が起きているのは、さるしまだけではない事ね」
榎本「どうしますか、艦長」
京原「本来であれば、司令部に伝えるべきだけど、今は、反乱の容疑が掛けられている以上、すぐに向う事は、出来ないわね、我々は、このまま、横須賀を目指す」
続く