楓side
私は今、『第五真祖』である、星空咲夜の監視をして いる。
先程までは『第四真祖』とともにファミレスにいたが 彼だけ、正確には彼ともう一人の女の子が先にファミ レスから出てしまったため、『第四真祖』の監視役で ある雪菜ちゃんと別れ、彼を追った。
途中、駅でもう一人の女性と別れ一人で歩いていた が、特に変わった様子はなかった。
(私に気付いていない?
それなら、好都合なのだけれど・・・。)
しかし、その考えは甘かった。
彼は急に走りだし、人気のない柱だらけの場所で見 失ってしまった。
(最初から気付かれていた?)
そんな考えが頭をよぎった。
このままでは、任務失敗になってしまうと考えている と、
「僕に何か用ですか?」
といって、ある一本の柱から彼が姿を現した。
side change
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咲夜side
僕の問いかけに対して、彼女は、竹刀袋を手にかけ た。
「あなたは、『第五真祖』ですか?」
その質問には正直うんざりである。
かれこれ、数年押し付けられてからずっと真祖やって いるが、その質問は何度目だろう?と思うぐらいされ ている。
まあ、毎回人違いです。といって、誤魔化してはいる が今回はそうもいかないらしい。
「そうだ。といったらどうするつもり?
というか、人にものを尋ねるときはまずは名乗ろう よ。」
「すみません、私は嵩月 楓と申します。
それでは、質問を・・・。
どうして、この場所に?
あなたはこの絃神島を闇の帝国(ドミニオン)にするおつ もりですか?
それとも、血脈を増やすおつもりですか?
どちらにせよ、この島でそれらを行うということは 『第四真祖』との争いを起こすことになるのですよ。 」
へ?『第四真祖』?この島にいるの?この絃神島に?
「ちょっと待って、『第四真祖』がいるの?
この絃神島に?」
真祖は僕を含め、世界で五人しか居ない。
そのうち、二人がこの小さな人工島にいるというのは なんという偶然か?
「し、知らなかったのですか?
先程まで一緒にいたではないですか。」
「一緒にいた?誰と?」
「『第四真祖』とです。」
「どこで?」
「ファミレスで。」
「そいつの名前は?」
「た、確か『暁 古城』だったような?」
お、お、お前かぁぁぁぁあああああああ!!
「ま、まあいい、んで君はこれからどうすんの?」
「私の任務はあなたの監視、
そして、人に危害を加えるようならあなたの殺害を 承っています。」
そう言って竹刀袋から機械仕掛けの刀を取り出した。
「二式斬撃降魔機刀(ツヴァイブリンガー)です。
これには、不死の吸血鬼をも殺せる術式が組み込んで あります。」
確かに嫌な雰囲気をもつ刀ではある。
しかし、これで真祖を殺せるかと言われればNOだろ う。
「別に、闇の帝国(ドミニオン)を作る気もないし、古城 と争うつもりもない。
だが、僕の知り合いを傷つける奴は何者であろうとも 許しはしない!」
語尾を強めそう言った。
たとえそれが他の真祖を敵にまわすことになろう が・・・。
「それを聞いて安心しました。
これから不束者ですがよろしくお願いします。」
そう言って、刀をしまい頭を下げた。
「えっと・・・、どういうこと?」
「はい、監視役ですので、頑張ってお願いして家に住 まわせてもらいなさいと、獅子王機関から言われまし た。
どうでしょう?」
そ、そんな上目遣いで。僕をみるなー!
断れない、というか、獅子王機関って組織は大丈夫な のか?
男女をひとつ屋根の下に住まわせるなんて
どういう神経してんだ、まったく。
「私はあなたの監視役ですので、何かあってもあなた は私が守ります。」
彼女―嵩月 楓の目には強い意志が宿っていた。
「はぁ、分かったよそこまで言うなら・・・。
じゃあ、僕から住まわせる代わりの条件
『敬語禁止』。
あと、僕のことは咲夜でいいから。」
「はい、よらしくお願いします。咲夜君」
「うん、よろしく、嵩月。」
こうして、僕の平和な日時は静かに終わりを迎え、
逃れることのできない『第五真祖』としての日常が始 まる。
余談だか、古城も雪菜から咲夜が『第五真祖』である ことを聞き、酷く驚いていた。
咲夜「咲夜と」
楓「楓の」
「「用語解説コーナー」」
咲夜「と言うわけで始まったわけだけどどうしよう?」
楓「取り敢えず、まずは初回なので自己紹介からでどうでしょう?」
咲夜「りょーかい
では、僕から第五真祖『神を喰らうもの(ゴッドイーター)』の力を受け取ったもとい押し付けられた『星空 咲夜』です。
趣味は読書と料理
特技はお菓子作りです。
こんな感じかな?じゃあ、嵩月」
楓「はい、第五真祖『星空 咲夜』の監視役『嵩月 楓』です。
一応、獅子王機関の太刀姫という名ではそれなりに有名です。
『太刀姫』とは名前の通り太刀、刀を使った剣舞で封印術を行う女性のことです。
私の場合は、獅子王機関から貸し出された『二式斬撃降魔機刀(ツヴァイブリンガー)』の焔月を使います。
『二式斬撃降魔機刀(ツヴァイブリンガー)』には不死の属性をもつ吸血鬼ですら消滅させることができる対魔術式と神焔の術式が組み込んであります。
であるから、獅子王機関の秘術とも言われています。」
咲夜「では、今日はこのへんで、」
「「さよーならー(* ̄▽ ̄)ノ~~ ♪」」