自分がツインテールの可愛い女の子だと妄想して日々の出来事を日記に書いていたら、転生して本当にツインテールの可愛い女の子になってしまった件   作:とんこつラーメン

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昨日は人生初めての忘年会で馬鹿みたいに飲みまくって、すっごい気持ち悪かったです……。

一晩グッスリと寝て少しは体調が回復しましたけど、それでもまだちょっと具合が悪いです……。

でも、こうして小説書いてる方が気が紛れるので、なんとか頑張りま~す。

皆さんも、羽目を外しすぎて調子に乗るのは止めましょうね!

私との約束だよ!





エッチィのはイケナイと思います!

 人肌のような温もりに包まれて、私は耳に聞こえてきた奇妙な声で目を覚ます。

 といっても、まだ瞼は開けてないんだけど。

 もう少しだけ、この心地のいい微睡に身を委ねていたい。

 

「ハァ~…ハァ~…ハァ~…」

 

 え? なんでこんなにも息が荒いの? なんかくすぐったいんですけど。

 

「大丈夫……大丈夫だから……優しくするから……」

 

 何が『大丈夫』なわけ? 優しくするって何っ!?

 

「先っぽ……先っぽだけだから……」

 

 なんか物凄く不安になる言葉が聞こえてきたんですけどっ!?

 マジで何なのよっ!? この変にリアルな幻聴は!

 

「もう見ているだけでは我慢出来ん! 緒理香! 愛してるぞ~!」

 

 って、よくよく考えたら、この声って『あの人』のじゃんか!

 ここで本格的に目を覚まさないと、大切な物を失いそうな気がする!

 意を決してそっと目を開けると、目の前にあったのは……。

 

「遂に……遂に緒理香と私が結ばれる瞬間が……!」

 

 顔を真っ赤にしてイヤらしい顔をしながら迫ってきている千冬さんがいた。

 

「キャァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!! 貞操の喪失の危機―――――――――――――――!!!」

「あっ!? 緒理香っ!?」

 

 形振り構っている場合じゃないので、必死にベッドの上から降りる。

 つーか、なんでいきなり千冬さんに睡眠姦されそうになってるんだよっ!?

 あぁっ!? よく見たら私ってば裸になってるじゃんっ! なんでぇっ!?

 咄嗟にベットのシーツを体に巻きつけてから部屋のドアを目指す。

 

「ま…待ってくれ! 緒理香―――――!!」

 

 誰が待つかボゲェェェェェェェ!!!

 もう、何が何やらさっぱり分からんぞ!

 一体全体、ここはどこで私はどうなっちゃってるんだっ!?

 

「誰か助けて! ヘルプミ―――――――!!」

「えぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?」

 

 扉を開けて廊下みたいな場所に飛びだすと、そこには緑の髪の眼鏡ボイン美女が!

 あれは間違いない! 原作でも数少ない癒し系キャラの山田真耶先生!

 って事は、ここはIS学園っ!?

 どうして目覚めると束のラボからIS学園に瞬間移動してるんだよっ!?

 

「逃がすかぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

「追ってきたぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」

「織斑先生っ!?」

 

 流石に誰かに見られる可能性は考慮したのか、ジャージ姿になって私の事を追ってきた。

 因みに、さっきまでの千冬さんは私と同じ裸でした。

 妄想をした画面の前の男共、気持ちは分かる。

 

「そこの人、お助け~!!」

「ちょ…ちょっとっ!?」

 

 急いで山田先生の後ろに回って、彼女を盾にするようにしてから安全を確保する。

 千冬さんも山田先生を力づくで排除して私を捕まえようなんて考えは無いようで、さっきから出るに出れられないような状態となっていた。

 

「そこをどけ真耶! 例えお前でも、私と緒理香の逢瀬の邪魔をするのならば容赦せんぞ!」

「そ…そんな事を言われても~!?」

「お願いだから私を助けて! このままじゃ、本気で処女をあの人に奪われてしまう!」

「しょ…処女っ!?」

「いいじゃないか! 私に処女をくれても!」

「絶対に断る!! 私が将来、玉の輿に乗る為の最大最強の武器になるんだから!!」

「それなら私と結婚しよう!! それなりに金には余裕があるぞ!」

「普通なら少しは心が揺らぎそうな提案だけど、そんな風に欲望丸出しの顔で言われても微塵も心は動かんわ!!」

「なんだとぉぉぉぉぉぉぉっ!!?」

 

 ずっと前から疑問だったけど、どうしてこの人は私にこうも拘るんだよっ!?

 こんなチンチクリンな体の何処がいいんだってんだっ!?

 なんか……自分で言ってて落ち込んできた……。

 私だってさ……一応は皆と同じように歳は重ねてきたんだよ?

 それなのに、どうして体だけが一向に成長しないのさ……。

 私だって、ブラジャーとか着けてみたいんだよ~!!

 未だにブラいらずの生活とか嫌なんだよ~!

 あのクロエだって普通にブラを着け始めてるのに~!

 

「と…兎に角! まずは二人共落ち着いてください!! 冷静になって話をしましょう!!」

 

 山田先生の鶴の一声により、私達は少しだけ我に返る事が出来た。

 うぅ……こんなお姉ちゃんがマジで欲しい……。

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 IS学園の校舎内にある食堂。

 今はまだ春休みの期間なので、ここにいるのは私と千冬さんと山田先生を除けば、食堂のおばちゃん達だけだ。

 

「落ち着きましたか?」

「あ…あぁ……」

「はい……」

 

 原作でも余りお見かけしない、プルプリと怒った山田先生を前に、私達は完全に冷静さを取り戻していた。

 流石にあのままじゃ拙いので、私は千冬さんに脱がされたと思われる、自分が着ていたパジャマ(束お手製のウサ耳フード付きパジャマ)を着ている。

 

「あの…私から色々と聞いてもいいですかね?」

「そうですね。私達が質問するよりも、そっちの方が効率がいいでしょうし」

「なんだ? 式場の予約なら私に任せてくれれば……」

「織斑先生?」

「……すまん」

 

 お願いだから、少しだけ真面目モードになってよ。

 原作での凛々しい織斑千冬はどこに行っちゃったのさ?

 

「まず、ここってIS学園ですよね?」

「そうですよ」

「……なんで私はここにいるんですかね? 私の記憶が正しければ、昨日の夜までは自分の部屋のベッドの上で普通に寝ていた筈なんですけど……」

「それには私から答えよう」

「織斑先生」

 

 おっ? ようやく真面目な『織斑先生』の復活ですか?

 

「緒理香がどうして自分の部屋から出てしまったのかの経緯は知らんが、IS学園にいる理由なら話せるぞ」

「その理由って?」

「あれは、私は日課である早朝ランニングを学園の近くにある海岸でしている時の事だった」

 

 あ、ここから回想シーンに入るのね? え? 違う? あっそう……。

 

「走っている私の前方に、なにやらおかしな物体が流れていていた」

「それは……」

「ニンジン型の個人用小型ロケットだ」

「個人用の小型ロケットっ!? そんな代物があるんですかっ!?」

「ある……というよりは、作ったんだろうな。あんなデザインをする製作者は一人しか思いつかんが」

 

 ニンジン型のロケット……それは…つまり……。

 

「や……」

「や?」

「やりやがったなぁぁぁ……! あのエロウサギがぁぁぁあぁぁ……!!」

「ひっ!?」

 

 私が予想していた事を本気で実行しやがるとは……!

 次に会った時、原作通りに行けば臨海学校の時だろうけど、覚悟しとけよゴラァァ……!

 

「その様子だと、心当たりがあるようだな」

「えぇ……今回の事は間違いなく、ウチの保護者の仕業ですよ……!」

「お前の保護者というと……束か」

「えっ!? もしかして、篠ノ之束博士ですかっ!?」

「もしかしなくても、その篠ノ之束ですよ」

 

 はぁ……本当に碌な事を思い付かない奴なんだから……。

 こんな事をしたって何の意味も無いのに、恐らくは『面白そうだから~』なんて適当な理由でしたに違いない。

 

「私が寝ている間にロケットに乗せて、そのままここに強制連行したんでしょうね」

「アイツなら普通にやりそうだな……」

「でしょ?」

 

 千冬さんも束の友人であるが故に、私の気持ちは痛いほど理解出来る筈。

 それなのに……どうしてここまでキャラ崩壊してるんだよ……。

 

「で、さっきの話の続きだが」

「あ、はい」

「海岸で、ロケットを発見し、ハッチを開けて中を覗いてみたら、そこにはぐっすりと寝ている緒理香がいた訳だ」

「それで、そのまま私の自分の部屋に持って帰ったと?」

「だって! 仕方がないじゃないか! 中で寝ている緒理香の寝顔が余りにも可愛くてプリティーで欲情的で! 思わず犯したくなってしまったんだから!!」

「思わずで人を睡眠姦しようとせんでください」

「というか、普通に犯罪ですよ……?」

 

 常識人がここにイタ――――――――!!

 最悪、玉の輿出来なかったら、私は山田先生のお嫁さんになる!

 莱鞭緒理香から山田緒理香になる!!

 

「それで、現在に至るって訳ですか……」

「そうなるな。フッ……緒理香の魅力に負けて我を見失うとは、まだまだ私も修行が足りんな……。いや、それだけ緒理香が可愛らしいという証拠でもあるか……?」

「まだいうか」

 

 もう勝手に言ってろよ。妄想の中だけなら好きにしてていいからさ。

 

「けど、どうして篠ノ之博士はそんな事を……?」

「さぁ? あいつの頭の中を理解出来る人間なんて、この世にはどこにもいませんよ」

「はぁ……」

 

 寧ろ、理解をしてしまったら、ある意味で終わりだ。

 

「つーか、割と普通に私の事を受け入れてますけど、なんでなんですか?」

「貴女の事は予め聞いていましたから。篠ノ之博士から直々に推薦された特待生の『莱鞭緒理香』さん」

「え? 私ってそんな立場だったの?」

 

 と…特待生って……そんなの、前世でも一度もなった事ないぞ……。

 

「特待生って事は、もしかして……」

「はい。学費などの免除に加え、日本政府から特別に生活費などが支給される事になってます」

「マジですかっ!?」

 

 至れり尽くせりかよ!?

 あのウサギめ……私にはそんな事は一言も……!

 

「それにしても驚きました」

「何がですか?」

「特待生なんてIS学園じゃ初めてでしたから、どんな子が来るのかな~って思ってたんですよ。一応、書類に顔写真は記載されてたんですけど」

 

 特待生制度自体が今まで無かったのかよっ!?

 どんだけ私を入学させる為の無理強いさせてんだ!? あのバカ兎はっ!?

 

「まさか、小学生からの飛び級の子だとは想像してませんでしたよ~」

「え?」

「飛び級なんて漫画とかだけかと思ってたんですけど、現実にもちゃんとあるんですね~」

「い…いや……あのですね?」

「はい?」

 

 これは…ちゃんと訂正しておかないと絶対に厄介な事になる!

 私のゴーストが激しくそう告げている!

 

「確かに見た目的には小学生に見えるかもですけど、私……今年で15歳です」

「…………ハイ?」

「ちゃんと小学校も中学も卒業してます。体の成長が人よりもちょっと遅いだけなんです」

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?」

「そこまで驚かなくても……グスン」

 

 他の人はともかく、山田先生に驚かれるのは地味に凹む。

 

「ご…ごめんなさい! まさか、こんな小さな子が他の子達と同じ15歳とは思わなくて……あ」

「もういいです……」

 

 どう足掻いても、小学生扱いされる運命なのね……シクシク。

 

「しかも、とても可愛い!! 私なんて一目で虜になってしまった程だ!」

「ソーデシタネ」

 

 千冬さんと初めて会った日の事は今でも鮮明に覚えてるよ。

 っていうか、忘れたくても忘れられない。

 

 束に連れられる形で織斑家に行って、そこでこの人に会ったんだよな。

 あの時は確か、一夏の奴はどこかに出かけていて不在だったっけ。

 あの時は確か、私の事を紹介して、その後に一夏達と同じ小学校に通わせる旨を伝えたんだよな。

 でも、この人はそんな話を全部スルーして……。

 

(私の事をいきなり抱きかかえて急に『この子は私の妹にする!』とか抜かしやがったんだよな……)

 

 あの時、初めて束が本気で呆ける顔を見たっけか。

 すっげーリアクションだったよな。

 

「一応、聞いておきますけど、まだ入学式じゃないですよね?」

「そうですよ。入学式は明日です」

「やっぱり……」

 

 ここに来るまでの間に一人も生徒を見かけなかったのは、そのせいだったのか。

 にしても、入学式前日にロケット運送するって……。

 

(大抵のオリ主は入学式の日によく『一人遅れてやって来た』的な事を言われて来てるのに……)

 

 斬新と言えば斬新だけど、される方は溜まったもんじゃないな。

 なんせ、夢から覚めたら見知らぬ場所で見知っている人物に犯されそうになってたんだし。

 いや、知ってはいるけど、実際には来た事無いし。

 

「あれ? って事は……」

「最低でも一日はここで過ごさないと事になるな。なに、心配するな。私の部屋で一日かけてタップリと愛を育もうじゃないか」

「死んでも断ります。私が入る予定となっている寮の部屋とか無いんですか?」

「有りますよ。事情を話せば先に入寮する事は可能だと思います」

「それじゃ、それでお願いします」

「そ…そんな……」

 

 落ち込んだ顔を見せられても私の心は変わりませんからね?

 

「ロケットの中には私の体以外に何かありませんでした?」

「グス……緒理香のサイズに合わせたと思われる学園の制服とスマホしかなかったな……」

「私の私物はそれだけか……」

 

 まぁ、スマホがあるだけまだマシか。

 私服の類や下着は後々で買えばいいし、勉強道具は……今日中に買わないとダメだよな? ココの購買部に売ってある…に決まってるか。

 

 なんか、束の掌の上で踊らされてる感が半端ないんですけど。

 今更ながら、物凄くこの先の事が心配になってきた……。

 ちゃんと私は原作のイベントを乗り越えられるんだろうか……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




千冬さんが完全な変態に。

ま、今更ですよね。私の作品では毎度の事だし。




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