自分がツインテールの可愛い女の子だと妄想して日々の出来事を日記に書いていたら、転生して本当にツインテールの可愛い女の子になってしまった件   作:とんこつラーメン

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年の暮れにこんなのを書いている私ってなんなんでしょうね?







フィクションが現実になっても困るだけ

 俺は昔から『女』に興味があった。

 いや、こんな言い方だと絶対に誤解されるな。うん。

 ここはちゃんと言い直そう。ゴホン。

 

 俺は『女としての人生』に興味がある。

 別に子供の頃はそんな事は微塵も考えた事は無かったけど、大人になってからは激しく意識するようになっていった。

 もしも自分が女として生を受けていたらどうなっていたんだろうか?

 何かが大きく違ったりするんだろうか?

 対人関係は変わるのか? 恋人はいたりするのか? 親との関係は?

 考え出したら本当にキリがない。

 

 そんな事ばかりを考えているからだろうか?

 俺はキャラメイク系のゲームばかりに手を出すようになっていった。

 据え置き、ネトゲ、スマホゲー問わずに。

 性別を変更できるゲームをする時は絶対に俺は女になる。

 男を選ぶなんて論外で、最初から選択肢にすら入っていない。

 P3Pとかスパロボとか、GEもそうだな。あとモンハン。

 とことんまで、ゲームの中の俺は女であり続けた。

 まぁ……普通なら絶対に他人には話したりはしないんだけどな。

 

 え? そこまで女になりたいのなら性転換手術でもすればいいじゃないか?

 アホ言うな。んなことしたって意味無いんだよ。

 俺は『女になりたい』んじゃなくて、『生まれた時から女としての人生を歩んでみたかった』んだよ。

 つまり、体だけ女になったって意味無いの。 分かりますか~?

 その前に、バイトだけで辛うじて食いつないでいる俺に、そんな金あるわけないし。

 

 最近のラノベとかによくある『神様転生』とか出来れば一番なんだろうな~、なんちゃって。

 んな非現実的な事を本気で考え出したらマジで人間終わりだわ。

 現実とフィクションをごっちゃにしたら、それこそ人生終了のお知らせが入るっつーの。

 幾ら、自分が変態だと自覚している俺でも、そこら辺の分別ぐらいはある。

 

 そんな時、俺はバイトのストレスを少しでも解消させる為に、遂に禁断の遊びを実行してしまった。

 それが『自分をツインテールの可愛い女の子だと思って、日々の出来事を日記に書いていく』というものだった。

 最初はかなりの抵抗感があったが、慣れてしまえばマジで楽しかった。

 自分じゃない自分が自分の日々を過ごす内容の日記。

 万が一にでも誰かに知られれば、絶対に黒歴史確定だろう。

 つーか、その瞬間に俺は躊躇なく自殺するわ。

 

 因みに、日記の中の俺はピンクブロンドの小柄なロリっ子。

 無論、スタイルはツルペタだ。だがそれがいい! 賛同してくれる同志は数多い筈だ。

 俺自身は立派な成人だが、成人なのにロリ体型とか冗談抜きで萌える。

 合法ロリこそが人類の至宝だ! ハッキリと断言出来るね!

 

 今日も今日とて、己の妄想を大爆発させながら日記を書き、少し一息入れる為に近所にあるコンビニに煙草でも買いに行こうかと思って、自分が住んでいるアパートから出ようとすると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暴走した居眠り運転の2トントラックにぶっ飛ばされて即死した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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・・

 

 

 

 

 

 

「はぁ………」

 

 ソファーに座りながら、手に持っている手鏡に映っている自分の顔を見る。

 もう何度、同じ事を繰り返してきただろうか。

 鏡の中には、嘗て俺が妄想したピンク髪のツインテールな美幼女が写っている。

 自分の体を見降ろすと、胸は見事にペッタンコ。

 見る人が見れば、絶対に小学生に間違われるナイスバディ。

 

 ……これが、今の俺の姿だ。

 

 トラックに轢かれて即死した筈の俺なのだが、いつの間にかこんな体に変わっていた。本気で意味不明。なんで俺の妄想が形になっちゃってんの?

 割とマジで最初は頭が混乱しまくって頭がクラクラしてた。

 しかも、そんな俺の保護者を名乗っているのが、あろうことか、あの『女』なのだ。

 

「あれあれ~? おーちゃんが溜息だなんて、もしかして恋の悩みかな~?」

「何か言ったか? タバーネ・ジャスアント」

「タバーネ・ジャスアントっ!? 束さん、いつの間にそんなファンタジーな渾名を付けられてたのかなっ!?」

 

 機械のウサ耳を付けた天下無敵の天災狂人。

 皆大好き(?)な篠ノ之束大先生だ。

 今いる場所は、彼女の特性の秘密研究室。

 どこにあるかは秘密だ。つーか、俺も知らん。

 

 もうこいつが出た時点でお察しの事だろうと思うが、念の為に言っておこう。

 俺が今いるのは『インフィニット・ストラトス』の世界だ。

 そう、何かにつけてアンチの対象になりまくる我等がキングオブ鈍感主人公の織斑一夏と、それを取り巻く暴力ヒロインズが登場する、とある界隈では大人気(?)なラノベ作品だ。

 

 なんでラノベのキャラが目の前にいて、自分を保護したのか。

 保護した理由は本気で不明だが、束が現実にいる事で俺は最も有り得ない仮説を立ててしまった。

 

 俺……マジで転生したんじゃね?

 

 『事実は小説よりも奇なり』ってどっかの偉い人が言ってた気がするけど、こんな事が現実になるだなんて思う奴が一体何処にいる?

 少なくとも、俺の周りには一人もいない。ついでも友達も一人もいない。

 

 そういや、転生直後の俺ってなんか白衣っぽいのを着てたんだよな。

 もしかしてアレか? この世界の俺ってなんかの研究所で実験体とかしてたり?

 いや、流石にそれは考え過ぎか。漫画とかの見過ぎだな。

 

「いいかクロエ。あれこそが最もなってはいけない大人の典型だ。真面目な大人になる為にも、よ~く覚えておけよ」

「わかりました。オリカさん」

「クーちゃんっ!?」

 

 俺の隣でチビチビとココアを飲んでいるのは、原作にも登場した束の助手でもある銀髪美少女のクロエ・クロニクル。

 内容はもう忘れてしまったけど、何かが原因で視力が悪かったんだよな。

 でも、束の謎技術であっという間に視力を取り戻してしまいましたとさ。

 因みに、俺の方が先にいたせいか、彼女とは不思議と仲がいい。

 

「そうだ。また後で料理でも教えてやろう」

「いいんですか? ありがとうございます!」

 

 この子は天使か。

 マジで俺の嫁にしたいわ。

 

「どんな料理を教えてくれるんですか?」

「本日のメニューは『ビーフ・ストロガノンドロフ』だ」

「お~!」

「ちょっとぉっ!? なんか微妙に名前違くないっ!? どこぞの元盗賊で後に大魔王になる人っぽい名前が入ってたんですけどっ!?」

「もしも失敗しても心配するな。その時は、あそこに座ってずっとキーボードを叩いているウサ耳の残飯処理機『タバーネ・ジャスアント』がなんとかしてくれる」

「まさかの無視っ!? しかも残飯処理機って、もう人間ですらないんですけどっ!? しかも、まだタバーネ・ジャスアント続いてるのっ!?」

「ご安心ください、タバーネ・ジャスアント様。きっと上手く作ってみせますので……多分」

「なんか最後の方に不安になる一言が聞こえたような気がするんだけどっ!? っていうか、遂にクーちゃんまで私の事をタバーネって呼んじゃうのっ!?」

「え……? 違うんですか?」

「違いますけどっ!?」

 

 また話が変わるけど、俺……いや、仮にも今の俺は美幼女なんだから、地の文の一人称も可愛く『私』ってすべきだな。よし、今からそうしよう。では、改めまして。

 

 私が束に保護されて少しした後で、なんでか私は小学校に行くように言われた。

 普通なら色々と思う所があるんだろうが、その時の私は転生直後で精神不安定になっていたせいか、後の事なんて全く考えずに頷いてしまった。

 ………半ば強制的にニンジンロケットで送られた時は本気で殺意を覚えたけど。

 

 それで知った事なんけど、私が転生した時期は原作よりもずっと前だった。

 だって、小学校にはまだ幼い頃の織斑一夏と篠ノ之箒がいたから。

 学年は三年生。つまり、箒が転校する一年前だね。

 だから、あの二人とは自然と知り合い関係になっていた。

 どーゆー訳かすっごい近づいてきてたけど。

 

 そこから私は束のラボと小学校を往復する日々が続いた。

 その過程で、束経由である人物とも知り合う事になったんだよね。

 お蔭で、私の中でのイメージが全部崩されてしまったけど。

 原作でも割と好きだったんだけどなぁ……。 

 

 そこからは皆も知ってる通り。

 箒が途中で転校して、入れ替わりに鈴が登場。

 彼女ともなし崩し的に知り合っていったんだよな。

 

 んで、中学に上がってからも色々とあって……。

 いや、ここは別に話す必要はないか。

 だってさ、もう皆は何があったのか知ってるだろうし。

 違う所を唯一挙げるとするなら『私は付いて行かなかった』って事ぐらいか。

 因みに、今は原作が始まる少し前ぐらい。

 多分だけど、もうそろそろ一夏のアホがISを動かすんじゃないのかな……って。

 

「……なぁ…クロエ?」

「なんですか?」

「いつの間に、私はチミに後ろから抱き着かれながら膝の上に座っているかな?」

「オリカさんが可愛かったからです」

「うん。全く答えになってないね。ちゃんと会話のキャッチボールをしようゼ?」

 

 私が読者の皆様に説明をしている間に、クロエの抱き枕になっていた件。

 一応言っておくけどさ、こんなナリをしてても中身は30超えたオッサンよ?

 クロエは勿論、束にも私が転生者である可能性は一言も言ってないけど、絵面的には相当にヤベーよね? 私の容姿が美幼女じゃなかったら完全アウトだよね?

 

 けど、私の体って本当に小さいよなぁ~……。

 なんたって、転生した直後から全く体が成長してませんからね! あっはっは!

 体だけなら9歳なんだよ! 一体何処の幼女戦記だ!

 ハァ……合法ロリって見てる分には最高だけど、実際になると相当に大変なんだよな……。

 まず、高い所に全く手が届かないし、どれだけ言っても私の年齢が15歳だって信用されないし。

 私さ……普通に子供料金でバスが乗れちゃうんだぜ……?

 すっごいお得だけど、同時に空しくもなるんだよな……。

 ターニャちゃん……今になって初めて君の君の苦労が分かった気がするよ……。

 そりゃ、可愛く足をプルプルさせながら背伸びだってしたくもなるよな。

 

「おーちゃ~ん。ちょっとこっちに来て~」

「ほ~い」

 

 あっ! 一番肝心な私の名前をまだ教えてなかった!

 私の名前は莱鞭(らいむち) 緒理香(おりか)だ。

 めっちゃ中二臭いと思ったそこの君! 奇遇だな! 束にこの名前を付けられた時、全く同じ事を私も思ったぞ!

 そうなんだよな。なんでか名無しの権兵衛だった私に束が付けてくれた名前がコレなんだよ。

 最初に聞いた時は『ん~?』ってなったんだけど、段々と慣れていく内にしっくりくるようになったんだよね。

 それに……さ。その……中二臭い名前って嫌いじゃないっていうか……分かるでしょ? 私が言いたい事。分かるよね? 分かるよねぇっ!? つーか分かってっ!? お願いだから! 後生だから!

 

「おーちゃ~ん! ま~だ~?」

「へいへい。今行くよ~」

 

 ま、そんな訳だから、転生(仮)をした中身オッサンの合法ロリなお話を、どうか見ていって頂戴な。主に作者の為に。

 

 

 

 




なんか一気に書き上げてしまった……。

でも、ちょっと楽しかったかも。
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