東方恋愛譚 (霧雨魔理沙編)   作:他人丼

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結局ゴールデンウィークどこにも行けなかった


第十二話

 生まれて初めて男の人に告白された。

 

 ―俺は君のことが好きだよ。もちろん女の子としてな

 

 その言葉が頭の中で何回も何回も繰り返される。

 

「おい!今に聞いたか!?」

「おう!まさか蓮のやつあんなに大胆に告白するとはなぁ」

 

 店の中が騒がしくなっているが私は何も耳に入ってこなかった。

 

「魔理沙さんー、いますかー?」

 

 翠が店に入ってきた。

 

「あ、いました。魔理沙さん店の外で蓮さんと幽香さんが小次郎となにかしてましたけど、どうかしたんですか?」

「……」

「……?魔理沙さん何で泣いてるんですか?もしかして小次郎さんがなにかしたんですか?」

 

 そう言われ私は初めて泣いていることに気づいた。

 

「うぅ……」

「小次郎さんになにかされたんですね?許せないです!翠が1発ぶん殴ってきます!」

 

 そう言って翠が店から出ていこうとした時

 

「翠ちゃん違うわよ」

 

 と皐月さんが翠を止めた。

 

「どういうことですか?」

「やらかしたには小次郎くんじゃなくて蓮くんよ」

「蓮さんが!?一体何したんですか!?」

「愛の告白よ」

「……え?」

「告白よ、こ、く、は、く」

「蓮さんが!?」

「そうよぉ」

「何でいきなり!?」

「それはね……」

 

 皐月さんが何が起こったのかを説明する。

 

「……そしたら幽香ちゃんが来て小次郎くんを引っ張っていって、蓮くんも行こうとした時に『俺は君のことが好きだよ。もちろん女の子としてな』って言ったのよ」

「そうだったんですか……だから魔理沙さん泣いてるんですね」

「え……?」

「小次郎さんが言ったことで泣いてるんでしょう?」

「違う……」

「じゃあなんでですか?」

「蓮が告白してきたからだぜ……」

 

 そう言うと翠は困った顔をしていた。

 

「ま、まあそうですよね!いきなり告白なんかされたら嫌ですよね!蓮さんにキツく言っておきます!」

「違うぜ……」

「……?」

「告白されたのなんか初めてで嬉しくって……それに私も蓮のことが好きだから泣いてるんだぜ……」

 

 そう言うと涙が止まらなくなった。

 

「熱いわねぇ」

「全くです」

 

 皐月さんはニヤニヤしながら、翠は呆れたように言った。

「魔理沙さんその言葉は蓮さんに言ってあげてください。きっと喜びますよ」

「でも……」

「恥ずかしがってももう遅いですよ」

 

 周りを見ると腕を組んで頷いている者、暖かい目で見てくる者、拍手をする者がいた。

 

「みんなあなた達のこと心配しれたんですね。ところで蓮さんに伝へにいかなくてもいいんですか?」

「……でも恥ずかしいぜ」

「どうせ後で伝わりますよこんな大勢に聞かれてるんですから」

「……わかったぜ」

 

 そう言い私は店を出ていった。

 

 

 

 店を出るとすぐそこに蓮と幽香が立っていた。そしてその前に小次郎が正座で座っていた。

 

「へぇ〜それでどうしたのかしら?」

「なんもしてへん!机の下に隠れてただけや!」

「確かにそうだな」

「蓮!やっぱりお前は味方やねんな!」

「机の下で魔理沙のスカートの中覗いただけだよなぁ?」

「裏切り者ぉ!」

 

 何やら小次郎が2人に怒られているようだった。

 

「おい……蓮……」

 

 私が声をかけると蓮が振り向いた。

 

「魔理沙……」

「ちょっと話があるんだけど……いいか?」

「お、おう……」

「蓮、ここは私に任せなさい」

「……ありがとう」

 

 私たちは少し離れた所へ移動する。

 

「話ってなんだ?」

「……さっき私の事好きって言ってくれただろ」

「あー……その事か」

「だから私―」

「悪かった、忘れてくれ」

「……え?」

 

 蓮の意外な言葉に私は驚いた。

 

「さっき小次郎が君のことをバカにした時にどうしても気持ちを抑えきれなくなって言ったんだ。悪い、迷惑だよな……」

「そんなこと……」

「でも俺の気持ちは本当だからな」

 

 そう言って戻ろうとした蓮に向かって私は

 

「そんなことないぜ!!」

 

 と叫んでいた。

 

「私、告白されたの初めてで戸惑ってるけど蓮、お前のことが大好きなんだぜ!」

「魔理沙……」

「だから……だから……」

 

 顔を真っ赤にして言葉に詰まっていると

 

「……霧雨 魔理沙さん俺と付き合ってくれませんか?」

 

 と蓮に聞かれた。

 返事なんて決まっている。

 

「もちろんだぜ!」




まだ続くよ
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