滅&01 RIDERS STRATOS 作:G・himagin
三人称side
とある廃工場、複数人の女性の前で1人の少年が縄で椅子に縛りつけられ、ジタバタしている
「くそ…!」
少年は縄を解こうと藻掻くがかなりキツく縛られているのか解けず、それを見た女性が嗤う
「無駄よぉ、そのロープは特殊素材で出来てるからねぇ……というかさぁ……坊や、藻掻いて藻掻いて、無様よねぇ……所詮ブリュンヒルデの弟かしらぁ?」
「……なぁ」
ブリュンヒルデの弟と呼ばれた少年は女性の言葉を聞いて、冷静にでもなったのかこう問いかけた
「……なんでお前らは
「は?黙れよ」
「ひょっとして……さ、俺の事ヤバい奴だと思ってる?」
彼の言うヤバい奴とは『ブリュンヒルデの弟として守られてる面倒臭い奴』と言う意味だ、しかし女性達は『自分達よりも強いから警戒してるんじゃないか?』と言う風に解釈してしまった、結果──
「ふざけんなァ!」
彼女らのちっぽけなプライドに触れ、女性達は侮蔑や女尊男卑による差別的な言葉を並べ、罵倒し、暴力を振るう
「あぁムカつく!仕事なんか知るかよ!こんなクソガキぶっ殺してやる!」
「ちょ、姉御やめましょう!」
「そんな事したらクライアントが!」
「知らねえよ!ぶっ殺してやる!」
ISを装着した女性達のリーダー格に対し、焦ったように女性達が止めに入るがリーダー格には通じず、ISのアサルトライフルが少年の方を向く
「ッ……!」
生まれて初めて迫る死……それに対する恐怖、しかし女性はそれに気付かず、引き金を引こうとした
「
黒髪の少女が廃工場の屋根を突き破り入ってくるまでは……
一夏と呼ばれた少年は驚愕し叫ぶ
「
「はい。織斑家家政婦の
黒髪ロングヘアの女性こと亡雷滅は刀でロープを切り落とし、一夏を解放する
「は、はぁぁ!?なんなのお前!?」
「自己紹介を聞いてなかったらしいですね。亡雷滅です」
「お前なんで切り落とせるの!?」
「所詮特殊素材、IS合金100%の刀身の刀ですから斬れないはずがないんですよ」
「あっそぉ……なら、これはどう!?」
女性は余裕綽々と言った感じでアサルトライフルを放つが全て切り落とされる
「チッ……うぜぇんだよ!」
「えぇ、ウザイですね……貴方達が」
女性が吠えると滅も女性達がウザイと返す
「そろそろ試合が始まるんです……邪魔なんで寝てて下さい」
そう言うと滅はバックルを取り出し、腰に宛てがう
自動でバックルが巻かれるとベルトのホルダーに着いていた長方形のバッタの絵柄のついたアイテムを取り出す
「……依頼である
そう言うとプログライズキーのボタンを押す
JUMP!
ベルトにプログライズキーを入れると重々しい待機音が流れ、ベルトから巨大なバッタが現れる
「ッ!?何よコレ!?」
「うわぁっ!?」
「……変身」
一言呟き、ベルトのレバーを引く、するとプログライズキーが開き、バッタが分解される
FORCE RISE
バラバラになったバッタがアンダースーツを纏った滅に装着される
RISING HOPPER!
A jump to the sky turns to a rider kick
BREAK DOWN……
その音声と共に滅は完全に変身を終えた
「な、なによそれ!?」
「……01のプロトタイプ……001、それが今の私です」
「はっ、所詮見た目が変わっただけ、敵じゃない!」
「それは……どうでしょうか? 一夏様、少し離れていてください」
一夏を逃がした001はIS達の銃撃を避けずに受け止める
しかし装甲に軽く火花が散るのみで001には全くと言っていいほどダメージを与えられない
「は、はぁ!?」
その事実に驚愕したIS乗りの1人が接近武器を持ち、001に斬り掛かる
しかし──
「……」
「なっ!?……ぐぁっ!?」
001は軽く体を逸らしただけで攻撃を回避、その直後、IS乗りの背後に回り込み踵落としを喰らわせる
IS乗りは絶対防御により重傷を負うことはなかったが、強過ぎる衝撃により意識を飛ばしてしまう
「……ふむ」
001は自らの動きや、性能をデータ化した物を誰かに送り、アタッシュケースの様なものを召喚し、弓状の物に変化させる
ARROW RISE!
「今度は何よ!?」
そう喚くIS乗りに対し、音もなく接近、両端の刃のような部分で2人のIS乗りを連続で斬る
「きゃあっ!?」
「こ、このっ!」
IS乗り達は必死に001に銃撃をするも高速移動をする001に一撃も与えられない
「……この者たちではこれ以上のデータ収集は不可能、殲滅を開始します」
そう言うと弓を1度アタッシュケースに戻す
CHARGE RISE!FULL CHARGE!
その音声がなると001はIS乗り達の目の前に現れる
「銃げ──」
カバンスラッシュ!
弓の両端の刃に黄緑のエネルギーが集まり、完全集まったタイミングで斬り裂く
IS乗り達の
「ひっ……」
残るはリーダー格のIS乗り、001による一方的な殲滅に恐怖し、戦意を完全に喪失させる
「……さて、おしまいです」
慈悲などない、そう言外に言い、紫のサソリのプログライズキーを弓に入れる
POISON!
Progrise key comfirmed. Ready to utilize
SCORPIONS ABILITY!
弓を静かに引く001、IS乗りは逃げようとするが──
「逃がしません」
スティングカバンシュート!
──001の方が早くエネルギーの矢を放ち、サソリの尾を押した矢は素早くIS乗りに命中、麻痺毒でも塗られていたのかSEが微かに残っているにも関わらず倒れてしまい、痙攣している
「……これでよし」
001は変身を解き、IS乗りたちを縛り上げる
「な、なあ滅」
「なんでしょうか」
「えっと……001、だっけ」
「はい、どうかしましたか?」
「あれって、束さんが?」
「……そうですね、原案は私が思いつき。束博士が構築しました」
「そ、そうなのか」
「…それより時間が不味いですね。飛ばしますよ」
「は?え……うわぁ!?」
滅は一夏をお姫様抱っこし、とんでもない速度で移動、モンドグロッソ会場に連れていった
……一夏が試合を観戦している最中に滅はデータを送った誰か……001開発者と呼ばれた篠ノ之束に連絡をしていた
「やっほー♪ほーちゃん、データありがとね」
「いえ、依頼ですので」
「性能的にはやっぱりこれからの成長を考えるともう少し強めの方がいいのかな〜」
「いえ、態々強くさせずとも成長した時に新たなプログライズキーを製造するのが良いかと」
「なるほど〜!」
束は楽しそうに滅と会話しており、電話の先ではメモを取りつつ、パソコンにデータを打ち込む
「ふっふーん……その時が楽しみだな〜!あといっくん計画はだいじょーぶ?」
「……半ば運です」
「まあいっくんが
「した際にアレを渡すのでしょう?」
「まあね……あ、いっくん計画の終着点、私とほーちゃんの目的の達成といっくんハーレムは達成出来る?」
「ハーレムはわかりません、ですが一夏様がISを起動すれば夢の達成は可能かと」
「はいはーい。えっと……ハーレム計画の対象って誰だっけ?箒ちゃんしかわからないや」
「……そうですね、篠ノ之箒様、凰鈴音様、更識簪様でしょうか」
「ありがとー♪ ……あれ?ほーちゃんが対象に居ないよ?」
「……?仰る意味がわからないのですが」
「えっとね、ほーちゃんは、いっくん計画のハーレムの1人のはずだよ?」
「……何を言っているのですか?所詮私は使用人、一夏様を想うこの気持ちは本物ですが、使用人風情がハーレムに入るなどおごがましいです」
「……あ、うん。じゃあね」
「……はい」
通話を切ると篠ノ之束は身体を軽く伸ばし、ディスプレイの電源を切り、誰かに連絡する
「……クーちゃん、いっくん計画のハーレム、ほーちゃんが入ること前提に改定して」
……この発言がこの後の物語に強く影響するなど、誰も理解していなかった
仮面ライダー001
今回限定の仮面ライダー
滅がライジングホッパープログライズキーの最終調整の為に変身した姿
外見は劇中001と同じ