少し変わった一般人のGrand Order   作:ボートマン

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前半は語りのようなものです。


第3節

マスター候補生である少女、藤丸立香は運命はある日大きく変わった。

 

一般枠として招待されていた立香はマシュ・キリエライトという後輩に出会い。

 

マシュに案内された中央管制室でオルガマリーがこれから行う事を説明する中、眠りこけてしまいオルガマリーから力強いビンタを食らい追い出された。

 

追い出された立香は何処かの部屋に入ると、そこではサボってケーキを食べていた医療部門のリーダーであるロマニ・アーキマンと出会った。

 

ロマニと雑談していると、突然爆発音が聞こえたと思ったら次は停電が起きた。

 

爆発した場所が管制室だと知ると、立香はマシュのことが気になり管制室に向かった。

 

ロマニから注意されたが、それでもマシュの事が心配でロマニと共に管制室に入る。

 

管制室は爆発のせいで所々に瓦礫があり火の海だった。

 

ロマニはカルデアの火を止めないために地下発電所向かった。

 

残った立香はマシュを探していると、誰かが管制室に入ってきたが気にせずマシュを探していた。

 

入ってきた人物も誰かを探している様子だった。

 

そして、マシュを見つける事が出来たが、マシュは瓦礫に挟まれ負傷していた。

 

瓦礫をどかそうとしても少女の腕力では動かす事は出来ない。

 

隔壁が閉まり、駄目なのかと思っているとそこへ誰かがこちらに近づいてきた。

 

「退いてくれ」

 

「貴方は?」

 

近づいてきたのは眼鏡をかけた男性だった。

 

「あ・・・おい・・・さ・・・ん?」

 

マシュはこの男性を知っているようだが、立香は男性が手にナイフを持っているのを見ると、両手を広げて立ちはだかる。

 

「安心してくれ。殺す気はない」

 

葵と呼ばれた男性は立香を押しやると、瓦礫をナイフで切ろうとしていた。

 

立香はナイフで瓦礫を切るなど無理だと思っていると、ナイフは何事ともなく瓦礫を切った。

 

瓦礫は左右に割れ、葵はマシュは引き寄せると何処かに行く。

 

そうして残った二人は最後まで一緒にいるという思いなのか手を握った。

 

管制室のスピーカーは何か言っていたが、今の立香にはどうでも良く感じた。

 

その後、立香が意識を失った。

 

そして、立香は頬を何かに舐められている感触と、後輩のとんでもない発言で目を覚ました。

 

目を覚ましたばかりの立香が見たものは、カルデアの管制室では無かった。

 

そこは破壊されて炎が燃え盛る街ととんでもない格好をしたマシュだった。

 

マシュは怪我をしていたはずなのに、目を覚ませばお腹と太ももを出してぴっちりとした服を着ていた。

 

事情を聞こうとするも周りにはスケルトンが立香達を囲んでいた。

 

しかし、デミ・サーヴァントという人間と英霊が融合した存在だが、正規の英霊より劣る疑似英霊となったマシュのおかげでスケルトンを排除することができた。

 

それからは管制室にいるロマニと通信が繋がり、マシュの格好についてやこれからことが話された。

 

ロマニとの通信の後、立香達は指定されたポイントに向かう途中で、スケルトンに襲われていたオルガマリーを救出して合流した。

 

オルガマリーの足下の霊脈からカルデアとの空間固定に成功して、ロマニが通信に出るとオルガマリーがレフ教授がいないことに怒っていた。

 

オルガマリーはロマニにテキパキと指示をだし、この特異点の探索をすることになった。

 

冬木と呼ばれるかつての街を遭遇する敵を排除しながら探索していると、これまでの敵とは比べものにならない存在と遭遇した。

 

それはこの冬木で行われた魔術儀式、聖杯戦争で召喚されたサーヴァントだった。

 

逃げられない状況に、立香の拙い指示とマシュが奮戦してくれたおかげで勝つことができた。

 

しかし、一難去ってまた一難、ロマニから先程のサーヴァントと同じ反応がこちらに向かっていることが告げられる。

 

急いでこの場から離れようとすると、ロマニから予想外の情報が伝えられる。

 

『待ってくれ!これは……反応が一つ消えている!』

 

「はぁ!?どういうことよロマニ!説明しなさい!」

 

『ちょ、ちょっと待ってください所長!もう一つの反応は遠ざかったけど、さらに別の反応がそっちに向かっています!』

 

「どっちにしろ来てるのなら早く逃げるわよ!」

 

最初の二騎は向かってこなくなったが、別の反応が向かってくるという情報にオルガマリーは慌てて逃げようとする。

 

『あれ?この微弱な反応は?』

 

「どうしたんですかドクター?」

 

ロマニの言葉が気になったのかマシュが訊ねる。

 

『いや、何か微弱な反応も検知したんだ』

 

「微弱な反応?」

 

微弱な反応という言葉に立香は首を傾げる。

 

「そんな反応どうでもいいでしょ!早く逃げるわよ!」

 

そうこうしてる間に反応は立香達の目の間に来ていた。

 

現れたのは草色の服に身を包んだ青年だった。

 

マシュは立香とオルガマリーを守るために、前に出て盾を構える。

 

「ご安心を。こちらに敵意はありません」

 

「敵意はないって」

 

オルガマリーは目の前のサーヴァントの言葉をそう簡単に信じられなかったが、立香はサーヴァントの脇に抱えられている人物に気づいた。

 

「あれ?あの人って?」

 

立香の言葉に二人は脇に抱えられている人物を注目する。

 

「あれは……葵さん!?」

 

「よ…よぉ…」

 

抱えられている人物は声に反応して弱弱しく手を挙げる。

 

「大丈夫ですか、マスター?」

 

「な、何とか…」

 

ケイローンから降ろされた葵はふらつきながらもどうにか立つ。

 

「あ…れ?所長も一緒だったんですか?」

 

マシュと立香だけかと思っていた葵は、オルガマリーが一緒にいたことに驚いていた。

 

「ちょっと!何であなたがここにいるのよ!それにマスターってどういうことよ!全部説明しなさい!」

 

そんなオルガマリーはこの特異点に葵がいることと、サーヴァントと契約していることに対する説明を肩を掴んで揺らしながら要求してきた。

 

「ちょ、所長!まじ…でやめ…て。うぷ…」

 

顔色の悪かった葵の顔をどんどん悪くなっている。

 

今の葵は血を大量に出血した上に、抱えられていたとはいえ急行するサーヴァントのスピードで気分が優れない状態だった。

 

そんな状態の葵の体を揺らせば、顔色が悪くなるのは当然である。

 

「落ち着いて所長!このまま揺らしてると何かやばそうだよ!」

 

そこへ立香が葵からオルガマリーを引き離してくれた。

 

「あ、ありがとう。このまま揺らされてたらやばそうだった」

 

「いいよ、これくらい。大丈夫?」

 

「ああ、何とか。そういえば自己紹介がまだだったな。俺は九条葵、よろしく」

 

「葵さんって言うんだ。私は藤丸立香だよ、よろしくね」

 

こうして葵は藤丸立香達と合流するのであった。

 

 

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