日ノ出国、はいふり世界へ           作:冬吉

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第六十二話 砲雷長の暴走

真白「わ、分かりました」

 

そう言って真白は、携帯型無線機で京原を呼び出した。

 

真白「京原教官、聞こえますか?」

 

京原「宗谷副長、どうしたの?」

 

真白「日ノ出海軍第4派遣艦隊旗艦「いおうじま」の指揮官が教官との通信を呼び掛けています」

 

京原「分かったわ」

 

京原は、無線手にいおうじまとの通信を繋げる様に伝えた。

 

無線手「繋がりました。」

 

京原「こちら教官艦「はるみ」艦長の京原です」

 

???「こちらいおうじま、”京原君”とんでもない事に巻き込まれてしまったな」

 

京原「あの何故、私の名前を・・・」

 

???「二ヶ月くらい前に君と会っているぞ」

 

京原「え、まさか、桑田教官!?」

 

桑田「その通りだ。」

 

いおうじまの指揮官は、二ヶ月前にあった元海軍軍人の桑田であった。桑田が今、指揮官になっている理由を言うとした時であった。

 

はるみ乗員「艦長!」

 

京原「どうしたの?」

 

はるみ乗員「晴風の砲雷長が機銃を回して来ました!」

 

京原「え!?」

 

晴風

 

志摩「カレーなんか食ってる場合じゃねぇー!!」

 

真白・幸子・鈴・ミーナ「!?」

 

四人が志摩を見ると先まで大人しい性格だった彼女が赤い目をし、威嚇していた。まるで恐ろしい事に合い、身を守るのかのように・・・

 

幸子「た、立石さん?」

 

ミーナ「何だカレーって?」

 

鈴「と、兎に角、逃げないと」

 

幸子とミーナが立石にかけ、鈴は、この場から離れようと言うが、

 

志摩「何言ってるんだ!逃げてたまるか、攻撃だぁー!!」

 

芽衣「お、撃つのか、撃つのか?」

 

志摩は、攻撃すべきだと言い、芽衣は、攻撃と言っているが冗談だと考えた。

 

真白「止めろ!戦闘は禁止だ!」

 

志摩「黙れ!」

 

鈴「たまちゃん、どうしちゃったの急に!~」

 

幸子「「もう逃げるのは嫌!」「そうよね、逃げちゃ駄目!私、戦う!」」

 

真白「いいから止めろ!」

 

志摩「離せ・・・」

 

芽衣「大人しくしろ・・・」

 

暴れ出す志摩を真白と芽衣が押さえようとするが、

 

真白・芽衣「うわぁ・・・」

 

志摩の尋常ない力で壁に叩き付けられる。

 

ミーナ「お、落ち着け!」

 

志摩「うぅぅぅ!!!!」

 

言う事を聞かず、艦橋を飛び出した志摩をミーナが追いかける。

 

甲板で伺っていた砲雷科の者達は、志摩の様子を見て、飛び移る方向を見た。

 

そして、7.7mm機銃が配置されている場所に辿り着くと志摩は、躊躇なく銃口を明石に向ける。

 

芽衣「本気に撃つ気だ!」

 

芽衣は、冗談で言っているのだと思っていたが志摩は、本気だった。

 

志摩「明石、間宮、おめーらにやられるタマじゃねぇんだこっちは!!」

 

志摩は、引き金を引き、7.7mm機銃を四方八方に乱射し始めた。

 

デッキにいった真白と芽衣、幸子、鈴は、床に伏せる。

 

それを見た砲雷科は、怯える。

 

ブルーマーメイド哨戒艇

 

志度「晴風から発砲!」

 

平賀「発砲!?・・・榎本さん、どうゆう事ですか?」

 

榎本「分からない、誰が撃ってるんだ?」

 

はるみ複合艇

 

はるみ乗員「何が起きてるだ?」

 

明乃「タマちゃん!?」

 

はるみ乗員「タマちゃんって、明乃さんの艦の砲雷長?」

 

明乃「はい、でもどうして・・・」

 

強襲揚陸艦「いおうじま」

 

いおうじま乗員「艦長、晴風から発砲を確認!」

 

いおうじま艦長「何!?、発砲だと?」

 

いおうじま乗員「如何しますか?護衛している駆逐艦に反撃命令を出しますか?」

 

いおうじま艦長「止めろ!相手は、子供なんだぞ、武装を向ければ、更に刺激する事になる、出来る限り控えろ!」

 

いおうじま乗員「了解!」

 

晴風 デッキ

 

芽衣「ああ、撃っちゃたね」

 

ましろ「何て事をしたんだ!」

 

撃っていた機銃の弾薬が切れ、隣にあった機銃に移ろうとした時、

 

ミーナ「このドアホウの・・ドマヌケがぁ・・!」

 

追いついたミーナが志摩を思い切り投げ飛ばす。しかし、投げ飛ばした場所は、暗く冷たい海であった。

 

ミーナ「しまった!」

 

止めるとはいえ、暗い大海原に投げ飛ばしてしまった重大さに気づく

 

「タマちゃーん!!・・・立石さーん・・・」

 

甲板にいた砲雷科の者達が志摩の安否を心配する、すると志摩自ら、晴風の甲板に戻ってきた。

 

志摩「う!・・・???・・・・」

 

ミーナとデッキにいた4人が志摩の元に駆け寄る。

 

幸子「大丈夫ですか」

 

鈴「タマちゃん」

 

ミーナ「よくぞ、ド無事で!」

 

芽衣「それを言うなら、ご無事だって・・・」

 

ミーナが志摩に泣きながら抱き着き、芽衣が誤った日本語をツッコムのであった。

 

幸子「あら?・・・貴方そんな所にいたの?」

 

幸子は志摩のスカートのポケットに入っていたネズミに気づく。

 

ネズミは、海水に浸かってたのかぐったりしていた。

 

明乃「タマちゃん大丈夫?・・・」

 

志摩「うぃ・・・」

 

芽衣「いつもの調子に戻ってる」

 

志摩は、いつも通りの無口な状態に戻っていた。

 

明乃「聞いて!・・補給艦の皆は、助けに来てくれたんだよ・・・!!」

 

真白「え?」

 

真白が明石のマストを見ると救助を意味する信号旗が掲げられていた。

 

                                          続く

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