バレンタインはネロ様からのボイスと賢ギル様のボイスを目標としてます。
「コヤンスカヤによって訓練された集団らしいけど…」
「思ったより手応えがありませんでしたね。」
シャドーボーダーでのトレーニングが効いたのか、カルデア一行はロストベルトの住人である少年を連れて洞窟を後にする。
「ありがとうな、少年。」
「うむ、貴殿の反逆の精神は我らを駆り立てる!」
「だって、村が危険に晒されるのは我慢できないんだもん。」
スパルタクスはそんな少年をベタ褒めした。
「戻ったかマスター。」
「ただいま。荊軻」
藤丸はシャドーボーダーに着くと、再び牢に閉じ込められた狐の様子を見に行った。
「やっぱり、これは魔物の居場所を表していたんだな。」
「…予想はしておりましたが、見事にくたばってはくれませんか。」
狐は嫌味を言いながら、空腹で凶暴した目で藤丸を睨んでいた。
「悔しそうな顔だな。油揚げでもくれてやろうか?」
藤丸は狐の皮肉を軽くいなすと、更に問い詰める。
「あとは、空想樹の場所を話してもらうと助かるなぁ?コヤンスカヤ?」
藤丸は上から見下ろしていると、違和感を覚えた。
コヤンスカヤの苦しむ顔に、何処と無く薄っぺらさを感じたのだ。
藤丸は気付かぬフリをし、ダヴィンチたちに今回の討伐の件を報告した。
そして、藤丸の予感は当たった。
「魔力反応ありっ!またあの飛行物だっ!」
ムニエルが叫ぶ。
「よし、三人とも来い!先手を打つぞ!!」
モードレッド、スパルタクスそして荊軻を連れマスターは大地に立つ。
「見える…モードレッド!宝具を!!」
「魔力を回すのが早ぇなマスター!我が麗しき父への叛逆
モードレッドの剣・クラレントから、赤い光線が放たれ飛行物に命中した。
「よっしゃ!」
「待て、魔力の反応は消えていない…!それに…!!」
煙から出てきたのは、白い肌を持ちケンタウロスのように上半身が人のような形を下半身が馬のような体をもった「何か」だ。
「くそっ!かすり傷も無しかよ!?」
「幸い、敵は一体のみだが…」
そうこうしていると、それは獣のように吠えた。
「この動きはロボット……いや、『暖機』といったほうが正しいっ!どうにかして凌ぐんだ!!」
藤丸はサーヴァントたちとコンビネーションを組んで闘った。
しかし、彼らの動きは悉く読まれ乱されていった。
「これが噂のカルデアのマスターとサーヴァントたちの実力か。大体計らせてもらったぞ」
敵がそう言うと、仮面を被った影が現れた。
「大丈夫ですか?項羽殿!」
「!?」
苦戦を強いられた藤丸たちはさらに追い込まれた気分になった。
「あいつが項羽だとっ!?」
これには、いつも冷静なけいかも驚きを隠せないでいた。
「こちらでマスターがお待ちしております。案内します。」
仮面のサーヴァントは項羽を連れ、芥ヒナコが逃げた方角へ移動した。
「なるほど。欄陵王の仲間か……あのようなサーヴァントを隠しもっていたとは……。」
そして、芥がカルデアを見張るために立てたキャンプ地にて。
「無事ですか、項羽様」
「248万時間ぶりの戦闘だが、我が体の機能は問題なく動いた。」
芥は項羽の安否を聞いて胸を撫で下ろしたかと思うと、少しため息をついた。
「出来れば、もう二度と貴方が剣を握ることなく事を済ませたかった…。」
芥は嘆いたが時すでに遅し。帝からの命により、項羽<愛する人>は「起動」させられたのだ。
そして、その嘆きは更なるカルデア打倒の決意へと変わった。
時が流れ、夜になった。そんな時、シャドーボーダーはある異変を感知していた。
「項羽のことで戸惑っているところ悪いけど、新たな軍勢がこちらに向かってきている。サーヴァントと武装人形の部隊だ。」
「…!」
対項羽の攻略作戦を考えていた藤丸たちに声をかけるダヴィンチら。
「まだ途中だってときに!」などと言っている場合ではないと悟った藤丸は、次なる作戦を立てる。
「こうなったら、敵の援軍が来る前に奴らを倒すしかないっ!」
一方で、芥ヒナコ側は。
「…!カルデアがこちらに来ます!」
「好都合ね。行くわよ、セイバー!項羽様!今度こそカルデアを潰すわよ!!」
これが魔将とカルデアの衝突の始まりである。
To be continued
次回予告
「貰った!」
「ここで粘られるとマズイ!」
「皇帝陛下からの伝令であるっ!!」
ルビも今回からやってみました。