滅&01 RIDERS STRATOS 作:G・himagin
IS学園に繋がる橋を渡る護送車が居た
中では1人の少年と複数人の警護がおり、警備対象である少年は車の中ビクビクしながら辺りを伺っている
「(どうしてこんなことに……)」
少年は
男性として入学する事で一夏と接近しやすく、迅速にISライダーのデータを入手することが出来ると踏んだからである
実際その通りではありそうだが、少年には気が進まない理由があった
「(よりによって……I.S.M.Sの人達と一緒に入学なんて……!)」
最悪にも程がある
I.S.M.SはISテロの鎮圧やIS関係の不法行為を取り締まる組織ではあるが、個人個人の戦力が可笑しく、今の少年が勝てるはずのない組織である
IS学園でバレれば企業も一緒にに死ぬというのに何故入学させたのか、それがわからなかった
「(どうしよう……)」
どう転んでもいい未来など来ない、迫り来る絶望に顔を青ざめさせていた
IS学園1年1組の専用機持ちを除く生徒達はGWも明けてISに関係する会話をするかといえばそうではなく、微妙な表情である一点を見つめていた
「一夏様、転入生の話ですが……」
「ねーねーおりむー♪」
「わるい本音さん、少し滅と話をしてからでいいか?」
「いいよー?」
「ありがと。で、なんだ?」
「実は──」
そこに居るのは一夏と、一夏にべったりな本音であり、何故か一夏は本音を下の名前で呼んでいた。専用機持ちはそんな一夏達に特に何かを言う様子もなく一夏と会話をしている
GWに入る前までそんな雰囲気を出していなかっただけに生徒達を困惑させていた
「ね、ねぇ……」
そんな生徒達を代表してか鷹月が一夏達に話しかけた
「鷹月さん、どうかしたか?」
「そ、その……のほほんさんと織斑君、明らかに距離近付いてるよね?」
「そんな事ないよー?」
「いやそんなことあるって!GW前と比べて明らかにくっついてるじゃん!」
「ほろほろ、そう思う〜?」
「いえ、別にそうは思いませんが、でしょう?箒様」
「いつも通りだろ。膝に乗らないだけマシだ」
「えぇ!?」
実はゴールデンウィーク中、箒、本音、簪は一夏家に2日ほどお泊まりという形で来ており、その際に本音がベッタリだった為慣れたのである
「ふ、普通ってなに……?」
混乱する鷹月達……しかしすぐにチャイムが鳴り、真耶と千冬が教室に来た
「皆さんおはようございます。早速ですが本日から3人転入生が来ます!」
「内一人は男子生徒だ。仲良くするように」
叫びそうな予兆を見せたクラスメイト達を見た滅が机を強く叩く
「静かに、進行が遅れます」
「あ、はい」
「では3人共来てください!」
滅の言うことが最もだと黙るクラスメイト達、真耶が転入生達が教室に入ることを促すと未来とラウラ、そして金髪の中性的な男子生徒が入ってくる
「自己紹介をお願いします!」
「それじゃあ私から、いい?」
「いいぞ」
「大丈夫だよ……」
「よし、じゃあ
「ISライダー持ち!?」
クラスメイト達が驚く中、滅は冷静に未来に返した
「貴方が束様の言っていたバルキリーですか?」
「That's Right♪
あと銀髪の子……ラウラ・ボーデヴィッヒさんとは恋人なので宜しくお願いします♪」
「「「えぇぇ!?」」」
驚くクラスメイトを他所にラウラも自己紹介を始める
「ラウラ・ボーデヴィッヒだ。I.S.M.Sに所属している。……これ以外には特にないな。ISライダーバルカンを持っている。織斑と亡雷とは是非とも戦いたい」
「んじゃあ金髪さんどうぞー♪」
「あ、うん……シャルル・デュノアです。2番目のIS乗りです。みんなとは仲良くなりたいから宜しくお願いします!」
返って来たのは沈黙で2泊置いてクラスメイトの歓喜の悲鳴が響く
「……お静かに」
滅は2度目という事で先程より強く机を殴り黙らせ、シャルルをじっと見た
「(ほっそりとした男性らしからぬ体付き、女性権利団体の崩壊が起きたことを考えてもニュースに1回も出てなかった事を考えると……女性ですね)」
と、ほぼ答えを得ていたが……
「(自分を男性だと思い込んでるタイプの方ですか……)」
ここに来て痛恨のミス、スパイではなく男性だと思い込んでるタイプの人だと解釈してしまう
しかし千冬達教師達も同様の解釈をしており、生徒を下手に傷付ける訳には行かない為、シャルルを男性として扱っていた
「(ば、バレてない……良かったぁ)」
滅どころか教師達にもバレている事を知らないシャルルは1人安心していた