東方恋愛譚 (霧雨魔理沙編)   作:他人丼

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通学中の電車で書けば結構書けることに気がつきました


第二十六話

 軽く見ただけでも5つは風呂がありそのどれもが大きかった。

 

「わーい! 翠が一番乗りです〜!」

「あ、こら翠ちゃん! 待ちなさい! 体を洗ってからよ!」

 

 翠が風呂へ駆け込もうとするのを幽香が慌てて止める。

 まだ酒が抜けていないのかどこかいつもより言動が幼く見える。

 

「霊夢、私達も体を洗いましょう。背中を流してあげるわ」

「あら、ありがとう華扇」

 

 霊夢と華扇は体を洗いに行った。

 

「魔理沙、私達も行きましょう隅々まで洗ってあげるわ」

「い、いや隅々までは遠慮しとくぜ」

「あら、残念ね」

「お前に洗われるとなると嫌な予感しかしないからな」

「失礼ね、頭の上から爪先まで余すとこなく観察して洗ってあげるだけよ」

「そういうとこだぜ!」

 

 何回か一緒にお風呂に入ったことはあるがどうもアリスはいやらしい目付きと手つきで私に触れてくるのだ。

 

(でも蓮になら触られても……っていやいや! さすがに無理だって!)

 

 でもいつかはそんなことがあるかもしれない。そう思うとまだ湯船に浸かってもいないのに体が熱くなるのを感じた。

 

(それにしても……)

 幽香と華扇とアリスは大きい。

 何がとは言わないがすごく大きい。

 私、あと霊夢なんて目じゃないくらいに大きい。

 

(やっぱり蓮も大きい方がいいのかなぁ……)

 

 自分の胸を見て少し落ち込む。

 蓮はそんなことで嫌いになったりはしないだろうがやはり蓮の好みの大きさまでは大きくしたい。

 

「自分の胸なんか見てどうしたの?」

「い、いやなんでもないぜ!」

「ふーん……あ、大方自分の胸が小さいのが気になってたんでしょ」

「うぐ……」

 

 何故こうも私の友人のアリスは心を読んでくるのだろうか。

 

(まさかこいつさとり妖怪か……?)

 

 そう思うくらいには察しがいい。いや、良すぎる。

 

「魔理沙、あなた今私がさとり妖怪かもって疑ったでしょ」

「そそそそんなことないぜ!?」

「ふーん……まあいいわ、ところで……」

 

 本当に心が読めてるような会話だ。

 なにか魔法でも使っているのだろうか。

 

「胸を大きくする方法があるって言ったらどうする?」

「そんな方法があるのか!?」

「ええ、あるのよ」

 

 喉から手が出るくらいにアリスの話には魅力があった。

 やはり小さくてもいいから人並みには欲しいものなのだ。

 

「その方法はね……」

「その方法は……?」

「誰かに揉んでもらえばいいのよ!」

「なるほど……ってえええええ!?」

「これがいい方法なのよ!」

「も、揉んでもらうったって誰にだよ!」

「あなたのよく知ってる人物よ」

「よく知ってる……まさか!」

 

 まっさきに蓮の顔が思い浮かんだ。

 

(い、いやいやいやいや! まだそういうのは早いぜ!? もうちょっと時間が経ってからそういうのはだな……いやでも蓮なら……)

 

 体をくねらせながら悶えていると

 

「それは私よ!」

「はぁ?」

 

 アリスから突拍子もない言葉が聞こえてきた。

 

「私たちは女の子同士だから問題にも事案にもならないわ!」

「待てアリス! はやまるな!」

「さあ! その胸を揉ませなさい!」

「た、助けてくれ〜!」

「お風呂で暴れないの!」

「ぐぇ!」

 

 私がアリスから逃げていると幽香がアリスを捕まえていくれた。

 

「まったく……」

「ありがとうな幽香」

「それにしてもなんで暴れてたのよ」

「もーまーせーろー!」

「いやぁそれが……」

 

 事の顛末を幽香に話すと呆れた顔をして

 

「ほんとに揉んで大きくなると思ってるの?」

「え、違うのか!?」

「違うに決まってるでしょう。これはアリスがあなたの胸を揉みたいからついた嘘よ」

「ちっバレたか」

「アリス、お前……」

「ま、また揉むチャンスは来るから今日は諦めるわ」

「そんなチャンス二度と来てたまるか!」

 

 アリスと友人でいていいのかと悩むような出来事だがどうせ友人関係でいるのだろう。

 

(だって根はすっごい良い奴だもんな)

 

 それにしても寒い、さっきから湯船に浸からずに走り回っているのだから寒いはずだ。

 

「なあ、そろそろ湯船に浸からないか?」

「そうね、露天風呂に行きましょうか」

「私は中でゆっくりしてるわね」

 

 そう言って露天風呂へ向かおうとすると

 

「ぎゃぁぁぁぁぁぁ! なななななんであんたたちがここに居るのよ!」

 ボコォ! 

「ぐべぇぇぇぇ」

 バチャーン! 

 

 露天風呂から霊夢の叫び声が聞こえてきた。




温泉はラブコメの王道イベントだと思う
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