ファンタジーなヒーロー   作:UFOキャッチャー

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皆さま 2020年 新年あけましておめでとうございます!。
第5話でございます、年が明ける前に投稿しようと思ったのですが遅くなってしまいました。
申し訳ございませんm(_ _)m
そして、主人公を強くしすぎるとお話が作りにくくなってしまうという感想を頂きました。
ありがとうございます(∩´∀`)∩確かにその通りだなと思いました。
作者が考えた主人公の設定をこのあと出しますのでご確認ください。後付けでは?と思ってしまうかもしれませんがご納得していただければ幸いです。

それでは本編をどうぞ

      【注意】小説そのもの初めて書くので色々とご了承ください。【注意】
              それでもいいという方はどうぞ。


2020年4月1日に文章の構成・編集をしました。


第5話 発見緑君!そして授与!

     銀行強盗事件から数日…あれから俺はこの世界について色々と調べ物をしたり、個性の

     練習&調整&体を鍛えたりなどしていた。そして夏休みも8月に入り俺はあることをす

     るために折寺中学校とその周辺の地図をパソコンで確認していた。

 

     カチッ…カチカチ……ツィー……(マウス操作音)

 

クラフト「たしか漫画もアニメも団地のマンションだったはず…中学校から近い団地はここか?…

     そういえば最初のシーンで公園の背景に団地があったな…ということはたぶんこの辺り

     かな?緑谷出久…デクが住んでいる場所は…」

 

     なぜ緑谷のいる場所を確認しているかというとそれは…緑谷に個性を授けようと思っ

     てね!このまま来年まで何もせずに原作通りに進めばオールマイトからワンフォーオ

     ール(OFA)を譲渡されるけど、どうせなら緑谷がちがう個性を使うのを見たいしね!

 

クラフト(さて…緑谷に個性を授けるとしてどんな個性が良いかな……緑谷の親の個性は母親が

     【物を引きつける個性】で、父親は【火を吹く個性】だったかな…周りにあまり違和

     感を持たないようにするならこの2つのどちらかか、この2つが混ざった複合型の個性

     にするべきだな。複合型となると、【火を操作する個性】とかになるのかな?)

 

     緑谷に授ける個性を考えるがどうせなら強い個性にしたいと思い悩む。

 

クラフト「操作系の個性と火の個性か…う~ん……火を生み出して操る…この2つの個性からだと

     これが答えかな~?」ギィ…

 

     自分の部屋の座っている椅子の背もたれにもたれながら自分の部屋の天井を見上げる。

     火の個性について考えていたせいかふと某海賊漫画の能力を思い出す。

 

クラフト「……火を操るか…火を操る能力だとすぐに思いつくのはメラメラの実とかだな……いっ

     そのことメラメラの能力に…OFAとメラメラって超強くね?あの火の力とパワー…それ

     に物理攻撃無効って超強いな…」

 

     クラフトは少し悩むが…

 

クラフト「でもまぁ…小さい時から個性が無いせいで、周りからイジメられてきたわけだし…しか

     も今まで無個性と思っていた奴が強個性でしたーっていうのもおもしろいな…よし緑谷

     に授ける個性はメラメラの実の能力に決定~♪」

     

     おもしろそうという理由で決めてしまったがこれで緑谷に授ける個性は決まった。

     あとは緑谷に会ってそれとなく理由やらそういう雰囲気にもっていって授けるだけにな

     った。

 

クラフト「まぁ強個性だからって無敵ってわけじゃないし大丈夫でしょう。さてと探すのは明日か

     らにするか…ちょっとドキドキするな、まぁすぐ会えるか分からんけど(笑)」

 

     ・

     ・

     ・

     ・

     ・

     ・

     ・

 

     ~~翌日~~

 

クラフト「いたわ…」

 

     探し物というのは探しているときに見つからずそうでないときに見つかるものである…

 

 

     次の日、クラフトは緑谷に会うため彼が住んでいるであろう該当地域を探索した。最初

     からそう簡単に見つかるはずもなく、午後12時をまわったとき昼食を兼ねて一旦休憩

     をする。昼食を食べ終わったあとクラフトは再び探索を再開した。

     

     ・

     ・

     ・

 

     ~約2時間後~

 

クラフト(やっぱそう簡単には見つからねえよな~)

 

     クラフトはそう思いながら土手を歩いていた。すると土手と繋がっている橋の高架下に

     複数の人影が目に入る。クラフトは立ち止まって何をしているのかと人影がいる方を凝

     視する。すると小さい爆発のようなものが見えた。クラフトはまさか!と思い個性を

     使って詳しく見ることにした。

 

クラフト(個性悪魔の実、ギロギロの実の能力!)

 

     俺はギロギロの実の能力を使い高架下にいる人物を確認すると…

 

クラフト「いたわ…」

 

     そして今に至る。

 

クラフト「まさか探索初日で見つかるとは…てか今気づいたけど、最初からギロギロの能力使えば

     よかったじゃ…いやギロギロの能力の1つ、千里眼は視線は飛ばせるけど特定ができ

     るわけじゃないからそんなに変わらんか…まぁ今はそれよりあっちをなんとかしないと

     な…ではここは1つ助けに行くか!」

 

     クラフトは緑谷を助けに高架下に向かう。

 

 

     ――高架下――

     

     ボォン!

 

爆豪  「おらデクゥ!!避けてんじゃねぇ!!」

 

     爆豪は緑谷に向かって爆破の攻撃をする。

 

緑谷  「ひっ!やっやめてよかっちゃん!」

 

爆豪  「あぁ~?現実を見れていないお前に教育してやってんだろ?むしろ感謝してもらいたい

     もんだ!」

 

友達① 「おいおい爆豪その辺にしておけよw」

 

友達② 「まぁでも爆豪の言ってることは一理あるけどな~これ読んだところでヒーローになれる

     わけでもないし」ヒョイ

 

     爆豪の周りにいた取り巻きの1人が地面に落ちている雑誌を手に取る。

 

友達② 「月刊ヒーロー、今月の特集は《ヒーローになるためには!?オールマイト氏に直接取

     材!!》ねぇ…いくらこれ読んだからって無個性じゃ厳しいんじゃね?」

 

     取り巻きが手に取った雑誌は緑谷がコンビニで購入したヒーロー関連の雑誌であった。

 

緑谷  「いっいいじゃないか無個性でヒーロー目指したって!それにやってみないと《ボォ

     ン!》ひっ!」

 

爆豪  「無個性のデクが何言ってんだ!?個性がねぇテメェに何ができるんだぁ?あ˝ぁ!?」

 

緑谷  「………」

 

     緑谷は爆豪に言い詰められ黙ってしまう。

 

爆豪  「だが俺はちげぇ、この個性で必ずオールマイトをも超えるヒーローなって「フッフッフ

     w」あ?」

 

緑谷  「?」

 

友達①②「「??」」

 

クラフト「オールマイトをも超えるといってる奴が人をイジメちゃぁいけねぇなあ」

 

爆豪  「なんだてめぇは?」

 

     俺は某海賊漫画に出てくるピンク色の上着を着た七武海の男の口調を真似て喋る。

 

クラフト「フッフッフwなぁにただの通りすがりの中学生さ」

 

友達① 「なんだコイツ?てか俺らとタメかよ」

 

爆豪  「その通りすがりが何の用だ?用がねぇならとっとと失せろモブ野郎!」

 

クラフト「いやぁ歩いてたら爆発のようなものが見えたんだ、そして何をしているか気になったも

     んだから来てみたら…まさかイジメの現場だったとはなぁ」

 

爆豪  「あぁ?イジメじゃねぇよ!コイツが現実見えてねぇから教育してやってたんだよ!」

 

クラフト「教育ねぇ…それにしては随分暴力的じゃないか?オールマイトをも超えるヒーロー目指

     してるやつが人に暴力をふるっちゃぁいけねぇなぁ?」

 

     イラッ…

     爆豪は自分がしたことについて指摘されたことが癪に障る。

 

爆豪  「あ˝ぁ?なんだテメェ喧嘩売ってんのか!?痛い目にあいてぇのか!?あ˝ぁオイ!?」

 

友達② 「おい爆豪ケンカはまず「黙ってろぉ!」…」

 

     爆豪は取り巻きに忠告されるが途中で遮ってしまう。

 

クラフト「フフフフフw自分が気に入らない事があると癇癪を起こす、ヒーローというよりはガキ

     じゃぁねえか…それに人に個性を使って暴力をふるう時点で(ヴィラン)と同じだなw」

 

     ブチッ‼

 

爆豪  「俺がガキで(ヴィラン)だとぉぉ…テメェ覚悟はできてんだろうなぁ…?おい黒肌

     野郎!今すぐ土下座して謝ったら許してやる!やらねぇと…どうなるか分かっ

     てんだろうな?」イライラッ…ゴゴゴゴ…

 

     爆豪はブチ切れクラフトに謝罪を要求する。

 

友達① 「おっおいこれマズくねぇか?」

 

友達② 「あっああ爆豪のやつブチ切れだ」

 

緑谷  (まっまずい!僕を助けに来てくれたのかは分からないけどこのままじゃあの人が危な

     い!)

 

     緑谷と取り巻き2人は危険な未来を察知する。

 

友達② 「おいあんた!さっさと謝れ!じゃないと本当に大怪我するぞ!おい緑谷もあの人説得し

     ろ!」

 

友達① 「爆豪!これ以上はダメだ!もしバレたら後々面倒だぞ!」

 

緑谷  「あっあの!本当に早く謝った方がいいです!あなたが怪我を「フフフフフフフフ

     w」!!」

 

クラフト「誰が誰に謝るって?悪いことをしたのはそいつだろ!悪いことをした奴になんで謝らな

     きゃいけない?」

 

     緑谷と取り巻きの1人が俺に謝るように言うがクラフトはそれを拒否。すると爆豪が…

 

爆豪  「そうか…だったら…ぶっ殺すまでだなぁ!!」ボォン! 

 

友達① 「おい爆豪!」

 

     爆豪は自身の爆破を推進力にしてクラフトに突っ込む。取り巻きの1人が呼び止めるが

     もう遅い。

 

爆豪  「死ねえぇぇぇ!!!」

 

     !!!ボオォォォオン!!!

 

     爆豪は容赦なく爆破攻撃をし爆破をうけた場所は煙が立ち込める。

 

友達② 「おっおい…大丈夫かこれ…」

 

友達① 「さすがに手加減はしてる…はず…」

 

緑谷  (あわわわわわ!ああああの人大丈夫かな!?)

 

     爆豪以外の3人はこの状況を見守ることしかできない。

 

爆豪  「はっ!俺に歯向かうからこうな「あっぶないねぇ~」なっ!!」

 

     立ち込める煙の中から声が発せられる。そして平然とした顔で姿を現す。

 

クラフト「俺じゃなきゃケガしてたよぉ~」

 

爆豪  「なっ!なんで無傷なんだてめぇ!?確かに手ごたえはあったはずだ!?」

 

     爆豪は一応手加減をしていたとは言え相手に確実なダメージを与えたと確信してい

     た。だが相手はダメージどころかカスリ傷一つ負っていなかった。

 

クラフト「なんでだろうねぇ~、おっやぁ~どうしたんだい?鳩が豆鉄砲を食ったような顔をし

     て?」

 

     クラフトが無傷なのはもちろん個性を使ったからだ。そしてクラフトは自分が攻撃した

     はずの相手が無傷だったことに驚愕している爆豪に挑発をする。また黄色の海軍大将の

     喋り方が爆豪を更に苛立たせる。

 

     イラァッ!…

 

爆豪  「!?…あ˝ぁ!!てめえ調子に乗ってんじゃねぇぞ!!攻撃が当たってねぇんならテメェに当た

     るまで攻撃すりゃいいだけだ!!」ボォン!

 

     爆豪は再び突っ込んでくるのに対しクラフトは迎撃する。

 

クラフト(個性悪魔の実、ピカピカの実の能力…)シュン!

 

爆豪  「消えっ!?なっ!?」

 

     相手が消えたと思いきや次の瞬間自分の目の前に現れた。

 

爆豪  「けっ!だが手間が「光の速さで蹴られたことはあるかぁい?」…!?」

 

     ドゴォッ!!!

 

     クラフトは爆豪の腹に重い蹴りをいれる。蹴りを入れられた爆豪は1mほど飛ばされ

     そのまま地面に叩きつけられ地面を転がる。

 

     ドシャッ!ゴロゴロゴロ…

 

爆豪  「!?…ゴっ!ほォ……ぐぅっ…がはっごほっ!…おぇ…」

 

クラフト(みぞおちに入ったか?)

 

     爆豪は片手を腹に当てもう片方の手と両膝を地面に付けている状態で伏せている。

 

緑谷  (あっあのかっちゃんが…膝をついている…)

 

友達①②「「爆豪!!」」タッタッタッ…

 

     取り巻き2人が蹴飛ばされた爆豪の元へ駆けつける。

 

友達① 「爆豪大丈夫か!?」

 

友達② 「腹にもろに入ったけど大丈…夫?」

 

緑谷  (かっちゃんを一撃で…一体どんな個性なんだ?…そういえば蹴る前に光が何とかって…

     まさか光に関する個性なのか!?もしそうならいくらかっちゃんの個性でも…)

 

     緑谷は自分をイジメていた幼馴染が蹴飛ばされたことに驚愕する。そしてそんな幼馴

     染を蹴飛ばした相手の個性について考察を始める。

 

爆豪  「くっクソ!こっ…この俺が!?ありえねぇ!!こんな奴に!?」

 

クラフト「そのこんな奴に君は吹っ飛ばされたんだよぉ~まぁだ分からないのぉ?これで大人しく

     引いてくれるとありがたいんだけどねぇ~」

 

     クラフトは爆豪にこのまま帰ってくれないかと促す。

 

爆豪  「あ˝ぁ!?ふざけんな!テメーをぶっ飛ばすまでこのまま引き下がれるか‼」

 

友達① 「おっおい爆豪もう帰ろうぜ!こんなこと言いたくはないけどあいつお前より強えーっ

     て‼」

 

友達② 「そっそうだぜ!それにアイツも「あ˝ぁ!!んなおめおめと引けるか!!」…」

 

     爆豪は取り巻きの2人の言葉を拒絶する。

 

クラフト「ん~?あんまりこういう手は使いたくないんだけどねぇ~」スッ…

 

     クラフトはズボンのポケットからスマホを取り出し爆豪たちに向ける。

 

爆豪  「あ˝?んだよそれ?」

 

クラフト「これに写っているのは君が彼に暴力を振るっているシーンだよぉ」

 

爆豪  「!!……てめぇ…」ギリリ…

 

クラフト「これが世間に出たら君はどうなってしまうんだろうねぇ~?まぁ君がこのまま大人しく

     引いてくれたら何もしなんだけどねぇ~」

 

     クラフトは脅しと言われてもおかしくない行為で爆豪にこのまま帰るように促す。

 

爆豪  「てめぇ!!脅しのつもりか!!そんなもn「爆豪もうやめとけ!もう帰ろう!」あ˝ぁ俺に指

     図すんじゃ…!」ガシッ!

 

     取り巻きの1人が爆豪の腕をつかみ制止させる。

 

友達① 「おいあんた!このまま帰ればいんだな!?」

 

クラフト「あぁこのまま身を引いてくれればこちらは何もしないよぉ~」

 

友達① 「本当だな?その写真もバラさないだろうな?」

 

クラフト「約束は守る…こちらもこういう行為はしたくないからねぇ~」

 

友達① 「分かった…爆豪行こu「あ˝ぁ!?なんで俺がこのまま…」爆豪!」

 

     爆豪は反発するが取り巻きが大声で名前を呼び制止させる。

 

友達① 「このまま写真をばらされてみろ、タダじゃすまない上に進路にまでに影響するぞ!」

 

爆豪  「~~~っ…チっ!!クソ!!てめぇ覚えとけよ!!いくぞお前ら!!」

 

友達② 「おっおう…」

 

友達① 「……おう…」

 

     爆豪はようやく大人しくなりそのまま取り巻き2人を連れてこの場から離れていった。

 

クラフト「(やっと行ったか…さてと次は…)…大丈夫か?あとこれほい」スッ…

 

     クラフトは爆豪が離れたのを確認すると緑谷のもとに歩み寄り落ちていた雑誌を緑谷に

     渡す。

 

緑谷  「うっうん…あっありがとう…あと助けてくれて…」

 

クラフト「いや~どうってことないよ~君が怪我をする前に止められてよかったよ~」

 

緑谷  「あっあの口調さっきとかっ…変わってませんか?」

 

     緑谷は自分を助けてくれた人の口調が変わっていることを指摘する。

 

クラフト「ん?あぁさっきまでの口調は演技みたいなもんだよ!こっちがいつも通りだよ!」

 

緑谷  「そ…そうなんですか「それよりなんであんなことに?」そっ…それは…」

 

     クラフトは原作を知っているためなんで緑谷があんな目にあっているか知っているが、

     この世界に来てから初めて会うわけだからそれっぽく聞いてみる。

 

緑谷  「……」

 

クラフト「…とりあえず場所変えようか?」

 

     クラフトと緑谷は場所を変えるため近くの公園に移動し近くの自販機で飲み物を買いベ

     ンチに座っている緑谷に渡し隣に座る。

 

クラフト「ほいお茶」ヒョイ

 

緑谷  「あっありがとう…そういえばまだ名前言ってなかったね、僕は緑谷出久、中学2年だ

     よ」

 

クラフト「俺は機神(はたがみ)クラフト、緑谷と同じ中学2年だ」

 

緑谷  「えぇ!?機神くん同い年だったの!?あっごめんね驚いちゃって…背高いからてっきり年上

     かと…」

 

     2人は自己紹介をし緑谷はクラフトと同い年ということに驚く。

 

クラフト「あぁ別に気にするな(笑)それで?なんであんなことに?」

 

緑谷  「うっうん実はね……」

 

     緑谷は自身の過去と一緒に話し始める。

 

     ・

     ・

     ・

緑谷  「……というわけなんだ」

 

クラフト「なるほどな…(やっぱ聞いてみると重い…)」

 

     一応ある程度は知っていたが改めて聞くとなかなかに重いと感じるクラフト。

 

緑谷  「やっぱ無個性が夢を見るのはおこがましいのかな…」

 

クラフト「まぁ…確かに周りが言うことも一理ある」

 

緑谷  「はは…やっぱりそう思u「だが…」」

 

     緑谷はクラフトの意見に肯定しようとするがそれをクラフトが遮る。

 

クラフト「だからってヒーローになれないとも言えないよね!」

 

緑谷  「えっ?」

 

クラフト「無個性だからヒーローになれない?じゃあ逆に個性があれば誰でもヒーローになれる?

     そんなわけないよね?それって他に例えると、銃が扱えないと軍隊に入れないって言っ

     てるようなもんじゃない?銃が扱えるからって軍隊に入れるとは限らない。ヒーローも

     同じだと俺は思う、個性があるからヒーローになれるとは言えない。まぁ無個性で目指

     すのはかなり厳しい道だけどな…」

 

     クラフトは自分の持論を緑谷に話すと…

 

緑谷  「うっ…くぅ…ううぅ…」涙ポロポロ

 

クラフト「ちょぉー!どうした緑谷!!なんで泣いてる!」

 

     突然涙を流す緑谷に驚くクラフト。

 

緑谷  「ごっごめん!でも今までそんなこと言われたことなくて…それで…うぅ…」

 

クラフト「わっ分かったからとりあえず落ち着け」

 

     ・

     ・

     ・

 

     ~~数分後~~

 

クラフト「落ち着いたか?」

 

緑谷  「機神くん…ごっごめんね…いっ今までこんなこと言われたことなかったからつい…」

 

クラフト「まぁ気持ちは理解できるよ」

 

     ここでクラフトは前日決めたことを含めて緑谷に聞いてみる

 

クラフト「…なぁ緑谷、もし個性が持てると言われたらどうする?」

 

緑谷  「えっ…個性を?どっどういうこと?」

 

     緑谷は唐突に聞かれたことに動揺する。

 

クラフト「無個性のお前を個性持ちにできると言われたらどうする?」

 

緑谷  「えっ…そっそりゃぁそんなこと出来るなら…でもそんな都合のいいこと……」

 

クラフト「緑谷…俺の個性を使えばお前に個性を持たせることができる」

 

緑谷  「…………えぇ!?こっ個性を僕に!?そんなこと…いやその前に機神くんの個性って光に関

     する個性じゃないの!?」

 

     緑谷は突然言われたことに驚く。それもそうだ、個性を持てるようにできると言われた

     ら大抵の人は誰でも驚く。

 

クラフト「俺の個性を分析していたのか?だがそれは違うぞ、お前の幼馴染と闘ったときに見せた

     のは一部の力に過ぎない」

 

緑谷  「…機神くんの個性って一体どういう個性なの?……」

 

     緑谷は一体どういう個性なのかクラフトに質問するが…

 

クラフト「悪いな緑谷、俺の個性はあまり詳しく話せない。あと語弊があったな個性を持たせると

     は言ったが、正確には個性を目覚めさせると言ったほうが正しいかな?(俺が個性作っ

     て緑谷に授けるんだけど、まぁこっちの方が違和感はないかな)」

 

     クラフトは自身の個性に関して詳しく話せないと誤魔化し個性を持たせることをあまり

     違和感がない方へ訂正する。

 

緑谷  「あっいや僕の方こそごめんね!いきなり聞いちゃってあんまり他人に話せないこともあ

     るはずなのに…あと個性を目覚めさせるって?…」

 

クラフト「俺の個性を使えばお前の中に眠っているかもしれない個性を目覚めさせることができ

     る。個性ってのは未だに詳しい事は分かってない、世の中には個性を持っていたとし

     ても何が発動のきっかけになるか分からない人もいる。中には一生使わずに終わると

     いうパターンもある、もしかしたらお前もそういうパターンかと思ってな、まぁある

     いは本当に無個性なのかもしれないが…どうする緑谷?俺の提案を受けるのはお前次

     第だ、それに本当に無個性だったら傷つくのはお前だ…」

 

緑谷  「もし本当に僕に個性があるのなら…でも…」

 

     緑谷は迷った。もし自分に個性があるなら欲しいと、だが逆に本当に何もない無個性

     だったらと、しかし…

 

緑谷  「(だとしてもやってみないと分からない!それにこんなチャンスは滅多にない!)お願い

     …できるかな!」

 

     緑谷は了承の返事を返し俺は口角を上げる。

 

クラフト「わかった…後悔はするなよ!あっそれと今携帯持ってる?持ってたら連絡先交換しよう

     ぜ」

 

緑谷  「うっうん持ってるよ!」

 

     クラフトと緑谷は連絡先を交換する。

 

クラフト「じゃあ緑谷明日予定空いてるか?」

 

緑谷  「えっうん特に予定はないから空いてるよ」

 

クラフト「じゃぁ明日この海浜公園に来てくれるか?そうだな13時頃でいいか?個性については明

     日することにする。いいか?」

 

緑谷  「うっうんわかったよ!」

 

クラフト「よし今日はこれで解散とするか、じゃあ緑谷明日この海浜公園でまた会おうぜ」

 

緑谷  「うんまた明日機神くん!」

 

     俺と緑谷は翌日海浜公園でまた会うことを約束し別れた。

 

クラフト(おっっしゃあぁぁ~~何とかなったぁ~あとは明日緑谷に個性を授けて一応アドバイス

     やら色々言えばいいかな~)

 

     クラフトは無事緑谷に個性を授ける段取りがうまくいったことに安心し帰路についた。

 

 

 

        ~~翌日~~

 

     ――多古場海浜公園――

 

クラフト「さて緑谷は来てるかな…それにしてもやっぱクッソ汚ねぇな」

 

緑谷  「あっ!機神くんおはよう!」

 

     クラフトが海浜公園に到着し砂浜にあるゴミ山を見ていると緑谷がこちらを見つけ合流

     する。

 

クラフト「おはよう緑谷、つってもお昼だけどな(笑)」

 

緑谷  「ははっ確かにそうだね(笑)」

 

     お互い他愛ない会話をし挨拶をする。

 

クラフト「よし緑谷、さっそくだが昨日言った通りお前の個性を目覚めさせる。言っておくがこれ

     は絶対じゃねぇことは分かってるよな?あくまできっかけを与えるだけだ、何もなかっ

     たらそれまでだ。後悔はないな?」

 

緑谷  「うん!後悔はないよ!それに僅かに希望があるなら僕はそれに賭けたい!」

 

クラフト「オーケーオーケー、覚悟はできているようだな。あと個性が出た場合この事は秘密にし

     てもらいたい。理由は目立ってしまうからだ、そんなことになったらクソ面倒くさいこ

     と極まりない」

 

     クラフトは個性が出た場合秘密にするよう緑谷にお願いする。

 

緑谷  「うん分かったよ機神くん!確かにそうだね!」

 

クラフト「よしそんじゃぁいくぞ」ガシッ

 

     緑谷の了承を確認するとクラフトは緑谷の頭を鷲掴みする。

 

緑谷  「へっ?はっ機神くんなんだかとっても恐ろしいんだけど(汗)」

 

クラフト「大丈夫だ全然痛くはない、これは俺の感覚の問題だから気にするな」

 

緑谷  「そっそうなんだ分かったよ…」ゴクリ

 

     クラフトに頭を鷲掴みにされ少し動揺し緊張する。

 

クラフト「いくぞ緑谷」

 

緑谷  「うん…お願いします…」

 

クラフト「(よし…空想、悪魔の実メラメラの実の能力、メラメラの実の能力を緑谷出久に定着…

     鑑定…定着完了…)終わったぞ緑谷…」

 

緑谷  「えっ!?もう!?」

 

     緑谷は自分が予想していたよりも早く終わったため驚く。

 

クラフト「なんだもっと長いと思ってたか?案外こういうもんはあっけないもんだよ、それよりも

     早く確認したらどうだ?」

 

緑谷  「うっうん!でも今まで個性なかったからいまいち感覚が…」

 

クラフト「あーそうだよな、緑谷まずは意識を集中させろ、それを体の内側や手足に向けるんだ。

     個性が目覚めてるなら何かしらの変化があるはずだ」

 

緑谷  「意識を…うんわかったやってみる!」すうぅぅ…はあぁぁ…

 

     クラフトは緑谷に軽くアドバイスをし緑谷は意識を体や手足を集中させる。

     すると…ボゥッ!!

 

緑谷  「うわぁっ火が!?熱っ!あつ…熱くない?」

 

     パチッパチッパチッパチッパチッ!

 

クラフト「おめでとう緑谷出久!!君は個性を手に入れた!!見たところ火・炎系の個性だね!」

 

緑谷  「これが僕の…個性…」ボゥッ…涙ウルウル

 

     緑谷は自分が個性を持てたことに涙を流す。

 

クラフト「HEYHEY緑谷!まだゴールじゃないぜ!これからその個性をものにしなくちゃいけない

     ぜ!」

 

緑谷  「うっうんそうだけど…今まで無個性だった僕に個性がって思うと…うぅぅ」涙ボロボロ

 

クラフト「うんうん気持ちは理解できるぜ!だけどこれから色々やんなくちゃいけないぞ!」

 

緑谷  「うっうんそうだね!!」ゴシゴシ

 

     俺は緑谷に泣いてる暇はないという趣旨を伝える。そして緑谷はそのことに頷き涙を拭

     う。

 

クラフト「でだ緑谷、俺からお前にできる事はまあ個性とかのアドバイスとかだけどその前に…」

 

 

                  「まず体鍛えろ」

 

 

緑谷  「…へ?」

 

クラフト「ん?いや個性の制御とか調整も大事なんだけどさ、緑谷見た感じ全然鍛えてないよね?

     だからまずは体鍛えたほうがいいかなーって」

 

     クラフトは緑谷にまずは体を鍛えろと提案する。

 

緑谷  「えっあぁうんそうだね、確かに個性も大事だけどその個性を使う体が弱かったら意味な

     いもんね!」

 

クラフト「個性に関する事はレイン(通話アプリ)とか電話で聞いてくれ、体鍛えるのは緑谷に任せ

     るわ。なんか色々考えるの得意そうだし」

 

     クラフトは個性に関する事はアドバイスするが体を鍛えることは緑谷に丸投げした。

 

緑谷  「ううん!むしろここまでしてくれたんだ、ここからは僕が頑張る番だよ!!」

 

クラフト「おーその意気だぜ緑谷!まぁ体鍛えろとは言ったが個性の制御も大事だからな、今日は

     夕方くらいまで緑谷の個性の練習に付き合ってやるぜ!この海浜公園はそれにうってつ

     けだからな!」

 

緑谷  「本当!?ありがとう!!そうかそれでこの海浜公園を待ち合わせの場所にしたのか」

 

     緑谷はクラフトが個性の練習に付き合ってくれることに感謝し、なぜこの海浜公園に

     集まったのか疑問に思っていた事に納得した。そして夕方まで緑谷の個性練習をした。

 

     ・

     ・

 

クラフト「よーしこの辺にしておくか、おつかれさま緑谷!」

 

緑谷  「はぁはぁ…うんありがとう機神くん、個性練習に付き合ってくれて…」

 

     ちょうど夕方ごろになり2人は個性の練習を終わらせる。

 

クラフト「じゃあ緑谷明日からは体も鍛えるんだぞ!あぁ後、親に個性のことちゃんと話しておく

     んだぞ、もちろん俺の事は秘密にしてな。役所とかにも個性の変更届提出しないといけ

     ないしな」

 

緑谷  「うん何から何までありがとう機神くん!そうか役所に届け出出さないいけないのか。そ

     れにお母さんにも……お母さんたぶん驚いて泣いちゃうだろうなハハ…」

 

クラフト「緑谷…一応言っておくがその個性はお前の力だ、胸張って自信を持て!ヒーロー目指す

     んだろ!」

 

     また下向きな気持ちになっている緑谷にクラフトは激励を送る。

 

緑谷  「うっうんそうだね!ありがとう機神くん!」

 

クラフト「じゃ緑谷俺は先に帰るぜ!何か用があれば連絡してくれ!じゃあな!」タッタッタッ…

 

緑谷  「うん分かったよ機神くん!いろいろありがとうじゃあね!」タッタッタッ…

 

     クラフトと緑谷は別れ帰路についた。その後緑谷は母親に個性が出たことを話し

     床が浸水するのではないかとくらい泣かれるのであった。

 

     ・

     ・

     ・

 

     ――クラフト宅――

 

クラフト「おっしゃあぁぁぁ~無事緑谷に個性を授けられたあぁぁ~」ボフンッ

 

     クラフトはリビングのソファーに横たわる。

 

クラフト「緑谷に個性を授けるのは終わったから次はオールマイトの傷を治すことだな。だが問題

     はどうやって接触するかだな、あなたの傷を治してあげますって直接行くのは違和感あ

     りまくりだし、そもそも何で知っているということになるし…まぁこれは後々考えるか

     …ん?」ブゥー…ブゥー…ブゥー…

 

     オールマイトの傷をどうやって治すか考えているとスマホにレイン(通話アプリ)の着信

     が入り確認すると着信相手は耳郎からだった。

 

クラフト「誰からだ?おっ耳郎からだ」ピッ

 

耳郎  『やっほー機神!急にごめんね元気にしてる?、実は聞きたいことがって連絡したんだ。

     8月×日って予定空いてる?空いてたら一緒に遊びに出かけない(・ω・)?』

 

     着信内容は耳郎からの遊びの誘いだった。クラフトは一瞬固まる…まさか耳郎から

     遊びの誘いがあるとは思いもしなかったからだ。クラフトは少し戸惑いながら返信

     をする。

 

クラフト『その日は空いてるぞ、いいよ一緒に遊ぼうぜ!場所とかはもう決めているのか?』

 

     クラフトは返信内容はこれでいいのかと思いながら耳郎に返信した。数分経つと

     返信が返ってくる。

 

耳郎  『わかったありがとう!うん場所とかは近くのショッピングモールとかにしようかなと

     思ってるんだ。もし他に行きたい場所とかあったら聞くよ♪』

 

     遊びに行くのは近くのショッピングモールらしい。クラフトは他にいきたい場所がある

     かと聞かれ特に思いつかないので大丈夫という趣旨の内容を返信する。

 

耳郎  『了解♪じゃあ◇◆駅前に10時集合でいいかな?』

 

クラフト『おうわかった!◇◆駅前に10時集合な!(^-^)』

 

耳郎  『うん♪じゃおやすみ!』

 

     こうして耳郎との会話は終わった。会話を終えた後クラフトはこう思う。

 

クラフト(これってもしやデートでは…いやいやいやいや早まるな俺、ただ遊ぼうと誘いがあった

     だけだ…だがしかし…ぬぅおぉぉぉぉわからんもう寝よう!!)

 

     クラフトは少し悶悶としながらベットに入ったのであった。

 

     ・

     ・

 

     ――耳郎宅――

耳郎  『うん♪じゃおやすみ!』……

 

耳郎  「…さっ誘っちゃった…ぬあぁぁぁ~///」ボフンッ…

 

     耳郎は自分の部屋のベッドにうつ伏せで横たわる。あの事件で知り合いになったのでお

     礼を兼ねて遊びに誘った耳郎。

 

耳郎  「てかこれってデッ…デートになるんじゃ…いやいや違うただ一緒に遊ぶだけだし///

     だけど2人だから周りからみたら……///」プシュ~

 

     耳郎は自分で想像して頭から湯気が出る勢いで赤面しその様子を部屋のドアの隙間から

     見ている者がいた。

 

耳郎母親「あらあら~//」

 

     耳郎の母親であった。耳郎は声がした方へ向く。

 

耳郎  「!?ちょっなにみてんの///」

 

耳郎母親「あら~いいじゃない響香ぁ~お母さんは応援してるわよ~」

 

耳郎  「そっそんなんじゃないからー!!///」

 

     母親にまたいじられる耳郎であった。

 

 

 

 




爆豪に対しては少し厳しめの感じにしようかと思います。
爆豪ファンの人ごめんなさいm(_ _)m

第4話いかがだったでしょうか?

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