ファンタジーなヒーロー   作:UFOキャッチャー

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5月中にファンタジーなヒーローが投稿できませんでした。申し訳ございませんm(_ _)m
本誌のヒロアカはすごい展開になってますね!


第18話 レスキューだ!USJだ!…なに!?敵だと!?

     ――マスコミ侵入事件翌日――

 

     ――早朝・某市内――

 

     ヒーロー飽和社会であっても犯罪というものは場所と時間を選ばずに発生する。

 

(僧)ヘッドギア「追いかけてきたらこの裕福そうな家族をぶっ壊すからな!いいか!俺を追うんじゃ

        ねえぞ!!」

 

(マ)レディ「くっ!…連続強盗殺人犯『僧坊ヘッドギア』!!」

 

(シ)カムイ「強い上に姑息!」

 

人質  「助けてぇヒーロー!!せめて娘だけでもぉ!!!」

 

他ヒーロー「くそっ!図体デカいくせに素早く動きやがる!!」

 

(僧)ヘッドギア「このまま逃げさせてもらうぜ!!」へいへいへい

 

     このまま逃げられるかと思ったがヘッドギアの後方から凄まじいスピードで接近する人

     影が現れる。

 

(オ)マイト「もう大丈夫だファミリー!!

 

     MISSOURI SMASH(ミズーリ スマッシュ)!!!」カンッ!!

 

(僧)ヘッドギア「カッ…ハ…!?」ドサッ…

 

(オ)マイト「なぜって?…私が通勤がてら来た!!

 

     強烈なスマッシュによって一撃で気絶させ事件を解決するオールマイト。

 

野次馬 「「わああ!オールマイトだ!!」」「すげー!秒で解決だ!!」

 

(マ)レディ「ありがたいけど…」

 

(シ)カムイ「我ら廃業してしまう…」

 

警察  「助かりました!我々も手が出せずにいたものですから…」

 

(オ)マイト「協力できてなにより!では遅刻するとヤバいんでそれじゃ!」

 

通行人 「きゃあああ!ひき逃げ―!!」

 

(オ)マイト「《ピク…》…んん~~遅刻するとヤバいん…だけどなーーー!!ドヒュー―ン!!

 

     そう理解しながらも現場に向かうオールマイト。

 

(オ)マイト「(……機神少年のおかげで私のヒーロー活動に支障はない…むしろ今までより良いくら

      いだ。しかし緑谷少年に個性を譲渡したため少しずつ力が弱まってきている…それに

      爆豪少年に個性の事を話したことには驚いた。一応戯言だと爆豪少年は受け取ったよ

      うだし緑谷少年には釘を刺しておいたが…考えてみればまだ15歳の少年だ、私がしっ

      かりせねば!緑谷少年を立派に見届けるまでは…)頑張らないとな!」ドンッ!

 

     オールマイトは緑谷の事を思案しながら片手でひき逃げ犯の車を止める。

 

通行人 「隣町で立て籠り事件が起きたってよ!」

 

(オ)マイト「ムムッ!!?(汗)」

 

     遅刻しそうだが事件が発生したため現場に向かってしまうオールマイトであった。

 

     ――雄英高校・A組教室――

 

相澤  「今日のヒーロー基礎学は俺とオールマイトともう1人の3人体制で見ることになった。あ

     と今回はA組のみだ」

 

緑谷  (なった?特例なのかな…?)

 

クラフト(3人体制ということは今日だな…個性をフルに使えば捕まえることはできるとは思う

     が……AFO(大ボス)がそれを察知して登場なんてことも予想できるし…状況に合わせて動くのが

     いいのかな)

 

瀬呂  「はーい何やるんですかー?」

 

相澤  「災害水難なんでもござれ…人命救助(レスキュー)訓練だ」

 

上鳴  「レスキュー…今回も大変そうだなー」

 

芦戸  「確かにねー!」

 

切島  「バッカお前これぞヒーローの本文だぜ!腕が鳴るぜ!」

 

蛙吹  「水難なら私の独壇場だわケロケロ!」

 

相澤  「おい…まだ途中……」ギロ…

 

クラス 「「「「「!!」」」」」ビシッ!

 

     睨まれたことにより静かになるクラス。

 

相澤  「今回コスチュームの着用は各自の判断に任せる。コスチュームによっては活動の際に動

     きが限定される物があるからな。今回の訓練場は少し離れた場所にあるからバスに乗っ

     ていく。以上早くしろよ」

 

飯田  「先生!準備する前に質問よろしいでしょうか!?」

 

相澤  「なんだ早く言え…」

 

飯田  「なぜ今回B組とは一緒に訓練しないのでしょうか!?」

 

相澤  「ああ…それはこっちのカリキュラムの調整ミスだ。今年からA組とB組のヒーロー基礎

     は初期から合同でやることになったが、今までは別々でしていたからカリキュラムを

     調整したんだ。だがそれにミスがあったからその帳尻合わせで今回はA組だけだ」

 

飯田  「なるほど!ありがとうございます!!」

 

相澤  「いいから早く準備しろよ」

 

クラス 「「「「「はい!」」」」」

 

     ・

     ・

     ・

     ――バス停前――

 

麗日  「あれデクくん体操服?コスチュームどしたん?」

 

緑谷  「前回の戦闘訓練でボロボロになっちゃったからサポート会社に出して今は修復待ちなん

     だ」

 

麗日  「確かに右袖なんかなくなってたもんね!どんな風に直ってくるんだろうね!カッコよく

     なって返ってくるのかな?」

 

緑谷  「どっどうなんだろうね//!?(ちっ近い//)」

 

飯田  「さあ皆!スムーズに座れるように番号順に並ぼう!!」ピッピッピッ!

 

緑谷  「飯田くん…フルスロットル…(汗)」

 

クラフト「笛はどこから持ってきたんだ?」

 

     飯田の全力進行でバスに乗り込むA組。しかし飯田の全力進行は…

 

     ――バス車内――

 

飯田  「こういうタイプだった!くそう!!」

 

芦戸  「意味なかったなー」

 

     全力で空振りしたのであった。

 

蛙吹  「わたし思ったことは何でも言っちゃうの…緑谷ちゃん」

 

緑谷  「はっはい!?なに蛙吹さん!?」

 

蛙吹  「梅雨ちゃんと呼んで?…あなたの個性オールマイトと似てる」

 

緑谷  「えっ!!?そそそそうかな!?でも僕の個性はそのっえーと…」

 

     自分の秘密の核心を突く指摘に動揺しまくる緑谷。

 

切島  「待てよ梅雨ちゃん、オールマイトは怪我しないぜ?似て非なるあれだぜ?だけど増強型の

     個性は派手で出来る事が多いからいいな!俺の個性は対人じゃ強いけど地味目だから

     なー」

 

緑谷  「そんなことないよ、僕はプロでも十分に通用する個性だと思うよ?」

 

切島  「プロなー!だけどヒーローも人気商売なとこもあるぜ!?」

 

青山  「僕のネビルレーザーは派手さも強さもあってプロ並み☆」

 

芦戸  「でもお腹壊しちゃうのはヨクナイね!」

 

青山  「……☆」

 

     痛いところを言われてしまう青山。

 

切島  「でも派手で強えと言ったらやっぱ轟とか爆豪だよな!」

 

上鳴  「だけど断トツなのは機神だよなー!なあなあお前の個性って何なの?」

 

耳郎  (確かに…付き合っているのにクラフトの個性のこと全然知らない……気になる…)

 

クラフト「……秘密で」

 

葉隠  「えー気になるー!」

 

クラフト「まあいずれ話すよ…いずれね?」

 

葉隠  「あっ言ったね?絶対だよ!?」

 

     クラフトが自身の個性について話す日はいつになるのか?それは意外に早く来るのかも

     しれない。

 

蛙吹  「機神ちゃんの個性の事はまた今度として…さっきの話だけど爆豪ちゃんは切れてばっか

     で人気でなさそうだわ」

 

爆豪  「ああッ!?何だと蛙女!?出すわコラ!!」

 

蛙吹  「ほら」

 

上鳴  「この付き合いの浅さでクソを下水で煮込んだような性格って認識されてんなんてすげえ

     よ?おわかり?」

 

爆豪  「テメエのボキャブラリーなんだ!?ぶち殺すぞ!!」

 

クラフト「爆豪」

 

爆豪  「ああ、何だよ?」

 

クラフト「カルシウム足りてるか?今度ヨーグ〇ット買って来てやろうか?」

 

     火が燃えている所に油を追加するクラフト。

 

爆豪  「テメエ喧嘩売ってんのか!!?んなもん要らんわ!!」

 

上鳴  「ぶふっw爆豪貰っとけよw」

 

瀬呂  「あっはっはっはっはっw」

 

クラフト「はっ!爆豪お前もしかして…」

 

爆豪  「っんだよ!?」

 

クラフト「レモン味の方がよかったか?」(真顔)

 

     油を追加するどころか火薬を追加するクラフト。

 

耳郎  「ぶふっーーーw!!」

 

瀬呂  「あひゃひゃひゃひゃっw!」

 

上鳴  「あっはっはっはっはっw!機神お前レモン味ってw!」

 

爆豪  「ぶっっ殺す!!

 

蛙吹  「レモン味美味しいわよ?爆豪ちゃん」

 

爆豪  「そういう問題じゃねえんだよ!!」

 

緑谷  (かっちゃんがいじられている!?信じられない光景だ!さすが雄英…)

 

相澤  「もう着くぞ!いい加減にしとけ!!」

 

クラス 「「「「「はいっ!!!」」」」」

 

     緩んでいた雰囲気が引き締められバスはUSJに到着する。

 

     ――USJ出入り口付近――

 

13号  「皆さんようこそ!水難事故・土砂災害・地震・火事…etc.……ここはあらゆる事故や災

     害を想定して僕が作った演習場…その名も嘘の災害や事故ルーム!USJです!」

 

クラス (((((意味は違うけどUSJだった)))))

 

クラス 「だけどやっぱでっけえー!」「ワクワクする―!」

 

緑谷  「スペースヒーロー13号だ!災害救助で活躍している紳士的なヒーロー!」

 

麗日  「わあー!私13号すきなのー!」

 

     某テーマパークのような施設に興奮するA組面々。そして相澤はオールマイトがいない

     事を13号に問いかける。

 

相澤  「?……おい13号、オールマイトはどうした?ここで待ち合わせのはずだが?

 

13号  「いやそれが…どうやら救助活動や(ヴィラン)が発生しては駆けつけているうちにどうやら埼玉県まで行ってし

     まったらしくて……

 

相澤  「………はっ?…ということは今は埼玉県にいるのか?

 

13号  「現在こちらに向かっているそうです…30分くらいで着くと先ほど連絡がありました

 

相澤  「ヒーローとしては大変立派だが教師としては落第点だな…(まあ念のための警戒態勢…)…仕方な

     い始めるか」

 

13号  「えー演習を始める前に小言を1つ2つ…3つ…」

 

クラス (((((増える…)))))

 

     13号が個性についての話をする。それは個性の危険性、自身が持っている力、そ

     してその個性をどのように人命に使うかを学んでほしいというものだった。

 

飯田  「ブラーボ―!」

 

クラス 「さすが13号!」「めっちゃ心にきたー!」

 

相澤  「それじゃまずは………(なんだ?)」

 

     授業を始めようとしたら広場に黒い渦のようなものが現れる。

 

ズ…ズズ…ズズズズズ……

 

相澤  「一塊になって動くな!!」

 

クラス 「えっ?」「なに?」「先生?」

 

相澤  「13号生徒を守れ!」

 

クラフト(来たか…)

 

切島  「なんだありゃ?また入試ん時みたいに始まってるパターンか?」

 

相澤  「動くな!あれは(ヴィラン)だ!!

 

????「イレイザーヘッドに13号ですか…先日頂いたカリキュラムにはオールマイトもいるは

     ず…何か変更でもあったのでしょうか?」

 

????「どこだよ…せっかくこんなに連れてきたのに…平和の象徴オールマイト……子供を殺せ

     ばくるのかなぁ…?

 

     (ヴィラン)の突然の襲撃に驚くA組。

 

上鳴  「はあっ(ヴィラン)んん!?アホだろ!?ここヒーローの学校だぞ!!?」

 

八百万 「先生!侵入者用のセンサーは!?」

 

13号  「もちろんありますが…」

 

轟   「ここだけなのか学校の別の場所もなのか…どっちにしろセンサーが反応しねえってこと

     は、敵にそういうことが出来る個性持ちがいるってことだ。しかもここは校舎から離れ

     ていて向こうはこっちの行動の情報を手に入れての襲撃。バカだがアホじゃねえ…少な

     くとも何らかの目的があって用意周到に画策された奇襲だ」

 

相澤  「とにかく13号避難開始しろ!学校にも連絡を試せ!侵入者用のセンサーが反応しないとい

     うことは妨害系の個性が相手にいる可能性がある!上鳴!お前の個性でも試せ!」

 

上鳴  「っス!」

 

緑谷  「先生はどうするんですか!?まさか1人であの数を相手にするんですか!?イレイザーヘッ

     ドの戦法は個性を消してからの捕縛のはず!正面戦闘は…!」

 

相澤  「緑谷…一芸だけじゃヒーローは務まらん」

 

     相澤が広場に飛び出そうとしたらそこにクラフトが階段前に歩いてき立ち止まる。

 

緑谷  「あれ機神くん…?」

 

相澤  「機神何してる?お前も早く避難しr…」

 

クラフト「氷河…時代(アイス エイジ)……」

 

パキパキ…バキイィンッ!!!

 

相澤  「なっ!?」

 

クラフト「一先ず動きを封じる…えーとこの後はどうすれば…」

 

切島  「やっぱすげえなアイツ…」

 

瀬呂  「寒みぃ~」

 

轟   「………」

 

     ヒエヒエの能力を発動させ一部を除きUSJの地面全体を凍らせ侵入してきた(ヴィラン)の動き

     を封じるクラフト。

 

(ヴィラン)  「なんだよこれ!?」「いっ!?痛えっ!!」「あっ足が!?」

 

死柄木 「おい黒霧!なんだよこれはっ!?」

 

黒霧  「死柄木弔!私にも何が起きたか…!?」

 

死柄木 「クソ…メンドくさいな…」パキパキ…

 

     死柄木はそう言いながら自身の個性を使ってうまく氷の拘束から抜ける。

 

クラフト「先生、今のうちに避難を……先生?」

 

相澤  「…!…ああそうだな13号、避難を始めろ!」

 

13号  「はい!皆さん早くこちらへ!」

 

クラス 「「「「「はっはい!!」」」」」

 

     全員が出入り口に向かって小走りで移動を始める。がその途中で黒い霧が現れる。

 

黒霧  「させませんよ!初めまして我々は(ヴィラン)連合…せんえつながらこの度雄英高校に入らせて頂

     いたのは…オールマイトに息絶えて頂こうかと思いまして…しかし…まさか侵入した瞬

     間に氷漬けにされるとは思いもしませんでした…」

 

緑谷  (はっ!?)

 

クラス 「「「「「!?」」」」」

 

     (ヴィラン)が発した言葉に動揺が走る。だがクラフトがその空気を緩和するように話し出す。

 

クラフト「こっちも(ヴィラン)が侵入してくるなんて思わなかったよ」

 

黒霧  「……もしや先ほどの氷は貴方の仕業ですか?」

 

クラフト「そうだと言ったら?」

 

黒霧  「そうですか……いやはや驚きました最近の子供はこんなにも強いものなんですか?」

 

クラス (((((いやコイツは別です…)))))

 

クラフト「いや~それほどでは~//」

 

峰田  「なんでお前は照れてんだよ!!怒ってるんだよ!!(怒)」

 

クラフト「そうなのか!それは気付かなかった!!」すっ呆け

 

峰田  「テメェこんな状況でよくふざけてられるな!!」

 

クラフト「こんな状況だからこそだよ峰田」

 

峰田  「どういうことだよ!?(怒)」

 

クラフト「そのほうが冷静でいられるから」

 

峰田  「!?…」

 

黒霧  「お話は終わりましたか?終わりましたのなら…」

 

クラフト「終わったけど避難させてもらうぞ!(ピカピカの能力)」ピシュン!

 

     ドゴオォォン!!!

 

     ピカピカの能力のビームで出入り口を破壊するクラフト。

 

黒霧  「強力な攻撃だ…まさか2つの個性を持っているのですか?…しかし一体どこを攻撃してい

     るのですか?」

 

クラフト「これでいいんだよ…Room!《ブウゥゥン!》…シャンブルズ!」シュンッ!

 

クラス 「えっここは…?」「バスがあるから…」「バスから降りた場所…?」

 

相澤  「……全員いるか!?」

 

耳郎  「(さっきの青いサークル…前に見たことある…あれ?)…クラフトは!?」

 

クラス 「えっ?」「機神なら…」「機神なら峰田の横に…あれ?」「機神いなくね?」

 

相澤  「…まさか!?」ダッ!

 

クラス 「!?…」「相澤先生!?」「どこに行くんですか!?」

 

相澤  「お前らはそこにいろ!13号は学校に連絡!俺はバカを連れてくるため戻る!!」ダダダッ!

 

     クラフトはバス乗り場にあるバス停ポールと自分以外のクラスメイトと教師2人の場所

     を入れ替える。そして相澤はバカを助けるため急いでUSJ内に戻る

 

黒霧  「なっ!?…」

 

クラフト「そんなにビックリしてどうした?」

 

黒霧  「……これも貴方の仕業ですか?氷にレーザーに物体と物体の位置を入れ替える個性です

     か?まさか個性を3つ持っているとは……1つ聞いていいですか?」

 

クラフト「なんだよ?」

 

黒霧  「なぜあなたは残ったのですか?」

 

クラフト「誰かが残らなきゃ足止め出来ないだろ?」

 

黒霧  「あなた1人で事足りると?」

 

クラフト「まあ自信はあるね」

 

黒霧  「だそうですよ?死柄木弔…」ユラ…

 

クラフト「おっ?」クルッ

 

     後ろを振り向くと死柄木と他の(ヴィラン)達が氷の拘束から抜け出し広場から階段を上ってき

     ていた。ちなみにいつまにか黒霧は死柄木の隣に移動していた。

 

死柄木 「いきなり足を凍らせやがって…おいお前ら出番だぞ」

 

(ヴィラン)  「クソガキが!ぶっ殺してやる!!」「さっきの借りは100倍に返させてやるぜ!!」

    「ちょっと強いからって舐めやがって!!」

 

     (ヴィラン)達がクラフトを取り囲む。

 

死柄木 「ハハハ…いくら個性が強いからってこの数は無理なんじゃないか?」

 

クラフト「兵力差でも勝ってるさ(シロシロの能力&LBX)」

 

     ガシャシャン…

 

(ヴィラン)  「なんだ?」「コイツの体なんか変だぞ!?」

 

     ポポポポポポン!…ヒュゥゥゥゥゥゥ…ビュウンッ!!

 

(ヴィラン)  「うえ!?」「なっ!?」「急にでかく!?」

 

     ドゴオオォォン!

 

(ヴィラン)  「「「「「ぐあああああああああああああああ!!?」」」」」

 

     クラフトはシロシロの能力を発動させ、次にLBXの個性を使って内部にデクーを作り出

     す。そして取り囲んでいる(ヴィラン)に向かって大砲を使って砲撃をする。囲んでいた(ヴィラン)は全

     員その砲撃が直撃し倒れてしまう。

 

死柄木 「チートかよ…イラつくなあ……」

 

黒霧  「死柄木弔…」

 

死柄木 「おい黒霧…なんなんだよコイツ…こんな奴がいるなんて聞いてないぞ?しかもコイツ以

     外逃げられたからプロもじきに来る…こんなに早くゲームオーバーになるなんてどうい

     うことだよ…」イライラ…

 

黒霧  「落ち着いてください死柄木弔」

 

死柄木 「クソ…脳無をつかう」

 

黒霧  「よろしいので?」

 

死柄木 「いい、あのガキはムカつく!アイツは殺さないと気が収まらない!!」

 

黒霧  「分かりました」

 

死柄木 「いけ…脳無」

 

脳無  「……」ズシン…

 

     体躯がオールマイト並の黒い体で、鳥の様に鋭く噛まれたら大怪我しそうな口と歯。そ

     して何より特徴的なのは脳がむき出しになっている頭。その姿は人の形をしているが

     10人中10人が化け物と答えるだろう。そしてその化け物がクラフトに狙いを定め攻撃

     を仕掛ける。

 

脳無  「クアアアアアアッ!!!ドドドドドドッ!

 

クラフト「うおっ!?子供にあんなの使ってくるかよ!?(まあ精神的年齢は一応20代だけど(笑)スナ

     スナの能力!)」

 

脳無  「……」ズンッ!ブオォッ!!

 

     ドゴオオオン!

 

     脳無はすさまじい速さでクラフトの目の前まで走ってき、地面に亀裂が入るまで足を踏

     み込み右拳を振り下ろす。その拳は地面に直撃し亀裂も先ほどより大きく入る。

 

死柄木 「ハハハ!…さすがにこれは死んだんじゃないか?」

 

相澤  「機神ー!!」

 

死柄木 「おっ?ちょっと遅かったなイレイザー(笑)お前の大事な生徒はたったいま死んだぜ!」

 

相澤  「てめぇ…!?」ギリッ…

 

     だが脳無の攻撃が当たる前にスナスナの能力を発動していたためクラフトは…

 

クラフト「(オペオペ&ブキブキの能力)相手が悪かったな!Room!!」ブウゥゥゥン!

 

死柄木 「なっ!?」

 

     当然生きている。

 

クラフト「ラジオナイフ!!ズバババババッ!!

 

 

     オペオペの能力とブキブキの能力で脳無の頭、胴体、腕、脚を切り離し行動不能にす

     るクラフト。

 

相澤  「おい機神!」

 

クラフト「相澤先生!」タッタッタ…

 

     出入り口にクラフト(バカ)を助ける為に駆け付けた相澤の元に駆け寄るクラフト。

 

相澤  「ケガはないか!?」

 

クラフト「ハッハッハッ!この通り五体満足の無傷でございます!」ブンブンッ!

 

     腕を振り回しながら無事であることをアピールする。

 

相澤  「そうか…とりあえず事が終わったら反省文書いてもらうからな」

 

クラフト「そっそんな!?」ガーン!

 

相澤  「当たり前だ」

 

クラフト「いっ…1枚すか?」

 

相澤  「20枚だ」

 

クラフト「おっふ…」ズ―ン…

 

     中々の枚数に気が滅入ってしまうクラフトであった。

 

相澤  「ところで機神…あの黒い奴は生きているのか?」

 

クラフト「え?…あぁはい、生きてますよ俺の個性で切って戦闘不能にしました」

 

相澤  「なるほど…ならお前は下がってクラス(あいつら)と合流しろ。すぐに他のヒーローも来る」

 

クラフト「わかりました…っとその前にアイツを回収っと!」

 

     クラフトはそう言うとイトイトの能力でバラバラにした脳無を自分の元に引き寄せ、ド

     アドアの能力で大気にドアを作りその内部(亜空間)に収納する。

 

黒霧  「なっ!?貴様!!」

 

死柄木 「おいおい何なんだよあのガキは…対オールマイト用に作った脳無が全く歯が立たな

     いじゃないか……黒霧、連れてきた奴らをここに集めろ」

 

黒霧  「死柄木弔…ここは引いた方が…」

 

死柄木 「はやくしろ!…」

 

黒霧  「分かりました…」ズオオオ…

 

     黒霧がワープゲートを広げるとUSJ内にいた(ヴィラン)続々と集結する。

 

相澤  「ちっ…よくもこんなに集めたもんだな…」

 

死柄木 「行けお前ら…」

 

(ヴィラン)  「この数はしのげねえだろ!!」「おい!外に女がいるぞ!」「おいおい結構可愛いじゃん!」

    「死んどけやヒーロー!」「正義気取り野郎が覚悟しろやあ!!」「可愛い女は可愛がってや

     るぜ!」

 

     大量の(ヴィラン)が一斉に相澤とクラフトに攻撃しようとしたそのとき、後方から爆発音が

     徐々に近づき大きくなる。

 

爆豪  「このクソ(ヴィラン)どもがあああああ!!!

 

     ボオオオオオン!!!

 

(ヴィラン)  「「「ぎゃあああああああ!!?」」」「なんだこの爆発は!?」

 

クラフト「爆豪!?」

 

相澤  「バカ野郎!なんで来た!?」

 

爆豪  「あ˝あ˝!?俺は№1ヒーローになる男だ!この程度の(ヴィラン)にビビッてちゃ意味ねえんだよ!そ

     れにハゲ野郎に借りは作りたくねえしな!!」

 

クラフト「ハゲ野郎じゃないぞボムヘッド。あと先生!下がるのは無理そうです!」

 

爆豪  「誰がボムヘッドだゴラァ!?」

 

相澤  「ちっ…後で絶対反省文だからな!」

 

(ヴィラン)  「この程度だとぉ!?舐めやがってクソガキがああ!!」ダダダッ!

    「命乞いするなら今のうちだぞ!!」ダダダッ!

 

爆豪  「複数で仕掛けている時点で弱いと言ってるようなもんだろうがああ!!!」ボオオオン!!

 

(ヴィラン)  「「ぐあああああああっ!!」」

 

     爆豪が加わったことによりUSJ出入り口に付近は乱戦になる。だが乱戦になったことに

     より隙が生まれ、相澤・クラフト・爆豪の防衛ラインを(ヴィラン)がすり抜けA組の方へ向かっ

     てしまう。

 

相澤  「しまった!」

 

(ヴィラン)  「よそ見は禁物だぜぇヒーロー!!」

 

クラフト「お前がな!!」バキィッ!

 

(ヴィラン)  「ハボォ!?」ズザアア!

 

相澤  「機神助かった!だが何人か抜けたぞ!」

 

クラフト「俺が行きm…」

 

     クラフトが通り抜けた(ヴィラン)を倒しに行こうとしたが…

 

切島  「心配はないぜ機神!!オラァ!!」ドゴォ!!

 

耳郎  「それより目の前に集中しな!」キイイィィィィィン!!

 

緑谷  「デラウエア…スマッーシュ!!」ブオオオオ!!

 

常闇  「黒影(ダークシャドウ)!」

 

(ダ)シャドウ「アイヨ!」

 

上鳴  「ウエ~~イ!」Bzzz!!

 

轟   「……」パキパキパキィン!

 

峰田  「うああああああ!?こっち来るんじゃねえええ!!」ポポポポーーイ!

 

     バス停ポール付近に避難していたA組が自分たちに向かって来ていた(ヴィラン)を迎撃してお

     り、(ヴィラン)達は次々と倒されていた。

 

(ヴィラン)  「ぐおぉ!?」「「「ぐああああ!?耳がぁぁ!?」」」「「「アッチィィィィ!!」」」

    「何だコイツh…ぐあ!!」「ひいぃ!?」「「アバびびびびびb!?」」「冷てえぇ…」

    「あっ足が…」「何だこれ!?取れねえ!?」「おいくっ付くなよ!?」「だああ!動けねえ!!」

 

蛙吹  「こっちは心配ないわ機神ちゃん!あと数分もしないうちに他の先生達が到着するわ!」

 

クラフト「了解梅雨ちゃん!…だそうです先生!」

 

相澤  「分かった!もう少しの辛抱だ…気張れよ」

 

爆豪  「その前に全員ぶっ飛ばしてやらあ!!」

 

クラフト「ハッハッハッ!俺にかかれ「もう大丈夫だみんな!!」…かぶった…」ズ―ン…

 

     クラフトが言葉を発しているとそれを遮るように大きな声が響く。

 

クラス 「この声は!」「「「オールマイト!!」」」

 

     ヒュウゥゥゥ…ズウン!!

 

     オールマイトがA組と(ヴィラン)の間に勢いよく飛び降りる。

 

(オ)マイト「なぜって?…私が来た!!」

 

クラス 「「「「「オールマイトォォォ!!!」」」」」

 

(オ)マイト「みんな怪我はないかい!?」

 

飯田  「我々は大丈夫です!ですがUSJ内部で相澤先生、機神くん、爆豪くんがここより多くの

     (ヴィラン)と戦っています!」

 

(オ)マイト「なんと!私が遅れてしまったばかりに!!…」

 

(ヴィラン)  「背中がガラ空きだぜ!」「ここでくたばれやあ!!」「死ねやああ!!」

 

     オールマイトの後方にいた(ヴィラン)が攻撃を仕掛けるが…

 

(オ)マイトTEXAS SMASH(テキサススマッシュ)!!!」カカカカン!!

 

(ヴィラン)  「がっ!?」「ぐほっ!?」「ぐぅ!?」「へばっ!?」バタバタバタバタ…

 

クラス 「すげぇ…」「圧倒的だな…」「早すぎてみえねぇ…」

 

轟   (これがプロか…)

 

     オールマイトはそのままUSJ内部に入る。

 

(オ)マイト「3人とも!!」

 

爆豪  「オールマイト!」

 

相澤  「遅刻ですよオールマイト」

 

クラフト「どこで油を売っていたんですか?」

 

(オ)マイト「ハッハッハッ!すまない3人とも!だが無事で安心したよ!!」

 

     安堵するオールマイト。

 

死柄木 「でたなオールマイト…平和の象徴……社会のゴミがぁ…!」

 

(オ)マイト「!…君が主犯かな?なぜこのような事をしたんだ?」

 

死柄木 「うるさいよ社会のゴミが…俺はな怒ってるんだオールマイト…そこのチートが…他の奴

     を守る為に俺たちに攻撃をしてきた…他が他を守る為に振るう暴力は美談になる。そう

     だろヒーロー?同じ暴力でも今の世の中は、ヒーローと(ヴィラン)でカテゴライズ

     されて善し悪しが決まる…お前は平和の象徴と呼ばれている、だが所詮は抑圧の為の暴

     力装置だ。暴力は暴力しか生まない、お前を殺すことで世に知らしめそうとしたんだ」

 

(オ)マイト「むちゃくちゃだな…そういう思想犯の眼は静かに燃ゆるものだ。自分が楽しみたいだ

      けなんじゃないか?」

 

死柄木 「バレるのはや……まあそれもそこのガキのせいで全てグチャグチャになったけどな…」

 

黒霧  「悔しいですが我々はここで引かせてもらいます」

 

(オ)マイト「そうはさせない!ここで君らを捕まえる!」ザッ…

 

     オールマイトが体勢を構えたその時…

 

 

死柄木 「あー…これはまずいな黒霧はや《ズドッ!》…痛っ!?」

 

黒霧  「死柄木弔!?」

 

クラフト「この攻撃は…」

 

(オ)マイト「どうやら到着したみたいだね」

 

     死柄木の肩に銃弾が撃ち込まれる。外には連絡を受けた雄英教師が到着しており、先ほ

     どの攻撃はスナイプによるものだった。

 

     バァン!バァン!バァン!バァン!

 

死柄木 「ぐっ!?」

 

黒霧  「死柄木弔!」バッ!

 

     黒霧が黒いモヤを広げ銃弾を防ぎつつワープゲートを広げる。

 

死柄木 「今度は殺すぞ!平和の象徴オールマイト!!」ズズズ…

 

(オ)マイト「まて…SHIT!」

 

     オールマイトが死柄木を捕まえようとするが、まだ多く残っていた(ヴィラン)に阻まれ取り逃

     がしてしまう。その後、残っていた(ヴィラン)は全員捕まえられ警察に連行された。襲撃を受

     けたA組はクラフトが素早く避難させたため全員大した怪我もなく無事に終わる。

 

     ・

     ・

     ・

 

     ――とあるBAR――

 

     ズズズズズ…

 

死柄木 「っ痛ぇ…両腕両足撃たれた…完敗だ…。なんなんだあのガキは!あんなガキがいるなん

     て聞いてない!…話が違うぞ先生!」

 

     死柄木が設置してあるモニターに話しかけると声が返ってくる。

 

先生  『違わないよ…と言いたいがどういう事が話してくれるかい?』

 

黒霧  「複数の個性を持つ子供がいまして…その子供に狂わされました」

 

先生  『へぇ…まあだけど見通しが甘すぎたかもね』

 

????『うむ…舐めすぎたな、(ヴィラン)連合なんちうチープな名前でよかったわい。ところでワシと

     先生の共作脳無は回収してないのか?』

 

黒霧  「申し訳ありません…回収の方はできず…」

 

????『なにっ!?』

 

黒霧  「その子供に捕らえられてしまいまして」

 

????『せっかくオールマイト並のパワーにしたのに…』

 

先生  『まあ仕方ないか…残念…』

 

死柄木 「全部あのガキのせいだ!くそ!…くそ!…」

 

先生  『悔やんでも仕方ない…今回だって決して無駄ではなかったはずだ。精鋭を集めよう、

     ゆっくり時間をかけて!我々は自由に動けない!だから君のような人シンボルが必要なん

     だ。死柄木弔!次こそ君という恐怖を世に知らしめろ!!』

 

     巨大な悪はさらなる行動を起こさんと力を蓄え始めようとする。

 

 

     ――襲撃その後――

 

塚内警部「18…19…20…21…全員無事…とりあえず君たち生徒は教室に戻ってもらうよ、すぐ事

     情聴取というわけにもいかないからね」

 

スナイプ「全くなんてことだ…」

 

(ミ)ナイト「これだけ派手に侵入されて逃げられちゃうなんて」

 

根津校長「完全に虚をつかれたね。セキュリティの大幅強化が必要だね!」

 

(ミ)ナイト「ワープなんて個性ただでさえものすごく希少なのによりにもよって(ヴィラン)側にいるなん

      て…」

 

塚内警部「校長先生、念のため校内を隅まで見たいのですが」

 

根津校長「ああもちろん!一部じゃとやかく言われているが権限は警察の方が上さ!捜査は君たち

     の分野!よろしく頼むよ!」

 

塚内警部「ありがとうございます」

 

     塚内警部が校内を捜査しようと動こうとしているとクラフトが呼び止める。

 

クラフト「塚内警部!」

 

塚内警部「おや機神くん、何か用かな?」

 

クラフト「はい、今回の襲撃の一応証拠でいいのかな?渡しておこうと思いまして」

 

塚内警部「証拠?」

 

     クラフトはそう言うとドアドアの能力を発動させ脳無を取り出す。ちなみに体はちゃん

     とくっつけた状態である。

 

塚内警部「これは!?」

 

クラフト「襲撃犯の主犯は脳無と言っていました」

 

塚内警部「脳無…わかった、ありがとう機神くん。おい」

 

警官  「「はっ!」」

 

     クラフトが捕まえた脳無は警官に引き渡され連行されていった。

 

クラフト「じゃあ俺はこれで!」

 

塚内警部「ああ、事情聴取のときはよろしくね」

 

クラフト「わかりました」

 

相澤  「よし…じゃあこの後は反省文を書いてもらうぞ」シュルッギチッ!

 

クラフト「あわわわわわ…相澤先生」

 

相澤  「安心しろ校舎まで俺が連れてってやる。疲れているだろうから」

 

クラフト「先生大丈夫です!全然元気です!なので…」

 

相澤  「そうか…それだけ元気なら書けそうだな」ズルズル…

 

塚内警部「ははは(頑張れよ機神くん)…(苦笑)」

 

     そう言いながら捕縛布を巻き付けたクラフトを引きずりながら歩い始める相澤。

 

クラフト「先生!20枚はさすがに多いです!減刑を!」ジタバタ!

 

相澤  「そうだな……一応お前のおかげで全員大した怪我もなく済んだしな…」

 

クラフト「じゃあ…」

 

相澤  「10枚にしてやろう」

 

クラフト「……」チーン…

 

     真っ白になったクラフトを見た切島、瀬呂、上鳴は爆笑しており、他の皆は頑張れとし

     か言えなかった。だが少しかわいそうと思ったのか耳郎はクラフトに近づきしゃがむ。

 

耳郎  「クラフト…」スッ…

 

クラフト「うぇい…」

 

耳郎  「アンタが危ない事したことにウチも怒ってるんだよ…」

 

クラフト「返す言葉もありません…」

 

耳郎  「だけどアンタのおかげで皆一応ケガもなくいられた…ありがとね…」

 

クラフト「おう…」

 

耳郎  「あと反省文早く書き終わったら頭撫でであげる…かも//…」

 

クラフト「さあ先生!早く校舎に行きましょう!!」シュバッ!!

 

相澤  「こいつ…」

 

     その後、凄まじい速さで反省文10枚を書き上げたクラフト。なおこの記録(反省文を書

     き上げた時間)はのちに多くの雄英の教師や生徒達に語り継がれる。だが記録が記録だ

     けに雄英都市伝説の1つとなってしまうのは少し未来のお話。

 

クラフト「あれ?ナデナデは?」

 

 




内容がおもしろく感じてもらえるか不安だ…

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