胡散臭い「未来に行きたい人」に希望したが案の定詐欺られた 作:F-35B
実際の物理法則に従っているとは限りません
このお話はフィクションです
実際の物理法則に従っているとは限りません
(大切なことなので二回言いました)
なんてこった
環に突入してしまった!
この空間…いや資料庫には確か電脳空間と書いてあったかな
とにかくここなら物理的に存在していないから揺れるなんてことはない
だが外は大変なことになっている
このままだと空中分解して、この惑星の環の一部になってしまう!
原因はわかる
おそらく燃料節約のためにスラスターを切ったのが間違いだったんだろう
しかし今は原因追求よりもこの状況をなんとかしなければ!
幸いスラスターを切っていたおかげでキセノンが少しだけ溜まっている
俺はスラスターのスイッチを入れ自動操縦モードに切り替えた
だがスラスターがほとんど出ない
どうやら既にいくつかのスラスターが壊れているようだ
非常にまずい
計算用のデジタルコンピュータによるとここから脱出するには推進剤が全く足りない
この惑星の環の中でも相当分厚い場所に入ってしまったようだ
「全く何のためのレーダーだ」と心の中で思いレーダーを見た
…なんだこのでかい影は
俺が睨みつけたレーダーには他の環の粒子とは比べものにならないぐらいの巨大な影があった
しめた、あれはおそらく衛星だ!
空隙の中にあることから俺は衛星だと判断した
衛星の表面なら多少は安全な筈だ
ズーン
外でまた船に粒子が衝突する
…急がなければ
俺は自動操縦の目的先をあの衛星に設定した
そして不時着に備えせっせと船を直しているドローンに格納庫に戻るように指示した
資源回収用ドローンも同様に指示した
…残り5キロか
ギリギリ推進剤がもつな
そうだ太陽帆を格納しておこう
既にボロボロだがこれが俺たちの生命線だ
完全に壊れれば電力を供給できなくなってそのままお釈迦になってしまう
それだけは阻止しなければ
……………
そろそろだ
太陽帆の格納も終わった
あとは衝撃で船が壊れなければいい
最悪コアだけはどうにかなってほしいところだ
…衝突まで3、2、1
…0!
ド、ドン
え、跳ねた!?
ちょ、どこに行くんだ!止まれ!
巨大とはいえ粒子が集まってできた程度の衛星だ
重量が小さいのだろう
俺の願いも虚しくどんどん跳ねていく
ズン、ズン、ズン
くそ、止まれ…!
あ、目の前に何か…
うん?あれ洞窟じゃね?
ヤベェ!あんなとこに入ったら太陽光シートで発電できないぞ!
俺はとっさにほんのわずかに残ったスラスターを噴射した
ギ、ギギギギギ、
船が悲鳴を上げている
もう少しの辛抱だ!頼む!耐えてくれ!
かカン、カン、カラン
…止まったか?
俺は俺は船外カメラで確認しようとしたが映らない
どうやら壊れたようだ
仕方ない、外に出るか
気は進まないがル○バだと機動力がないから資源回収用ドローンで行くとするか
そう、愚痴りながら資源回収用ドローンに接続しようとした
…うわぁ
全部で20基ほどあったドローンの半分ほど壊れてしまっている
まぁ、こいつらはいくらでもレプリケーターで直せるからいいか
レプリケーターは無事みたいだし
さてと接続するか
俺の周りは初めてル○バに繋いだ時みたいに暗くなった
どうやら格納庫の中らしい
「よいしょっと」
おっさんらしい声を出して格納庫を開けるように指示を飛ばして扉を開けた
…俺まだおっさんじゃないのになぁ
それにしてもこのドローン発音装置が組み込まれているらしく宇宙空間で声が聞こえないとはいえ確実に出ている
この機能は果たしているのか?
…それはそうと相当壊れてるな
宇宙船はコアが剥き出しの状態で鎮座している
それに結局洞窟に入ってしまった
よし、とりあえず太陽光シートを洞窟の外に出してこよう
あー、わらわら集まってきてるよ
てか、なんで君たち整列するの?
いや、整列は別にしなくていいから、これ運んでくれない?
……………
やっと運べた
ドローンの数が足りないから俺も手伝ったんだが、いくら俺が量子コンピュータとはいえ俺の人格と記憶をコピーするのに全振りしているのだから人間と同程度の思考速度しかない
だから、機械的にテキパキ働くドローンと違い所詮人間に毛が付いた程度俺ではほとんど手伝えなかった
サラリーマンとしては不覚である(社畜魂)
だから途中で不貞腐れて接続切って電脳空間に戻ったとさ(接続したまま電脳空間に戻ると接続されたままで操作できる状態で放置される。そして接続を切るとまた独立して元のプログラムに従い動き出すのだ)
だが何もしなかった訳ではない
俺たちの生死に関わる一大プロジェクトを始めたのだ
それは以下の通りになる
・核融合炉製作
・コア増設
・レプリケーター群による工業施設建設
・脱出用宇宙船造船
・脱出用発射装置
で脱出という流れだ
まず核融合炉だがこれは必須だ
なぜなら今の俺たちは太陽光シートの発電しか電力の収入しか無い
つまりもしも太陽光シートが壊れれば俺たちの命運も尽きることになる
だからこの核融合炉が必要なのだ
しかも素晴らしいことに2067年の人類は核融合炉の建設に成功しており資料庫に設計図やら色々入っていたのもも選んだ理由として大きいだろう(一体なぜ資料庫に入っていたかはわからない)
幸いにもここには大量の氷つまり水素が大量にある
さらに長い間放射線に晒されてできたヘリウム3もある
あとはD-3He反応に必要な重水素とヘリウム3をがっちゃんこすれば熱が発生しそれを使い発電すれば良い(ちなみに磁気閉じ込め式であるドーナツ型が特徴的なトカマク型である)
問題は工業面だ
核融合炉を作るには今あるレプリケーターではナノレベルの操作はできない
より繊細な動きができるレプリケーターが必要だ
そのためレプリケーターによってより精密なレプリケーターを作りさらにそれを繰り返す
これで工業施設もコアの製造さらに新しい宇宙船も作ることもできる
だが少しまずい事態にもなった
衛星の表面だとそこまで粒子が落ちてくることもないだろうと高を括っていたのだが、どうやらかなりの数が落ちてきているらしく、太陽光シートにもばかすか穴を開けている
太陽光シートを量産することも考えたがコンピュータによるとあと9日ほどでこの衛星の主星である、ガス惑星の影に隠れてしまい発電できなくなるらしい
再び太陽の当たる時期まで待つにも俺の本体である量子コンピュータは一瞬でも機能停止すると中の量子が霧散して俺という存在は死んでしまう(一応蓄電池があり12時間程は電力はもつ。この衛星に不時着した際に太陽シートを収納していたのにかかわらず、俺が生きているのはそれのおかげ。有難や、有難や)
タイムリミットは9日間
この9日で俺が生きるか死ぬかが決まる
レプリケーターでより精密なレプリケーターを作り核融合炉を建設すれば俺の勝ち
その電力で宇宙船を作り脱出する
俺が核融合炉を作れず太陽が隠れれば俺の負け
俺は地球を見ることなく死ぬ
初めて死ぬかもしれないということに直面し今はいるかもわからない人類の作り出した地球の神々に俺は祈った
核融合炉の燃料にトリチウムも考えたのですが作者の知識不足と生産の難しさを考えアメリカが月面には大量のヘリウム3があると言っていたのを思い出してヘリウム3にしました
間違っていたらすみません…
( ´_ゝ`)
9話登場の人工知能の名前は何が良い?期限未定
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自分で考えろ馬鹿作者