少し変わった一般人のGrand Order   作:ボートマン

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サーヴァント召喚

人類の未来を守るための戦いにおいてもっとも大切なこと、それは当然戦力を確保しなければならない。

 

現在のカルデアで戦うことができるのは、ケイローンとマシュのみである。

 

いくら多くの英雄を指導してきたケイローンといえど、七つの特異点を彼一人に頼るのは厳しいはずだ。

 

マシュはまだサーヴァントになりたてで未熟な所がある。

 

そのためカルデアは守護英霊召喚システム・フェイトを使用して英霊を召喚するのである。

 

この召喚は葵のしたような召喚と違い、聖晶石と呼ばれる魔力の石を燃料にして召喚するようだ。

 

「そんなわけで集まったわけだな」

 

「何言ってるんだい葵君?」

 

「ああ、気にしないでくれドクター。それよりもシステムは大丈夫なのか?」

 

レフの爆破工作によってカルデアは大きな被害を受けた。

 

当然この施設も被害を受けているはずだ。

 

「まあ昨日までは起動できなかったけど、職員の皆や所長が頑張ってね・・・」

 

おそらくその職員にはロマ二も含まれているはずだ。

 

よく見ると目の下にうっすらと隈ができている。

 

「おや?もう皆そろっているのかい?」

 

そう言って召喚ルームに入ってきたのは、文字通り絵から飛び出したと言うべき人物だった。

 

「え?モナ・リザ・・・?」

 

モナ・リザとはレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた世界的名画のことだ。

 

ということは自ずと目の前の人物の正体もわかるだろう。

 

「初めての子が紹介させてもらうね。私の名前はレオナルド・ダ・ヴィンチ。気軽にダ・ヴィンチちゃんと呼んでくれたまえ」

 

軽く挨拶するダ・ヴィンチだが、ここで気になる疑問が浮かび上がる。

 

「えっと、レオナルドダ・ヴィンチって男性だったよな?」

 

葵の疑問は立香も同じだった。

 

歴史ではレオナルド・ダ・ヴィンチは男性だと書かれている。

 

「ふむ?その疑問は当然だね。それではその質問に答えましょう!」

 

そして、彼というより彼女?曰く、召喚時に自身の肉体をモナ・リザと同じように作り替えたというわけだ。

 

「説明されても理解するよりも驚きが強すぎるよ」

 

葵の言う通り立香は驚いていてまだ理解できていなかった。

 

「というかそんな簡単に自分の肉体を作り替えるとかありえないでしょ」

 

「ふふん。そこは私は天才だからね。チョチョイっとね」

 

いくら天才でもそう簡単に肉体の作り替えなんてしてたら、世の中の天才達が怒りそうな気がする。

 

「まあ、それよりも葵くんに立香ちゃん、手を出してくれるかい」

 

ダ・ヴィンチが手を出すように言い、二人は手を出すと金色に輝く護符のようなものを3枚渡された。

 

「今回はロマニ達が徹夜して頑張ってたからね。私も頑張って3枚用意したよ。これで英霊を召喚することができるはずだよ」

 

さらりとロマ二達が徹夜したこと言ってダ・ヴィンチは説明していた。

 

「な!レオナルド何を言ってるんだ!」

 

「まあ、いいじゃないか。彼らの為に頑張ってたのは事実だろう」

 

ロマ二とダ・ヴィンチは何か言っているが、葵と立香は渡された呼符をどう分けるか話していた。

 

「俺としては1枚が俺で2枚が立香でいいんだが」

 

「でも、私より葵くんの方がよくない?それに私にはマシュがいるし」

 

「それを言ったら俺もケイローンがいるぞ」

 

というようになかなか決まらずにいた。

 

「そっちの様子はどうなの?」

 

そこへ様子を見にきたオルガマリーが入ってきた。

 

「ああ、所長実は・・・」

 

オルガマリーにどちらが呼符を2枚使うか話す。

 

「はぁ〜何を時間をかけてると思ったら・・・」

 

聞いたオルガマリーは頭を抱えてため息を吐いていた。

 

「今回は立香、貴女が2枚使いなさい」

 

「え!私!」

 

「そうよ。マシュはまだサーヴァントになりたてで心ともないんだから当然でしょ」

 

事実であることに変わらないが、ハッキリとオルガマリーが言う。

 

「そうですよね・・・私はまだまだですもんね・・・」

 

「でもマシュは十分頑張ってるわ!凄い頼りになってるわよ!」

 

表情が曇ったマシュを見たオルガマリーは慌ててマシュを褒め始めた。

 

そして、召喚は葵が1回で立香が2回となった。

 

「それじゃあまずは葵から召喚しなさい」

 

「はい」

 

召喚ルームの中心部にマシュの盾が置かれており、そこから機器が接続されていた。

 

「その盾に呼符を置いてくれれば召喚できるよ」

 

「あの苦労は何だったんだと思ってしまうな・・・」

 

スケルトンに追われや末に大量出血して召喚したため、とても悲しく思ってしまう。

 

暗いまま葵は呼符を盾の上に置く。

 

「それじゃあ始めるよ〜」

 

呼符が光の粒子になると、3つの光の輪となって回転し始める。

 

そのまま回転すると光が爆発するように輝いた。

 

光が収まると、そこには見覚えのあるサーヴァントがいた。

 

「ふむ・・・貴様が私のマスターか?」

 

召喚されたのは特異点Fで戦ったセイバーだった。

 

「えっと・・・特異点でのこと覚えている?」

 

「ああ、覚えているとも。何とも良き戦いだった」

 

「これからは仲間としてよろしく頼む」

 

「よかろう。この剣、貴様のために振るってやろう」

 

葵の召喚は終わり、次は立香の番となった。

 

まず1回目の呼符を置いて起動すると、召喚されたのは

 

「おう!久しぶりだなってこっちかよ!」

 

キャスターのクー・フーリンだった。

 

「久しぶりだな、クー・フーリン」

 

「ん?なんだセイバーもいるじゃねえか」

 

お互い知っているため、自己紹介は必要なさそうだ。

 

「それにしてもクー・フーリン、槍はどうした?」

 

「キャスターで召喚されたから持ってねえよ」

 

「ふっ、そうか」

 

「あ!てめえ、今笑ったな!」

 

何やら賑やかな様子だった。

 

そして、2枚目の呼符を置いて、2回目の召喚を行う。

 

「サーヴァント、メドゥーサ。・・・よろしくお願いします」

 

現れたのは眼帯をつけた長身の美女だった。

 

「ほう、貴様かライダー」

 

「こりゃ珍しいな」

 

アルトリア・オルタとクー・フーリンはメドゥーサのことを知っている様子だった。

 

「えっと、メドゥーサさん?」

 

「何でしょうか、マスター」

 

「あの時のこと覚えてる?」

 

「・・・・・・はい」

 

小さく頷いたメドゥーサに立香はそっかーと呟いていた。

 

「あの時っていつの話なんだ?」

 

「ちょっと特異点Fでね・・・」

 

何やら訳ありの様子だが、ここは口を挟まないことにした。

 

こうして初めてのサーヴァント召喚を終えた葵達の次にやることは、現在特定できている特異点の解決だった。

 

 

 

 

 

 




というわけでアルトリア・オルタに決めました。
2番目に多かったのはモードレッドでしたねー。
アンケートにご協力してくれた皆様、誠に有り難うございました。
ちなみに立香のサーヴァントはノリで決めた感じです。
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