東方恋愛譚 (霧雨魔理沙編)   作:他人丼

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ゴールデンウィークなのにコロナで遊びに行く予定が崩れました。
早く収まって欲しいですね。


第五話

 ……気まずい。

 蓮が出ていってから30分近くたっているが一向に戻ってくる気配がない。

 それに翠は何かしていて話しかけれる雰囲気ではない。

 そもそもさっき殺されそうになったから何が彼女の逆鱗に触れるかわからず話しかけることができない。

 下手に商品に触ってまた泥棒扱いされても困るので椅子に座って何もしないでいると。

「魔理沙さんこの問題分かりますか?」

 と聞かれた。

 急に話しかけられ驚いたが、

「お、おうどの問題なんだぜ?」

 となんとか話すきっかけができた。

「この問題です」

「これはここをこうして……」

 簡単に説明してやると翠はすんなり理解してその問題を解いた。

 だが私には気になることがあった。

「なあ……この問題難しくないか?」

 そう、翠の解いてる問題はかなりレベルが高かった。

「これくらいできないと蓮さんのお世話ができませんから」

「そうなのか」

 ところでさっきから蓮さんと言っているがあいつはこの子の兄じゃないのだろうか? 

「なあ、翠」

「なんですか?」

「蓮ってお前のお兄さんじゃないのか?」

「ちがいます」

「じゃあ父親か?」

「少しちがいます」

 私はなんだか聞いてはいけないことを聞いた気になっていたら

「蓮さんは私のことを育ててくれた人です」

 と言われ、やっぱり聞いちゃダメなことだったと思った。

「別に魔理沙さんが思ってるほど複雑な話じゃないですよ」

「そ、そうか」

 翠が鉛筆を置き、自分の過去について話し始めた

「翠は昔に蓮さんに拾われたんです」

「拾われた?」

「はい、翠の住んでた家が火事になって1人になってしまっていたのを蓮さんに拾われたんです」

 話を聞くと翠は家の火事で家族を亡くして1人になっていたところを蓮に拾われていままで育ててもらっていたらしい。

「翠が5歳の頃でしたから蓮さんはお父さんのような人です」

「そうだったのか……」

「別に翠はこのことで不幸だなんてちっとも思ってないですし、むしろ育ててもらったことに感謝してもしきれません」

「いつだって蓮さんは翠のことを考えてくれていて学校にもいかせてくれてお金もあんまりないのに毎年翠の誕生パーティーをしてくれてました」

「あいつ優しいんだな……」

 私が感心してしんみりとした空気になっていたところに

「だから今回のことが許せないんです」

 と言われ嫌な予感がした。

「というと?」

「だって翠の誕生パーティーをするって言って家を出ていったと思えば全然帰って来なくて心配してたら蓮さん『忘れてた』なんて言うんですよ!?」

「た、確かになぁ……」

「翠がどれだけ心配したかも知らないで笑ってたのが許せないんです!」

 翠は蓮への不満を私に投げつけて来た。

「ははっあいつも幸せだなぁ」

「どういうことですか?」

「だってこんなにも心配してもらえてるんだぜ? 私はそんな心配してくれるやつなんていないからなぁ」

 いや待て、いるか? 霊夢にアリスに霖之助に華扇に……結構いたな。

「そうですか? 蓮さん魔理沙さんのことすごく気にかけてたみたいですけど」

「そうかぁ? そんな風に見えなかったぜ?」

 そもそも迷ってたとこを助けただけだし……いや、助けてもらったら感謝はするか。でも気にかけるってことはないだろう。

「まあ迷ってたとこを助けただけだから感謝してるだけだぜ」

「そうですかね?」

「きっとそうだぜ」

「けど蓮さんずっと魔理沙さんのこと見てましたよ?」

「そんなわけないぜ」

 そもそもこんな女っ気のない私を好きになった人なんていない。

 友人なら沢山いるがそれでも友人のままで私のことを好きと言ってきたやつなんて今までにいなかった。

「私のことをすきになったやつなんていないぜ、せいぜいアリスっていう女友達に告白されたくらいだぜ」

「え、魔理沙さんってそういう人なんですか……?」

「ち、違うぜ!? あいつが一方的にきてるだけだからな!?」

「そうなんですか」

「そうだぜ」

「じゃあそろそろ皐月さんの所へ行きましょうか」

「待たないでいいのか?」

「どうせ皐月さんに捕まって色々聞かれてると思いますよ」

「そうか、じゃあ行こうぜ!」

 戸締りをして店に向かおうとしたら

「そういえば蓮さんが家にあげた女の人って魔理沙さんが初めてですよ」

 と翠が言ってきた。

「おい、それってどういう―」

「早く来ないと置いていきますよ」

「ま、待ってくれ!」

 私が初めて家に来た女ってどういう意味だ!?




魔理沙は女っ気があんまりないのが魅力だと思うんだよなぁ

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