(リメイク中)ワイアット提督に転生したらガ○ダムじゃ無かった件について…(連載版 作:名無之助
西暦2199年2月23日、あの遭遇線以降艦隊は特に問題もなく、太陽系ヘリオポーズへと到達、そして、ヤマトが行ったのと同じように特務艦隊も太陽系赤道祭を行うこととなった。
特務艦隊旗艦 バーミンガム 食堂
「諸君、我々地球連邦防衛宇宙軍特務艦隊は、宇宙戦艦ヤマトとの合流、地球を救う為にイスカンダルへ行きコスモリバースシステムを無事に受け取り地球へ生きて帰るという重要な任務を帯びている。そんな中、この様な祭りを開催する事に疑義を持つものもいるだろう……しかし諸君!我々は船乗りである。星の海を行く我々船乗りは、かつて地球の海で、そして今は星の海で航海の安全、無事の帰還を祈るという意味でも、船乗りの歴史に受け継がれてきたこの赤道祭を執り行う事には十分以上の価値があると、私は考える。必ず任務を遂行し生きて帰るという祈りを込める意味でも、この赤道祭を、祭りを楽しんでくれたまえ‼︎乾杯!」
そして私は酒の入ったグラスを高々と掲げる。
「「乾杯‼︎‼︎」」
こうして特務艦隊赤道祭は開催された。
「提督ぅ〜飲んでますかぁ?…うぃーっく……紅茶ばかり飲んでないでお酒飲みましょう?」
「ハハ、君は航空隊のラバッツ少尉だね、あまりレディーがそんなふうにするのはいただけないよ、それに紅茶も美味しいものさ…飲んでみるかね?」
そう言うとラバッツ少尉は私が持っている紅茶と、テーブル上の紅茶セットを交互に興味深そうに眺め、テーブル上の私特製スコーンを手にとって口にする。
「あ、これ美味しい…」
「うむ、気に入ってくれて何よりだ。こちらもどうかね?ブランデー入りのダージリンの紅茶だ、飲んでみてくれたまえ」
そして、一口飲むと彼女の目が輝いた。
「何これ!すごい美味しい‼︎提督中々やりますねぇ…て…あ」
「ま、マユラ何してんの!?提督!すいません!」
ラバッツ少尉と話しをしていると、金髪の女性士官が慌てた様子で駆け寄ってきて、頭を下げてきた。
「む?別に構わんよ…確か君は…」
「はっ!第1空間戦闘航空隊第3小隊、アサギ・コードウェル中尉であります!」
そう言って彼女はビシッと敬礼をしてきたので、私もそれに答礼する。
「うむ、仲が良いのだな、仲間との仲が良いのは連携も取りやすくなるし、良いことだ。精進してくれたまえ」
「はっ!ほら行くよマユラ!ジュリも待ってるから!」
「えー…提督の紅茶まだ飲みたかったのにぃーー」
そう言いながらラバッツ少尉はコードウェル中尉に引きずられる様にしてその場を後にした。
……
私は少し食堂内で乗員たちの様子を見ながらぶらぶらしていると、ある一団と遭遇する。
「いや、だからそこはロックミュージックだろ!何で分かんねーかな…なぁ隊長!」
「いえ、落ち着いたこの演歌のが隊長は好きなはずよ」
「あの、アニメソングは…」
「「グリムは黙ってろ(て)!」」
「……」
近場で眺めていたら隊長と呼ばれた士官と私は目が合ってしまう。
助けを求められた私は、彼らに話しかける事にした。
「君たち、楽しんでいるかね?」
話しかけると彼らは私の方を見るなり直立不動で敬礼してきた。
無論私は答礼する。
「はっ!楽しんでおります!」
「ふむ、君は確か……」
「はっ!第1空間戦闘航空隊第2小隊、アルヴィン・H・ダヴェンポート 少尉であります!」
「同じく、ケイ・ナガセ少尉であります」
「ハンス・グリム少尉です!」
「エリッヒ・ハルトマン中尉です」
彼らは自己紹介をすると、私の次の言葉を待っているようだ。
「うむ、まあ、私は知っての通りグリーン・ワイアットだ。ところで何の話をしていたのかね?」
「あーいやそれは……」
「隊長に、ハルトマン中尉におすすめする音楽を言い争ってました」
「「グリム!?」」
「ふむ……まあ、私もロックは聞くがね…余り詳しくはないな…まあ、程々にしたまえよ、それではな」
そう言って私はめんどくさ……ゴホン
隊員たちのコミュニケーションの邪魔をしてはならないので、その場から紳士的に退散した。
ロックと演歌で言い争う二人に挟まれて隊長であるハルトマン中尉から助けを求める視線を向けられていた様な気もしないでもないが気のせいだ。
……
歩いていると、話しかけてきた男がいた。
……なぜお前がいる!
……いや本当に…え、乗員名簿に名前があったけどさ…ただの同性同名だという希望は完全に潰えた…。
…核ブッパおじさんもとい、アナベル・ガトー!
「閣下?」
「……いや何でもない、何かあったかね?」
「いえ、ただ…これまでに失ってきた戦友を思うと…この様な乱痴気な催しを楽しむなど…いかがなものかと言いたく…」
それを聞いた私は少し、いや、かなり苛ついた。
「……アナベル・ガトー中尉…君は分かっていないのかね?」
「は?何がでしょうか」
「ここにいる兵の3分の1から半数はまだ10代だ。ベテランが多数戦いに散り、経験の浅い者や若年兵が多くなってしまった。そして、この航海…未だに人類が経験したことの無いほどの長大な航海だ。しかも地球の命運がかかっている。彼らへのプレッシャーも相当なものだ。又、彼らが皆生きて地球に帰れる保証はない……君は正規の教育を受けた軍人で、覚悟もあるのだろう…だが、彼ら若年兵は…必ずしもそうではない。強制動員に速成教育のものも多くいる。その彼ら彼女らに少しでも若者らしい思いをしてほしい、そして、少しでも未練…と言うかそういったものを軽減したいという意味もあるのだ。確かに私のエゴかもしれんがね、それでも……な……君はそれが分からんか?」
ガトーは目を見開いて私を凝視している。
え、こわ
そして、次の瞬間には90℃頭を下げてきた。
「…閣下の思いも知らず!あの様な物言い…申し訳ありません!このガトー…自らの考えが浅ましく…恥ずかしく思います!武人として、閣下の考えに感銘を受けました!私も全力で戦い抜いて見せましょう‼︎」
そう言ってガトーは去って行った。
何だったんだ?
その後、太陽系離脱前に最後の地球との交信を希望する全乗員に許可した私は、その交信する為に通信室に並ぶ列を側で眺めている一人の少年兵が気になり話しかける。
「君は地球とは交信しないのかね?」
そう問うと彼は顔を俯かせる。
これはやってしまったと思ったが、今更遅かった。
「僕には…地球にはもう話すことができる家族はいませんから……」
彼はそう言って去ってしまった。
そして私は思い出した。
あれ、シン・アスカやん………
…
司令官室へ戻ると、そこには妻がいた。
どうやら私がそろそろ戻って来る時間と予想して待っていたそうだ。
「貴方、だいぶお疲れね…」
「まあな…君は楽しんできたかい?」
「ええ、バートレット隊長が口説いてきたから情報分析室長に突き出してきたわ」
「……上官の嫁を口説くとはいい度胸だなぁ…」
流石に嫁を口説かれて穏やかにはいられないわな…
それはそうと。
「改めて、乗員たちをみると、若いのが余りにも多すぎる……これまでも多く若い搭乗員や乗組員たちを死地にやってきた私だが…改めて現実を突きつけられた様な気がしたよ…」
「ふふ、そうね……貴方のその顔、久々に見たわ………最後に見たのは…メ号作戦の時だったかしら?部下を失うたびにそんな顔をするから分かりやすいわ…」
「そこまでわかりやすいかね?今日は航空隊の若い搭乗員たちと話すことが出来てね…彼ら彼女は普通の少年であり若者だったよ、私たち大人が情けないせいでこんな戦いに身を置かれているのを除けば…ね……それを自覚もしてない大人が居るのには腹が立つが、まあ、仕方ない…私は私のできることをするさ」
「そうね、あ、そうだお腹空いてない?」
そう聞かれると確かに少し空いている様だ。
「確かに少し小腹が空いたな…」
「サンドイッチ持ってきたわ!」
「ああ、ありがとう……ぐむ!?」
一口食べた瞬間に口に広がる甘酸っぱい香りとほのかな甘みと後からくる激烈で猛烈な辛味と口腔内を駆け巡る激痛とほのかな塩気と酸味に蹂躙される味蕾を感じながら鼻口を貫くモノと体の震えに耐え……られづに私は静かに失神した。
最後に目にしたのは、私と同じものを食べているはずの妻が美味しそうにソレを食べてこちらを不思議そうに見ている光景だった。
私は忘れていた。
妻の味覚が超絶激辛好きな味覚破綻者であるということを……。
ワイアットの奥さんの名前を募集します。奥さんの見た目はウマ娘のゴールドシチーを人間にして歳を取らせた感じの上品なマダムです。
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キャサリン
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マイ
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ジャンヌ
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スーザン