学校苦羅死!   作:にんにくましまし

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あけましておめでとうございます!にんにくましましです。

今年も「学校苦羅死!」どうぞよろしくお願いします!

お気に入り・感想ありがとうございました!


第4話 ひみつ

「おはよう。」

 

「おはよう。」

 

 3階の制圧に成功しある程度動き回れる暮らしをしてから数日ぐらいが経過した。その数日の間に色々とこの学校について分かったことと不思議に思ったことが出てきた。

 分かったことは、何とこの学校の設備は生きているものが多いということだ。発電設備があり、水の洗浄施設もある。屋上菜園の備蓄倉庫もあるし家庭科室に行けば調理もできる。購買だって凄く広いし洗剤なども売っている。ほとんど生活に困らないぐらいの暮らしをしていけるということだ。

 ただ、逆に考えるとこの学校はこれほどまでに設備を整えるだけの何かが起きることを予期していたのではないかということだ。あまりにも不自然である。だが、そんなことを言って余計な事を思わせるのも精神的につかれるので由紀たちには凄く設備が整っていて助かったぐらいの考えでいてもらった方が楽だろう。

 しかし、薄々勘づいてくるときがあるだろうがそれまでは黙っておくことにした。

 

「今日のご飯ってなんだ?」

 

「今日は、昨日購買ってとってきたこれ・・・じゃーん、パスタよ。これで一気に作って朝昼晩と持ちこたえさせましょう。ガスも無限にあるわけじゃないと思うし。」

 

「そうだな。まあ、そういう細かいとこは悠里に任せる。昔からこういうのは得意だったもんな。」

 

「もう、また都合よく使って・・・。まあいいわ。とりあえず、食器運びでもいいから何か手伝ってちょうだい。」

 

「あーい。」

 

 オレは悠里のとこまで歩いていき、食器の場所を聞くと「あっちの棚にあるわ。」と言われたので指示通りの場所に向かい、棚から食器を取り出し机の上に並べた。

 

「そういえば、起きてきたのってオレが最後?」

 

「いいえ、まだ胡桃と由紀ちゃん。後、珍しくめぐねえも来てないわね。私が起きたときにはもうめぐねえはいなかったから先にいると思ってたけどどこにいるのかしら?」

 

「ふーん。」

 

 オレはそんなことを聞きながら、食器を並べ終えたと同時に今度は「そろそろ出来上がるから呼んできて」と頼まれた。舎弟をパシリに使ったことはあるが、オレがパシられるとはな・・・。まあいいや、呼んでくるか。

 部屋から出てとりあえず、寝てる奴らよりもめぐねえを探そうと思い道中人の気配がなかったため寝床と反対方向かなと思いある程度進んでいくと職員室に見覚えのある後姿が。

 

「(お、めぐねえだ。あんなとこで何やってんだ?・・・お?ふふん。いいこと思いついた。)」

 

 普通に呼ぶのも芸がないなと思い、後ろから忍び足で近づいてめぐねえの背後からいきなり声を掛けた。

 

「めぐねえ!みっけ!」

 

「きゃあああああ!?」

 

 めぐねえは盛大に悲鳴を上げると持っていた冊子?みたいなものを落としてしまった。

 

「(やりすぎちった?)」

 

 とりあえず、謝ろうと思い急いで冊子を拾おうとするとその表紙に驚くことが書いてあった。

 

「?緊急避難マニュアル?」

 

「・・・っ!?」

 

 オレが拾おうとするのより早くめぐねえが拾い上げるとオレから隠すように手を後ろに回した。

 

「ど、どうしたの?何か用事?」

 

「いや、ご飯で来たぞって言おうと思って・・・それよりも、その後ろに隠した奴なんだ?緊急避難マニュアルって書いてあったけど?説明してくれる?」

 

 オレが真剣なまなざしでめぐねえを見つめるとめぐねえは暫く口を閉じていたが、オレが話してくれるまで動かないと理解したのか渋々口を開いた。

 

「実はね・・・こうなる前に教頭先生からこのことを教えてもらってたのよ緊急事態になったら開けるようにって言われてて。それで、この数日の間にそのことを思い出したの。あの出来事があったばっかでこのことを忘れててね。それで今日慌てて中を覗いてみたの・・・。」

 

「・・・それで、中身はなんて?」

 

 そう聞くとめぐねえは顔を少し歪ませながら重々しく口を開いた。

 

「それにはね―――。」

 

 

―――

 

 

 

「な・・・それってマジなのか?」

 

「ええ、全部これに書いてあったわ。」

 

 簡単に言うとこの中にはこうなることを予期していたこと、なった場合の対処法、緊急連絡先、校内の見取り図、この出来事を引き起こしたと思われるウイルスのことが書いてあったらしい。

 らしいというのも、めぐねえも軽く読んだだけで深く読まなかったからが理由だ。

 

「なるほど・・・ね。通りで設備が整いすぎていると思ったぜ。」

 

「龍宮さんも疑問に思ってたのね・・・。」

 

 だが、これで分かった。この学校も先公たちもやっぱりろくでもない奴だったてことがな・・・。

 

「てか、めぐねえも知ってたのかこのこと?」

 

「知っているわけないじゃない!私だって今知って心の整理ができてないの。」

 

 だよな。めぐねえが知っているわけないか・・・。めぐねえ自身も混乱しているしな、でもこれは逆によかったのかもな。こんなことを知ったらきっとめぐねえの事だからなんやかんや自分だけで抱え込んでしまうかもしれないから多少強引ではあったが秘密を共有できる人がいるというのは心強いし。

 

「とりあえず、今は由紀たちには話さないで置いた方がいいな。せっかく、あいつらに笑顔が少しづつ戻ってきたんだ、余計な心配はかけさせないほうがいい。」

 

「そうね・・・でもそれは龍宮さんも同じよ。龍宮さんもこのことは私に任せて「めぐねえ。」

 

 はぁ、めぐねえ・・・違うな、佐倉先生にちょっと言っておかないとな。

 

「オレは佐倉先生一人に抱え込ませるつもりはないです。二人で抱えましょう。一人で抱え込んでも重圧に潰れてしまうだけです。二人で分け合った方がいいと思います。それに秘密を共有できる人がいるというのは力強いものです。これでもオレ頭はまあまあいい方です。佐倉先生も知っているでしょ?オレの知識少しは役に立つかもしれません。だからここは二人で背負っていきましょう・・・生徒を巻き込むのは心苦しいと思ってたりしてます?・・・笑っちゃいますね。これでもオレは―――レディースに所属していた時は何百という舎弟の上に立っていたんですよ?ある程度の重圧には慣れています。安心してください。こんなことでは潰れませんから。」

 

 オレはめぐねえの手をオレの手で包み込んで安心させるように言った。めぐねえは暫くポーっとしたと思うと見る見るうちに顔を赤くさせて慌て始めた。

 

「わ、分かりましたから、手を離してもらっていいですか?」

 

「?別にいいですけど。」

 

 なんでめぐねえ顔赤くなってんの?ってそういえば・・・。

 

「あ!?めぐねえ今何時!?」

 

「え?今は・・・え?もうこんな時間?」

 

「あああ!?悠里に胡桃と由紀も連れてくるように頼まれてたんだ!?もう間に合わないなこれ・・・。一緒に謝ってくれよーめぐねえ。」

 

「・・・ふふふっ、そうね。私にも非はあるし一緒に謝りましょうか。」

 

「ほんとだぞ!言質とったからな!悠里って怒ると怖いんだよなー。」

 

「そんなにこわくないでしょ?」

 

 めぐねえは悠里に怒られたことないからそんなこと言えるんだよ・・・。

 

 オレはとぼとぼ悠里がいる部屋へとめぐねえと一緒に向かうと案の定般若モードの悠里とそれにあてられ無言で食べている胡桃と由紀の姿が・・・。

 

 因みにめぐねえは開始数秒でオレを売りました。が、意味もなく二人仲良く怒られました。

 

 

 

―――

 

 

 どれほど嬉しかっただろうその言葉が、どれほど救われただろうその言葉で。

 

 私一人だったら耐えられただろうか?おそらく耐えられたとしても私自身の精神への負担はひどいものになってたと思う。

 

 ただ一人の生徒なのにその言葉はとても勇気付けられて頼りになり、年下なのに頼ってしまいたくなるようなそんな姿だった。

 

 確かに彼女がレディースで多くの舎弟というのを持っていたり学校でもちょっと不良な人たち全員が彼女の事を慕っている理由がよく分かった。

 

 それと同時に危ういとも思った。

 

 彼女は頼られなれているけどそういう人に限って頼るということが苦手なことが多い。

 

 彼女も人の事を言えないと思う。どちらかというと一人で解決してしまおうとするタイプだ。

 

 だから、私だけでも彼女を支えてあげよう。

 

 可能ならば彼女の隣で―――先生なのに生徒一人を特別扱いする悪い先生になっちゃいます。

 

 絶対に一人にさせません。だから覚悟してくださいね・・・龍宮さん。




何か、病んでる人っぽくなっちゃった?いや、そうでもないか・・・。
ヤンデレじゃないですよ?普通の先生としての気持ちですからね?

まあ、あとがきもほどほどにそれではさよーならー。
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