自分がツインテールの可愛い女の子だと妄想して日々の出来事を日記に書いていたら、転生して本当にツインテールの可愛い女の子になってしまった件   作:とんこつラーメン

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なんだか、今年もガンプラでお金が飛んで行きそうな予感がバリバリします。

……MGキュリオスとか反則でしょ……絶対に買っちゃうじゃんか……。







白くて速くて強い奴

 朝から色々とバタバタしていたけど、その後は割と何も無く過ごしていた。

 そんな今は二時間目の授業の真っ最中。

 教壇には教科書片手に山田先生が立っている。

 

「そんな訳で、ISとは元々が宇宙空間での活動を前提して開発されているので、操縦者の体を特殊なエネルギーバリアで包み込んでいます。それに加え、生体機能なども補助する機能が備わっており、機体が万全である限りはパイロットの身体機能を常に安定した状態に保とうとします。これには主に心拍数や脈拍、呼吸量に加えて発汗量なども加えられていて……」

 

 山田先生が丁寧に説明をしてくれるから非常に分かりやすいんだけど、この辺はかなり前に束から教えて貰ってるんだよな……。

 なんだか、急に申し訳無いような気持ちになって来た……。

 私が心の中で皆に謝っていると、一人の生徒が手を上げて質問をしてきた。

 

「あの~…先生? それって本当に大丈夫なんですか? なんだか体の中を弄られてるみたいな気がして、少し怖いんですけど~……」

 

 ふむ……ISは未だに『未知の機械』の傾向が強い。

 まだ碌にISの搭乗経験が無い少女達がそんな風な感想を抱くのは、ある意味で必然なのかもしれない。

 え? 私はどうなのかだって?

 何を仰る読者さん。私はこれまでずっと束の元にいたんだぞ?

 当然のようにISに乗る機会なんて山ほどあったがな。

 私がやってたのは、主にテストパイロットとしてのデータ収集だけだったけど。

 

「別に、そこまで深刻に考える必要はありませんよ? そうですね~…分かりやすく例えると、皆さんはブラをしてますよね? あれはサポートをこそすれ、それ単体では人間の体に悪影響を与えるような事にはなりません。あ、ちゃんと自分のサイズに合ったものを付けないと型崩れはしちゃいますけど……」

 

 はは……ははは……。

 よりにもよって、私の目の前でブラを例えで持ってくるとは……。

 これはあれか? 私は試されてるのか? それとも無自覚でやってる?

 あ……なんか涙出てきた……。

 

「う……うぅぅ……」

「ら…莱鞭さんっ!? どうしました? 何か分からない所でも……」

「…………ない…です……」

「え?」

「私……生まれてこの方、一度もブラジャーなんて付けた事無いです……」

「えええぇぇっ!?」

 

 だって仕方ないじゃん!! 私の胸はブラを着ける程に大きくなってないんだからさ!!

 図らずも、こうしてTS転生をした以上は、私だって年頃の女の子のようにブラを着けて、更衣室とかで皆で着替える時に……

 

『もう~…またブラがキツくなってるぅ~』

 

 とか言ってみたいんだよ!! でも出来ないんだよ!!

 前世であんな妄想をしてた私だけどな、それでも限度ってものがあるだろっ!?

 どんなロリだって、それ相応のブラを着けてるもんだけど、私の場合は未だに体が小学生サイズなもんだから、着けたくても着けられないんだよ!!

 こんな私に誰がしたっ!? チクショー!!!

 

「ちゃんと……毎日ずっと牛乳を飲んでるのに……」

 

 背も胸も一向に大きくならない癖に、体だけは無駄に健康優良児だよ!!

 中学の頃は三年間連続で皆勤賞を取ってやったよ!!

 ちくせう……どうして私がこれまで摂取してきた栄養素は、私が最も必要としている部分にだけピンポイントで行かないんだ……。

 

「緒理香……なんて可哀想なんだ……。でも、そんな風に落ち込んでいるお前も無敵に可愛いぞ!」

 

 後ろでサムズアップしてる担任様は黙っててください。

 

「だ…大丈夫ですよ! 成長期なんですから、きっと在学中に大きくなります!」

「なるかな……」

「はい! 絶対です!」

「ぜんぜいぃ~…(泣)」

 

 やっぱ山田先生は教師の鏡じゃぁ~…!

 もしも、背も胸も大きくならなかったら、責任を取って嫁にして貰おう。

 『莱鞭緒理香』から『山田緒理香』にして貰おう。

 嫌がらせに、仲人は千冬さんに頼んでやる。

 

「だから、泣き止んでくださいね? ほら、チーンして」

「ん~…!」

 

 山田先生が出してくれたティッシュで鼻をかむ。

 ちょっぴり鼻がムズムズするけど、もう涙は引っ込んだ。

 

「それじゃ、授業を再開しますね~」

 

 最後に私の頭を撫でてくれた。

 あぁ……嫁が許されないのなら、せめてこの人の義妹になりたい。

 それも無理だったら娘でも可。

 

 まだまだ浮足立った感じで、この後も授業は恙無く進んで行った。

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 昼休みになり、皆は一斉に食堂へと足を運んで行く。

 一夏がいないせいか、途中の専用機騒動なんかは全く無く、そのまま普通に授業を受けていた。

 このまま何も無いまま済むのかな……なんて思っていたら、そうでもなかった。

 

 私も箒やセシリア、本音といったメンバーと一緒に食堂に向かおうとしたのだが、途中で千冬さんと山田先生に引き止められてしまった。

 

「あ、莱鞭さん。ちょっといいですか?」

「この前の事で話がある。余り時間は取らせないから、着いてきてくれないか?」

「分かりました」

 

 『この前の事』とは、私の腕にいつの間にかついていた例のガントレット擬きの事だろう。

 流石は天下のIS学園。もう分析結果が出たのか。

 

「ごめんね。私には構わずに先に行ってていいから」

「私達はここで待ってても一向に構わんぞ?」

「それは嬉しいけどさ、私のせいで食事をする時間が短くなってしまうのは嫌だからさ、遠慮せずに行ってて。その代わり、ちゃんと私の分の席を確保しておいてね?」

「緒理香さんがそこまで仰るのなら……」

「その善意を無下には出来んしな……了解した」

「待ってるからね~」

 

 これでよし……と。

 別に邪魔とは思ってないけど、まだ皆に話すには早すぎると思うから。

 

「いいお友達ですね」

「はい。私には勿体ない位に」

「フッ……新たなライバル出現…か。悪くない」

 

 素直に言えないんですかね、この人は。

 言葉の割には嬉しそうにしてるけどさ。

 

 殆どの生徒達が食堂に行ったのか、廊下の人通りは疎らになってきた。

 これならどこかに移動して話す必要もないだろう。

 

「昨日、莱鞭さんが預けてくれた物の分析結果が出ました」

「単刀直入に言うとだな、あれはISの待機形態だった」

「やっぱり……」

 

 なんとなく想像はついてたんだけど、確証が無かったからな。

 

「機体名は『白式』。既に緒理香のデータがインプットされているようで、フォーマットとフィッティングは完了し一次移行(ファースト・シフト)しているようだ」

「世代は第三世代機で、軽く見ただけでも相当な高性能機だという事が判明しました」

 

 白式……本来は一夏の専用機になる筈だった機体……。

 どうしてソレを私に渡したのか、正直疑問は尽きないけど、ここで考えても意味が無い。

 束の頭の中を理解しようとするのは常人には絶対に不可能だからな。

 それこそ、ニュータイプかイノベイターかXラウンダーでも連れて来ないと。

 

「武装は確認しましたか?」

「それはまだだ。緒理香が実際に動かす際に確認した方がいいと思ってな」

「それもそうですね」

 

 つっても、間違いなく『雪片弐型』だけだろうけど。

 あのね? 私は一夏とは違って剣一本でなんとか出来ちゃうような人間じゃないんですけど?

 せめて、一つだけでもいいから飛び道具が欲しかった。

 牽制攻撃するだけでもめっちゃ違ってくるから。

 

「取り敢えずは返しておきますね?」

 

 山田先生が私の右腕に白式の待機形態を取り付けてくれた。

 私用にサイズを弄ってあるのか、ピッタリと腕に巻きついた。

 

「しかし……緒理香が専用機持ちになるとはな……」

「私自身は全く望んでませんでしたけどね」

「機体に使われていたデータに心当たりとかはあるか?」

「多分、私が前にISを操縦した時のデータを使ってるんじゃないですか?」

 

 今にして思えば、あのテストパイロット経験は全部、この為の布石だったのかもしれない。

 だとすると、私は束の掌の上でいいように踊らされてたのか……。

 

「そんな事をしてたのか?」

「まぁ…一応は。アイツの傍にいる以上、ISとは無関係ではいられませんから」

「確かにな……」

 

 けど、だからこそ原作開始時に非常に大きなアドバンテージが得られたんだけど。

 授業に普通についていけるのは本気で有難い。

 

「だから、莱鞭さんは皆と同じ新入生なのに、代表候補生のオルコットさんと同等以上に授業についていけてるんですね」

「なんかズルしてるみたいで気が引けますけど」

「そんな事は無いですよ。予習をする事は非常に大切な事です。それに、ISの操縦経験もあるとなれば、実技でも期待が出来ますし」

「あまり持ち上げられても困るっていうか……」

 

 経験がある=熟練者って訳じゃないし……。

 

「そうだ。専用機を受領しているのなら、放課後にでもIS使用に関する規則が書かれた本をお渡ししますね」

「いや待て山田先生。渡すのはいいが、あれはかなりの分厚さがある。緒理香に持って帰れるか?」

「あ……そうでした。じゃあ、どうすれば……」

 

 それって……原作でも一夏がセシリアとの試合の後に渡された例の超分厚い本の事だよな?

 この目で実際に見た訳じゃないから何とも言えないけど、まず鞄に入るかどうかが疑問だな……。

 

「部屋に直接送り届けるようにしたらどうだ? そうすれば、色々と手間も省ける」

「それが良さそうですね。莱鞭さんの事ですから、すぐに読破しちゃいそうですけど」

 

 山田先生の中での私ってどうなってるの?

 高評価を受けて嫌な気分はしないけどさ。

 

「いつか、時間を作って実際に動かしてみた方がいいだろうな、そうしないと分からない事もある」

 

 流石は元世界王者。説得力のある言葉ですな。

 

「そろそろ終わりにするか。じゃないと、本当に昼食の時間が終わってしまう」

「ですね。莱鞭さん、もう食堂に行ってもいいですよ。皆さんが待ってるでしょうから」

「はい。それでは失礼します」

 

 私は二人に一礼をしてから、早歩きで食堂へと急いだ。

 そういや……今回は珍しく千冬さんが暴走してなかったな。

 あの人も、ちゃんとシリアスとシリアルを使い分けてるって事なのか?

 だとしたら、一体どっちが素なんだろうか?

 あの欲情した姿が素でない事を心から祈りたい……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




すいません……予告詐欺になってしまいました。

毎度のことながら、いつの間にか長くなってしまって……。

会長たちは次回出そうと思います、マジで。
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