本当にすいません!
ではどうぞ!
(うわぁ、めちゃくちゃ広いなぁ)
ログインして当てもなく街をブラブラしていて最初に出てきた感想がそれだった。
ここは一層の[はじまりの街]というらしい(妹から聞いた)やっぱり初日だけあってたくさんの人がログインしているなー。
初回販売数が一万だったはずだから、今この街にいるのは七千人くらいだろうか。って言ってもやっぱり信じられないのが、(これって本当に仮想世界なんだよなぁ)っていうこと。
景色も、建物も、しっかりしているのに、これがナーヴギアから直接僕の脳に送り込まれている映像なんだ、ってことなんだ。
だから現実の僕の体は1ミリも動いていないし、どれだけここで動き回っても現実の僕の体は疲れることはないんだ。
……とそんな考え事をしながら歩いていると……
(ヤバい、当たる)
ドンッ
気付いた時には遅かった(予知はできていたけど、体が追いつかなかった)。
前から歩いてきた人にぶつかってしまった。
ヤ、ヤバい!どーしよ、どーしよ!とにかく謝らないと……
「す、すいません!ちょっと考え事をしていまして……」
「ああ、こっちこそゴメン。俺も考え事をしていたんだ。」
お、なんだいい人じゃないか。マンガとかだったら「ああ?何当たってんだ兄ちゃん?ああ?」とかなりそうなのに。
「僕の名前はシキト。良かったら君の名前を聞いてもいいかな?」
「俺の名前はキリトだ。あ、それと敬語は使わなくていいぜ。ここはゲームの中なんだからさ。」
本当に優しいなぁ……キリトは。現実世界でもいい人なんだろうなぁ。
「ところで」
「ん、なにかな?」
「シキトは見たところ何かを探しているみたいだけど、何を探しているんだ?良かったら手伝うけど。」
何で分かったんだろ?僕が武器を探しているなんて。
……あ、今の口ぶりってキリトはもしかして……
「ああ、シキトが思っている通りだぜ。俺はベータテスターなんだ。」
……やっぱりそうか。でもだったら安心だな。僕はある程度妹に教えてもらっているけど、僕が自分で体験してはないし。
その点ベータテスターなら安心だ。
「頼むよ。武器を探しているんだけど、いい武器屋知ってる?できるだけ小回りの効く武器がいいんだけど。」
……そう、僕は「どこから来る」のは分かるけど、それに体がまだついていかないから、できるだけ小回りの効く武器の方がやりやすい。
「………あれ?結構詳しく知ってるんだな。もしかして知り合いにベータテスターとかいたりするのか?」
お、鋭いな〜。
「よく分かったね。実は妹がベータテスターだったんだ。だからさ、ずっと会うたびに「今日は○層攻略するんだー!」とか言われてさ……」
「それは災難だな……実は俺にも妹がいるんだけどさ、どう付き合っていいのか分からなくてさ……」
「ああ、分かるよ……、僕も最初のうちはそんなんだったからさ、でもやっぱりさ……」
そんな話をしながら、僕たちは武器屋に向かって行った。
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「いやー助かったよー、キリトがいなかったら、僕は武器屋を探すので一日つかっちゃってたかも。」
「いや、お互い様さ。俺も妹のことで相談に乗ってもらったからな………、んで、今からどうする?」
やっぱり武器を買ったらすることと言えば………
「戦闘に行こう!今行こう!すぐ行こう!」
「ハハハ…騒がしい奴だなぁ。………そうだな、いまからモンスターを狩りに行こうか。」
そう言って僕たちは街の外に出ようと足を進めようとすると………
「ちょっとそこのお二人さん!」
そこに一人の男性プレイヤーが声をかけてきた。
次回はあの赤い髪のおっさんが登場します!