自分がツインテールの可愛い女の子だと妄想して日々の出来事を日記に書いていたら、転生して本当にツインテールの可愛い女の子になってしまった件   作:とんこつラーメン

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前提条件が変わっているので、ヒロイン最後の二人もまた激しく変化しています。

特にシャルロットが凄い事になっています。

今回も、その様子が描かれるかも?







奇妙奇天烈な二人の転入生

 先生たちが教室から去って、私達は授業に備えてISスーツに着替える事に。

 って言っても、専用機持ちである私達は他の子達とは違って態々、手を使って着替える必要はないんだけどね。

 前回も言ったけど、専用機持ちのISスーツは機体の方に収納されているので、頭の中で考えるだけで制服と交換するような形でお着替えできるのです。

 これが出来るのは本当にデカいメリットだよね~。

 だから、絶対にスーツを忘れる事は無いんだよ。悪かったね千冬さん。

 因みに他の皆は、こう言った授業の日には予め、制服の下にスーツを着るようにしているとか。これも前に言ったよね。

 はいそこ、水泳の授業の前みたいとか言わない。

 それは、この場にいる日本出身の皆が思っている事だから。

 

「むぅ…相変わらず早着替えだな緒理香は……」

「なんで箒は残念そうにしてるの?」

 

 まさか、私の着替えを見たいとか言うんじゃないよね? 信じてもいいよね?

 余談だが、前に私の着替えを覗きこもうとした束は、私必殺の目潰しをお見舞いした。

 

「え……え? それって……」

 

 で、そこでこの世の終わりみたいな顔をして私の事を見ているデュノアさんはどうしたのかしらん?

 

「あ…あの…莱鞭さんって…もしかして……専用機持ち…だったり……?」

「う…うん。そうだけど……」

「そ…そんな……!」

 

 え? えぇ? 私、何か悪い事でも言った?

 なんかスローモーションで床に倒れ込んで横座りになって、其処になぜかスポットライトが当てられてるんですけど……。

 

「君だけは…信じてたのに……」

「いや、会ってまだ数分しか経ってないのに勝手に信じられても」

 

 割と普通に反応に困る。

 君はこんなキャラだったかな?

 

(い…いや、まだ諦めるには早すぎる! 魅惑の美幼女である莱鞭さんが専用機持ちだったのは確かにショックだったけど、それならそれで、デュノア社の商品を売り込めばいいだけの話じゃないか! 幾ら専用機とはいえ、拡張領域はちゃんとあるんだし、そこにデュノア社製の武装を装備して貰えば……)

 

 あ。またシャルロットの目が怪しく光り出した。

 めっちゃ『ギュピーン』いってる。

 

「莱鞭さん……」

「な…なに?」

「僕はまだ諦めないからね!」

「さ…さいですか」

 

 何を?

 

「………………」

 

 んで、さっきからラウラは自分の手を見つめながら何をしてるの?

 早く着替えないと千冬さんに怒られるよ?

 

(なんという触り心地だったのだ……。まるで、ふわふわのマシュマロを触っているような……いやいや! 何を考えている私!)

 

 ……あの子もあの子で百面相してるな~。

 マジでもう二人とも、原作の面影全く無いじゃん。

 完全に別キャラじゃん。特にシャルロット。

 

(これまでに何度も自分に言い聞かせてきたけど……深く考えたら負けだな、こりゃ……)

 

 

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 

 着替え終わってグラウンドに向かう途中で、私達は二組の皆と合流する事になった。

 って事は、必然的に鈴とも会う訳で。

 

「あれ? なんか見ない顔の子がいる? 誰?」

「転入生だって。しかも二人」

「なによそれ。冗談でしょ?」

「そう思いますわよね……」

「だが、事実なんだ」

「箒とセシリアが言うって事はマジなのね……」

 

 鈴も、二人の根っこが真面目な事は知っているから、信用度は高いんだよね。

 何気に原作以上に仲良くなってない? 私的には嬉しいけどさ。

 

「どこから来てるの?」

「あの金髪の方はフランスからで、銀髪の方はドイツからだそうですわ」

「しかも、二人揃って代表候補生らしい」

「……なんか分かった。それ、完全に厄介事を千冬さんに任せようとしてるでしょ」

「だよね……」

 

 理由自体は原作と一緒なんだろうけど、この世界の場合はそれ以上に山田先生への負担がハンパないからなぁ~……。

 割とマジで、いつの日か必ず山田先生を労う事を考えよう……。

 じゃないと余りにも不憫すぎるから。

 

「しかも、なにやら二人とも唯者じゃない雰囲気だったな」

「それってどんな?」

「フランスから来た方…シャルロット・デュノアさんというのですけど、彼女は開口一番でいきなり緒理香さんに自社のパンフレットを渡してきて宣伝してきましたわ」

「せ…宣伝? それに『デュノア』ってことは……」

「十中八九、あの『デュノア社』の御令嬢でしょうね。代表候補生をしていると風の噂で聞いてはいましたけど、まさかあそこまで商魂逞しい人とは思いませんでしたわ……」

 

 だよね。その気持ちはチョー分かるよ。

 今思い出しても、あのインパクトは絶大だった。

 今だってほら、他の子達に色々と話しかけてなんかしてるし。

 

「これ見てよ! 凄いでしょ~!? なんたって、このデザインが……」

「そ…そうだね…あはは……」

 

 めっちゃ困ってるじゃん。貴公子と言われていた彼女は何処にもいないじゃん。

 完全に商売人と化してるじゃん。

 

「あれは……普通に関わりたくないわね……」

「「うんうん」」

 

 根は普通に良い子なんだけどな~。

 どこがどうなって、あんな風になっちゃったの?

 

「もう一人の子はどうなのよ?」

「あぁ…ラウラ・ボーデヴィッヒの事か。奴もまた意味不明というか……」

「じっと緒理香さんの事を見つめたかと思うと、いきなりその頬を揉み始めたんですの」

「はぁ?」

 

 その台詞は私が一番言いたい。

 当事者である私が最も困惑してるから。

 

「その後、緒理香さんに『負けない』と宣言してましたわ」

「何に『負けない』のよ……」

 

 間違いなく千冬さん関係なんだろうけど、言葉足らずになってるから普通にヘッポコキャラになってるんだよね。

 寧ろ、原作よりも初期から可愛くなってる気さえする。

 

「確かに、緒理香のほっぺは最高にプニプニだけど、どうしてそこから『負けない』に発展するのかしら?」

「「さぁ?」」

 

 全く先が読めない展開になってきたな、こりゃ……。

 だけど、たった一つだけ断言出来ることがある。それは……。

 

(ラウラはともかくとして、シャルロットと同室になる子には心から同情するよ……)

 

 数週間後には完全な『デュノア社信者』になってそうだ……。

 

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 

 一組、二組の全員がグラウンドに集合し、きちんと整列をして授業の開始を待っている。

 千冬さんがジャージ姿で私達の前に仁王立ちになっていて、山田先生の姿は何処にも見えない。

 因みに、私は背の関係上、列の一番前に立っている。

 小学生の頃から、一度もこの場所から移動したことが無い。しくしく……。

 

(多分、山田先生はISを取りに行ってるんだろうなぁ……)

 

 ってことは、操縦をミスって上空から落下してくるのかな?

 山田先生なら助けてあげたいけど、体格的な意味で無理だからね?

 絶対に他の誰かが助けてあげてよ?

 

「それでは、今日から実際にISを使った実技授業を開始する」

「「「「「はい!!」」」」」

 

 やっと本格的にISに触れられるとあって、みんな気合が入ってるね~。

 

「まずは専用機持ち達による軽い模擬戦でもして貰うか。というわけで、オルコットに凰。前に出ろ」

「「はい」」

 

 ここまでは原作通りの流れだ。

 問題は、ここから…だよね。

 

「って、なんか言われるがままに前に出たけど、もしかしてあたし達で試合をするんですか?」

「確かに、前々から鈴さんとは試合をしてみたいとは思っていましたけど……」

「血気盛んなのはいい事だが、生憎と対戦相手は別に存在している」

「「それは?」」

「もうすぐ来る。少し待て」

 

 や…やっぱ落ちて来るの? 私がキャッチしなくちゃダメ?

 よ…よし! 多少の無茶は承知の上で、いつでも白式を展開できるように準備をして……。

 

「お待たせしました~!」

「この声って……」

「まさかっ!?」

 

 おぉ~っ!? まさかのまっ!?

 

「よいしょ…っと」

 

 ラファール・リヴァイヴを装備した山田先生が、非常に慣れた感じで上空からやって来て地面に着地をした。

 両足が地面に付く瞬間も殆ど音も煙も出なくて、たったそれだけでこの人が凄い人だって嫌でも理解出来た。

 

「対戦相手って……」

「山田先生ですのッ!?」

「そうだ」

 

 一同騒然。

 普段からドジっ子な部分しか知らない山田先生の秘められた実力の一端を垣間見た上に、代表候補生二人と一人で戦うというのだから驚きだ。

 けど、それが普通に出来ちゃうのが山田先生って人なんだよね~!

 

「で…でも、流石に2対1というのは……」

「どうかと思うのですが……」

「心配するな。こう見えても、山田先生の実力はお前達二人よりも遥かに上だ。なんせ……」

 

 いや~! にしても、やって来る時の山田先生…本当にカッコよかったな~っ!

 やっぱ、私を娶るのはこの人しかいないね! うん!

 

「山田先生! めっちゃ凄かったです~! 憧れちゃうなぁ~…」

「そ…そうですか? 莱鞭さんに言われると、なんだか照れちゃいますね……」

 

 照れてる山田先生も最高! もう……本当にお嫁さんにしてくれないかな~…。

 

「緒理香のツインテールが……」

「今までに見たことが無い程にピコピコと動いてますわ……」

「…………」

 

 はぁ~……思わず溜息が零れちゃう……。

 胸が本気でキュンキュンするんじゃ~!

 

「緒理香…全身で興奮を表現するなんて……可愛過ぎるぞ!」

「おりりん……なんで、おりりんはそんなにも可愛いの……?」

 

 なんか箒と本音が鼻血を出しながら目をキラキラさせてるけど、今は気にしない。

 他の皆も非常に穏やかな顔をしてる。まるで何かを悟ったような顔をしてる。

 

「おい…お前達……」

「「はい?」」

「手段は問わん! 絶対に真耶を倒せ!!」

「「えぇ――――――――――――――――――――っ!!?」」

 

 どうしていきなりそうなるの――――――――――――――っ!?

 

「真耶め…! 緒理香は絶対に渡さんぞ……!」

「「「「「完全に私怨に走ってる――――――――――っ!?」」」」」

 

 それでいいのか担任教師―――――――――――――っ!?

 

「まさか…あそこまでラファールを使いこなせる人がいるなんて…! あの人こそ僕と父さんが最も理想とする人……」

 

 シャルロットはシャルロットで、超真剣に山田先生の事を見てるし……。

 値踏みをしているというよりは、スカウトマンみたいな顔になってる。

 君はどこまで会社一筋なの? いや、社長令嬢として考えは正しいんだろうけど……。

 

「成る程……伊達に教官が副官にしている訳ではない…という事か。あれ程の実力者……本国にも何人いるか……」

 

 ラウラは軍人目線で山田先生を評価してるみたい。

 山田先生が彼女から高く評価されるのは純粋に嬉しいな。

 

「山田先生! 頑張ってくださいね!」

「はい! 先生に任せてください!」

 

 二人には悪いけど、今回だけは山田先生を全力で応援させて貰うよ!

 本当に頑張って! 山田先生!

 

「オルコット…凰。もしも勝ったら、私がなんでも好きなものを奢ってやる」

「「もしも負けたら……?」」

「特別レッスンだ……!」

((ぜ…絶対に負けられない……!))

 

 なんで千冬さんは、さっきからカリカリしてるのかにゃ?

 緒理香ちゃんは子供だから分んないや。

 

「では…試合開始ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!」

「なんで遊戯王風に言うのッ!?」

 

 これって本来は、生徒達から舐められている山田先生の凄さを皆に知らしめる為の模擬戦じゃなかったっけ?

 いつからマジモードの試合になってるの?

 まぁ…それでも、二人が山田先生に勝てる可能性は非常に低いと思ってるけど。

 

 

 

 

 

 




次回、セシリア&鈴の運命はいかに?

どっちにしても碌な目に遭わなさそうですけど。





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