魔法少女すみか☆マギカ   作:音眼紫玖

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第3話

憶測通りのマンションに連れてこられた俺こと、枝折すみか。

例の三角形テーブルのところに座るように言われ、大人しく座って数分待つ。

 

数分後、美味しそうな紅茶と、いちごの乗った白いショートケーキを持ったマミさんが現れた。

 

「紅茶でよかったかしら」

 

「大丈夫……です」

 

今、思い出した。

……俺、ミルクティーしか飲めないんだよな……。

 

でも、男に二言はない!!今の俺、女だけど。

まず、紅茶より先にケーキを一口。

 

「美味しい……」

 

甘いのにあっさりしててしつこくなくて……手作りとは思えない……。

 

「どこのケーキなんですか……」

 

「それ、手作りなの。気に入ってもらえてよかった」

 

お嫁になりやがれください。

紅茶の方は……。

 

ゴクッ

 

コクがあって喉越しいい……。(この際語彙力の喪失は気にしない)

 

 

 

「それで、魔法少女についてだけど……」

 

マミさんは、ソウルジェムをこちらに見せる。

 

「綺麗……」

 

「これがソウルジェム。キュゥべえに選ばれた女の子に、契約で生み出す宝石よ」

「魔力の源であり、魔法少女であることの証でもあるの」

 

「契約?」

 

「僕は君の願い事を何でも()()()だけ叶えてあげる」

「なんだって構わない。どんな奇跡だって、起こしてあげられるよ」

 

「ねがい、ご……と」

 

いざ自分の番となると、案外思いつかないものなんだな……願い事って。

 

「でも、それと引き換えに出来上がるのが、ソウルジェム」

「この石を手にしたものは、魔女と戦う使命を課されるんだ」

 

キュゥべえは前脚でマミさんのソウルジェムを指してみせる。

 

「魔女……」

 

「願いから生まれるのが魔法少女だとすれば、魔女は呪いから生まれた存在なんだ。魔法少女が希望を振りまくように、魔女は絶望を蒔き散らす」

「しかもその姿は普通の人間には見えない」

「不安や嫉妬のような、災いの種を世界中にもたらしているんだ」

 

「そんなのが……存在するの?」

 

「実際、君も体験したじゃないか」

 

QBごもっとも……。

でも、見てないんだ……。

 

「理由のはっきりしない自殺や殺人事件は、高確率で魔女の呪いが原因なのよ」

 

「もしかして、最近ニュースでやってるアレも……」

 

「そうなるでしょうね……」

 

 

講義は夕暮れまで続いた。

魔女の結界についてや、魔女の探し方とか。

 

「さぁ、僕と契約して魔法少女に……」

 

「だが断る」

 

「どうしてなんだい?君にとって不都合があるとでもいうのかい?」

 

「ある、ある、超ある。第一に俺は戦う技術なんて持ってない」

「命がけで戦うなんてまっぴらごめんだし」

 

「……」

 

その後、マミさんと向かい合って互いに自己紹介をした。さっきふと出てしまった男口調について聞かれたが、「なんでもない」と誤魔化した。

 

「今日はありがとうございます」

 

「いいのよ。魔女に襲われて命を落とす人を増やさないために、魔法少女は存在しているんだから」

 

「ケーキ、美味しかったです!また食べたいくらいに」

 

「来てくれたら出すわよ?」

 

「えへへ……マミさん、お邪魔しましたー」

 

マミさんが扉を閉めてから、ケータイで時間を確認する。……17:38……。

 

母親は海外勤務(アメリカ)、父親は出張中でどちらも家にいないから、門限の面では大丈夫だが……。

 

晩飯……タイムセール……過ぎた……。

買い溜めとかしてないから冷蔵庫は牛乳しかない……。

……あっ、食パンあるんだった……ホットミルクとトーストでいいか……。

 

続く

 

 




思考が所帯染みたすみかさん……
一人暮らしになってから10日ぐらいでこれとか、原作始まるくらい(半年後)には学校でもこんなこと考えるんじゃ……?
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