「……なんか照れくさいな」
「私も告白なんて初めてされたから恥ずかしいぜ」
「でも俺なんかで本当にいいのか?」
「そんなこと言うなよ。お前だからいいんだぜ」
「……恥ずかしいな」
「……お互い様だぜ」
「そろそろ店に戻ろうか」
「そうだな」
そうして店に戻っていく途中
「なぁ……」
「ん?」
「手……繋いでもいいか……?」
「あ、ああ……」
(こいつの手結構大きいんだな)
手を繋いでいると心臓の鼓動が大きくなるのがわかる。
このままだと蓮に心臓の音が聞こえてしまいそうだ。
けど、それは蓮も同じのようで顔を真っ赤にしている。
「えへへ……」
「どうしたんだ?」
「顔、真っ赤だぜ」
「魔理沙もな」
そうして私たちは店へと戻った。
「皐月さん戻ってきたよ」
蓮がそういうと
「おかえり、蓮くん。あら……その様子だと上手くいった見たいね」
「おかげさまでね」
「えへへ……」
「あらあらぁ魔理沙ちゃん可愛い顔しちゃって」
「全く蓮も隅に置けないな」
「ほんとになぁ。あんな可愛い子捕まえるなんてなぁ」
「いいわねぇ、私も旦那と会った時のことを思い出すわね」
店の中の客たちにはやしたてられていると
「おい蓮!お前だけずるいぞ!」
と言って小次郎が店に戻ってきた。
「……なんだよ小次郎」
「なんやもくそもあるかい!お前が魔理沙ちゃんと付き合えたんも元はと言えば俺がスカート覗いたからやろ!」
「お前よくそんなこと胸張って言えるな……」
「当たり前や!だから俺に礼するっちゅうんが筋ってもんやない―」
「あらぁまだそんな口がきけたのかしら小次郎?」
「げぇ!幽香まだおったんか!?」
「どう考えたら逃げ出したのに追いかけられないって考えになるのかしら?」
「うぐぅ……」
「もう少しお説教が必要かしらね」
「ひぃ!それだけは勘弁してくれぇ!」
幽香と小次郎が騒いでいると
「幽香それぐらいにしといてやってくれ」
「あら、蓮いいの?」
「そいつが言ってることもあながち間違ってはないからな」
「さすが連や!はっ……まさかお礼もしれくれるんか!?」
「あなたほんとに頭に脳みそ入ってるのかしら?」
「うるせぇ!今は蓮にお礼してもらうんが先や!」
「はぁ……全く……」
「で、蓮何くれるんや?」
「お前最近忙しすぎて温泉にもで行きたいって言ってただろ」
「まさか蓮……」
「だからこれやるよ」
そう言って蓮は1枚の紙切れを出した。
「これ温泉旅館の無料券やないか!」
「そうだ、前に貰ったからお前にやるよ」
「さっすが蓮話がわかってる!」
「まあ幽香と2人で行ってこいよ」
「はぁ?何でこいつと行かなあかんねん」
「まあそういうなって」
「嫌やわ!こんな女と一緒にいたら楽しいもんも楽しなくなってまうわ!」
「お、おい小次郎後ろ……」
「ん?あ……」
小次郎の後ろには物凄いオーラの漂っている幽香がいた。
「な、なんや殴るんやったら殴ってみい!絶対に一緒には行かんからな!」
「う……」
「ど、どうした?はよかかってこんかい!」
「うぅ……ぐすっ……うぅ……」
「ゆ、幽香?」
「うわぁぁん」
幽香が泣き出した。
「……」
「おい蓮!なにしまっとんねん!」
「こんなの見たらあげれないだろ……」
「うぅ……わだじも……ぐすっ……小次郎と一緒に行きだいのにぃ……ぐすっ……」
「ゆ、幽香悪かったって」
「うぅ……」
「せ、せや!今度またどっか遊びに行こや!」
「ほんとに……?」
「お、おう!温泉はまあ、券が1枚しかないから行けへんけどちゃうとこやったらええぞ!」
「券だったら何枚でもあるぞ」
「は?」
「俺の商品格安で譲ってるからいつも貰えるんだよ」
「ちょっと待て蓮!」
「ぐすっ……蓮それ私にもくれる?」
「もちろん。何枚でも持っていっていいぞ」
「ありがとう!」
さっきまでの涙が嘘のように幽香は笑っていた。
「これで一緒に行けるわね小次郎!」
「うぐぅ……」
「……嫌なの?」
「う……」
小次郎が返事に困っている間に幽香の目にまた涙が溜まりだした。
「うぅ……」
「男に二言は無い!温泉旅館一緒に行ったるわ!」
「やったぁ!小次郎大好き!」
「だあぁ、抱きつくなぁ!」
そんな2人を置いて
「あの2人はいつもこうねぇ」
「全くですよ、皐月さん」
「翠はバカバカしくて見てられません」
蓮たちがそう話していた。
「なあ、蓮」
「ん?」
「あいつらどんな関係なんだ?」
「ああ、幼なじみみたいなものだよ」
「幼なじみぃ?でも幽香は妖怪だぜ?」
「まあ小次郎も妖怪の類だしなぁ」
「……案外妖怪ってどこにでもいるんだな」
「そうだな、俺に知り合いにも何人かいるな」
「お前一体何者なんだぜ?」
「ただの雑貨屋の店主だよ。さあ料理が冷めないうちに食べよう」
「そうだな!」
その後私たちは幽香と小次郎と翠も一緒にご飯を食べた。
実は小次郎結構お気に入りのキャラです。