ついに出てしまったがっこうぐらし最終巻。
がっこうぐらしロスがひどくて筆を執りましたが・・・あまり乗らず短めとなってしまいました。
急展開で、読みにくいし・・・申し訳ありません!
次回からまたがんばっていきます!
それではどうぞ
「とういうわけで拓海ちゃんにもこれに入部してもらいます。」
「・・・何がというわけなんだ?」
ある日の事、オレがいつも通り見回り活動や昼寝をしようかと思っていたところに悠里が紙を持って現れ突き出してきた。
「・・・学園生活部?」
「そうよ。学園で生活する部だから学園生活部。何時までも暗いままいても気が滅入るでしょ?どうせなら楽しいことをしようということで考えたの。部活として学校に住んでいるって考えれば、お泊り会みたいで楽しく過ごせればいいなって・・・どう?」
「どうって・・・オレは悠里たちが良いっていうなら別に賛成する理由もないしいいけど・・・。」
「そう!じゃ入部決定ね!因みに部長は私で拓海ちゃんが副部長だから。」
悠里はそういうとるんるん気分で部屋から出て行った。なるほどね・・・学園生活部か・・・。少し思うところもあるけど、それであいつらの気が少しでも紛れるのであればやったほうがいいと思う。
オレは今度こそ寝ようと思いソファに寝っ転がろうとしたら、何か伝え忘れたのか悠里が戻ってきた。
「あ、ごめんなさい。これからその部活動について話し合いたいから集合してくれる?」
「えー・・・まあいいけど。」
オレはのっそりと起き上がると悠里の後をついていった。
―――
「皆集まったわね・・・それじゃ、これから第一回学園生活部ミーティングを始めます。」
「わーい!」
「ミーティングって話し合いだろ?それなのに何でそんなに由紀ははしゃいでんだ?」
「だって、何か楽しいじゃん!皆でやるってことがね!」
「ふふ、そうね。それじゃ、その調子で由紀ちゃんに何か話し合いたいことがあるか聞いてみてもいいかしら?」
悠里はそう由紀に聞くと由紀は暫く捻ると・・・顔を上げた。
「約束事とか作ったほうがいいんじゃないかな?ほら、学園生活部○○条みたいなもの!」
「いいんじゃないか?そうしたほうが由紀の勝手な行動も防げるだろ。」
「ちょっと胡桃ちゃん!それはどういうこと!」
「そのままの意味だよ。」
「にゃ、にゃにおー!」
「こらこら、話し合いするんでしょ?恵飛須沢さんも挑発しない。」
めぐねえが上手い事収めると悠里に目配せをして、悠里はうなずき黒板に字を書いていった。
「それじゃ、由紀ちゃんが言ってくれたように学園生活部の心得でも考えましょう。」
―――
「こんな感じでいいかしら?」
「いいと思うー!」
「まあまあ、様になってんじゃねーか?」
「だな。」
話し合いで出た意見をもとに悠里とめぐねえでそれらしい言葉を使い学園生活部の心得が完成した。
学園生活部の心得
第一条 学園生活部とは、学園での合宿生活によって、授業だけでは触れられない学園の様々な部署に親しむとともに、自主独立の精神を育み皆の模範となるべし
第二条 学園生活部は施設を借りるにあたり必ずその恩に報いるべし
第三条 夜間の行動は単独を慎み常に複数で連帯すべし
第四条 部員はいついかなる時も互いに助けあい支えあい楽しい学園生活を送るべし
第五条 部員は折々の学園の行事を大切にすべし
「それじゃ、これらを必ず守るようにもし破ったらその時は・・・罰ゲームでも受けてもらおうかしら?」
「うへー、罰ゲームって・・・嫌な予感しかしねー。」
悠里は心得が書いてある紙をめぐねえが持ってきた額縁に入れて部屋に飾った。
「よし、それじゃ、時間も時間だしオレ夜の見回り行ってくるわ。」
「私もついてくぜ。夜間の単独行動を慎む・・・だからな!」
胡桃はそう言いシャベルを担ぐと私の隣にやってきてニカッっと笑った。
「了解。それじゃよろしく頼むぜ。胡桃。」
―――
「なあ、最近、見つけた敵を念入りに倒しているけど・・・何か理由があんのか?」
「え?ああ。由紀たちに何かあったらいけねーだろ?だから不安の芽は潰しとくが吉なんだよ・・・っと!おし、ここら辺もあらかた片付いたな。もう奴らいないか?」
「ああ、姿は見えないな・・・今日はもう帰るか?」
「そうだな・・・そうするか。んじゃ、帰ろーぜ。」
そう言って、拓海はずんずんと歩いて行った。
なあ拓海教えてくれ・・・さっきのは私の見間違いでいいんだよな?
私は拓海の後ろ姿を眺めながら思った。
だって、そうだろう?あいつらの頭を木刀で殴ってた時の横顔が笑っているように見えたんだから・・・。
読んでいただきありがとうございました。