「そういえば蓮さんに魔理沙さんの裸みられたんですよね?」
風呂場で服を脱いでいると翠がとんでもないことを言い出した。
「ちょ、ちょっと待つんだぜ!?」
あのときのことを翠がいいだす。
確かにあのときに裸を見られたのは事実だがあれは事故だった。
「あれは事故だったんだぜ!」
私は慌てて弁明するが今一緒にいる友人がそんなこと聞くわけもなく……
「どこで見られたの!?」
「結婚前にそういうのはいけないんですよ」
「私も小次郎に見られたいわねぇ……」
「そのときの写真はないのかしら!?」
二人ほど発言がおかしかったが大いに誤解されているようだ。
「ち、ちがうからな!? 見せたわけじゃないからな!?」
「まさか見られたんじゃなくてみせたの!?」
「ちーがーうー! お風呂から出たときにばったり出会っただけだぜ!」
「そんなことされてよく付き合う気になたわね」
「あ、いや……」
霊夢の質問は少し返答に困ってしまう……
なぜなら裸を見られてきれいと言われたから好きになったのだ。
(我ながら変な理由だぜ……)
「ねぇなんで?」
そんなことを知らない霊夢はぐいぐい聞いてくる。
「いや……裸を見られたときにな……」
「見られたときに……?」
「綺麗って言われて嬉しいくて……」
『はぁぁぁぁぁぁぁ!?』
「えへへ……」
思い返してみても恥ずかしいがドキドキする。
綺麗と言われたのは初めてで胸の奥が苦しくなったのを鮮明に覚えている。
「裸を見られたからってあなた……」
「魔理沙は綺麗だからしかたないわ!」
「そんなので恋するのね……」
「だ、だって綺麗って言われたらうれしいもんだろ!?」
私は嬉しかったのだがどうやらみんなは違ったようだ。
「魔理沙、普通は恥ずかしいものなのよ……」
「あなたはもう少し危機感というものを覚えなさい……」
「魔理沙は綺麗だから仕方ないわよ」
「綺麗って言われるのは女の喜びよねぇ」
賛成が2人、反対が2人だったがアリスは少しアレなので反対意見を信じるようにしよう。
「そうか……普通は恥ずかしいのか……」
「普通はって……はあ、他に好きになったこととかないの?」
「他にか……」
思い返してみるが他が見つからない。
いい所が無いというわけではなく、いい所しかなくて蓮という人物そのものが好きなのだ。
「蓮の全てが好きで他が選べないぜ……」
「ダメだわ、完全にベタ惚れね」
「えへへ……」
ベタ惚れといわれて赤くなるが実際ベタ惚れなのだから仕方ない。
蓮の表情、仕草、声、匂い全てを思い出す度に胸の奥がポカポカするのだ。
これをベタ惚れといわずなんというのか。
「……どうせ蓮のこと思い出してるんでしょうけどあんた今すっごいだらしない顔してるわよ」
「だって蓮のこと考えてたら胸の奥がポカポカするんだぜ……」
「あー……ダメだこりゃ」
呆れた顔で霊夢は溜め息をつく。
「魔理沙さんは蓮さんが大好きなんですね!」
「大好きって……」
翠にいわれて照れるが確かに私は蓮が大好きだしずっと一緒に居たい。そうなると翠も一緒に居るだろうし大好きだということを伝えておこう。
「ああ、私は蓮が大大大好きだぜ!」
「聞いてるこっちが恥ずかしくなるセリフね……」
「全くですね……」
「あらぁ〜2人とも嫉妬はダメよ」
「「嫉妬なんかしてない!!」」
まるで打ち合わせしていたかのように同時に同じ言葉を言う霊夢と華扇。
「なあ、そろそろ風呂に入らないか? 裸のままだと寒いぜ」
「そうね、行きましょうか」
「温泉なんて久しぶりですね」
「魔理沙! 背中流してあげるわよ!」
「翠も流します!」
「あら、人気者ね魔理沙」
「全くだぜ」
いつか蓮とも一緒にお風呂に入る時がくるのだろうか……
(さ、さすがにまだ早すぎるぜ!)
赤くなった顔をタオルで隠しながら風呂場へ向かった。
最近大学がとても忙しいので投稿が前より不定期になってしまっています。重ねてお詫び申し上げます。