咲夜side
あれから、嵩月を家に連れて帰ることにしたのだけれ ど、
(はあ、さくらと婆ちゃんに何て言おう?
確実にさくらには起こられそうだなぁ。)
僕の両親はすでにこの世界にはいない。
僕がこの力『第五真祖』としての力を手にいれた時に 起きた事件に巻き込まれ亡くなっている。
その為、僕は祖母の家に居候している。
ちなみにさくらの両親は海外で仕事をしているため家 に居らず僕同様居候している。
(仕方がない、覚悟を決めよう。)
「た、ただいま~。」
「おそい!」
ビクビクしながら入る僕を第一で迎えたのは、さくら の非難の声だった。
「おそい、遅すぎる。
暁先輩達と勉強会に行くって言ったから、ちゃんと時 間通りに帰ってきてねって言ったのにこんなに遅い。
30分の遅刻だよ、30分!
咲ちゃんが居ないとうちの和菓子屋は和菓子が作れな いんだから、時間通りに帰ってきてくれないと店が開 けれないんだよ!
そこんところわかってるの!?」
怒濤の罵倒が飛んでくる。
しかし、さくらよ
そう言うのなら少しは和菓子作りの練習しろよ。
お前が二代目だろう。
「さくら、そこまでにしなさい。
お帰りなさい、咲夜。
あら、後ろの子はだれ?」
さくらの怒濤の罵倒を止めたのは立夏婆ちゃんだっ た。
しかも、こんなにすぐに嵩月の招待に気付くなん て・・・・。
「婆ちゃん、ちょっと僕関係で話がある。」
僕は婆ちゃんに小声で話す。
婆ちゃんは眉を少し動かすと、
「さくら、先に店に行って準備してきてちょうだい。
あたしと咲夜は少し話したら直ぐに行くわ。」
さくらに向かってそう言った。
婆ちゃんは僕の正体を知る数少ない人物だ。
「それで、あなたは何者かしら?
そんな物騒な物を持ち歩くなんて、一般人ではないわ ね。」
さくらと入れ違いになるように入ってきた嵩月に婆 ちゃんが訊ねる。
婆ちゃんは既に『二式斬撃降魔機刀(ツヴァイブリン ガー)』にも気付いているようだ。
「あなたは?」
嵩月は自分の武器の正体を知られたのに驚き、怪訝そ うな顔で婆ちゃんに訊ねた。
「おやおや、最近の若い娘は自分の名を名乗ることも せずに、人に物事を訊ねるのかい?
呆れたものだねぇ。」
婆ちゃんはやれやれといった様子で嵩月に答える。
嵩月は少し考えて
「獅子王機関から『第五真祖』の監視役にきた嵩月楓 と言います。
先程の無礼をお許しください。」
自分の非を詫びた。
「ふふ、素直な子はあたしは好きだからね。
そうか、獅子王機関の・・・。
しかも、咲夜の『監視』か。
本来の目的は何かねえ。
まあ、いいや、あたしのことも話してあげるよ
あたしは芳乃立夏だよ。 」
嵩月は直ぐに驚いた顔になった。
「芳乃立夏!?
最強の魔女『黄昏の魔女』と呼ばれた!?」
「おやおや、懐かしいことを知ってるね。
そんな風に呼ばれた時もあったね~。
あの頃はあたしもやんちゃだったからね~。」
やんちゃで最強かよ。
さすが婆ちゃん、バグキャラ過ぎる。
「それで、その嵩月さんは何故家に?」
「はい、大変厚かましいお願いなのですけれども、私 をこの家に住まわせては貰えないでしょうか?」
「いいよ。」
即答だった。
「早いよ!
少しは理由も理由聞かないの!?可笑しくない!?」
「大方予想はついてるんだよ。
この絃神島に同時に二人の人間が別々の場所に引っ越 したとなると怪しむ人が増えるだろう? 多分古城君の方にも誰か派遣したんじゃないのか い?」
へ・・・。
「ば、婆ちゃん?
もしかして古城が『第四真祖』だって知ってたの?」
「ありゃ?言ってなかったかな?
知ってるに決まっているだろう。
あたしを誰だと思っているんだい?」
うん、なにもツッコまないぞ俺は・・・。
「はい、『第四真祖』の方には私の同僚が一人行って います。
縁様や古詠様から『第五真祖』の方には融通の聞く人 がいる、と聞いていましたので・・・。」
誰だ?知らない名前が出てきたぞ。
「そうか、古詠が・・・。
まあ、いい。何時までもそこにいるのは悪いから上が りな。」
「はい、ありがとうございます。」
「咲夜、さくらにはあんたから話すんだよ。」
婆ちゃんの顔には黒い笑みが浮かんでいた。
「嵩月、僕帰ってきたら君に言いたいことがあるん だ。」
「咲夜、それは死亡フラグというものだよ。」
何で婆ちゃんがそんな言葉知ってるんだよ。
その後、僕はさくらに二時間説教を受けました。
解せぬ。 ――――――――――
夕飯時になり、僕も説教から解放された。
解放されたというよりも、
食事時になったから俺に料理を作れ。
といった意味で釈放されたようだ。
今日から一人ぶんの料理が増えるが三人ぶん作るの も、四人ぶん作るのも僕にとってはあまり関係ない。
一応獅子王機関から月毎に仕送りがあるらしくその一 部を家の食費に当ててくれたものだから家にはなにも デメリットがなかった。
僕が料理をしている間にさくらと嵩月は随分仲良くな り居間でたわいもない雑談もといガールズトークに花 を咲かせていた。
嵩月も僕たちと同じ学校に通うことになり、さくらが 大層喜んでいた。
ちなみに嵩月はさくらと同じ学年である。
その後、食事を終えたさくらと嵩月はお風呂に入りに いった。
僕は現在庭で婆ちゃんと向かい合っていた。
「咲夜、獅子王機関のやつらがきたと言うことはこれ から何かしらの事件が起きるだろう。
そのときに戦えないとあんたはきっと殺されるだろ う。
今から眷獣をコントロールする練習をしてもらう。」
婆ちゃんが杖振るうと、焔で出来た三体の人形が現れ る。
「焔の兵隊(フレイム・アーミー)だ。
戦闘力は少し強い吸血鬼レベルだ。
この三体が今日のあんたの相手だ。
討伐するまで寝かせはしないよ。」
僕は目を閉じ心を落ち着かせる。
<行くよ、戦える?>
胸に手をあて、心の中で唯一使える眷獣に呼び掛け る。
反応はないように思われる、当然と言えば当然であ る。
何故なら彼らは唯の眷獣なのだから。
しかし、反応はあった。
僕の手がこれでもかと言うほど鋼色に輝く。
そして、
「喰らい尽くせ!」
「「「 鋼鉄の騎士(ボルグ・カムラン)!! 」」」
その名を読んだ。
咲夜「咲夜と」
楓「楓の」
「「用語解説コーナー」」
咲夜「というわけで始まりました。第二回
気付けば前回は2ヶ月前です。」
楓「これは少し遅すぎますね。
作者に文句を言いましょう。」
「「というわけで、作者~!」」
Jスマ「どーも、JスマことJ・スマッシュです。」
楓「何でこんなに更新遅かったの?」
Jスマ「イヤー、直球だね
まあ、色々あるんだよ学生だからね。」
咲夜「うそ!?作者学生だったの?」
Jスマ「そうだよ~。この春から高三だね。」
咲夜「うわ、年上」
Jスマ「まあ、学校のみんなとボーリング行ったり、最後の大会近いから部活一生懸命やったりして帰ってきたら即ベットにダイブ~ってことが多かったからね。」
楓「次回も遅くなりそう?」
Jスマ「4月中には書きたいねぇ。
まあ行き帰りの電車の中で頑張って書きますので
応援よろしくお願いします。」
咲夜「それではこの辺で」
「「「さよなら~(* ̄▽ ̄)ノシ ♪」」」