少し変わった一般人のGrand Order   作:ボートマン

1 / 14
プロローグ1

「はぁはぁ・・・何でこんなことになったんだ?」

 

近くの廃墟に身を隠し、青年は息を整える。

 

近くの窓から外の様子をソーと覗くと、同じように廃墟を覗き込んでいた骸骨(スケルトン)と目が合う。

 

「「・・・・・・」」

 

しばらくお互い見つめ合うと、青年は全速力で逃走を開始する。

 

「ギャァァァァーーー!!!」

 

叫び声を上げながら青年は全力で疾走し、その後を骸骨の集団が追いかけてくる。

 

この少年九条葵が今の状況に陥ることになった理由を少し語るとしよう。

 

零は出自は何の変わりもない一般家庭で生まれた青年だが、あることを除けば何処にでも一般人である。

 

そのあることとは葵には奇妙な線と点が幼い頃から見えるのである。

 

小学生になるぐらいの時にはこの線と点が気味悪く感じて両親に相談するほどだった。

 

しかし、両親には見えておらず、葵の言うことを信じて貰うことが出来なかった。

 

それ以降葵は一人でこの線と点について調べることにした。

 

近くの山で切り株を実験体として、調べると様々なことがわかった。

 

一つは切り株をカッターで線に沿って切ると、切り株を綺麗に切断することが出来た。

 

二つ目は切断した切り株の点を突くと、切り株はバラバラになった。

 

最初は驚いて呆然としていたが、落ち着いた頃には葵は怖くなった。

 

この線と点は今の切り株だけではなく、木や虫に両親などとあらゆるものに見えていた。

 

今の切り株のようなものなら大した問題では無いが、もしこれが人間であった場合大惨事になりかねない。

 

幼い葵は二度とこの線と点に触れず誰にも話さず、常に見える線と点を我慢して生きることを決めた。

 

そうして時が経ち、二十歳になって就活を考えていた葵の元に、自分の運命を大きく変える女性に出会った。

 

「人理保障機関カルデア・・・ですか?」

 

渡された名刺を見ながら葵は尋ねる。

 

「ええ。私はその所長よ」

 

目の前の女性オルガマリー・アニムスフィアに葵が抱いた印象は若いと言うことだった。

 

オルガマリーは葵と年は大して変わらないように思えた。

 

「それでその所長が私に一体何のようでしょうか?」

 

ひとまず年のことは置いて用件を尋ねてみた。

 

「私がここに来た目的は貴方をスカウトしに来たの」

 

「私をスカウト・・・ですか?」

 

「そうよ。そのために遠路はるばる来たんだから」

 

偉そうに言うオルガマリーに葵は少し苛つきながらも平静を装う。

 

「申し訳ありませんがスカウトされる理由を教えていただけませんか?」

 

「理由はただ一つ。貴方の眼よ」

 

眼と言われ葵はもしや今も見える線と点に関することかと考える。

 

「眼と言われましても一体何のことでしょうか?」

 

「惚けたって無駄よ。貴方が魔眼を持っていることはすでに調べが付いているんだから」

 

この眼は魔眼と呼ばれているようだ。

 

「魔眼とは何を言っているんでしょうか?」

 

情報を探るため、あえて惚ける振りをすることにした。

 

「まだ惚けるつもり。いいわ貴方がそんな態度なら此方にも考えがあるわよ」

 

「考え・・・とは?」

 

「その眼を抉り出して調べるだけよ」

 

恐ろしいことを言うオルガマリーに葵は諦めることにした。

 

「わかりました。降参です降参します」

 

手を上げて降参の意を示す。

 

「それで当然だけどスカウト受けるわよね」

 

あんな脅迫をしておいてどの口が言うんだと思った。

 

「ええ、受けますよ。ですが、一つだけお願いがあるのですが」

 

「何?聞くだけ聞いてあげるわ」

 

「そんな難しいことではありません。今見える線を見えなくなるように欲しいのです。」

 

「ああ、そういうことね。いいわこっちで用意してあげるわ」

 

葵のお願いが分かったのか了承してくれた。

 

こうして葵は大学を止め、両親に就職が決まったことを伝えて家を出た。

 

その後はカルデアの所員に連れられて何処か分からない場所に来たので会った。




アンケートの締め切りは次話投稿までです。

オリ主が最初に召喚するサーヴァントのクラスは何がいいでしょうか?

  • アーチャー
  • キャスター
  • バーサーカー
  • アサシン
  • 何でもいいよ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。