東方恋愛譚 (霧雨魔理沙編)   作:他人丼

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最近すごく暑くなって来ましたね。
まあ僕はかえるの合唱が聞こえるから夏は好きなんですけども。


第十七話

「〜♪」

「はぁ……」

 

 旅館に向かう道中で小次郎はため息をついた。

 

「あら? 小次郎どうしたの?」

「どうもこうもお前が腕離さんからやろ……」

「でもあなたが腕を組んでいいって言ったのよ」

「せやけどなぁ……」

 

 小次郎は今幽香に腕をがっちり組まれててそれはもう恋人同士と思う程だった。

 最も小次郎がいかがわしい本を持っていてそれが幽香にバレたのが原因だが。

 

「ああいう本の一つや二つ健全な男の子やったら持ってるのが普通やろ。やからもうええやろ幽香」

「1000年以上生きてる妖怪のくせにして何言ってんだお前」

「うるせぇ! 心は思春期真っ只中や!」

 

 小次郎が蓮に言い返し、その後歯切れが悪そうに

 

「せやからな幽香……ちょっと腕が胸にな……」

 

 幽香の腕の組み方だとしっかりと小次郎の腕に胸が当たっているのだ。

 

「あらいけない、私ったら気づいてなかったわ」

「そやからちょっと腕をな……」

「もう、小次郎ったら胸にくっつけて欲しいなら早く言いなさいよ♪」

 

 そう言って幽香は自分の胸に小次郎の腕を挟み込んだ。

 

「うぉぉ! 心頭滅却! まな板! 絶壁! 近所のおばちゃん! 谷○子ぉ!」

 

 そう言って小次郎は意味不明な呪文を言い出した。

 

「良かったじゃないか小次郎、夢が叶ったな」

「こんなんで叶っても嬉しないわ!」

 

 小次郎は文句を言うが幽香が一向に腕を離そうとしないので諦めた。

 そんな二人を見て私は少し顔を赤くしながら

 

「なぁ蓮……」

「ん? どうした魔理沙?」

「私たちも手を繋がないか?」

「お、おう。もちろんいいぞ」

 

 そういって私と蓮は手を繋いだ。

 繋いだ後恥ずかしくなって蓮の方を見ると蓮も顔を赤くしていた。

 そうやって私たちはお互いの手の感触を感じながら旅館へと向かった。

 途中で翠が「私も手を繋ぎたいです」と言ったので3人で手を繋いで歩いていった。

 

 

 

「お、みんな着いたぞ」

 

 蓮がそういうと目の前には豪華な建物は建っていた。

 

「わぁーおっきいです!」

「すごくデカイな」

「なかなか素敵じゃない」

「仏説摩訶般若波羅蜜多心経……」

 

 各々が旅館の感想を言う中で小次郎だけはまだ呪文を唱え続けていた。

 

「さあ、早く受付を済まして部屋に行こう」

 

 蓮がそういい私たちは受付へと向かった。

 そして受付で部屋割りを伝えると

 

「頼む蓮! 幽香とだけは一緒にしやんといてくれ!」

 

 小次郎がそう訴えてきた。

 

「別にいいけどお前どこで寝るんだ?」

「そりゃあもちろん魔理沙ちゃんと翠ちゃんとに決まってるやん」

「幽香小次郎が一緒の部屋がいいってよ」

「悪かった蓮、冗談や! やからそんなマジな顔しやんといてくれ!」

 

 小次郎が冗談に聞こえない冗談を言うと蓮は何食わぬ顔で幽香にそう告げた。

 

「頼む! 幽香と一緒の部屋やったら何されるかわからん!」

「何言ってるのよ小次郎。2人で愛を育むだけじゃない」

「嫌やぁぁぁぁぁぁ!」

 

 結局私たちの部屋割りは蓮と小次郎、私と翠と幽香になった。

 

「さて、部屋割りも決まったし先に風呂に入るかそれともご飯にするか決めるか」

 

 蓮がこれからどうするかみんなに聞いた。

 

「私はどっちでもいいわよ」

「私もどっちでもいいぜ」

「俺は先に風呂に入って汗を流したい」

「翠はお腹がすいたのでご飯を食べたいです」

「よし、じゃあ先にご飯にするか」

 

 蓮がそういうと

 

「俺の意見は無視かいな!?」

「当たり前だろ? 可愛い女の子と変態の野郎だったら尊重するのはもちろん前者だ」

 

 蓮が小次郎にそう告げると小次郎は「今日は厄日や……」

 と言っていた。

 

「じゃあ30分後にここに集合な」

 

 そう蓮が言い私たちは自分たちの部屋へ向かった。

 

 

 

 

 

「こ、ここは……」

「とっても……」

「高級そうね……」

 

 私と華扇とアリスは蓮たちが入っていった旅館を見て驚愕していた。

 

「くっ、蓮のやつこんないいとこの招待券持ってたなんて……」

「私も驚きです」

「私もよ」

 

 私たちはこの立派な旅館の招待券を持っている蓮に対して嫉妬していた。

 

「お金足りるかしら……」

「安心して霊夢、私が出すわ」

「よくそんなにお金を持ってますねアリスさん」

「人形劇で稼いだのよ」

 

 お金が足りなさそうだった私はアリスの言葉に甘えて宿泊代を出して貰った。

 華扇は自分で出す、と言ってアリスに1人分の宿泊代をわたした。

 

「さあ今から3人で魔理沙たち一行の監視を始めるわよ」

「ええ」

「わかったわ」

 

 そういって私たちは旅館へと向かっていった。




次回は魔理沙たちの恋バナを書けたらいいな。
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