よく動き よく学び よく遊び よく食べて よく休む。
ベジータはメキメキと頭角を現して来ていた。
ウーリ「よう、ベジータの野朗かれこれ半年くらいになるけど
もう死んでやがったりしてなぁ!」
コウライ「さぁな、死んじまってたらそれまでよ。それもだが、うちのガキもそろそろ狩りに連れてってやりてぇんだが、ビスナの野朗が絶対ダメだって言いやがる。このままじゃただの泣き虫サイヤになっちまうぜ。」
意外にも子煩悩なコウライを不思議そうな目で見ていたウーリ。
コウライ「なぁ、そういえばあのウチュウ‥ってやつらいったいどこ行っちまったんだろうな。姿もだが、痕跡すら見当たらねぇ。」
ウーリ「あー。そういえば隣村のホレソって奴が変な奴がいたって言ってたらしいぜ。」
コウライ「なんだと!?何でそれを早く言わねぇんだよ!!さっさとそのホレソって奴のとこに行くぞ!」
ここ最近イカパス星人の姿を見る事が無く、暇を持て余していたコウライは目を輝かせながらすぐに身支度を始めた。
数ヶ月前の
とある森の奥深くにある渓谷。
「ダイオウ様!成人の儀の準備が整いました。今回成人になる我々の子供達は全部で15名。みなダイオウ様に会いたがっております。」
クラァ「そうかわかった。全員をここへ連れて来い。」
イカパスの王、クラァは玉座に腰を落としたまま静かに言った。
程なくして15名のイカパスの若者が王の前に並んだ。
イカパスの成人の儀は、戦闘タイプかそうでないかの選別で
やり方は至ってシンプル。
王である者の血を一口舐め体色が血の色に変われば、ノーマルタイプ。
何も変化が無かった者が戦闘タイプのイカパス人。
クラァ「さぁ、若き我らの子よ。我が血を力に変えよ。」
盃のような物にクラァの血が垂らされ、それを順に回していく。
効果はすぐに現れ1人、また1人体色が変わっていく。
それもその筈で、戦闘タイプのイカパス人は3〜4年に1人いるかいないかの希少性。
クラァとケーンの誕生パターンは本当に稀な出来事だった。
クラァ「前に戦士が誕生したのは確か2年程前だったか。今回あまり期待は出来ないな。」
あぁぁぁぁ!!!
うおぉぉぉぉぉ!!!!!
うがぁああああ!!!
唐突に3人の若者が声を荒げた。
ぼたぼたと汗を垂らし、息が荒くなっている。
骨が軋むような異様な音と共に、次第にたくましい体へと変化していき、明らかにさっきまでの華奢な体の若者とは別人に変わった。
クラァ「なんと!素晴らしい!!こんな短期間で新たな戦士が生まれるとは!
それも3人!!3人共ご苦労、名を名乗れ。」
3人は息を整えた後
それぞれ
アオリ、モンゴ、ケンサキと名乗った。
アオリ「ダイオウ様‥、この命尽きるまで、貴方様に尽くします。」
モンゴ「俺も同じだ。」
ケンサキ「あぁ。」
クラァ「頼もしい限りだ。さっそく鍛えあげてやりたいところだが、今は皆が待っている。皆に姿を見せてやれ。」
すぐに民衆の群がる広場に連れて行かれ、その姿を晒した時民は大いに喜びあった。
新たな戦士の誕生にイカパスの民は皆で盛大に祝い、この星で生き抜いて行く為の新たな希望を見つけ出した。
しかし、その平和はほんの束の間の出来事だった。
ホレソ「なんだあいつら、あんなヤツらこんなとこにいたか?
なぁどうする?ちょっとちょっかい出してみるか?」
「ん、あぁ‥なんでも‥いいぞ、オレは‥。」
ホレソ「おいおい、やっぱりお前はヤル気ねぇなぁ〜。
闘いにならないとノらないのかよお前はよぉ。
なぁおい、聞いてんのか?
ヤモシよぉ。」