「ふぃ〜疲れた〜」
部屋に着くなり小次郎がそう言い床に寝そべった。
「だらしないぞ小次郎」
「ええやんか、幽香の相手しとって疲れてん」
「ま、それもそうだな」
「ほんまどうにかならんかなぁ」
「もういっその事くっつけばいいのにな」
「アホか幽香と俺のことは知っとるやろ」
「まあな、でもお前今でも好きなんだろ?」
「せやけどあいつの気持ちはわからんやん……あーあ、あのときの能力なんか使うんちゃうかったなぁ……」
過去に小次郎の能力で幽香は小次郎に対して好意を持つようにされた、そして今でもそれは続いていてそれを小次郎は気にしていて幽香に対して罪悪感を持っている。
「だからって他の女の子にちょっかい出すのはどうかと思うぞ」
「まあそれはな……でもな、こうやってたらいつかは俺の能力も消えて幽香も自由になれると思うねん」
自分が幽香に嫌われることで幽香にかけた能力が解けると小次郎は信じている。
が、実はとっくの昔に能力は解けていてそれを知らないのは小次郎だけだったりする。
「あんときはひとりぼっちに戻るんが嫌やったからなぁ……お前とお前のじいさんに会わんかったら今頃博麗の巫女あたりに退治されてたやろなぁ……」
「そうだな、思えば随分昔の頃だったな」
「初めて会ったときのことは1000年以上たった今でも覚えとるわ」
「俺もだよ」
「お前に能力使おうとしたらお前能力効かんねんもんなぁありゃあビックリしたわ」
「まあそれはじいちゃんのおかげだな」
「お前のじいさんは作った道具はだいたいなんでもできるからなぁ。能力効かんくするんなんか簡単やってんやろな」
「まああの頃のじいちゃんは河童に負けず劣らずの発明家だったからな」
「けどあの道具の形というか道具そのものがあんときのお前には使わしたらあかんと思うねんけどな」
「そうか?」
いや、わかってはいるが俺の能力が能力だったから仕方なかったのだ。
「だってお前、10歳そこらの子供がタバコ吸っとったらあかんやろ」
「俺の能力にはタバコがピッタリだったんだよ」
「いくらお前の能力が『煙を操る程度の能力』でもさすがに不味いやろ」
「まあそれに関しては反論は出来ないな。さすがに翠がタバコ吸ってたら多分俺は気を失うだろうな」
「はは、違いないなお前のことやから「翠が不良になったー!」って騒ぐやろな」
まあ翠ちゃんに限ってそんなんはないやろ、と小次郎は言う。
そして話もひと段落ついて俺たちは食事の時間まで休むことにした。
「さてと、一服するか」
「またタバコかいな。ちょっとは我慢出来んのかお前は」
「ニコチンとタールのない生活なんて考えれん。お前も1本いるか?」
「じゃあお言葉に甘えとくわ。でもな蓮……どうやら女の子はタバコの匂いが嫌いらしいぞ」
小次郎が真剣な顔でこっちを見てきた。
「ほんとか? それ」
「ほんまや。お前がタバコ吸っとるとき翠ちゃん嫌な顔しとるときあるで。ま、魔理沙ちゃんは知らんけどな」
「俺……禁煙しようかな……」
「ニコチンとタールのない生活なんて考えれんのとちゃうかったんか?」
「魔理沙に嫌われる方が嫌だ……というかそもそもタバコの匂い嫌いな人もいるんだな……」
「かぁ〜聞いてるこっちが恥ずかしなるセリフやな。ところでお前魔理沙ちゃんのどこに惚れたんや?」
「そうだなぁ……混じりっけのない笑顔かな」
「またえらい恥ずかしいセリフを言うな」
「事実なんだから仕方ない」
「まあ、お前が言うんやからそうなんやろな。今まで女の子に興味なんかなかったのにな」
「まあ俺も健全な男の子だからな」
「1000年以上生きとんのにか?」
「心は思春期真っ只中だぞ」
小次郎とそんな話をしていると約束の時間が近ずいてきた。
「さてと、そろそろ行くか」
「せやな」
そう言って俺たちは部屋を出て食堂へ向かった。
「お腹がすいたわ」
「そうね、霊夢私もそろそろなにか食べたいわ」
「私も同感です」
「じゃあ早速食堂へ行きましょうか」
そうして私たちは食堂へと向かった。
小次郎…ええやつやん…
バカで変態だけど。