転生したらネコムスメなんだけどの件   作:にゃんころ缶

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 お待たせしました!
 


 転スラ十六巻に合わせて、十六話にあるカヤとモモカのスペックを、若干変更しました。

 


十九話 ヴェルドラVSカヤ 前半

 

 カヤとモモカは、己の力を静かに開放してゆく。

 

 二人の身体の周りを、赤黒い魔素の粒子が、ポワッと点滅しながらゆらゆらと纏わりつき、ゆっくりと渦を巻く。

 

 さっきまでの、どこか軽い笑みを浮かべてた表情とは違い、目付きは鋭いでもないがあらゆる感情を喰らいつくしたような、それでいて少し穏やかな表情にも見えた。

 

「…… 今まで見た、どの敵とも違う表情だな。ふん、これは、相当やっかいな奴らだな」

 

 ベニマルは、カヤとモモカの表情を見ただけで、二人の底の深さを知りならば、全力でやらないと危険だと判断するが、今はヴェルドラ様に任せるほかないなと、自分はいつでも動けるよう警戒を怠らないでいた。

 

「「「やろうか」」」」

 

 ヴェルドラ、カヤ、モモカが、同時に戦いの言葉を口にする。

 

 カヤが、モモカの前に出て、ヴェルドラの方へ間合いを詰めていきモモカは、両手を軽く上下に振り、両手の呪符を扇状に広げベニマル達の方へと歩を詰めていく。

 

「ん――優男さん、無手なの?」

「うむ。我のヴェルドラ流闘殺法だけで、充分!」

「そなの? わかった、あたしも無手でいくよ!」

 

 ヴェルドラの返答に、わかったと返し下げ緒を叩き千鳥を仕舞い、改めて構えをとる。

 

 チリリリリ、チリリ。

 

 はぁーーーっと息を吐くような、短い気合を発しピタッと止めると足元に砂塵が舞うと同時に、カヤの姿が消えヴェルドラの左真横に現れ、右中段正拳突きを左横腹に放つ。

 

「「「早い!」」」

 

 テスタロッサ、ウルティマ、カレラは知覚できぬほどのカヤの動きに、驚きの声を上げた。

 

 超神速の移動攻撃に、ヴェルドラは後ろに半歩身を引くだけで難なく躱す。

 

 すかさず左ストレートをカヤの顔面に見舞うが、カヤは右拳を引くと同時にその場で上半身を右に捻りながら左手で左ストレートを受け流していく。

 

 更にカヤは上半身を前に折り、変形右裏廻し蹴りでヴェルドラの顎を蹴りにいくが、そこに顎はなく蹴りが空を切る。

 

 蹴りがくると同時にヴェルドラは、身を沈め水面蹴りを放ち、カヤの左足を刈り飛ばす。 

 

 足を刈られ、その場でクルクルと横回転しつつ空中で体勢を整え、踵落としを脳天に落としていくカヤ。

 

 ヴェルドラは蹴り足を防御もせず、無造作に足首を掴みに行き掴むと同時に、そのまま投げる。

 

「にゃわぁぁぁぁー」 

 

 投げられたカヤは、地面に激突する前に身を捻り、四つん這いで着地したが勢いを殺せず、手足で踏ん張りながら五十メートル程地面抉りながら、四つの抉れた線を作りようやく止まった。

 

「ほう、中々やるではないか。さっきの動きは見事だったぞ」

「ははは、難なく躱してそれ言う? あんた、理不尽だわ!」

「ふはははは! 我でなければ、あそこでやられてたわ! ふむ。いいだろうお前のその度胸に免じて、名乗ろう! 我は、〝ヴェルドラ・テンペスト〟!最強の〝竜種〟の一人よ! 覚えておくがよいぞ!」

 

 腰に両手を当て、高笑いをしながら口上を上げる、その姿にカヤは四つん這いのまま尻尾を立てて、ゆらり、ゆらり、と揺らしながら聞いていた。

 

(これが、なければ……)

 

 ベニマルは、心の中でヴェルドラ様も、これがなければ色々あれなんだがと、苦笑いを浮かべるも、カヤのあの攻撃を難なく躱した事に、流石はリムル様の盟友だと、最強の〝竜種〟は伊達ではないなと思うが。

 

 ヴェルグリント様が滞在しておられるので、最強の〝竜種〟の〝一人〟と言う辺り、最強は姉属性なのではとクスリと笑ってしまう。

 

 

「まいったね。自分で最強とか言う奴は大抵、あほんだらなんだけど、あんたが言うと納得をせざるを得ないわ。あたしは、カヤ、猫亜神のカヤだ。あっちは同じく猫亜神のモモカで、あたしの、お姉ちゃんだよ」

 

 四つん這いから、すっと立ち上がるといつになく、まじめな顔付で返し言葉は丁寧ではないが、敬意をこめた言い方であった。

 

「ほほう、猫亜神とな…… 新種か?」

「う~ん……。ここでは、そうかも?」

「ここでは? まぁ、よい。お前まだ、手の内を見せてはおらぬだろ?全力で我に、挑むがよい」

「あ~ そこまで見抜かれているのか~ ほんとまいったね、これ。ふひひ」

 

 カヤは、奥の手迄見抜かれてることに、上には上がいるものだねぇ、まさかここで、こんな強敵に出会うなんて「ついてない? ついてる? よくわからないね」と、何故か嬉しそうに呟く。

 

「ねぇ、一つ聞いてもいいかな?」

「なんだ? 何でもきくがよいぞ」

「あんた…… ヴェルドラさん? ヴェルドラ様? 殿? くん? え~と――」

「――ヴェルドラでよい。今は勝負の最中故、敬称はいらぬぞ」

 

 カヤが、言いにくそうに言ってるのを見て、ヴェルドラはそれを察して勝負の最中だから、敬称無しでいいと返した。

 

(よく、わからない奴らだが、演技かそれとも……)

 

 ベニマルは、ヴェルドラ様とのやりとりでは、敵対者には見えないが、もし、演技だとすれば、このテンペストに被害が及びかねない。

 

 しかし、敵対者なら即排除しなければならない。

 

 だが、いかなる状況にも対応してこその侍大将だと、刀には手をかけたままでカヤ達の動きを見据えるベニマル。

 

「ありがと。ヴェルドラ、あんた得物は、ないんだよね?」

「うむ。我の手足が既に、最強の得物だからな! ふはははは!」

「わかった。ちょっと、待ってもらえるかな?」

「ぬっ!? よいぞ」

 

 カヤは、腰の下げ緒を軽く叩き、千鳥を出すと角帯から抜き、そのままテスタロッサ達と睨み合いをしている、モモカの所をいき、腰に差してる折れた槍の穂先を出してと言う。

 

 モモカは、しょうがないわねと軽い笑みを浮かべ、槍の穂先をカヤに差し出すと、カヤはそのままベニマルの所まで歩み寄った。

 

「ん?」

 

 カヤが、千鳥と折れた槍の穂先を持って、自分の所へきたのに一瞬驚いたが、右手に持った千鳥と槍の穂先を差し出すのを見て、訝し気に問うた。

 

「どういうつもりだ?」

「あずかってくれるかな。ヴェルドラを除くと、あんたが、ここの指揮者だよね?」

「なぜ、そう思う」

「ん~とね、悪魔族のあんたに対する態度かな。まぁ、あたしの感なんだけども。ふひひ」

 

 問われたことに、ニカーっと笑いながら答え、千鳥と槍の穂先を差し出す。

 

「カヤと言ったか、お前たちは、敵対するものなのか?」

 

 千鳥と折れた槍の穂先を、受け取りながら再度カヤに聞いた。

 

「ちがうよ。ほんとうに、ある奴を追ってるんだよ」

 

 猫耳をピコピコと動かしながら答える。

 

「そうか。で、そいつはここに来るのか?」

「わからない……。でも、いずれここに来ると思う。それと、あの技、殺す気でなくてありがとうね」

「なぜ、手加減してると、思った?」

「あれは、せいぜい半殺し、動きを封じる位の力だった。同じ刀を使うものだもの、それ位わかるよ。だから、敵対者じゃない証として、それを預けたんだよ。ふひひ」

 

 屈託のない笑顔で、ベニマルに答え、その愛らしい笑顔に一瞬ドキッとするが、二人の妻の怒った顔が頭の中によぎり、いかんいかんと、心の中で頭を振る。

 

 よくよく見ると、カヤは少し幼さが残る可愛い系で、姉の方は美人系だなと、自己分析を入れる――

 あくまで、相対した者への分析だと、いいのだと自己弁護する。

 

「あ! それと、今からヴェルドラに対して、奥の手使うから、ここ壊したらごめんね。そうそう、お金は持ってないから、弁償も無理だよ。へへっ」

 

 ぽやぽやと微笑みながら、ベニマルに告げると深々とお辞儀をし、顔を上げると(いくさ)の顔になっていた。

 

(つくづく、ふざけた奴だな。はははは)

 

 とりあえず、警戒レベルを一段階下げ、口には出さずに内心笑ってしまうが、それでも、巧妙な演技かもとの路線を消さずに、事の成り行きを見定める。

 

「ああ、それは、大丈夫ですよ。私があなたの姉の結界に、私の結界を重ねがけしてますから。!! クフフ、今、更に一つの結界が、重ねられましたね。やるなら、お急ぎを。我が主がここへ、来ますので」

 

 腕を組んだまま、不敵に笑いながらディアブロは、カヤに告げた。

 

「ほぇ~ そうなんだ。全く、ここの連中は、理不尽の集団なのかな?――」

((((((――お前が、言うな!!))))))

 

 すかさず、心の中でベニマル達が突っ込みを入れる。

 

『フフフ。カヤ、程々にね。っても、ヴェルドラは竜体が本体でしょうから、人型であの強さ、真狂乱舞がどこまで通用するかは、見物だけどね』

『ん~ 勝てる気は、まるでしないけども、一撃は入れたいな。それに、自分が負けたと、思わなければ、負けじゃないんだよ。次勝てばいいんだし、生きてればね……』

 

 《思念伝達》で、カヤはモモカに返答し、最後の言葉の所で少しトーンダウンし、モモカもそこは察して、黙した。

 

 そこへ、テスタロッサが、モモカに問いかけてくる。

 

「モモカで、いいかしら。あなたと、少し手合わせしたいのだけど」

「ええ、いいわよ。えーと――」

「――テスタロッサで、いいわよ」

「わかったわ、テスタロッサ」

 

 カレラが、ズルいぞ、抜け駆けは駄目だとか、文句を言ってるのを早い者勝ちと言い、私の後にやりなさいなと一蹴する。

 

 テスタロッサとモモカは、互いの間合いギリギリまで近づくと、先手はテスタロッサが取った。

 

 モモカの足元に、魔法陣が現れ即座に積層型の魔法陣を形成していく。

 

 ここまで、魔法陣が完成すると逃れることは不可能であり、テスタロッサは、殺す気の霊子崩壊(ディスインテグレ―ション)を放つ。

 

「八双呪符障壁・八重重(やえがさ)ね」

 

 両手をシュッと上下に振り、二枚の呪符を取り出し投げると一枚が四枚に分裂し、計八枚の符がモモカを囲むように展開されると同時に、霊子の奔流が包む。

 

 凄まじいまでの、魔力を込められた霊子崩壊(ディスインテグレ―ション)はモモカの呪符障壁を一枚、また一枚と砕き割っていき、残る二枚の所で最大限の輝きを増し、残る二枚を消し飛ばし、次第に光の輝きが収まりその中に立つ、モモカがいた。

 

「あら、あれを耐えるなんて、中々やるじゃない。フフッ」

「まさか、全部砕き割るなんて、中々手強いわね。フフフッ」

 

 二人は、顔を見合わせたまま不敵に笑う。

 

 一方〝管制室〟では、ラミリス達が慌ただしく動いていた。

 

 試験運用中の 神之瞳(アルゴス)を介して、外にいる者に対してラミリスの迷宮と同じく、疑似的に〝存在値〟を確定してEP値を測定する測定機のモニター前で、アルファがラミリスに急ぎ報告を上げていた。

 

「ラミリス様! あの二人のEP計測値が三百万を突破しました!」

「なんですって! 一定値から徐々に増えるなんて、なんの冗談なのよさ!」

 

 アルファの報告に、パタパタと忙しなく飛び回りながら、最初五十万だったのが 今は三百万オーバー…… おかしいのよさ…… ぶつぶつと呟きながら、計測画面を見ているアルファの肩に腰を下ろして、現在三百三十四万と出てる計測値を凝視する。

 

 チリリリ チリリリリ

 

「?…… ノイズ? なに、頭に響くこれはなに? これって……大気中の魔素を介して鳴っている?」

 

 ラミリスは、頭の中に響く僅かなノイズにも似た音に合わせて、三百三十四万の先頭の数字の三が、揺らいでるように見えた。

 

「ベレッタちゃん!」

 

 ラミリスは、ベレッタを呼ぶとアルファからベレッタの肩に移り、合図をしたら計測値の数字を見て、どんな僅かな変化も見逃さないでと告げ、「はい」とベレッタの頭をポンと叩き数秒が経つ……。

 

「どう? ベレッタちゃん」

「……ありえない事ですが、一定間隔ごとにほんの一瞬ですが、先頭の数字の三が八を指していました」

「なっ!! トレイニーちゃん! あの二人を超級覚醒者(ミリオンクラス)と断定! そして、あろうことかEPの偽装隠蔽ができるのよさ! 至急リムル達に報告よ! EP推定値八百三十四万! いい、EP推定値八百三十四万なのよさ!」

 

 ラミリスの指示が飛び、即座にトレイニーはリムル達に《思念伝達》で報告をする。

 

 ラミリスは、迷宮守護者達に万が一に備えて警戒待機を命じる。

 

 血気盛んなクマラが「わっちもでるでありんす」と言い始め、アピトも自分も出ると言いだす。

 

 それをクマラが、「アピトは、迷宮で待機でいいでありんす」と言うと、「あなたこそ待機で」と言い返し。

 

 お互いにライバル心剥き出しで、言い争いを始めてしまう。

 

 そこへゼギオンが、「ヴェルドラ様が出ておられるので、我らはここで、ラミリス様と迷宮を守るのが務め」と、ビシっと言いその場を収めた。

 

「一体何者なのよさ。猫亜神? 精霊獣(スピリットビースト)? まさかね、あれは御伽話みたいなものだし。フェイリュアワールド……失敗した世界、の住人。まさかね、まさかね……ありえないのよさ……まさか、ね」

 

 神之瞳(アルゴス)の監視映像を見ながら、古い記憶を必死に手繰り寄せブツブツと呟き思案しながら、映像を凝視するとヴェルドラの所に歩み寄るカヤの姿が映し出されていた。

 

「おまたせ。じゃあ、いくよ」

 

《真・狂乱舞 起動しますか? YES/NO》

 

「ほいよ」

 

《告 真・狂乱舞 起動承認、確認しました。第一から第四までの魔力過給機術式の拘束呪符術解除及び起動開始。続いて第五から第八魔力過給機術式までの拘束呪符術解除、及び起動開始》

 

 ヒュイーンと軽やかな音立てながら、カヤの周りを魔素の粒子がゆっくりと渦を巻き、足元から立ち昇っていく。

 

「千、二千六百、三千百二十、ラミリス様! EP値更に上昇! いまだ…… 上昇値止まりません!」

「はぁへーっ!?……」

 

 アルファの報告に、変な声を出しラミリスは、そのまま固まってしまった。 

 

「「リムル様! これは……」」

「ああ、これは急いだほうがいいな」

 

 闘技場へ歩いて向かっていた、リムルは次第に大きくなる魔素量(エネルギー)に、気づいていたが、一気に膨れ上がる魔素量に、こりゃ急いだほうがいいかなと空間転移をしようとすると。

 

 前からゴブリン警備隊の一人が、ラコル達を連れてこちらへ駆けてくるのが見えて、空間転移をやめる。

 

「リムル様! この者達が急ぎ報告があるとのことです」

 

 (ひざまず)き、報告するゴブリン警備隊に続き、ダコラ達も跪き自分達に起こった事を手短に話す。

 

「そうなの! だから、カヤお姉ちゃん達は、パパとママの命の恩人なの! 悪い亜人じゃないの!」

 

 ラコルは、涙目になりながら必死にリムルに訴え、じっとリムルの顔を見つめる。

 

「そうか。ラコル、大丈夫だ。お話しにいくだけだから、安心しろ!」

 

 リムルはしゃがんで、ラコルと同じ目線にすると、優しく頭を撫でながらニカっと微笑んで見せた。

 

「ほほう。我に迫るか! カヤよ!」

 

 自分に迫る勢いで、魔素量を増大させるカヤに、これは我が愛読するバイブル(漫画)に出てくる好敵手というやつだな! ふはははははは、と腰に手を当て余裕の高笑いをかます。

 

 そこへ、リムルから《思念伝達》が飛んでくる。

 

『おいおい、ヴェルドラ。本当に大丈夫なのか?』

『案ずるではないわ、リムル。我にまかせよ!』

『すぐに、そっち行くから、程々にな!』

 

リムル(マスター)様。闘技場に張られてる結界に、絶対防御結界の重ねがけは既に完了しています》

 

 お! 流石に仕事早いなシエルさんと感心してると、ラコルが自分もそこに連れて行ってくださいとリムルに懇願していた。

 

《告 第一から第八魔力過給機術式、臨界突破。八式魔力増幅炉術式へバイパス接続。〝真・狂乱舞〟 起動。全能力ハイブースト開始。リミットオーバーまで、残り百二十秒です》

 

 世界の言葉が告げた瞬間――

 

 一気にカヤを中心にした、魔素粒子が天に向かって立ち昇っていった。

 

 そのまま結界に当たると、まずモモカのドーム状に張った結界の空に辺る部分を貫通し、ディアブロの結界にぶつかるがそれをも貫通し、最後にシエルの張った結界に当たるが、それは貫通できずに内面に沿って拡散していった。

 

「に゛ゃあああああああああ」

 

 両拳を握りしめ、天を仰ぎ唸り声を上げるその口に見える小さな牙。

 

 バサバサと小袖の裾は揺れ動き、肩上までの髪は上に向かって吹き上げられたかの如く広がり揺れ、尻尾はパタタタと揺れ暴れ回る。

 

 魔素粒子の奔流がピークに達した時、それはァッと拡散して霧散する。

 

 余剰分を吐き出した、カヤの周りには蛍が飛び交うように、無数の薄紫色に淡く光る魔素粒子が、(まと)わりつくように漂っていた。

 

 いつしか、笑みを消していたヴェルドラは、スッと右手をカヤにむけると、無言で手だけをかかってこいと、クイックイッと動かす。

 

「ふひっ」と声を上げ、魔素粒子を纏いカヤがヴェルドラに超神速移動で接敵し、激しい零距離攻撃を仕掛ける。

 

 遠くに見える闘技場から、ドーン、ドーンと聞こえる音と時折光る閃光、ラコルは、それを見ながらギュッと両手を合わせ握りしめ、「カヤお姉ちゃん、モモカお姉ちゃん」と口にする。

 

 そんなラコルにシュナがそっと手を重ねて「大丈夫ですよ」と優しく声をかけた。  

 

 シオンもラコルの頭にそっと手を乗せ、大丈夫! リムル様に任せれば全て解決です! と力強く声をかける。

 

「それじゃ、いこうか!」

 

 リムルは、空間転移発動させ自分とシュナ、シオン、ラコルを連れて転移した。

 

 

 ヴェルドラとカヤの百二十秒間のガチ勝負が、今ここに始まる。

 

 

 




 いつも、読んで頂き、ありがとうございます!



 引き続き、よろしくお願いします!


 それでは、次回の更新までお待ちください。
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