FGO The Third Lost   作:超ローマ人

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超ローマ人です。今日も投稿していきます。


NEIGHBOUR-隣人-

「戦闘が終わり、この異聞帯の人たちに話しかけられたと思ったら。こんなにも危機感が無いなんてな。」

藤丸がシャドーボーダー内で、愚痴を漏らす。

「あぁ。我々がクリプターと交戦しているときよりも、我々が畑を踏み潰した時のほうが感情的だった。」

その愚痴を推理に持っていったのは、ホームズだ。

「普通なら、我々のことを為政者に対する反逆者として捉えても惜しくは無い」

「………。」

「察するにこの国には、兵器の概念すら『最初から無かったもの』なのかもしれない。」

「あり得るのか!?」

あまりもの、衝撃的な事実にゴルドルフは腰を抜かした。

「はい。しかし、脅威が一欠片も無いというのとは違うみたいですね。突然現れた我々を目撃したときの反応は荒っぽいモノだったことから、このことが伺うことができます。」

「この異聞帯のことについてのお話の最中すみませんが、先輩の芥ヒナコさんに対する仮定を聞きそびれてしまったことを思い出しました。」

藤丸はそれを聞くとさらに顔が固くなった。

「ところで、先輩。その仮説とは一体?」

藤丸は固くなった表情のまま応えた。

「……芥ヒナコは……文字通り人間じゃないかもしれない。」

 

 

話していると、藤丸は急に立ち上がった。

「この魔力…サーヴァントでは無いが何か来るっ!!」

「先輩!」

「あまり力みすぎるな、藤丸っ!!」

藤丸はシャドーボーダーから降りると、ロストベルトNo.2つまり北欧の異聞帯で見かけた魔獣や巨人が畑を荒らしているのを確認した。

「こちら、藤丸!ロストベルトNo.2で発見された種と同じ奴等が暴れてるのを確認!」

「報告、感謝する!なに、私も準備運動として援護しようじゃないか。」

「ホームズさん!」

「この程度の敵。生身で十分!!」

藤丸は真っ先に、大きな角を持ったトカゲに突っ込んだ。そして、一蹴りでそのトカゲの角をいとも容易く吹っ飛ばしたのだ。

「!?」

さらに、怯んだトカゲの背に乗っては手刀で毒を含まれている尻尾を切断した。

「次に来るやつはいないのか?」

藤丸が敵を挑発していると、氷に包まれたような風貌をした巨人が大きな槍で藤丸を刺そうとする。

「パワーは確かにあるが、その程度の速さか。」

藤丸は巨人の肩に乗り、挑発していく。

「以前よりも速くなったな。」

ホームズは得意の武術の一つ・バリツを駆使し、魔物と闘いながらも藤丸をを観察した。

 

 

そうすること、たったの10分も経たないうちに魔物の群生の死体が辺り一面に転がった。

「やぁマシュ、ホームズ。」

「せ、先輩…!」

「おい、君…!」

藤丸は幾つもの紫色の袋を片手にぶら下げていた。さらには、魔物のものと思われる血を浴びていた。

「すみません、こんな格好で。ところで、このマークってなんなんですかね?」

藤丸は「NFF」と書かれたシールを、魔物の体から引き剥がしてホームズに見せた。

「これは…確か!」

 

 

シャドーボーダーに帰った藤丸は拷問部屋に行った。

「おい…これは何だ?」

「………」

そこで椅子に縛り付けられたコヤンスカヤは、シールを見せ付けられて何も言えない状況だった。

「魔物の皮膚に貼られていたのだが……?」

藤丸は質問を変えるが、コヤンスカヤは藤丸を睨むだけで口を開かなかった。

「……そうか…話す気無しか。武則天。」

藤丸が部屋を後にしたフリをすると、足の爪を剥がされたコヤンスカヤの叫びがシャドーボーダー内に響いた。

「さて、奴が私を睨んでいる隙にこれをくすねてやったわけだが…?」

 

 

一方で、謎の天体の中にある始皇帝の間では二体の『凍結英霊』が驪山《りざん》から召喚されていた。

「不肖ながら、私めの裁量により選ばされました2名の英雄をお連れいたしました。」

赤い服を着た、軍人らしき男が始皇帝に報告をした。

そして、召喚された二体のサーヴァントは始皇帝への忠誠を誓いながら名乗りをあげた。

「姓を秦。名を良玉と申します。再び陛下の矛となり、盾となる名誉を賜りましたこと、身に余る光栄でございます!」

彼女は、民の反乱をも鎮めたことのある女傑で守りの戦であれば間違いなく最強と始皇帝は褒め称えた。

次に名乗りをあげたのは、小太りで眼鏡をかけた男である。

「はははい、毎度お馴染み殿下の懐刀、韓信でございます。」

男は妙に鼻息を荒しながら喋る。秦良玉とは逆に始皇帝に対して軽口を叩く彼だが、その名は背水の陣で有名な韓信そのものだ。

「おお、国士無双!」

「この二人がおれば頼もしや。これにて秦の守りは磐石でございます。」

 

 

「これ、偽情報かもしれませんが。」

「ふむ…一応調べる必要がある。こういうことは、現地の人間のほうが詳しい。」

カルデア一行は、魔物たちの巣を知っている者がいないかを聴き込みという手段を用いて探していた。

すると、一人の少年が声をかけた。

「あの、お姉さん…。」

「はい、どうしたんですか?」

「……話してごらん?」

藤丸は少年と同じ目線の位置に体を動かした。

「うん…けどこの話、秘密にして?」

「約束しよう。」

藤丸はにっこり笑いながら、少年の話を聞いた。

その少年は、村の掟である『柵を越えないこと』を破って発見したものがあった。

それは、カルデア一行が臨んでいた魔物たちの巣そのものであった。

 

 

次回予告

「あの程度の魔物ぐらいなら、朝飯前だ。」

「だが、そこら辺のより強いこの反応は…なんだ?」

「……なんだ、このサーヴァントは!?」

第8話『魔将の嵐』

 




次回であの項羽がやってきます。
-余談-
死霊館見たんですが、怖かったですw
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