ファンタジーなヒーロー   作:UFOキャッチャー

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2020年4月4日に文章の構成・編集をしました。


第14話 F対J 漢らしいのはいいよね!!

      ――グラウンドβ――

 

     ――地下モニター室――

 

(オ)マイト「さて!峰田少年の事も一応解決し、緑谷少年も戻ってきたので次の組を発表しよう!」

 

     峰田は女子からの問い詰めに最後まで抵抗したが、女子の多数決によって有罪になって

     しまい今は瀬呂のテープでミイラみたいに巻かれ天井に吊られている。

 

(オ)マイト「さ~て次の対戦は~…こいつらだ!Fチームがヒーロー!Jチームが(ヴィラン)だ!!」

 

     ――ビル5階――

 

宍田  「我々は(ヴィラン)でありますか!相手がどう来るのかワクワクしますな!」

 

瀬呂  「へっへ~案外すんなり勝っちゃたりしてな!」

 

庄田  「油断しては足元をすくわれてしまう」

 

切島  「俺は正々堂々と正面からいくぜ!」

 

瀬呂  「まてまて、俺たちは(ヴィラン)側だぞ。そんな正面から行かずにここで待っていればいだろ?」

 

切島  「だが漢らしくねぇ!」

 

宍田  「まあまあ切島氏、正々堂々したいという気持ちも理解できますがこれは戦闘訓練です

     ぞ。相手がどう来るのか考えなければなりませんぞ」

 

切島  「ぐっ確かにそうだな!だがやっぱり俺は正々堂々と闘いてぇ!」いよぉ~…ぽんっ!!(効果音)

 

庄田  「ならこうはどうだろう?切島くん1人は下の階に降りて相手の1人か2人を相手してもら

     い、僕らがその残りを相手にするというのは?」

 

瀬呂  「上手くいけば数的有利ができるな、俺はその案でもいいぜ!」

 

宍田  「ふむ…その案ならば切島氏の希望も叶えられ、なおかつ上手くいけばこちらが有利にな

     りますな!我もその案に賛成ですぞ!」

 

切島  「みんなすまねぇ!みんなの期待に応えられるように俺全力で頑張るぜ!!」

 

宍田  「期待してますぞぉ!!」

 

切島  「おうよ!!」

 

     (ヴィラン)チームの作戦が大方決まったその頃、ヒーローチームも同じように作戦が決まって

     いた。

 

     ――ビル屋外――

 

鉄哲  「おっし!それじゃあ2組に分かれて別々のルートから探すって感じでいいのか?」

 

砂藤  「そうだな、もし相手が降りてきて迎撃しに来たら2人で倒せばこっちが有利になるしな」

 

口田  「……」コクコク!

 

泡瀬  「じゃあパワータイプの鉄哲と砂藤は別れた方がいいな。その方がバランスがとれる。俺

     と砂藤、鉄哲と口田で別れて行こう」

 

鉄哲  「わかったぜ!!よろしくな口田!!」

 

口田  「!!……」コクコクッ!

 

砂藤  「俺が前に行くから泡瀬はそのサポートを頼めるか?」

 

泡瀬  「わかった」

 

     両チームの作戦が決まり訓練開始の合図が知らされる。

 

(オ)マイト『両チーム準備はいいかな?それでは屋内対人戦闘訓練開始!』

 

     ――ビル5階――

 

宍田  「始まりましたなぁ!!」

 

切島  「よし!俺はさっそく行ってくるぜ!!」

 

瀬呂  「おう!気を付けろよ!」

 

庄田  「危ない時は無理をしないようにね」

 

宍田  「戦果を期待してますぞぉ!!」

 

切島  「おっしゃあ!行くぜぇ!!」ダダダダダッ!!

 

     切島は意気揚々と下の階に向かう。

 

     ――ビル3階――

 

     2手に分かれたヒーローチームは少しづつだが着々と進んでいた。

 

     ガチャッ!

 

鉄哲  「う~んねえなぁ…口田そっちはどうだ?」

 

口田  「……(こっちもないよ)!」ブンブン

 

鉄哲  「というこたぁ上にあるってことか…」

 

     3階フロアを探し終えた鉄哲たちは核が上のフロアにあると結論付けたとき同チームか

     ら連絡が入る。

 

泡瀬  『ザザッ…こちら泡瀬、状況は?』

 

鉄哲  「おう泡瀬か!こっちはいま3階探し終えたところだが、何もなかったぜ!」

 

泡瀬  『ということは上か?』

 

鉄哲  「たぶんそうだろうな1階はどうだったんだ?」

 

泡瀬  『何もなかった、今2階に上がったところだ砂藤が確認しているがおそらく何もないだろ

     う』

 

鉄哲  「ということは上だな…ん?」

 

泡瀬  『どうした?』

 

鉄哲  「いやなんか音が…」…ダダダダダッ!

 

切島  「敵はどこだぁ~…あっ…」

 

鉄哲  「あっ…」

 

     鉄哲と切島が階段付近で出会ってしまう。

 

切島  「鉄哲ここであったが100年目!倒させてもらうぜ!!」ガキィン!

 

鉄哲  「へっ!その言葉そっくりそのまま返すぜ!!」ガキィン!

 

     お互いが個性を発動し両方の拳を強く当て、甲高い音が通路に響く。

 

泡瀬  『おい鉄哲!誰かいるのか!?鉄哲!?』

 

鉄哲  「ああ…切島が1人で来たぜぇ俺はこれからコイツと戦うから核はそっちで頼んだぜ」

 

泡瀬  『分かった、早く終わらせろよ』

 

鉄哲  「そのつもりだ!」ガキィン!

 

切島  「話は終わったか?」

 

鉄哲  「おう待ってくれてありがとよ」

 

切島  「んじゃ…行くぜぇ鉄哲ぅぅ!!!」ダダッ!

 

鉄哲  「来いやあぁぁぁ!!!」ダダッ!

 

切島  「オラァッ!!」ブォン!

 

鉄哲  「オラァッ!!」ブォン!

 

     ガギイィィン!!!

 

     熱き2人の漢の拳と拳が激しく衝突する。

     そしてそれについていけず蚊帳の外となる口田。

 

     ――ビル4階――

 

     素早く2階のフロアを探し終え外階段を使い4階のフロアに移動し核を探すヒーロー

     チーム。

 

泡瀬  「どうだ砂藤!?」

 

砂藤  「いやこのフロアに核はない!」

 

泡瀬  「ということは5階か…」

 

砂藤  「場合によっちゃあ2人で3人を相手にしなくちゃいけないか…」

 

泡瀬  「厳しいな、口田はどうしてるんだ?」

 

砂藤  「上に行こうとしたが切島が奮戦しているせいか上がれないらしい」

 

泡瀬  「仕方ない俺たち2人で行くしかないか」

 

砂藤  「大丈夫か?」

 

泡瀬  「砂藤が最初宍田の相手をしてくれ、その隙に宍田の足を俺の個性で動けなくする。そう

     すれば2対2に持ち込める。」

 

砂藤  「それなら勝ち目ありそうだな!分かった任せてくれ!」

 

泡瀬  「任せたぜ!」

 

     一方その頃3階では…

 

     ガアンッ!…ガギィンッ!!…ギギィン!

 

     硬いものがぶつかり合う音が鳴り響いていた。

 

切島  「オラァッ!」ドゴォッ!

 

鉄哲  「ぐうっ!…お返しだぁ!!」バギィ!

 

切島  「ぐあっ!…やるな鉄哲!」

 

鉄哲  「お前もな切島!」

 

切島  「だがそろそろ決着つけねぇとな…」

 

鉄哲  「そうだな…たぶん次でつくだろうな…」

 

切島  「へっ…行くぜ鉄哲ぅ!!ウオオオオッ!!」ダダダッ!

 

鉄哲  「おうよぉっ!!ダアアアアッ!!」ダダダッ!

 

     熱き漢の闘いに決着がつこうとする。

 

切島  「うおりゃあっ!!」ブォン!

 

鉄哲  「だりゃああ!!」ブォン!

 

     ガァギイィンッ!!!

 

切島  「かっ……」

 

鉄哲  「がっ……」

 

     バタン……

 

     互いの右ストレートが互いのアゴに入り同時に倒れる2人。両者ともに気絶。

 

口田  「……( ;´・ω・`)《オロオロ》…!」タッタッタッ…シュル…ぎゅ

 

     2人が同時に倒れたことにより少し動揺した口田だったが、確保テープの事を思い出し

     倒れている切島に巻き付ける。

 

(オ)マイト『切島少年確保―!!鉄哲少年は戦闘により気絶!だが意識が回復すれば復帰可能だから

      ね!!』

 

     ――ビル5階――

 

宍田  「なんと!切島氏が捕まってしまいましたと!?」

 

瀬呂  「だが鉄哲が気絶してるから人数は同じだ」

 

庄田  「彼が目を覚ます前に終わらせねばなくなった」

 

     3人がそう話していると部屋の扉が開く。

 

砂藤  「ここに…あった!泡瀬あったぞ!」

 

泡瀬  「わかった!」

 

瀬呂  「ようやくおいでなすったか!」

 

宍田  「さあかかってきなさいヒーロー共!」

 

庄田  「簡単には攻略させないよ」

 

泡瀬  「いずれ口田と鉄哲がくる」

 

砂藤  「俺たちはその間に核を確保するか人数を減らすだけだ!」

 

宍田  「ふはははははっ!なら我の攻撃を防いでみよ!!」グアッ!

 

砂藤  「ガリッゴリッ!…ふんっ!うおりゃああ!!」ガシィッ!!

 

     砂藤は10gの角砂糖を食べる。すると筋肉が膨張しパワーアップし宍田の攻撃を受け

     止める。

 

     宍田 獣郎太【個性:ビースト】

     獣化する。体格・筋力・聴力・嗅覚・視力が大幅アップする。テンションがハイにもな

     る。

 

     砂藤 力道(りきどう)【個性:シュガードープ】

     糖分10gの摂取につき、3分間だけ通常時の5倍の身体能力を発揮する。しかし糖分を

     エネルギーに使ってしまうためか使いすぎると脳機能が低下してしまい、凄まじい眠気

     や倦怠感に陥ってしまう。

 

宍田  「なんと我の攻撃を受け止めたですと!?」

 

泡瀬  「ナイスだ砂藤!少しの間そのまま宍田を抑えといてくれ!」

 

     泡瀬は素早く砂藤の後ろに回り砂藤の脚の間に体を入れ、宍田の足に触ると個性を発動

     する。

 

泡瀬  「溶接!」ピキピキピキッ!

 

宍田  「むっ!?これは!?足が動きませんぞ!!?」

 

瀬呂  「宍田!?」

 

泡瀬  「へへっ…大人しくしといた方がいいぜ!」

 

     泡瀬 洋雪【個性:溶接】

     別々のものを分子レベルで結合できる。物質の制約はないが結合したいモノとモノに触

     れていないと発動できない。解除も可能。

 

泡瀬  「ついでに確保!」シュルル…

 

(オ)マイト『宍田少年確保―!!』

 

宍田  「なんとおおおおおおお!!」

 

瀬呂  「ちょぉ~と雲行きが怪しくね?(苦笑)」

 

庄田  「まだ大丈夫」

 

瀬呂  「そうだ…なっ!」シャッ!

 

     瀬呂が肘からテープのようなものを射出する。

 

     瀬呂 範太【個性:テープ】

     両肘からセロハンテープのようなものを射出できる。テープは手で引っ張らなくても

     ノーモーションで射出・巻き取りが可能。見た目とは違ってかなりの強度があり、汎

     用性が高い個性である。

 

砂藤  「うおっ!?」ビタッ!

 

庄田  「よし!そのまま抑えてください!」ダダッ!

 

     瀬呂が砂藤の腕にテープをくっつけ動きを制限する。その隙をついて庄田が砂藤に攻撃

     を仕掛ける。

 

泡瀬  「そうさせるか!」バッ!

庄田  「どいてください!」ドガッ!

泡瀬  「ぐっ!」

庄田  「ツインインパクト解放(ファイア)

泡瀬  「《ドゴッ!》ぐほっ!?」ドッ!…ゴロゴロ…

砂藤  「泡瀬!?」

 

     庄田 二連撃【個性:ツインインパクト】

     打撃を与えた箇所に任意のタイミングでもう一度打撃を発生させる。二度目の打撃は数

     倍の威力となる。二度目の打撃はもう一度加える必要はなく、本人の意思で発動させる

     ことが出来る。

 

庄田  「余所見は禁物ですよ?」

 

砂藤  「しまっ!?《ドッ!》…ぐっ!」

 

庄田  「解放(ファイア)

 

砂藤  「《ドグッ!》…ぐうぅ!?」ガクッ…

 

     砂藤は鳩尾に撃ち込まれてしまったためその場にうずくまってしまう。

 

庄田  「よしこれで確保と、瀬呂君そちらは?」

 

瀬呂  「こっちも確保したぜ!」

 

     その後、気絶から目覚めた鉄哲と口田が核を確保しようとするが、気絶から目覚めたば

     かりの鉄哲はまともに戦えず口田も前衛タイプではないためあっさりと確保されてしま

     (ヴィラン)チームの勝利となった。

     講評が終わった後切島と鉄哲はお互いに熱く褒めたたえていた。

 

 




戦闘が同じようになってないか心配や…

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