ではどうぞ!
「………………」
僕たちは何も喋れないでいた。
というのもさっきアルゴさんが僕たちに話した事の重大さを図りかねているからだろう。
ボス攻略会議が行われる。
これは短いようで、ものすごくこの世界にとって大きいことだろう。
(あとは攻略が進んでいくだろうな)
「………で、アキラたちはどうするの? 僕は行こうと思っているけど」
そう結論付けたところで、僕はアキラたちに問いかけた。
半端な覚悟ならすぐに殺されてしまう。ここはそういう世界だからだ。ーーだからもしそんな気持ちでボス攻略に臨むのなら僕が今ここで止めなくてはいけない。
「うーーーん」
「どうなのアキラ?」
「一狩り行こうぜ!」
「なんの話だよっ! 僕が聞いているのはそんな話じゃなくてっ!」
「オレはモ○ハンよりGE派だな」
「キョウヘイもそんなこと聞いてないって! ちゃんと答えてくれよっ!」
「えーー、髪の毛の調子が悪いっていうかー、ノらないっていうかー」
「今どきのギャルか! だからなテンパ。僕が聞いているのはーー」
「どの筋肉が好きか、だよなー。えーっと、俺が好きなのはーー」
「分かるかコウセイっ! っていうかカオスだよ! ていうか……真面目な人はいないのここには」
「師匠………」
「あ、コウタ。良かったキミは真面目な方だったんだね」
「ファイトっス☆」
「何故に☆!?」
「ダイヤモンド☆コウタ」
「☆はもういいって………」
ツッコミ疲れだよ! なんで一人で五人も相手にしなきゃならないのさ………。
て言うか結局本題の答えをもらってないじゃないか! 今の僕の苦労はなんだったんだよ……
「なあシキト」
「うん? なにアキラ」
「オレたちはな、最初から決まってるんだよ」
「え?」
そんな話は聞いていなかったハズだ。っていうか聞いていたらさっきのくだりはいらなかったわけし。
「オレたちは回線切断で死んでいった五人のためにこのゲームをクリアするって。そのためならこの命さえも懸けるぜ!」
アキラたち全員を見渡してみてもみんなそれが当然だと言うような顔をしていた。
……なんでキミたちはそんなに強いんだよ。僕なんか今でもリアルのことを思い出しては泣いているっていうのに。なんでこのゲームの初心者なのに、なんで。
「キミたちは死ぬのが怖くはないの?」
「ああ、怖いさ。誰だって死ぬのは怖いよ。でもそれより大事なことなんてこの世の中にたくさんあるだろ?」
「キミたちは変わってるね」
「………よく言われるよ」
「でも、キミたちは本当に凄いよ」
「それを言うならお前もだぜ、シキト。初心者に戦闘を教えるって一見簡単そうに思えるけど実際にできる奴なんて多くないだろ? もしかしたら初心者の失敗に巻き込まれて死んでしまうかもしれないんだから」
………アキラ半端無いって! アイツ半端無いって! クサイ台詞バンバン言うねんもん! そんなんできひんやん普通!
………おっとっと、なにかいらない電波を受信したみたいだ。
「キミたちは………僕が守るよ。命に変えても、キミたちはこのゲームをクリアへ導ける希望だから」
「ありがとな、シキト」
「よし、じゃあボス攻略会議! 行きますか!」
「「「「「おう(っス☆)!」」」」」
「ちょっと待って今なんか変なの混じってなかった!?」
「迷った………」
さっきの攻略会議宣言から少し経ったこの今、僕は路地裏をぶらぶらしていた。
いや、ぶらぶらしているっていうのは語弊があるか。
そう、さっきも言った通り迷ったんだ。
ていうかこの街広くて複雑すぎなんだよ! しかも似たようなつくりになっているからどこらへんにいるか分からなくなってくるんだよ! いくら『推理』を持っていてもこれだけは無理だよ! 迷子になります。としか出て来ないよ!
と、『推理』に文句を言ったところで僕はこの無限ループから抜け出すためにちょっと変わった道をいくことにした。
すると、
ガンッ
「あ痛」
「あ、ごめん」
………人と当たってしまった。っていうか『推理』! 今のわざと俺に予知したこと教えなかっただろ! 時々あるんだよこんなこと。
っていうかこんなこと前にもあったような………
と思いぶつかった人の顔を見ようと顔を上げると………
「お、シキトじゃないか!」
「え、そういう君は……キリト!?」
一ヶ月前に別れた僕の親友、キリトが目の前に立っていた。
ちなみに驚きすぎてこの後のボス攻略会議はほぼ耳に入ってなかったよ!
どうでしたでしょうか?
作者としては感想をくれると嬉しいです!