滅&01 RIDERS STRATOS   作:G・himagin

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Ep:20

三人称side

 

「ごめんね〜。いきなり戦闘なんて申しこんじゃって」

「いや、大丈夫だよ。それより、それが専用機?」

「打鉄のリデコカスタム品だけどね〜」

 

自分の専用機のテストの相手をして欲しいと本音から頼まれた戦闘、変身した一夏がアリーナに入ると待っていた本音は専用機となった打鉄を纏っていた

本音の乗る打鉄は銀とオレンジのカラーチェンジが施され両肩の盾は小型化されている

 

「打鉄一型……しののんの一型の名前を借りたよ♪」

「わ、私のか?」

「うん♪」

 

打鉄一型に乗る本音と01に変身した一夏、お互い視線を交わし……戦闘が始まった

 

 

 


 

 

戦闘が始まり一夏が最初から押していた

 

「ちゃ〜んすっ!」

「させないぜ!」

 

本音の攻撃はシューティングウルフとなった一夏によりアタッシュショットガンを用い上手く牽制と回避をされ、逆に一夏はアタッシュカリバーによる斬撃飛ばしを使い回避先にも攻撃、上手く攻撃を命中させていた

 

「一夏は流石だね」

「プログライズキーの特性を活かして上手く立ち回れてるな。一夏自体もかなり強くなっているのか?」

「かもね……でもそろそろヤバいかも」

「「「「?」」」」

 

簪がそう呟き、箒達が困惑していた時、アリーナ内では本音がまたも斬撃飛ばしに命中する

 

「きゃっ…!」

「よし…!」

 

このままなら行ける、そう一夏が思った時

 

「あの武器、邪魔だな〜……」

 

本音はそう呟き、動きは止まっていた

 

「……?(どういう事だ?……でも、この隙に!)」

 

アタッシュショットガンを放つ、その弾丸は……

 

「あはっ♪」

 

身体を後ろに反らせた本音により回避された

 

「なっ!?」

「「「「っ!?」」」」

 

そこ姿に一夏は勿論の事、観客席で見ていた箒達をも驚愕させた

 

「よし……」

 

ゆらりと身体を動かし、地上に着地、一夏の斬撃飛ばしを不規則な動きで回避され、飛ばされた斬撃は壁や地面に着弾し爆発する

 

「やっべ……!」

 

煙により視界が安定しない、ハイパーセンサーを使うよりも先に気配を察知、折りたたんだアタッシュカリバーを背後に向けて盾のように構える

瞬間、凶(・)悪(・)な(・)笑(・)み(・)を(・)浮(・)か(・)べ(・)た(・)本音が何かを一夏のアタッシュカリバーに向けて叩き付けた

 

「──あはっ」

 

ドガァァァァァッ!!!

 

強烈な爆発が起き、周囲が爆煙で見えなくなる

 

 

「「「……は?」」」

「……」

 

何をしたのかわからない箒達は困惑し、簪は頭を抱える。しかし滅には見えていた、本音が何を叩きつけたのかを

 

「……プ(・)ラ(・)ス(・)チ(・)ッ(・)ク(・)爆(・)弾(・)」

「プラスチック爆弾?それがどうしたの?」

 

滅が呟いた言葉に鈴が反応し、尋ねる

 

「一夏様に投げつけたものプラスチック爆弾です。恐らく防御する事まで想定済みでしょう……これでアタッシュカリバーは使えなくなりました」

「なっ……」

「た、た(・)っ(・)た(・)そ(・)れ(・)だ(・)け(・)の(・)為(・)に(・)プ(・)ラ(・)ス(・)チ(・)ッ(・)ク(・)爆(・)弾(・)を(・)使(・)っ(・)た(・)の(・)で(・)す(・)か(・)!?」

 

プラスチック爆弾自体は試合での使用も許可されている。しかし威力を考慮し1つのみとなっている

そのプラスチック爆弾をアタッシュカリバーをぶち壊す為だけに使った……セシリア達はそれに驚愕していた

 

「やったー…─それでその剣は使えないね〜」

「……何?」

「アハッ♪」

 

アサルトライフルを一夏に向け乱射し始める本音

先程までとは打って変わり、不規則な攻撃で一夏を攻撃し始め、一夏は回避に徹する事となってしまう

 

「(クソッ!動きが読めねぇ!行動の予測が出来ねぇ!こ(・)っ(・)ち(・)が(・)本(・)来(・)の(・)の(・)ほ(・)ほ(・)ん(・)さ(・)ん(・)か(・)!?)」

 

高速戦闘に特化したライジングホッパーになれば接近攻撃も出来る、しかしそのことを知る本音はその隙を与えない、プログライズキーを取り出そうものならグレネードランチャーでも使い妨害するだろう。今(・)の(・)本(・)音(・)な(・)ら(・)や(・)り(・)か(・)ね(・)な(・)い(・)、そう感じさせるからだ

 

アタッシュショットガンを展開し、向けようとした瞬間、《ポンッ》と何かを打ち出した音が鳴る

嫌な予感がし、反射的に上に跳ぶと地面が爆発した

 

「クソッタレ……牽制の仕返しかよ!」

 

そう言い、壁を思いっきり蹴り──

 

「頭冷やせッ!!」

 

ゴスッ!!

 

全力で本(・)音(・)の(・)頭(・)に(・)ア(・)タ(・)ッ(・)シ(・)ュ(・)カ(・)リ(・)バ(・)ー(・)で(・)殴(・)り(・)つ(・)け(・)た(・)

 

「「「「は?」」」」

「……」

 

今度は簪も困惑し、滅が頭を抱えてしまう

 

「いった〜……もー!女子にすることじゃないで……しょッ!」

 

本音自身も笑顔でア(・)サ(・)ル(・)ト(・)ラ(・)イ(・)フ(・)ル(・)の(・)銃(・)身(・)を(・)掴(・)み(・)全(・)力(・)で(・)一(・)夏(・)を(・)殴(・)り(・)つ(・)け(・)た(・)

 

「「「はぁぁ!?」」」

 

「アサルトライフルで殴る女子がどこにいやがんだ……よッ!」

 

何処の誰がISの試合で本来の用途とは違う武器で殴り合いを繰り広げるなど予想出来るだろうか

殴り合いが続く内にアタッシュカリバーもアサルトライフルも殴り合いに使われ、ひしゃげ、折れ曲がり、原型も無くなっていく

お互いに使い物になら無くなった武器を投げ捨て、お互いの拳で殴り合う

 

「ハァァァッ!」

「ヤァァァッ!」

 

お互いの拳が頬に命中、2人とも吹っ飛ぶ

 

「私ね〜、この試合で絶対勝ちたいんだ〜……だから」

 

吹っ飛んでいく本音が握っていたのはグレネードランチャー、銃口は一夏を向いている

 

「負(・)け(・)て(・)ね(・)〜」

 

本音の目に映るのは飽(・)く(・)な(・)き(・)勝(・)利(・)へ(・)の(・)渇(・)望(・)、それを見た時、一夏は拡張領域から引き出した切(・)り(・)札(・)を展開し叫んだ

 

「俺(・)と(・)同(・)じ(・)ッ(・)!」

 

ア(・)タ(・)ッ(・)シ(・)ュ(・)シ(・)ョ(・)ッ(・)ト(・)ガ(・)ン(・)、咄嗟に拡張領域にしまったその武器を再度召喚、本音と同時に放つ

そして───

 

「相(・)打(・)ち(・)、ですか」

 

滅が伝えた通り、相打ちに終わった──

 

「いや、こんなの負(・)け(・)だ」

「?」

「後半全力で飛ばしてこの体たらく……なんとか相打ちに持ち込めただけ……こんなんじゃダメだ」

 

変身を解除した一夏が悔しそうにそう呟く

実際中盤、本気を出してきた本音に対して一夏は防戦一方で後半ですらも殴り合いに持ち込んだ事で相打ちに引き出せたのだ、一夏からすれば到底相打ちとも呼べないものだろう

しかし、滅は「そんな事はありません」と、否定する

 

「あそこで殴り合いに持ち込んだ事で一夏様は相打ちとなりました、その選択をした事により負(・)け(・)か(・)ら(・)相(・)打(・)ち(・)に(・)変(・)え(・)た(・)のです。次は、勝ちましょう」

「……勿論だ」

 

次こそは勝つ、そう一夏は誓った

 

……一方の本音も簪に支えられて立っていた

 

「物理的に殴り合うなんて誰が予想するの?こんな壊し方整備の人に怒られるよ」

「や〜。いっちーが殴り合いをしてこようとしたからついね〜。なんて言うんだろ〜、とうそうほんのーって言うのかな?そんな感じ〜」

「本音は何処かの戦闘民族なの?」

「ううん?」

「……あと、いつの間にか一夏に対していっちー呼びになったね」

「ん〜、こう呼ばなきゃ失礼な気がしてね〜」

 

「……想定外のところでフラグが立ってしまいました」

「滅、どうした?」

「いえ、なんでもないです」

 

こうして試合は終了し、一夏の疲れが2割増しした

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