自分がツインテールの可愛い女の子だと妄想して日々の出来事を日記に書いていたら、転生して本当にツインテールの可愛い女の子になってしまった件   作:とんこつラーメン

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なんか、またもや台風が来てるみたいですね。

今年の日本は本当にどうなってるんでしょうか。

マジで国全体で呪われてたりとかしてませんよね?









明鏡止水の心で頑張ります

 おはよう。こんにちわ。こんばんわ。莱鞭緒理香です。

 皆さんはいかがお過ごしでしょうか? 私は元気です。

 私は現在、幼馴染二人と一緒に中学時代の友達の家にお邪魔しています。

 なんとも懐かしい再会で、ここからは昔話に花を咲かせながら、のんびりとした時間が過ぎていく……と思っていた時期が私にもありました。

 現実とは本当に残酷なもので、そうは問屋が卸してくれませんでした。

 つまり、私が何を言いたいのかというと……。

 

「「「可愛い!!!」」」

 

 ……こーゆー訳ですよ。

 突如としてやって来た弾の一つ下の妹である蘭ちゃんが武力介入したことで、場の流れが一気に別方向へとシフト。

 なんでか蘭ちゃんが所持していた、私にサイズがジャストフィットする可愛らしい服を着されられています。

 要は、着せ替え人形ですね。ハハハ……。

 

「こんな事も有ろうかと思って、緒理香さんにピッタリなサイズの服を買っておいたんです!」

「ナイスよ蘭! やっぱ、緒理香みたいなロリっ子にはゴスロリが似合うわよね~♡」

「全くだ。まるで、緒理香の為に誂えたと錯覚しそうになる程にな」

 

 女子三人で意気投合しやがって……くすん。

 一応、私だって女子なんですけど?

 しかも、初対面な筈の箒と蘭ちゃんは、軽く自己紹介した後に、私の話題になった途端に一瞬で仲良くなるし。

 箒って、こんなにもコミュ力が高かったかしらん?

 

「緒理香の奴…目が死んでないか?」

「だな。確かに可愛いけどさ……完全に無の表情になってるもんな」

 

 おいこら、そこの男共。

 そんな事を言ってる暇があったら、とっとと助けんかい。

 さもないと、お前達がベッドの下に隠し持っているエロ本を一般公開するからな。

 私は知ってるんだぞ。弾は眼鏡っ子風委員長系の女の子が沢山載ってるエロ本を、一夏は明らかに小学生としか思えないような幼い女の子ばかりが出てくるエロマンガを大量に所持していることをな!

 それだけで、お前らの性癖がバレバレなんだよ! この変態共が!!

 

「今度は緒理香がこっちを睨んできた」

「何かを訴えようとしてるんだろうが…悪いな。俺達はサッカー日本代表じゃないんでアイコンタクトだけじゃ、お前の言いたい事は読み取れないんだわ」

 

 だったら、今すぐにでも日本代表の皆さんに習ってこいや!!

 

「緒理香さん! まだまだ私の部屋に沢山ありますから、行きましょう!」

「勿論、あたし達も行くわよ!」

「当然だな。ちゃんと撮影をしてから、セシリア達にも見せなくては……」

 

 なんでそうなるの!

 けど、千冬さんにだけは絶対に見せないでね?

 もしも見せたりしたら、本気でどうなるか見当もつかないから。

 

 結局、私は三人に連れられて再び着替えさせられるのでした。

 はぁ……デパートやブティックとかにあるマネキンって、こんな気持ちなのかな……。

 

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 

 緒理香が三人に連行され、残されたのは男子二人だけ。

 単純に元の状況に戻っただけなのだが、不思議な虚しさが残った。

 

「なぁ一夏」

「なんだよ」

「告白しないのか?」

「誰に?」

「緒理香だよ。お前、好きなんだろ?」

「それは……」

 

 男同士だからこそ話せる話題。

 さっきまでは話してはいなかったが、緒理香が来てから自然と話していた。

 

「……今はいいよ」

「なんで。今を逃したら、いつまた会えるか分からないんだぞ?」

「いや。夏休みとかに会えるだろ」

「そういやそうか……」

 

 一夏に正論を言われて黙る弾。

 だが、これは偏に親友を気遣っての事だった。

 

「多分、緒理香は俺の事なんて幼馴染の一人としてしか見てないよ。仮に告白するとしても、それはあいつが俺の事を少しでも異性として見てくれた時だ」

「だよなぁ……。昔から、緒理香って浮いた噂とか皆無だったしな。寧ろ、可愛い物好きな先輩や同級生や後輩に追い駆け回されてたし」

「懐かしいよな。特に、生徒会長が凄かった」

「まさか、マジで購買部に緒理香のグッズを売り出すとは思わなかったわ。買ったけど」

「同じく。未だに部屋に飾ってるわ」

 

 この二人、同じ穴のムジナだった。

 ある意味で似た者同士だ。

 

「もしも見られたら……」

「間違いなく軽蔑されるな」

「……緒理香に睨まれたり、踏みつけられるんならアリなんだけどな……」

「え?」

 

 親友が言ったまさかの一言にドン引きする弾。

 聞き違いだと信じたいが、ハッキリと耳に聞こえてきてしまったので否定のしようがない。

 

「にしても、まさか緒理香や鈴がIS学園に入っていたとはなぁ……」

「箒もだよ。あいつ、いつの間にISに興味なんて持ったんだ?」

 

 因みに、一夏は箒が政府のプログラムで日本各地を転々としていた事は全く知らない。

 だから、彼女が半ば強制的にIS学園に入学された事なんて知る筈も無いのだ。

 

「昔から、二人とも頭良かったもんな」

「緒理香とか、三年連続で平均点が97点ぐらいだったもんな」

「一番凄い時なんて、五教科全部100点とかだったりしたしな。あれを見た時は本気で驚いたわ」

「あんなの、漫画やアニメの世界だけだと思ってたからな。当の本人も滅茶苦茶驚いてたけど」

「そりゃそうだろ。普通、あんな事になるなんて思わねぇよ」

 

 さっきから緒理香の話ばかり。

 それだけ、二人にとって緒理香の存在が大きい証拠なのだろう。

 

「なぁ……弾よ」

「なんだ、一夏」

「お前さ…ISの選手が着てる『ISスーツ』って見たことあるか?」

「テレビやネットでなら。お前は?」

「同じぐらいだな。テレビや雑誌とかで見た」

「で、それがどうかしたのかよ」

「いやな。IS学園に緒理香が通ってるって事は……」

「事は?」

「あいつも、ISスーツを着たりしてるのかなって……」

「「…………」」

 

 急に黙る二人。

 揃って顔を伏せ、何かを妄想しているようだ。

 数分後、徐に一夏が立ち上がって部屋を出ようとする。

 

「おい一夏」

「なんだ?」

「どこへ行く?」

「ちょっとトイレに」

「そうか……トイレか……」

 

 弾も一緒に立ち上がり、一夏の腕をガシッと掴んだ。

 

「テメェ!! 人ん家のトイレでナニしようとしてんだゴラァッ!!!」

「別にナニもしねぇよ!! トイレだっつってんだろうが!!」

「んじゃ言ってみろよ! トイレで何するんだよッ!? 大か? それとも小か? どっちだよ!!」

「あ……ある意味『小』…かな」

 

 目を逸らしながら呟く一夏に、弾は体をプルプルと振るわせる。

 

「何が『ある意味『小』』だ!! どう考えても黄色い液体の代わりに真っ白なミルクを出す気満々じゃねぇか!!」

「ちげーし!! これは純粋な生理現象だし!!」

「だったら俺も一緒に着いていく! トイレをするだけなら問題無いよなっ!?」

「問題大ありだわ!! 何が悲しくて個室トイレで連れションしなくちゃいけないんだ!!」

「お前がウチのトイレで一発抜こうとしてるからだろうが!!」

「してねーって言ってるだろうが!!!」

 

 男同士の醜い争い。

 当然だが、この会話は女子達にも筒抜けだった。

 後に女子全員から汚物を見るような目で蔑まれたのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

「男ってや~ね」

「や~ね」

「「うぐ……!」」

 

 人のいない間に猥談をしていた男二人を精神的に制裁してから、私達は改めて弾の部屋に集合した。

 因みに、今の私の格好は博麗霊夢のコスプレだ。

 蘭ちゃんの手作りらしい。

 どうやって私の体のサイズを知ったのかとかツッコんではいけない。

 後で絶対に後悔するから。

 

「にしても、まさか緒理香さん達がIS学園に通ってたなんて驚きだなぁ~。あそこって、物凄く倍率が高いんですよね?」

「らしいね。よくネットとかじゃ『入学出来るのはエリートの中のエリートのみ!』とか言ってるけど、割と普通の子も入学してるし」

「そうだな。確かに授業は難しいが、全く分からないという訳でもない」

「ちゃんと、予習と復習さえしておけば大丈夫でしょ」

 

 ここで補足だが、この場にいる三人に入学倍率云々な話は無意味である。

 緒理香は束によって強制的に連れてこられ、箒もまた政府によって強制入学、鈴に至っては代表候補生として国によって派遣されているので、試験なんてしなくても入学は確実なのだ。

 

 つまり、この三人は揃いも揃って入学試験を経験していない。

 そんな彼女達に試験のことを聞いても無意味なのだ。

 

「そっちでの緒理香さんってどんな感じなんですか? 箒さんと同じクラスなんですよね?」

「まぁな。まず、緒理香はクラス代表をやっている」

「クラス代表? もしかして、学級委員的なやつですか?」

「その通りだ。なんというか…見事に満場一致だったな」

「私が反論する余地すら無かったしね」

 

 トントン拍子に話が進んじゃってさ……マジで私が割り込む隙が無かったんだよね……シクシク。

 

「流石は緒理香さんですね……」

「それだけではないぞ。緒理香はISの操縦技術でも天武の才を発揮している」

「マジで?」

「大マジよ。なんたって、中国の代表候補生である、このあたしを圧倒してみせてるんだから」

 

 いや、それは単純に私が原作知識を持ってただけですから。

 地の力じゃ絶対に敵わないから。

 

「代表候補生ってアレだろ? 国の代表の卵みたいなもんで、かなりのエリートなんだって」

「表向きにはそうなってるわね。けど、実際にはそういいもんでもないわよ? 上の連中は五月蠅いし、あれしろ~これしろ~って耳にタコが出来るッつーの」

 

 鈴がプンプンと怒りながら文句を言ってるけど、セシリアも前に似たような事を言ってたっけ。

 『責任ある立場になれた事は誇らしいけど、それ以上に大変なことが多い』って。

 

「それを圧倒するって、緒理香ってどんだけ凄いんだよ」

「言葉では表現しにくいな。だが、少なくともこれだけは言える」

「なんだよ?」

「今や、剣の腕だけならば一夏よりも緒理香の方が完全に上だ」

「……冗談だろ?」

「こんな事を冗談で言うものか。一夏、お前は居合斬りとか出来るか?」

「出来るわけないだろ」

「緒理香は出来る」

「うそ~ん……」

 

 そうなんだよね~。なんでか出来ちゃうんですよね~。

 ぶっちゃけ、私にも謎です。誰か教えて。

 

「それと、もう既に学園内に『緒理香ちゃんファンクラブ』が発足してるわよ」

「ちょっとそれは初耳なんですけどッ!? いつの間にッ!?」

 

 どうして本人の意思を無視して発足しちゃうかなっ!?

 完全に非公認なんですけどっ!?

 

「全校生徒の約9割は入会してるみたいね。勿論、あたしも入ってるわ」

「無論、私もな」

 

 だと思ったよ。道理で時々、二人してどこかに出かけてた筈だよ。

 あれは絶対にファンクラブの会合的なやつでしょ。

 だって、二人と一緒にセシリアや本音も一緒だったし。

 

「そうだ。緒理香は生徒会にも入ってるんだったな」

「しかも副会長。一年で副会長だなんて凄いわよね」

「なんかもう、ずっと緒理香のターンじゃねぇか」

「ワンターンキルだな」

「しないよ」

 

 そんなコンボはこっちからお断りじゃい。

 

「来年辺りには生徒会長になってたりして」

「いやいや、それは流石に飛躍し過ぎだって」

 

 IS学園の生徒会長ってアレだよ? 学園最強って意味なんだよ?

 私なんかに務まるわけないじゃんよ。

 

「学園で大活躍をして…ファンクラブもあって…未来の生徒会長でもあって……」

 

 お? おお? なにやら蘭ちゃんが顎に手を当ててブツブツと呟いてますよ?

 これはもしやアレを言い出す気かな?

 

「決めました。来年、私はIS学園を受験します!!」

「「「言うと思った」」」

「「同じく」」

 

 誰も驚かない。完全に思考パターンを読まれてるね。

 

「別に受験すること自体は問題無いけど、適正は大丈夫なの? あそこは頭いいだけじゃ入れないわよ?」

「問題ありません! 実は、この前に学校であった『簡易IS適性検査』でこんな結果を出してますから!」

 

 そういうと、どこからか蘭ちゃんは一枚の書類を取り出して私達に見せつけるように前に出した。

 

「え~っと…なになに? 『五反田蘭 適性『A』ランク』……マジ?」

「マジです! これなら大丈夫ですよね!」

「そ…そうね。後はあんたの頑張り次第じゃないかしら?」

 

 分かっていたけど、Aランクかぁ~。

 確か、鈴も同じAで、セシリアに至ってはA+なんだよね。

 私はBだから、箒以外は皆揃って私よりも上なのか~。

 

「ってことで、入学した暁には緒理香さんに手取り足取り腰取り教えてほしいです!」

「おいこら妹よ。手取り足取りはともかく、腰取りってなんだ」

「え? 文字通りの意味だけど?」

 

 文字通りって…君は私に何を求めてるの?

 

「おおぉ~い!! 昼飯だぞぉ~!!」

 

 ここで、厳さんが下から叫んできた。

 お昼ご飯って…もうこんな時間か!

 完全に忘れてたわ……。

 

「多分、他の皆の分も用意してると思うから行こうぜ」

「緒理香や鈴が絶品と言う程の料理…実に楽しみだな」

「期待してていいわよ。絶対に気に入ると思うから」

 

 それから、私達は揃って店の方に降りていって、厳さん特製の肉野菜定食を頂いた。

 相も変わらずの超絶的な美味さで、思わずご飯のお替りをしてしまった。

 箒もかなり気に入ったようで、物凄い勢いで食べ進めてたっけ。

 

 色々とあったけど、中々に充実した日曜日だったな。

 因みに今回、私が着させられた衣装は全て蘭ちゃんに無理矢理持たされる形で持ち帰る事になった。

 彼女の好意を無下には出来ないから貰うけど…こんなにもいらないんだよね……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




                その後



千冬「緒理香っ!? その格好はどうしたんだっ!?」
緒理香「ちょっと外で異変解決してきました」
千冬「異変解決となっ!?」

何気に霊夢のコスプレを気に入っていた緒理香であった。
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