お風呂に入ってしばらく経つが私の頭の中は蓮のことでいっぱいだった。
あいつの笑顔や真面目な顔、照れた顔が頭から離れない。
(こんなこと初めてだぜ……)
そしてあいつのことを考えると胸が苦しくなる。
(……そろそろ出るか)
お風呂から出ようとして湯船から上がると鏡に私が写った。
(……こんなんじゃ誰も相手にしてくれないよな)
鏡を見て私は落ち込んだ。
(胸もないし、女っ気もない……)
こんな私を女として見てくれる人がいるなんて信じられない。
そして浴室から出ようとすると扉がひとりでに開いた。
―そこには裸の蓮が立っていた。
仕事場で俺はタバコを吸いながら魔理沙のことを考えていた。
(やっぱり可愛いなぁ)
助けてもらった日に俺は彼女に一目惚れしていた。
それからというもの、彼女の笑顔、嬉しそうな顔、呆れた顔がとても魅力的に見えて仕方なかった。
(俺が恋なんてするなんてなぁ……)
自慢ではないが俺は何回か告白されたことがある。
けれど誰も俺には魅力的には見えなかった。だが彼女とあってからというもの彼女の一挙一動が気になり気づけば目で追っていた。
(皐月さんにはもう気づかれてるだろうな……)
俺は女性を家にあげたことが1度もなかった、ましてや家に泊めるとなれば勘のいいあの人のことだすぐに気づくだろう。
だけど彼女は家に泊めることを助けたお礼としか考えていないだろう。
(翠も気づいてるだろうなぁ……)
あの子のことだ俺が家に連れてきた時にはもう気がついていただろう。
(なんとかならない物かなぁ……)
そう思いながら仕事を続けていると後ろの扉が開いた。
「蓮さんいつまで仕事してるんですか? ……というかこの部屋煙たすぎます。一体何本吸ったんですか……」
後ろを見ると翠が立っていた。
「ああ、もうそんなに経つのか……」
「蓮さん仕事し出すとずっと出てきませんからね」
「そうだな……」
「どうしたんですか? そんな落ち込んだ顔して」
「いや、何でもないよ」
「そうですか。でもお仕事はそれくらいにしてくださいね」
と言い残して翠は部屋を出ていった。
「落ち込んだ顔か……」
くよくよ考えても仕方がないと思い俺は仕事場を出た。
「翠、お客用の部屋に魔理沙の布団を敷いといてくれ」
「蓮さんあそこ物置みたいなことになっててとてもじゃないですけど布団なんか敷けませんよ」
「なんだと……じゃあ翠すまないが今日は魔理沙をお前の部屋に泊めてやってくれないか?」
「いいですよ」
「ありがとう、じゃあ俺は風呂に入ってくる」
「わかりました」
宿題でもしているのか翠は生返事を返してきた。
そして俺は風呂へと向かった。
「さあ汗もかいたしさっぱりするか」
風呂場へ着いた俺は一言そう言い服を脱ぎ始めた。
(なんか忘れているような……?)
頭に疑問が浮かんだが気にしないで服を脱ぎ浴室の扉を開けた。
―そこには裸の魔理沙が立っていた。
魔理沙の裸を見た俺は彼女の美しさに見とれていた。
女の子らしい腕や足、綺麗で長い金髪の髪、そして真っ白な肌。
しばらく見とれたあと、俺は魔理沙と目が合った。
そして今の状況を理解して冷や汗をかいた。
「ま、待て魔理―」
事故だと言おうとしたが時すでに遅し。
「キャァー」
と魔理沙の叫び声が家中に響いた。
そして後ろを見ると翠が立っていた。
(それにしてもあの蓮さんがねぇ……)
あの人は女の人を絶対に家へは連れてこなかった。
どんなに言い寄られても絶対に連れてこなかった。
(それだけ魔理沙さんのことが好きなんでしょうね)
あの人ももういい歳だ、私になんか構わず幸せになって欲しい。
(さて、そろそろ呼びにいきますか)
あの人は仕事場に入るとなかなか出てこない。
仕事場の扉を開けると煙が充満していた。
「蓮さんいつまで仕事してるんですか? ……というかこの部屋煙たすぎます。一体何本吸ったんだすか……」
そして仕事を終わるように言って私は宿題を始めた、その後蓮さんは魔理沙さんの寝床の準備をしてくれと言いい風呂へ行くと言った。
私は生返事を返したが暫くして魔理沙さんがお風呂に入っているのを思い出し急いでお風呂場に向かった。
そして魔理沙さんの悲鳴が聞こえ、お風呂場の扉を開けると
―そこには裸の2人が立っていた。
次回
蓮(社会的に)死す!