滅&01 RIDERS STRATOS 作:G・himagin
一夏side
右を見れば女子、左を見れば女子、後ろからは女子の視線、窓際から幼馴染とウチの家政婦
……つい2ヶ月前、受験に行ったら予想以上に複雑で迷い、頼りの案内アプリも何故か別のところに案内し、着いたところがISが置いてあり、部屋を後にしようとすると……
──私に触れて
と、声を掛けられた気がして、ISに触れたら起動してしまった
……そしてIS学園に入学する流れになってしまった
そんなことを考えていると、緑髪の教師が入ってきた
「皆さんはじめまして!1年1組の副担任の山田真耶です!よろしくお願いします!」
「「「お願いします」」」
山田先生の挨拶に応じたのは俺、箒、滅の3人
……あ、ヤバい涙目になってる
「ぐずっ……、自己紹介をして下さい……」
……なんか、うん…教師も大変なんだな
そんなことを考えていると俺の番になった
「えっと……織斑一夏です。世界初の男性操縦者で、ド素人なんで、皆さん優しくお願いします」
最後にはぺこりと頭を下げることを忘れない
「……どうした織斑、そんな畏まって」
「……ん!?千冬ねぁだっ!?」
背後からの声に反応するとスパァンとナニカを振り下ろされる、いってぇ!
「……織斑先生だ」
「……あい、織斑先生」
「すまないな、山田先生」
「いえいえ、なんて言ったって副担任ですから!」
「そうですか……。お前ら、私は織斑千冬だ。私の仕事はお前達をこの1年で一人前のIS乗りにすることだ」
なるほど……んで続けて言った「YES or YES」理論はどうしろと?
そしてなんか悲鳴みたいな歓声をあげるクラスメイトにはどう対応しろと?
……そんなことを思っているうちにホームルームが終わり、予習はしたからどう時間を潰すべきか考えていると……
「一夏」
「一夏様、箒様を連れてきました」
「あ、2人とも」
箒と滅がこっちに来た
「久しぶりだな、2人とも」
「そうだな……あ、箒。剣道大会の件、おめでとう」
「おめでとうございます」
「2人とも知ってるのか!?」
「新聞に載ってたぞ、その日に束さんが来たんだ。『箒ちゃんがこんなに活躍した〜!』って」
「あぁ……姉さんか」
「その日に束様と箒様が撮った写真がコチラです」
「やめろぉ!?」
思わず苦笑いする箒に対し、滅は無表情で淡々と写真を取り出し、箒が奪おうとするような状況である
いや知ってるんだけどね?凄い良い笑顔して2人で写真を撮ってるのを見ると少し前まで仲悪いとか想像つかねえよな
……そんな時
「ちょっと宜しくて?」
金髪の生徒がこっちに来た
「お、おう……」
「まあなんですのその反応!?折角このセシリア・オルコットが来たというのに!」
いきなり来たことに困惑しているとオルコットさんはそう言う
「いや、あのさ……えっと…」
「セシリア・オルコット、UK代表候補生、IS学園入学試験の主席です」
誰?と聞こうとすると滅が教えてくれた
「なるほど、つまり凄い人ってことか……」
「そういう事です。ですのでそれ相応の態度があるのではなくて?」
「「はぁ?」」
思わず俺と箒が返すとオルコットさんは不満を露わにして何かを言おうとしたが──
「少しお黙りなさい」
滅が黙らせた
「な、なんですか貴方!」
「滅です。……相応の態度とは何ですか?」
「なっ!?」
「貴方が代表候補生だとしても4組には更識簪さんが代表候補生として、その姉には更識楯無さんが国家代表として居ます……かく言う私も篠ノ之束博士から直々に専用機の性能テストなど行っています」
「だ、だからなんだと言うのですか!」
「少なくとも同学年にもう1人居て、彼女も専用機持ち、私も専用機を持っており、箒様は篠ノ之束の妹であり、彼女も将来的に専用機を受け取ります」
「は?え?」
凄い箒が困惑してる
初めて聞いたんだなコレ
「……この学年において【代表候補生】はそこまで大きくないのです。現時点で専用機所持を確定している人物含め5名、しかも私と一夏様、箒様は篠ノ之束博士直々に造られたものです。貴方はさほど特別でもないんですよ」
「〜〜ッ!」
何かを怒鳴りそうになったがそこでチャイムがなる
「くっ……!」
「はやく席に着いた方がよろしいかと」
オルコットさんは何かを言おうとしたが滅に遮られ、こちらを睨みつけて席の方に戻って行った
「箒様、席に戻りましょう」
「あ、あぁ。いいのか?あんなこと言って」
「事実しか言ってないので」
席に着く滅と滅、直ぐに織斑先生と山田先生が部屋に入ってくる
「授業に入るが、その前に……クラス代表を決めようと思う。亡雷、説明をしろ」
「はい、クラス代表とは、5月のイベントであるクラス代表大会における試合に出場する方のことです。またクラス委員長のような役割を担っています」
「説明ありがとう、これを決める。自推でも他推でも構わん」
うーん……
あんまりこういうことはしたくねぇな、オルコットさんが自推するから関係ないか
「はーい!織斑君がいいでーす!」
「は!?」
「私もー!」
なんか続々と俺を推薦する声が出てきたんだけど……
「滅です。自推させて頂きます」
「ん?亡雷なら織斑を推薦すると思ったんだがな」
「普段ならするのですが今回は自推した方が都合がいいので」
「……? そうか、じゃあ織斑と亡雷で「待ってください!納得が行きませんわ!」……オルコット、どうした?」
「そのような選出は認められません!大体、男がクラス代表だなんていい恥晒しですわ!私に、このセシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか!
実力から行けばわたくしがクラス代表になるのは必然。それを、物珍しいからという理由で極東の猿にされては困ります!わたくしはこのような島国までIS技術の修練に来ているのであって、サーカスをする気は毛頭ございませんわ」
……おいおい、オルコットさんや、織斑先生やクラスの大部分がすっげぇ睨んでるぞ
「……あなたは何を言っているのですか?オルコットさん」
「また貴方ですか!?」
「……IS開発者、第1回、第2回モンド・グロッソ優勝者は何処の国の人間ですか?」
「それはにほ……っ!?」
「日本ですよね。そしてそのモンド・グロッソ優勝者がクラス担任の
「そ、それは……」
「
「……」
滅がすっごく饒舌だ、すっげぇ苛立ってるな
「……わ」
「はい?」
「決闘ですわ!!」
「……そうですか、どうぞご勝手に、私は一夏様とは戦いたいですが貴方と戦うつもりなんて欠片もありませんから」
「亡雷滅!貴方もです!」
なんか不吉なムードになってきたぞ
俺も巻き込まれるな……
「オルコット、亡雷、そこで辞めろ」
「畏まりました」
「織斑、亡雷、オルコットでクラス代表決定戦をする。勝った人間がクラス代表だ。問題は無いな?」
「えぇ、勝ったらこの2人を奴隷にします!」
「問題ないです」
「……嫌だけど降りれないだろこれ」
「降りれないぞ」
「じゃあ無いです」
なんか凄いことになったな……
「よし、オルコット、貴様は後で生徒指導室に来い」
「な、なぜ!?」
「いいから来い、わかったな?」
「は、はい…」
「それでは授業を開始する」
この嫌な雰囲気のまま、授業が始まった