「ごめんねー!待ったでしょー!」
「すみかー、遅いぞー!!」
俺が見滝原中学校に転校してきて数日が経った頃。
今日からまどかのグループと一緒に登校することになった。
俺の家は、まどかの家とマミさんの家だと思われるマンション、暁美ほむらの家になるはずのマンションの丁度中間辺りにある。
だから、その気になれば誰とでも登校することができるのだが……昨日、さやかが誘ってきたから。まぁ、誘ってこなかったらぼっち登校になっていたかもな。
「およ?まどかのリボン、いつもより綺麗に結んであるじゃん。どうしたの?」
「きょっ、今日はママにやってもらったの」
「ほほー、綺麗に結んでもらって、男子に興味持ってもらおうとしてるなー?そんな悪い娘は……こうだー!」
「え!?あはっ、ちょ……さやかちゃん!」
本編1話と似たような感じで、さやかがまどかに抱きついて……あれ、くすぐってる?
この世界は『魔法少女まどか☆マギカ』のアニメ本編の世界と見ていいのか?
今のところ、まだキュゥべえに声をかけられていない。俺に魔法少女の素質がないだけなのかもしれないが……。
「し……さ……!!」
「……枝折さん!枝折さーん!」
「へ?あっ、はい!」
ボーっとしていた俺に、早乙女先生が声をかけてきた。何か出題されたらしい……。
「えーっと……分かりません……」
ボーっとしてて答えられないって、凄い恥ずかしいことなんだな……。
前世では授業中に考えるようなことなんて無かったから……。
「じゃ……志筑さん!」
昼休み。
いつものように屋上へ出て、適当に腰掛けて弁当──ホットドッグとサンドイッチ、デザートにりんご丸々1つを取り出した。
「はぐっ……」
「すみかさぁ、三限目の英語、何も聞いてなかったでしょ……」
「ん?
「……」
その日の放課後。
何事もなく平穏に帰路についていた俺は、不可解な現象に見舞われた。
それは……
「ここ、もしや……」
そう、『魔女の結界』。
住宅街に布の切れ端を貼り付けまくったような景色は、見る人が見れば『幻想的』なのだろうが……今の俺には、ただ単に『怖い』だけ。
「……ひぃっ!!」
使い魔!
結界同様に、こちらも布の切れ端でできている。小学生の工作のようだ。
咄嗟に地面に身を屈めて頭を守り、避難訓練の時のポーズになる。あの訓練って、こういう場面で使うのか……。
繰り出されるだろう攻撃に耐えるため、ギュッと目を閉じた。
……
…………!?
バンバンッという音が聞こえてきて、「キャハッヒャッキャへへッ」みたいな感じの鳴き声がなくなった時。
微かに目を開けて、上を見上げた時……。
茶色いストライプのニーソと……黒いp(自主規制)が見えた。
さらに上を見ると……蜂蜜色の瞳でこちらを見下ろす……いや、見下す『巴マミ』の姿があった。それを認めた時……
「……ごめんなさいっ!!」
……そのままの姿勢で結界の地面へダイブした。
おでこ痛い。
ちなみにp(自主規制)が見えてからダイブするまでの間は3秒。
「どうして、あなたが謝るの?」
「まぁ、ここの魔女は弱いから……一気に決めさせて、貰うわ!!」
捨て台詞のように叫んだ後、マミさんらしき人物は結界の奥へと進んで行ってしまった。
……俺を置いて。
え!?待ってよマミさぁぁぁぁぁん!!
マミさんが結界の内部へ入ってから僅か数分で魔女が片付けられてしまった。いや、いいことなんだけれども。
結界が解けて、出てきたマミさんのすぐ側にキュゥべえ。
……俺……魔法少女に勧誘されるな、うん。
「あ……ありがとうございます」
「どういたしまして」
《……!!》
「……?」
「どうしたの?」
あれ、なんか……キュゥべえの驚くような声が聞こえたような……。
「枝折すみか、聞こえるかい?」
「……うわっ!?」
「突然で申し訳ないけど……」
「僕と契約して、魔法少女になってよ!」
き、きやがったぁぁぁぁぁぁ!!
「魔法……少女?」
とりあえず、何も知らないそぶりを見せておこう……めんどくさいし。
「そのことについては、私から説明するわね」
「……とは言ったけど、場所を変えましょう。……この後、用事があるようなら後日でもいいわよ?」
「その制服を見た感じ、あなたも見滝原中の生徒みたいだし」
「あ……えっと……用事はないですが……場所を変えるって、どこに……?」
「うーん……私の家でいいかしら」
「いいんですか?」
「えぇ。お茶でも飲みながら、話し合いましょう?」
続く
ずっとgdgdと説明するわけにもいかないからもう切っちゃった