自分がツインテールの可愛い女の子だと妄想して日々の出来事を日記に書いていたら、転生して本当にツインテールの可愛い女の子になってしまった件 作:とんこつラーメン
でも、まだビクビクしながら書いてます。
「私……完・全・復・活!!」
「「「おぉ~」」」
朝のHRと一時間目の間にある短い休み時間に、私は両手を上げてのガッツポーズ。
皆が私の事をサポートしてくれたお蔭で、思ったよりも早く筋肉痛とオサラバできましたのぜ~!! わ~! ドンドンパフパフ~!
「自分の体を自由に動かせるのって…こんなにも素晴らしい事なんだね……」
改めて、体を万全に整える事の大切さを身を持って理解した気がするよ。
『貧乏よりも健康! 生きてさえいれば明日は来る!』とは、よく言ったもんだ。
(合法的に緒理香の体に触れなくなったのは残念だが…喜ぶ姿が可愛いからよし!)
(食事の時に緒理香さんのお口にスプーンを持っていく至福の時が終わってしまうんですのね……)
(弱ってるおりりんも、元気なおりりんも可愛いよ~♡)
なんとか入学して初めての実技に間に合った。
正直、ちょっと心配ではあったけど、終わりよければ全てよしってことで。
「今日の午前は確か、グラウンドでの初めての実技だったよな」
「そうですわ。流石に全員揃ってのISを使っての授業ではないでしょうけど、軽く触れる機会ぐらいはあるかもしれないですわね」
にゅっふっふ~。
原作知識にて、私は最初から授業の内容を知っているのだよ諸君。
ま、あくまで原作通りに進めば、の話だけどさ。
「遅刻したら大変だし、とっとと着替えようか」
「と言っても、既に中にISスーツを着ている私や緒理香さんは、制服を脱ぐだけですけどね」
「ん? セシリアも中に着てるのか?」
「えぇ。私も代表候補生として専用機を受領してますから。それに合わせて自分専用のISスーツも持ってますの。一々、着替えたりするよりは、中に着ていた方が効率がいいので」
「それは…大丈夫なのか?」
「勿論ですわ。一流の選手達の中には、スーツを下着代わりに着ている方々もいるぐらいですから。汗などを吸収する機能があったり、このままシャワーを浴びても問題なかったりと、思っている以上に万能性がありますのよ」
「そうなのか……。それなら、今後は私も中にスーツを着ておくべきか…?」
「個人的には、それを推奨しますわ」
なんかセシリアが簡単に説明をしてくれたけど、ISスーツが便利なのはマジ。
実際、私も中に着てたりするし。
よく、水泳の授業の日に服の下に予め水着を着てくる奴がいたりするじゃん?
あれと似たような感覚だと思えばいいと思う。
そんなわけで、私とセシリアはパパッと制服を脱いでから準備完了。
私が制服を脱ぐ姿をめっちゃ凝視していた約三名がいたけど、ここでは誰であるとは明言しないでおこう。
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「では、今学期初めての実技を行う。と言っても、最初だからそこまで込み入ったことはしないがな」
ズラリと並んだ一組の面々の前に立っているのは、ジャージを着た千冬さんと山田先生。
割と重ね着をしている筈なのに、二人揃ってめっちゃ胸が強調されてやがる…。
女に憧れてた元男しては、なんとも羨ましい限りだよ…クソ…!
「まずは……そうだな。このクラスには二人の専用機持ちがいるから、試しに目の前でISの基本的な飛行操縦でもして貰おうか。では、オルコット。前に出ろ」
「分かりました……けど、緒理香さんはいいんですの?」
「何を言っている。緒理香は病み上がりなんだぞ? お前と違って万が一の事が起きたら、どうするつもりだ?」
「こ…この先生……皆の前で堂々と贔屓宣言をしましたわ…。お気持ちは分かりますけど、それって教師としてどうなのかしら……」
「ありがとう。最高の褒め言葉だよ」
スゲー……セシリアの言葉にも全く動じてないよ……。
ある意味でガチのバーサーカーだ……。
つーか、千冬さんの目にハイライトが無いんですけど。
「それに、今からして貰うことを緒理香にはさせたくないしな」
「私ならいいんですのっ!?」
「当たり前だ。緒理香の絹のような柔肌に傷でもついてみろ。世界の損失の瞬間だぞ?」
もうこの人が何を言ってるのは私にはさっぱり分らねぇ……。
そして、この事に慣れつつある自分がめっちゃ怖い……。
流石は、あの束の親友なだけはあるわ……。
類は友を呼ぶって、こんなことを言うんだな。
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「くちゅん!」
「束さま。風邪ですか?」
「うんにゃ。多分、おーちゃん辺りが私の話でもしてるんじゃないかな?」
「そうですね。束さまは風邪を引かないんじゃなくて、風邪を引いても気が付かないだけですもんね」
「クーちゃん……それって褒めてる?」
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「話はここまでだ。まずはISを展開しろ」
「なんだか釈然としませんけど…了解ですわ」
セシリアが普段から耳に付けているイヤーカフスに手を当てると、急に彼女の体の周りに青白い粒子の光が纏わりつく。
この光景はよく知っている。ISが現れる前兆だ。
あっという間にセシリアの体に青い装甲を持つISが装着される。
映像や情報としては知っていたけど、こうして直に見るのは当たり前だが初めてだ。
原作通りに試合が無かったから、これが初お披露目になるのか。
「「「「おぉ~!」」」」
皆から驚きの声が聞こえる。
本当に一瞬の出来事だったから、かなり凄く見えたんだろう。
「これが私の専用機『ブルー・ティアーズ』ですわ」
なんとも綺麗な『蒼』なんでしょ。
白もいいけど蒼も悪くないね。
私は個人的には好きだよ?
グフもグフカスタムもブルーディスティニーもめっちゃカッコいいからね。
リヴァイヴとは違うのだよ! リヴァイヴとは! とか言って欲しいかも。
「その後ろに浮いているのはなんだ?」
「これこそがティアーズを象徴する武装。ビット兵器ですわ」
「ビット…兵器?」
「簡単に言っちゃうと、脳波で動かせる無線誘導兵器。小型移動砲台みたいなもんだよ」
「おりりん…物知りだね~…」
これぞオタク知識ってやつですよ。
皆も一緒にアニメ見ようぜ!!
因みに、夜更かしをして寝坊するまでがワンセットね。
「流石は私の緒理香……なんて勉強家なんだ……。お姉ちゃんは今、猛烈に感動してるぞ……」
「誰がアンタの妹か」
私は完全な一人っ子…だと思う、多分。
「山田先生。この人は無視していいから、授業進めてくれませんか?」
「え? あ…はい。では、オルコットさん。まずは上空まで飛行してくれませんか?」
「了解ですわ」
千冬さんが無駄に感動している間に、セシリアは空を飛んでいく。
あっという間に姿が小さくなって、点にしか見えない。
「よし。上まで登っていったな。オルコット、今度はそこから急降下と急停止をしてみせろ。目標は…そうだな、地表から10センチだ」
正気に戻った千冬さんが用意しておいたインカムでセシリアに指示を出している。
どうして、この人はこの姿でいられないんだろうか。
『了解ですわ。それぐらいなら楽勝で……』
「それなら5センチに変更だ」
『なんでですのっ!?』
「お前が成功して、緒理香にカッコいい姿を見せるのが嫌だからだ」
『オブラートに包む気ゼロなんですけどっ!? こうなったら、意地でもやってみせますわ!』
なんか教師と生徒が通信越しにコントをしてるんですけど。
だ~れもツッコんだりないけど。
「お?」
降りてくる、降りてくる。
こいつは凄い勢いですぞ~。
「……ここですわ!」
おぉっ!? 地表スレスレのタイミングで見事に止まってみせたぞっ!?
わぁお……これは素で驚いたわ……。
これから、セシリアを見る目が変わるかもしれない……。
「はぁ…はぁ…はぁ…どうですの……やってみせましたわよ……!」
「ちっ…! 5センチジャストか……やるな…。伊達に代表候補生じゃないということか……」
「あ…当り前ですわ……」
張り合うな、張り合うな。
冗談抜きでみっともないぞ。
(あ…危なかったですわ~! 今のは本気で奇跡的でしたわね……。もう一度、同じことをやれと言われても、出来る自信がありませんわ……)
なんか汗を掻いてるけど、たったあれだけでも相当に疲労するのか。
代表候補生のセシリアであれなんだから、これから私も体を鍛えていかなきゃダメだな~。
鍛えれば、少しは背が伸びてスタイルも良くなるかもしれないし!
「次は、武装の展開をお願いできますか?」
「武装ですわね。了解ですわ」
ティアーズの武器って言えば、やっぱあれですよね~。
セシリアが腕を肩の高さまで上げてると、一瞬だけ光ってから砲身の長いライフルが握られていた。
「それがティアーズの主武装なの?」
「えぇ。スターライトMk-Ⅲ。俗に言うレーザー狙撃銃ですわ」
いいよね~スナイパーライフル。これも私は大好きです。
因みに、私はデュナメスとかよりも、ジムスナイパー系が好き。
(あれ? でも、セシリアが武装展開をする時って、もう一段階ぐらいポーズがあったような気が……)
私が知らないところでセシリアも成長してるのかな?
お嬢様だけど、実は努力家だったりするからね。
陰で努力する子は嫌いじゃないよ。
「次は近接系の武器を展開しろ」
「はい」
ライフルが収納されて、無手になったセシリアの手に光が収束する。
今度は少しばかり時間が掛かっているようだ。
原作でも、近接武器を出すのは苦手だったみたいだしね。
でも、名前を叫ぶことはせずに出すことに成功した。
「ふぅ……なんとか……」
「なんだ? さっきとは打って変わって、随分と時間が掛かっていたようだな? 実践でも相手に待って貰うつもりか? ん?」
「くっ……これでも練習はしてますのよ……」
教師が生徒に喧嘩売るな。
そのドヤ顔はマジでやめぃ。普通に引くわ。
ここはクラス代表として、少しはフォローをすべきかな。
「大丈夫だよ。ありきたりだけど、セシリアだったら少し練習すればすぐに出来るようになるって」
「緒理香さん……♡」
おっと~? なんてことない言葉の筈だったのに、あの恋する乙女の瞳は何かな~?
「結果的にプラスになったか……! 私も仕事を頑張れば緒理香に労って貰えるのだろうか……」
せめて、そーゆーことは心の中で言ってください。
まんま口に出されたら、労いたくても労えないから。
その前に、そんな邪な考えで仕事をしないでくれます?
「「あ」」
ここで授業終了のチャイム。
授業と言えるような内容じゃなかったけど……気にしたら負けか。
余談だが、この授業の後からクラス内でのセシリアの株が上昇したようで、よく他の皆からも話しかけられるようになった。
色々とあったけど、結果オーライ……なのかな?
次回は、もう一人のツインテールが登場。
ツインテールコンビ結成?