ドォドドドドドドドドッ。
地を揺るがすような地響きが、ジュラの大森林の大地を揺らす。
もうもうと巻き上げる土煙が長い尾を引き、凄まじい速さで動いていた。
その正体は――
巨大妖蟻の集団であった。
土煙を上げながら、巨大妖蟻の大群が前方を走る男女のグループを追いかけていたのだ。
「うおおおおおおおいぃぃ!! 何してくれてんだよ、カバル!!」
「ほんと、なにしてくれてんのよお!!」
「ほんと、学習しないでやすねえー!」
「ちょっと、怪しい巣があったから突いただけだろうがっ!」
「あほか! 繁殖期の巨大妖蟻の巣を
「そこにいるわよぉおおお。カヤちゃん~」
「エレン、何とかしろよ!」
「むりむりむりむり、むりぃいい! カヤちゃんなら、あいつら簡単に吹き飛ばせるでしょぉおお」
「はあぁっ!? あたしがやると、ここら一帯焼け野原になるぞ! その後リムルから怒られるのは、あたしなんだぞぉおおおおお!」
「そこは仕方なし、という事で。カヤちゃん怒られてよぉお」
「はぁあ!? ふざけんな! エレン、マジあたしだけ『空間転移』で逃げるぞ!」
「なにいってるのよぉおおお。ここまで来たら一蓮托生よぉおおお!」
必死に逃げるエレン達。
カヤが『空間転移』で逃げるぞと言うや、エレンが逃がさんと言わんばかりにカヤの尻尾を掴む。
そこへ、ラコルが苦笑い気味に助け船を出す。
「おい! って、尻尾掴むな! ふにゃああああ。なに尻尾掴んでんだ、離せぇええええええ」
「もう、しょうがないなぁ。カヤお姉ちゃん、アタしやろうか?」
「おっ!? よし、やれラコル! まかした!」
「ラコルちゃんいい子! たのむわよぉお」
巨大妖蟻に追われ逃げるカヤ達から、離れて止まるラコル。
(えーと……。魔力を最小限に絞ってぇ……。被害が大きくならない様に……追って来る巨大妖蟻の集団は、約二百匹か……。うん、このくらいなら、大丈夫かな)
打刀を抜き、左足を少し前に出しそのまま上段に構え、刀身に魔力を流し込む。
微かに刀身がィイィンッと震え唸り、ポウッと淡く光る。
魔力調整の終わったラコルは、気合の籠った掛け声と共に、刃を勢いよく振り降ろした。
「やぁあああ!」
振り降ろした刃から白光の斬撃が、巨大妖蟻に向かって襲い掛かる。
大地を抉りながらそれは、巨大妖蟻の集団先頭にぶつかり、巨大妖蟻を斬り裂きながら後方まで駆け抜けていく。
〝闇夜影千流 玄斎式・奥義
追って来る巨大妖蟻集団の真ん中を白光の斬撃が通り過ぎ、左右にいた巨大妖蟻は仲間が斬り裂かれ吹き飛ぶ姿を見て、一斉に動きを止めた。
ギチッ ギチチッ ギギッギギ。
警戒感を剥き出しに不快な音を立てながらラコルを睨む、巨大妖蟻たち。
そこへ、ラコルが大気も斬れそうな殺気を巨大妖蟻達に飛ばし、静かに口を開く。
「ねえ、もう、帰って。じゃないと、次はみんな斬る、よ」
カヤとモモカの容赦のない修行についてきたラコルは、着実に闇夜影千流を物にし、その本質の外縁に小指を掛けつつあった。
ラコルの放った殺気に巨大妖蟻達は完全に闘争心を喰われ、クルリとラコルに背を向けると、生き残った巨大妖蟻たちは自分達の巣へと戻って行った。
巨大妖蟻を追い返したラコルに、エレンが抱きつき喜ぶ。
「ナイスよぉお。ラコルちゃん! 師匠と違って出来る子だわねえ!」
「あ、ち、ちょ、ちょっとエレンさん。そんなに、抱きついたらって、うーーー」
「なあエレン。師匠よりって、どう言う意味だ? ラコルを鍛えてるのは、あたしなんだけど?」
「まあまあ、カヤちゃん。早く帰って、討伐した魔獣の賞金を貰いにいかないと、ね。さあ、帰るわよぉおおお!」
「なあ? って、聞けよあたしの話し! ちょっ! 置いていくな! まてよ!」
カヤの突っ込みをスルーして、エレンは足取りも軽やかにテンペストを目指し行く。
カヤとエレンの漫才の様なやり取りをしながらの道中は、それは賑やかで楽し気であった。
なんやかんやで無事テンペストに帰って来た、エレン一行。
そこへ、自分より大きいバックパックを背負ったカヤが軽々と地面に降ろした。
「ほんと……A、Bランク魔獣が大森林の奥地へ生息地を移したからって、よく行く気がおこるよなあ。ってかさぁ、アンタノジッカカネモチダロ? カセガナクテイイジャンヨ ゴニヨゴニョ」
最後の語尾を口籠った小声で言い、猫耳をポリポリ搔いてるとエレンが側に寄って来て、小さく耳元で囁く。
「カヤちゃん~ エルちゃんからよろしくされてるでしょう? だ・か・ら、また、護衛おねがいよお」
にっこりと微笑み言うエレンに「あぁ、うん」と生返事で答えるカヤ。
そして――
脳裏に蘇る、エル姉さんの言葉。
『カヤちゃん~ 手が空いてる時でいいから。エレンちゃんの魔獣討伐につき合ってあげてねえ。お手当はもう、支払ってあるからあ。おねがいねえ~』
『えっ? ええぇ? ちょっ――』
『たのむわよぉ。カヤちゃん』
『あぁ……はい。承りました』
うむを言わさないエル姉さんの言葉に、カヤはなし崩し的に了承せざるを得なかったのだ。
「ああ、うん。また手が空いたらね(ふごぉおおおお。なんか、納得いかん!……が。お手当、破格の額だったんだよなあ。ぬああああ、ジレンマ!)」
頭を抱え身もだえしてると、ヤエから突然の報が入る。
『カヤ! 出たわよ影獣の反応が!』
『どこだ、ヤエ!』
『これは……ブルムンドから離れた地にある……国? 小国? 里?』
『ヤエ! 空間座標は特定出来るか!?』
『ちょっとまって…………座標確定、飛べるわよカヤ!』
それを聞いたカヤはラコルに『思念伝達』と『思考加速』で現状を説明し、『空間転移』で飛んだ。
それを見ていたエレン達はきょとんと見ていたが、ラコルが「カヤお姉ちゃんは、急用ができたから」と説明し、カヤの下ろしたバックパックをひょいと背負うと、エレン達と自由組合へと向かった。
時を少し戻して。
ブルムンド王国にある旧街道に、一人の女性が歩いていた。
一切の表情が無い綺麗な顔立ちで、人間の姿をした女性――ジラである。
そのジラを影を利用し、『思念伝達』で会話しながら監視している者が二人いた。
『ソウエイ様。あの女、モモカ様から『思念伝達』で見せて頂いたジラと言う女性では?』
『ああ、間違いない。あの巧妙に隠してあるが、微かに漏れ出る妖気は人間ではないな』
『どこに向かってるのでしょう?』
『わからん、が。おそらく、ネコマタの所だろう。これ以上は近づけんな、隙が無さすぎる。このまま距離を保ち、尾行するぞ』
『了解しました、ソウエイ様』
モモカから聞いた情報と、ソーカ達が集めた情報を元に細い細い糸を手繰り寄せ、極稀に見慣れぬ女性がこの街道に現れると突き止め、街道を張っていたのだ。
見慣れぬ美人が一人でこの街道を行き来するのをある行商人が覚えていて、美人だが何か作られた様な印象と、目が合った時に底冷えがする様な眼光を向けられたのが、行商人の男の脳裏に焼き付いていたのだ。
かなりの時間が経ち、夕日が街道沿いにある山々を照らし出していく。
『ここは……アレリカ公国か。確か、領民千五百程の領地にある国、と言うより大きな里だな』
『ソウエイ様、あそこに見えるのがアレリカ公国の領地に入る門ですか? 何か……空間が僅かに揺れているような……』
『そうだが。ああ確かに、僅かに空間が揺れているな』
『結界でしょうか?』
『……嫌な予感がする。ソーカ、モモカ殿から貰っていた呪符は持ってるな?』
『はい。ここに――!?』
木の影の中に潜んでいたソウエイとソーカだが、何時の間に来たのか影の前にジラが立っていた。
言葉に全く感情の籠ってない声で、ジラが口を開く。
「鼠が二匹、ここまで来ましたか。気付かれていないとでも、思っていましたか?」
影の中のソウエイとソーカに冷たく言い放ち、右手に魔力を集中させ、影の中に魔力弾を投げ込む。
バウッと音を上げ木の影が光り、影が揺れ動いた。
が、既に影移動で二手に分かれ、背後の影からソーカが飛び出し小太刀を振るう。
「ほう。影から影へ、移動出来るのですか。珍しい技ですね」
淡々と言いながら左手手刀を横に払い、ソーカの一太刀を弾く。
刃を弾きそのままソーカに接敵すると、手刀をソーカの魔核がある胸元へ打ち込もうとするも、刃を弾かれたソーカは即座に自身の影へと潜り回避した。
「なるほど、あの魔王の手下ですか。少しはやるようですね」
「その感情の全くない物言いはカヤ殿の言った通り、人形がただ動いているみたいだな。だが、これで終わりだ」
ソーカの陽動に合わせ一瞬で『月の瞳』を使いジラ周辺の影を掌握、そのままジラの動きを影ごと縛り、更に粘鋼糸を張り巡らせジラを縛る。
「ほう。あの一瞬で私の動きを封じましたか」
夕日に照らされキラキラと光る粘鋼糸に指を掛けながら、己の影に視線を落とすジラ。
「終わりだ」と声を放ちソウエイは一本の粘鋼糸を、クィッと軽く引いた。
「踏み鳴り」
ジラの体を斬り刻まんと粘鋼糸が締まる刹那――ジラが技名と共に地面をトンと踏み鳴らす。
その空やかな音とは裏腹に、大地が凄まじい地響きを上げ空間ごと揺らしていく。
強大な魔力振動波が大地を伝い、周辺の影をも揺らし空間を歪め、ジラの体に巻き付いた粘鋼糸を弾き切る。
「なに!? これは……カヤ殿と同じ技、次元振動波か!」
「ソウエイ様、退避を!!」
凄まじい次元振動波がソウエイの足を伝い、ソウエイの動きを一瞬遅らせた。
宙に飛んでいたソーカは、ジラがソウエイの前に何事も無く近づくのを見て叫ぶ。
「終わりはあなたでしたね」
無造作に右手手刀をソウエイの胸の真ん中に放つ。
『絶対刺突』
あらゆる防御を貫くジラの最強スキル。
的確にソウエイの魔核を刺し貫き、カッと見開いた目でジラを睨むと、ソウエイの体が霧の様に霧散していった。
「ソウエイさまあああああああ!」
魔核を貫かれ体が霧散したソウエイを見てソーカが、悲痛な声を声を上げる。
宙に浮かぶソーカに向けてジラは、光る左手をソーカに向ける。
ブウゥーンと低い唸りを立てジラの左手に収束される魔力にソーカは、どこに逃げても
何故ならソウエイが分身体を忍ばせていたのは知っており、ジラの油断を誘う為の演技をソーカはしていたのだ。
収束された魔力弾が放たれる、その時。
ジラの左腕が真っ赤な鮮血を吹き出しながら、くるくると宙を舞う。
確実に死んだと思ったソウエイが、今ジラの目の前にいて、ジラの左腕を直刀で斬り飛ばしていたのだ。
「分身? いや確実に本体だったはず……ふむ。そうですか。並列存在ですね」
目の前にいるソウエイを見ながら、そのスキルを言い当てるジラ。
「さて。その並列存在は、何体まで作れるのでしょうか?」
『並列存在』。
そのどちらもが本体である、ソウエイのアルティメットスキルの一つ、『並列分身体』。
しかし、ジラはその並列存在を、ソウエイに何体まで作り出せるかと問い。
また、その弱点を即座に見抜いた。
そう無限に並列存在を作れるならいざ知らず、ソウエイの能力では二、三体が限界だとも見抜いていた。
「その前に仕留めれば、問題は無い」
二本の直刀から縦横無尽に繰り出すソウエイの斬撃を、何食わぬ顔で躱していき、トンとソウエイの胸に右手刀を当てると、トトットンと最初に四本の指を第二関節まで曲げ、最後に拳を握る、手刀三連打ちを打ち込んだ。
小さい衝撃が一、二、三と拳を作る過程で増幅され、ソウエイの体を突き抜けた。
「三華連突と言う古い技なのですが、存外に使えるものですね。ですが遊びは終わりです。影獣の餌になりなさい」
胸を押さえるソウエイに淡々と言い放つ。
(星幽体まで衝撃を通すとは……。あの二人か、リムル様か、ヴェルドラ様でないと太刀打ちできんな。しかし……)
今は及ばなくとも、技量を磨けば次はと強い思いがソウエイの頭の中を過る。
ソウエイは影獣と聞くとすぐに懐からモモカから渡された呪符を出し、起動させようとするやジラが一蹴んで間合いを詰め、左手に持った呪符を手刀で刺し貫いた。
ポッ、刺し貫かれ術式を破壊された呪符は青白い炎を上げ、燃え散った。
「ソウエイさまあああああああああ!!」
今度は演技でなく、心底ソウエイの身を案じた叫び声を上げる。
ジラがパチンと指を鳴らすと、百匹の影獣が何もない虚空から現れる。
ソウエイとソーカを囲むように現れた影獣が、一斉に鳴き声を上げる。
〝
次元すら越えて響く影獣の鳴き声。
その呪狂鳴音に体内の魔力を乱し、スキルを発動する意思さえも乱していく。
「ぐっ、ぐうぅっ」
激しい目眩を覚え、ソウエイは右手で頭を押さえる。
そこへソーカが飛び込んできて、手に持った呪符をソウエイの胸に当て起動させると、ソウエイから距離を取り、腰に差した小太刀を構える。
ソーカ自身も激しい目眩に襲われながらも、体内の魔力を何とか調整しようと抗っていた。
左手で頭を押さえながらも、右逆手に持った小太刀をジラに向け、ちらりとソウエイに視線を移すと、「お逃げください」とだけ告げ、ジラに向かって斬り込んでいった。
「ソーカ!」
呪符の結界に包まれ、体内の魔力が安定して来たソウエイはジラに斬り込むソーカの名を呼ぶが、ソーカは動きを止めなかった。
「あなた。邪魔ですね。餌はやめです。死になさい」
斬り込んでくるソーカの小太刀を弾き、左手で胸ぐらを掴むとそのまま上に上げていく。
宙ぶらりんになった足をバタつかせるも、ジラは意に介せず、右手刀をソーカの胸の真ん中に添えると、そのまま貫こうと力を込める。
すると、ジラの左手辺りの空間が揺らめき歪、ぬーっと一本の手が出て来てジラの左手首を掴むと一気に握りつぶした。
グジャッ、肉と骨の砕ける音が響き、宙に上げられたソーカが地面に落ちる。
《間に合いましたね、カヤ!》
『うん。いいタイミングと座標計算だ、ヤエ!』
歪んだ空間からカヤが姿を現し、地面で咳き込んでるソーカを左手だけで抱え上げ、ポンとソウエイの方に投げ、ふわりとソウエイの前にソーカは降り立つ。
それを確認すると、呪符を投げて二人ごと結界で包む。
その刹那にカヤはジラの潰れた左腕の逆関節を極め、そのまま大地に落とすように投げ叩き付ける。
その衝撃で地面が破裂したように土くれを吹き上げ、ダーンと轟音が近くの山々に木霊する。
地面にめり込んだジラを更に背中から踏み付け、その反動で吹き上げた土くれが豪雨の様にあたりに降り注ぐ。
よろけるソーカを支えながら、『思念伝達』と『思考加速』で礼を述べるソウエイ。
『すまない、カヤ殿。助かった』
『うん、無事で何より。あいつが出て来て生きてるんだから、二人とも大したもんだよ』
『いや。予想より遥かに、手練れだった。奴は……』
『とりあえず、その結界内は〝呪狂鳴音〟の影響は受けないから、大丈夫だよ。影獣もそれは破れないからね』
『かたじけない』
『それじゃあ、ちょっ~とまっててね。モモカもすぐ来るから』
『もう、来たわよ』
二人の『思念伝達』に割り込んだモモカが、空間を歪ませソウエイとソーカの前に現れた。
「あらまあ。影獣の集団がいるじゃない。フフフ」
パンと短拍手一つ叩くと、モモカの周りを囲むように呪符の束が具現化する。
「散り舞え――〝千舞・徒桜〟!」
モモカの言霊を受け呪符の束の群れが上空に舞い上がり、幾重もの呪符に分かれ、更に小さく分離し桜の花弁に形を変え上空を埋め尽くすと、一斉に影獣に降り注ぎ斬り裂いていく。
モモカの体内で生成した魔素を練り込んだ、対影獣用攻撃呪符術、〝千舞・徒桜〟が影獣を斬り刻み、魔核に相当する憑依核を露わにする。
露わになった憑依核をモモカが回収しようとすると――
「戻りなさい」
カヤに受けたダメージを修復したジラが右手を差し出し、その手の先に百の憑依核が集まって行った。
集まった憑依核をジラは、無造作に纏めて飲み込んだ。
フェイリュアワールド以来に対峙するカヤとモモカを、ジラは機械的な目付きで見る。
「ちっ。もう回復しやがったか」
「やはり。一筋縄では、いかないわね」
「あいつ飲み込んだぞ。喰った?」
「いや、違うわね。保護? した――」
『違います。体内を通じてネコマタの所へ、送り返したのでしょう』
「あら、ヤエ。よくわかったわね」
『一瞬、ジラの体内で空間の揺らぎが生じましたので』
「ほうー あの刹那で分かるなんて、超優秀じゃん!」
「ほんとね。フフフ」
『造作もない事です。えっへん!』
ジラから視線を逸らさずにカヤとモモカは軽口を言い合い、ヤエもそれに乗る。
「相変わらず煩いですね。カヤは」
「あんたこそ人形っぷりに、磨きが掛かってるんじゃないか?」
「ほんと、感情の無い人形は嫌だわね」
「面倒です。また、少しだけ遊んであげましょう」
「へえ~ いいよ。遊んでもらおうか」
「そうね。遊び相手に、なってあげるわ」
カヤは千鳥の鯉口を切り、モモカは両手に呪符を持ち、ジラは両手刀の構えを取る。
結界内にいるソウエイはいつでも潜影出来る様にソーカに告げ、今から始まるカヤとモモカの戦いをギリギリまで見届ける事にした。
ジラと相対するカヤとモモカを、陰る夕日が淡く照らし出していく。
七十七話を読んで頂き、ありがとうございます!
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