自分がツインテールの可愛い女の子だと妄想して日々の出来事を日記に書いていたら、転生して本当にツインテールの可愛い女の子になってしまった件   作:とんこつラーメン

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つい昨日から始めたバンドリのゲームが楽しくて仕方がありません。

まだまだ素人なので簡単な曲で練習中なのですが、成功した時の達成感が溜まりませんね。

これは人気にもなりますわ。

思わず、本気でバンドリの小説を書きたくなりましたもん。






日中休戦協定締結

 放課後にトレーニングルームにてたっぷりと汗を掻いた私は、そのままどこにも寄らずに、真っ直ぐと自分の部屋へと帰ってきた。

 部屋には先に箒が戻ってきていて、既に部屋着の格好になっていた。

 

「なんかごめんね~。先にシャワーを使わせて貰ってさ」

「気にするな。今日はトレーニングルームで頑張ってきたのだろう? だったら、緒理香が先に汗を流すのは当たり前だ」

 

 なんて…なんていい子や~!

 箒ってマジで束と同じ親から生まれてるの?

 姉とは似ても似つかない程にいい子過ぎるんですけど!

 はっ! そうか……束だけ橋の下から拾われてきたんだな。

 うん。きっとそうに違いない。

 じゃないと、この説明がつかないもんね。

 

「シャワーを浴び終わったら、後で一緒に夕ご飯を食べに行こうね」

「そうだな。緒理香を待っている間に何を頼もうか考えておくとするか」

「それなら、私はシャワーを浴びながら考えようかな?」

 

 もう完全にお腹がぺこぺこなのですよ。

 これはマジでお腹を背中がくっつくかもしれない。

 

「やっほ~。本音から部屋の場所を聞いたから、遊びに来たわよ~…って、どうしたの?」

「「………………」」

 

 なんちゅータイミングで遊びに来るんだよ、鈴は……。

 確かに、原作でも箒達の部屋に来てはいたけど、まさか今の時間に来るとは思わなかった。

 

「あれ? もしかして緒理香って今からシャワータイムだったり?」

「まぁね」

「そっか。あれだけ汗を掻いたんなら、それも当然よね。大丈夫よ、あたしのことは気にしないで、遠慮なくスッキリしてきて。箒とも少し話したいと思ってたし」

「そう? それじゃあ、お言葉に甘えて」

 

 着替えと変えの下着とバスタオルを持って、シャワー室へとGO~!

 でも、鈴が箒に話ってなんだろう?

 全く想像がつかないや。

 

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 緒理香がシャワー室へ入っていくのを見届けてから、鈴はベッドに座っている箒の隣に座った。

 

「お邪魔するわよ」

「邪魔するなら帰れ」

「吉本の芸人みたいなことを言うんじゃないわよ。っていうか、あんたもお笑いとか見るのね……」

「吉本は私にとって、数少ない心の栄養だ」

 

 因みに、過去に箒は一度、一人で吉本の舞台を見に行ったことがある。

 こう見えても意外と茶目っ気があったりするのだ。

 

「それで? 私に話とは何だ? まさか、『緒理香と一緒の部屋になりたいから、自分と部屋を交換しろ』とか言い出すんじゃあるまいな?」

「ンなわけないでしょ。あんたから見たあたしはどんだけ常識知らずなのよ。流石にそこまで馬鹿じゃないわよ」

「いや……なんとなく、そんな事を言い出しそうな気がしたから」

 

 どこからか別の世界の電波でも拾ってしまったのだろうか。

 ある意味で箒の予感は的中しているかもしれない。

 

「そっちこそ、いきなり怒り出して竹刀とか振り回しそうな感じがしたけど」

「幾ら私が剣道部で道場主の娘だからと言って、そんな事だけは決してやらない。竹刀や木刀は自分の感情を発散させる為の暴力道具ではないのだからな」

「それはあたしも分ってるんだけどね、不思議とそんな気がしたというか……」

「意味が分らん」

 

 鈴も鈴で、別世界の電波を拾ってしまったようだ。

 だが、ここでの二人はどっちも思慮深くて暴力沙汰には至っていない。

 

「なんだ? まさか、こんな下らん話をするために、態々ここまで来たのか?」

「冗談。ちょっと箒に聞きたことがあってさ」

「聞きたいこと?」

「そう。あんたって、緒理香と同じ部屋に住んでるのよね?」

「そうだが? それがどうかしたのか?」

「ぶっちゃけて言うけど……もう緒理香と何かした?」

「何かとは何だ? 具体的に言え。具体的にな」

「それをあたしの口から言わせる気? つまり、緒理香の体を抱きしめたり、一緒に寝たりとかしたかってことよ」

「本当にぶっちゃけたな……」

 

 だが、ここで変に羞恥心を晒したりしないのが箒と言う少女。

 伊達に剣道で心身共に鍛えてはいない。

 

「そうだな。朝にはよく緒理香の髪を櫛で梳いてやったりはしているな」

「あぁ~…それはいいわね~。緒理香の髪ってマジで超サラサラしてるもんね。手櫛でも全く引っかかったりしないし」

「全くだ。同じ女として本当に羨ましい限りだよ」

 

 うっとりとしながらも、しれっと自分の優位性をアピールする箒。

 彼女は言葉に出さずにこう言っているのだ。

 『緒理香を本気で愛しているのはお前だけではない』と。

 

「で? 勿論、それだけじゃないんでしょ?」

「ふっ……当り前だ」

「そうよね~。超絶可愛い緒理香を目の前にして、それで終わるとか有り得ないわよね~」

 

 ここで箒は、自分の手札の中にある最大のカードを場に出した。

 

「緒理香と一緒の部屋になってからずっと、私は毎日のように緒理香と一緒のベッドで寝ている」

「それって、つまり……」

「添い寝だ。あの天使のような寝顔を間近で眺めながら、緒理香の温もりを体全体で感じつつ、いつも寝ているのだ。お蔭で、IS学園に入学してからはいつも朝まで熟睡だ」

 

 見ているこっちが呆れるほどのドヤ顔を見せる箒。

 だが、それをキッ化されても鈴の表情が全く揺らぐことは無かった!

 

「そう……それは羨ましいわね」

「なん…だと……!」

 

 完全に悟りを開いた僧侶のような顔を見せる鈴に、箒は戦慄する。

 まさか、こちらのジョーカーが全く通用していないのか?

 

「箒はさ…今日、トレーニングルームで何が起きたかは知ってる?」

「緒理香が体力づくりに励んでいたのだろう? それがどうかしたのか?」

「その様子だと、どうやら本当に知らないみたいね……安心したわ」

「お前は…何を言っている……?」

 

 部屋の中で重苦しい空気が流れ始める。

 箒と鈴との間には『ゴゴゴ……』といった効果音まで出現していた。

 

「あたしはね…今日……」

「ゴクリ……」

「緒理香に! 『鈴お姉ちゃん♡』って呼んで貰ったのよ――――――――!!」

「な…なんだって―――――――――――――――!!?」

 

 思わす大声を上げる箒。

 だが、シャワー室にいる緒理香にはシャワーが流れる音で殆ど聞こえてはいない。

 

「流石のあたしも、まさか緒理香に『お姉ちゃん』と呼んで貰える日が来るとは思ってなかったわ。天にも昇る気分とは、まさにこの事よね……」

「なんて…なんて羨ましい……! 私も緒理香に『箒お姉ちゃん』と呼んでほしい……!」

「緒理香は優しいから、頼めば普通に言ってくると思うけど?」

「そうか…そうだよな。よし、ならば緒理香がシャワー室から出てきたらダメ元で頼んでみるか……」

「是非ともそうしなさい。幸せ気分になれるのは保障するわ。なんせ、同じように緒理香に『お姉ちゃん』って呼んで貰ってた先輩二人が本気で悶絶してた程だから」

「緒理香の可愛さは、既に先輩達すらも虜にしているのか……」

「本当に可愛いものには国境も歳の差も関係ないって事よ」

 

 素晴らしい事を言っているように聞こえるが、実際には『緒理香可愛い! 緒理香最高! 緒理香は私の嫁!』と言っているだけである。

 そこだけは絶対に勘違いをしてはいけない。

 

「そういや、どうして緒理香にシャワーを先に譲ったの? あんたも運動系の部活に入ってるって緒理香から聞いたわよ?」

「そんなのは愚問だろ」

「え?」

 

 箒は真剣な顔で、真っ直ぐに鈴の目を見て告げた。

 

「緒理香の後に入れば、緒理香の残り香や緒理香の体毛の抜け毛なんかをゲット出来るかもしれないだろ?」

 

 矢張り、あの姉にしてこの妹である。

 篠ノ之の血は争えないようだ。

 

「それ、超分かる」

 

 鈴、お前もか。

 しかもこの少女、次の瞬間にとんでもない爆弾発言をする。

 

「でもさ、残り香はともかくとして、緒理香に首から下の体毛なんて存在しないでしょ。ゲットのしようがないじゃない」

「……ちょっと待て。なんでお前がそんな事を知っている? それではまるで、鈴が緒理香の裸を見たことがあるみたいじゃないか」

「『あるみたい』じゃなくて、実際にあるわよ。忘れたの? あたしと緒理香は小学校、中学校と一緒だったのよ? となれば当然、修学旅行とかにも一緒に行ってる。あんただって知ってるとは思うけど、基本的に小学校や中学校での修学旅行のお風呂って集団で入るのが基本になってるじゃない?」

「そ…そうだな……」

「あたしはよく緒理香と一緒の班になってから、当然のように緒理香とも一緒のお風呂に入ったことがあるのよ。つまり……」

「緒理香の全てを見たことがある……と……」

「その通り。文字通り、隅から隅まで知ってるわよ~? 因みに、緒理香の体には上も下もな~んにも生えてないから。プニプニのツルンツルンよ」

「プニプニ……ツルンツルン……」

 

 想像してしまったのか、箒の鼻から真っ赤な『愛』が流れてきた。

 鈴も当時の事を思いだしたのか、同じように『愛』が溢れてきた。

 

(この勝負……私の負けだ……!)

 

 一体いつから勝負に発展し、何をもってして敗北したのか。

 そこの所をちゃんと読者にも分かるように説明して欲しい。

 

「あたしはね、不毛な争いはしたくないの。千冬さんって言う目下のライバルがいる以上、下手に拘ってしまうと、まさかの一撃で千冬さんに漁夫の利を取られる可能性があるから」

「そうだな……私も、誰かといがみ合うのは御免こうむる」

「でしょ? それに……」

「それに?」

「緒理香の『初めて』は皆で仲良く、一緒に楽しみたいじゃない?」

「同感」

 

 気持ちがいい程のサムズアップで応える箒。

 こうなったらもう、この二人を止める術は無い。

 

「あの美幼女な緒理香を皆で弄って、思いっきり喘がせて……」

「私達の手で『女』にするのだな。最高じゃないか……」

 

 ガシッっと熱い握手を交わす二人。

 もうここには一人の幼女を巡って争う好敵手はいない。

 いるのは、共に幼女を愛でたいと願う友だけだ。

 

「……なにやってんの?」

 

 とんでもないタイミングで上がってきた緒理香は、全く状況が把握出来ないまま、目が点になった状態で固まっていた。

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 シャワーを浴びて心も体をスッキリせて部屋に戻ってきたら、私の幼馴染二人がいつの間にか仲良くなってた件。

 いやね、別に仲良くなるのは本当にいいんだよ?

 原作みたいにピリピリしてるよりは、仲良く笑い合う方がすっといいし、私だって嬉しい。

 けど、その経緯ぐらいは知りたかったな。

 

「えっと……どうしたの?」

「なんでもないわ。ただ、色々と話している間に自然と仲良くなった、それだけよ」

「鈴の言う通りだ。共通の話題で私達は友情を育んだんだ」

 

 その『共通の話題』がなんなのかは非常に気になるけど、今は黙っていよう。

 

「緒理香」

「な…なに?」

「これからは、私達がお前(の処女)を守ってやるからな」

「大丈夫。一緒に(大人への階段を)楽しみましょ?」

 

 ……気のせいかな。

 聞き取れない不穏な言葉が聞こえたような気がしたんだけど。

 

「まずは、私が髪を梳いてやろう」

「そして、その後はわたしが髪をドライヤーで乾かして、結んであげるわ」

「あ…ありがとう?」

「「その後に、一緒に夕飯を食べに行こう(行きましょ)」」

「う…うん」

 

 すっごい息ピッタリだな……。

 ここまで仲がいい箒と鈴ってのも新鮮かも。

 

 けど、なんで嫌な予感が全く拭えないんだろう?

 妙に背筋がゾクってするというか……。

 新たな千冬さん的な存在が生まれたのを感じたというか……。

 

 どうか、この予感が当たりませんように。

 

 

 

 

 

 




箒&鈴、休戦協定&共闘宣言。

ここに他のヒロインが合流するのも時間の問題かも?
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