今年もどうかよろしくお願いします!
それでは新年初投稿をどうぞ!
ケイローンによって大量のスケルトンという脅威が無くなったことで安心したのか、葵は地面に座り込んでしまった。
また、魔法陣を描くために大量の血を流したこともあり、葵の現在の健康状態は最悪と言っても過言では無い。
「マスター、大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だ。それに今はやらないといけないことがあるんだ」
心配そうに尋ねるケイローンに葵はどうにか立ち上がる。
「さて、貴方は本当にあのケイローンなのか?」
葵はケイローンに最初に思ったことを尋ねる。
ケイローンは確か半人半馬として知られた英霊だ。
しかし、目の前にいる青年の下半身は馬の姿では無いのだ。
「マスターの疑問は当然ですね。本来なら、私は人ならざる姿で召喚される存在です」
「まさか・・・俺が未熟だからその姿なのか?」
あの時、サーヴァントを召喚できただけでも幸運の上、召喚されたサーヴァントはギリシャ神話で有名なケイローンだ。
そんなサーヴァントを召喚したはいいが、マスターが三流魔術師の葵だからこうなったのでは無いかと考えた。
「いえそうでは無いのです。あの姿では視認されただけで真名が特定されますので、この姿は致し方ないとお思いください」
「あ、そうなんだ。良かった~」
自分のせいで弱体化してしまっったとなっては申し訳ないと思った。
「っと、それより今は悠長にゆっくりしている場合じゃないな」
「何やら急いでる様子ですね」
「ああ。話は移動しながらするよ」
そして、移動している間に葵はケイローンにカルデアの事、2016年以降の人類に未来がない事、そのカルデアが何者かによって破壊工作を受けて緊急事態である事を話した。
また、この特異点に自分以外にレイシフトしたと思われるマシュと橙色の髪の少女の事も話した。
「なるほど。そんな事情があったとは」
「それでええとケイローン?」
「はい、どうされましたかマスター?」
「これからはどう呼べばいいんだ?」
少し前にもケイローンの姿で話したが、今の姿は真名を特定されないためにケイローン自身が人の姿になった。
これから共に行動するのに真名で呼んでいいのか、葵は分からないため尋ねたのだ。
「二人でいる場合は真名でも構いません。ですが、もし同行する者が出来た場合はアーチャーでお願いします」
「わかった。それとケイローンからは他に生存者とかは確認できないか?」
「待ってください。今確認してきます」
そう言ってケイローンはこの辺りを見渡す事ができる場所に移動する。
「やっぱりアーチャーだから見渡せるんだ」
他のクラスのサーヴァントでもできるのかなあと考えていると、確認に行っていたケイローンが戻ってきた。
「どうだった?」
「ええ。マスターが話していた少女達を発見しました。ですが・・・」
マシュ達を見つけたは良いが何かあった様子だ。
「何があったんだ?」
「現在マスターが話していた少女達はサーヴァントと戦闘している模様です」
「はっ!?」
ケイローンの報告に葵は変な声を出してしまった。
とはいえ葵が驚くのも仕方ないだろう。
目の前にケイローンからわかるように、サーヴァントは人間が太刀打ちできる存在では無い。
そんな存在とマシュ達が戦っていることに、葵に驚くなと言うのは無理な事である。
その上、マシュは重傷を負っていたはずだ。
今の報告ではマシュは無事に生きているという事になる。
「また、彼女達に向かって別のサーヴァントが二騎近づいています」
さらなる報告に葵は今やるべき事を決めた。
「ケイローン、ここから狙撃してマシュ達を援護する事は出来るか?」
この場から急行しても間に合うかどうか分からない。
となればできる限りこの場から援護するしかない。
幸いにも召喚したサーヴァントのクラスはアーチャーだ。
後方からの攻撃は得意なはずだ。
「ええ、出来ますよ」
「なら、すぐにマシュ達を援護して欲しい」
「わかりました。ではマスター、失礼します」
そう言うとケイローンは葵を抱える。
「え?ちょっと待ってこれって・・・」
「しっかり捕まっていてください」
「うぉぉぉぉぉぉ!!」
勢いよく飛び上がると、少し高めの建物の屋上に着陸する。
「マスター、大丈夫ですか?」
「うぅ、次からは一言頼む」
血を流しすぎた上に突然の急上昇で葵の健康状態は悪くなっていた。
そして、ケイローンは弓に矢をつがえると、マシュ達への援護を開始する。
放たれた矢は辛くも勝利したマシュ達に追い打ちをかけるように現われた二騎のサーヴァントに向かう。
「・・・どうだ?」
葵からは命中したかどうか見えないため、矢を射ったケイローンに尋ねる。
「一騎に命中して倒しましたが、もう一騎は逃げました」
流石に遠くから来る攻撃を気にせず戦っては負ける事は理解したのだろう。
葵としては脅威となる存在は早めに排除したかったが、もう一騎は何処かに逃げたようだ。
「よし。ならマシュ達と合流しよう」
「わかりました。マスター、失礼します」
再びケイローンは葵を抱える。
「・・・いつでもどうぞ」
速く合流するならこの方法しかないことは理解しているため、葵は文句を言わずに我慢する。
「それでは行きますよ」
そうして建物から建物へと飛んで移動し、マシュ達の元に向かうのであった。
ケイローンの喋り方ってこれで合ってたかな。
少し不安です。
ちなみに作者はランサーで福袋ガチャを回したら水着玉藻が来ました。
スカサハを狙っていたので、嬉しくも少し残念でした。