滅&01 RIDERS STRATOS 作:G・himagin
三人称side
龍砲の砲撃音とショットライザーの銃声、この2つが戦闘の始まりを告げた
ラウラは自分目掛けて飛んでくる弾丸をラウラはライジングホッパーと同レベルの跳躍力で回避し、未来もまた並外れた脚力を利用し龍砲の攻撃を避けた
「避けられた!?」
「
ラウラの一言は未来が龍砲を回避出来た理由を的確に当てていた
龍砲は空気を圧縮して放つ空気砲の様なもので、故に弾丸は不可視、通常ならば回避は出来ない
しかし鈴は視線の対象に向けて攻撃を発動する為、未来の事を見ていたので攻撃をするであろう事は容易に想像が出来た未来は開始と同時に回避をしたのだ
「なるほど!」
再度砲撃をしようとした鈴だがセシリアのBTによる攻撃に阻まれ回避に徹する
しかしビームBTは2つ、残りの2つは何処かと探っているとラウラの方へと向かっていた
「逃げて!」
「大丈夫だ」
空中にいる為回避不能なラウラをビームBTが狙い撃つ
SHOT GUN RIZE!
が、ラウラも黙って喰らう筈もなくアタッシュショットガンを展開し銃撃を叩き落とした
「そんな!?」
「やるだろうとは思ってたけどね!」
未来が落下するラウラ目掛け超速で蹴りを放つ
咄嗟にアタッシュモードで蹴りを防ぐも弾丸の如き速度で飛んできた未来の勢いには押し勝てず、壁めがけて吹っ飛んでいく
「このまま──」
「させないわよ!スピードモード!」
追い討ちを仕掛ける未来を翔龍となった鈴が防ぐも、スターライトMarkⅡを構えたセシリアがラウラに向かって銃撃を放つ
「ボーデヴィッヒさんはこちらに任せてください!」
「オーケイ!」
鈴の龍砲と双天牙月によるラッシュ攻撃をショットライザーで弾き、いなして行く
「中々当たらないわね………!」
「鍛えてるからねぇ」
「こっちはどうかしら?」
「あっ……くっ!」
十数回切り結び、未来が双天牙月を蹴り上げて銃撃をしようとすると鈴の龍砲が火を噴く
咄嗟にガードし防いだ未来だが二門の龍砲から放たれる攻撃を防ぎ切る事は出来ず土煙を上げながら後退していく
「完全に注意の外だった……」
「ようやく当てられた……」
漸く与えられた一撃だがそれ以上の決定打を与えられない
未来は横に移動しながらショットライザーを鈴に向け乱射する
双天牙月で致命打になり得る攻撃は叩き落とし、反撃で龍砲を放つが走力に優れた未来のサイドステップを前には命中しない
「はやっ…」
「さっきの1発以外貰ってないよ?」
「言ってくれるじゃない……!」
未来の挑発に乗った鈴が双天牙月を大きく振りかぶるが、それを狙っていた未来は鈴に近付くと何かを装甲の厚い部分に押し当てる
Progrise key comfirmed. Ready to utilize
CHEETAHS ABILITY!
ラッシングカバンショット!
「ぐはっ!?」
「ぐぅ……!」
ゼロ距離でアタッシュショットガンのエネルギー弾を諸に喰らった鈴はSEが一瞬で枯渇してしまった、が、未来もその反動で10数メートルほど吹っ飛んでしまった
「いったぁ……つかアンタもアンタで吹っ飛んでんじゃない…」
「そーゆー武器だしねぇ……頭悪い火力だよ……」
未来がそう言った時、セシリアとラウラの戦闘も終わっていた
4つのBTを使って優位にたっているように見えたセシリアだが、すぐに不利になった
ラウラはその並外れた……ライジングホッパーと同レベルの跳躍力によりBTの攻撃を受けながらも突っ切り、ゼロ距離にまで接近した
「くっ…」
この距離での銃撃は無意味だと確信したセシリアはスターライトMarkⅡを仕舞いインターセプターを取り出し袈裟斬りを放つ
「ふん!」
「なっ!?」
しかしラウラは空中で体を捻ることによって斬撃を躱し、更にセシリアに向けて蹴りを放つ
「ぐぅ……!?」
一夏と同レベルの跳躍力、つまり、一夏と同レベルのキック力を保有するラウラの蹴りはセシリアに突き刺さり大きく後ろにぶっ飛ばされてしまう
しかし地面に追突する寸前に急ブレーキをかけ、地面に上手く着地をする
ラウラも空中で姿勢を整えて着地し、
「この蹴り、一夏さんと同じ……!」
「ほう?織斑一夏とか……。なるほど、ライジングホッパーと同威力というわけか」
「えぇ……。ん?一夏さんのキック力をご存知で?」
「I.S.M.Sの情報網を舐めるなよ?」
「なるほど!」
セシリアはBTを仕舞いスターライトMarkⅡを取り出す
「その攻撃は効かない!」
「えぇ、ですわね……だから!」
「な……ぐぅっ!?」
再度跳躍したラウラをスターライトMarkⅡをバットのように振るう事で顔面から横殴りし、墜落させる
「ライフル使いがそんな事するか!?」
「ちょっと常識外れな真似をしようと思っただけですわ!」
「イカレ貴族め!」
「お互い様ですわ!」
そしてショットライザーのプログライズキーのボタンを押そうとした瞬間、セシリアがラウラの腕を掴む
「なにを!?」
「一夏さん達もそうですが技を使うには特定のプロセスを挟む必要があります。あなたの場合はその武器に装填されているプログライズキーのボタンを押すこと!」
「ちぃっ!」
なんとか振りほどこうとするラウラを抑えつつ6基のBTがラウラを狙う
「自分も巻き込むなんて正気か!?」
「いいえ!
その鋭い言葉と共にセシリアが離れ、瞬間全BTが火を噴く
「ぐぉ…ぐぅぅぅ!!」
余りの火力にラウラのSEは目に見える速度で減少していく
「堕ちなさい!」
「お断りだ!」
そしてBTからの猛撃を受けていたが、セシリアは情け容赦なくBTを撃ち続ける
パンチングカバンショット!
ビームの中から放たれたゴリラの腕のようなエネルギー弾を喰らいBTが止まる
「ぐぁっ!?」
その隙を逃さずラウラは爆煙を突っ切るように現れショットライザーに装填されているプログライズキーのボタンを押す
JUMP!
「ハァァァ!」
KICKING BLAST FEVER!
そしてライフルのような速度でスターライトMarkⅡを構えようとするセシリアに蹴りをお見舞した
ジ
ャ
ン
プ
キッキングブラストフィーバー!
セシリアのSEは完全になくなり、地面に転がる
「あ、貴方もアタッシュウェポンを……?」
「まあ、な」
「……お疲れ様、ラウラちゃん。織斑先生、試合続けます?」
「いや、結構だ。時間も少し押してきてる」
「わかりましたー。それじゃあ凰さんとオルコットさんはSEを補給してね?」
「わかったわ」
「わかりましたわ」
2人がSEを補給し戻った後に千冬が話し始める
「では今から専用機持ちをリーダーにして、ISに実際に乗って貰う。織斑、亡雷、篠ノ之は今回打鉄を使ってもらう「織斑先生」なんだ?篠ノ之」
「まだ私は未熟故、一般生徒に教える事は出来ないです。一般生徒と同じ扱いにして下さい」
「わかった。それと……織斑とデュノアの所に集まったら、わかっているよな?」
「『わ、わかりました!』」
そして各々が専用機持ちをリーダーとして授業を始めた
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鈴は弱くないです
ISライダーで頭脳派の未来とは極端に相性が悪いだけで