名前の由来は丸太の名前が元はマルタ読みだったことから。
丸太出てこないから、名前がガンタガンは無いよなと思って変えました
事の始まりは中国、軽慶市に「発光する赤子」が生まれたというニュースであった。
以降、世界各地で超能力を持った人々が生まれ始める。
原因も分からぬままに時は流れ、いつしか世界の人口の大半が
超常は日常に、超能力は個性に変わった。
世界人口の約8割が何らかの得意体質である超人社会となった現在、「ヒーロー」というかつて空想の産物であった職業が脚光を浴びていた。
『助けを求めれば、必ずヒーローが来てくれる』
いつしか、それが人々の常識になりつつあった。
「──助けなんて、こないさ私には」
暗い監獄の中で、一人の少女が呟く。
年齢は10歳程だろうか。真っ白な髪に肌、白い全身タイツに身を包む純白のその少女は、自身の体に広がる無数の傷の痛みに顔をしかめる。
少女のいる「自室」は硬い金属の扉に覆われており、窓は強化ガラス。扉には鍵がかかっている。
ここは「デッドマンワンダーランド」。
表向きは個人運営の「個性」実験施設となっており、身寄りのない子供達を引きとっている。
だが、その実態は──。
「いだいよぉぉぉ!」
「やめでぇぇぇぇ!」
子供達の悲鳴が今日も響く。
「93番の新入り、いい『個性』だな。これなら薬で力を高めれば改人の素体に出来る」
「56番もいいな。まだ見たことのない『個性』だ。オール・フォー・ワンに献上しよう」
デッドマンワンダーランドの研究員達が、各地から集めた「個性」持ちの子供達に非人道的な実験を行う光景。
「チッ。悪趣味は相変わらずか」
その光景を窓から眺めながら、純白の少女は舌打ちをする。
「いいさ、もう慣れた。……どうせ逃げられない」
首に付けられた「個性」を封印する装置を忌々しげに睨みながら、少女は
「やぁ、
「……何の用だ。オール・フォー・ワン」
オール・フォー・ワンと呼ばれた男は、影が差して見えない顔を邪悪に歪め笑う。
「なに、たまには僕が直に君の実験を観察してみようと思ってね。こうして出向いたというわけさ」
「……そうか」
この男は、ヒーローの天敵──ヴィランと呼ばれる「個性」を悪用する犯罪者──の中でも最悪と言ってよい存在だ。
長い年月を生き、もはや人の枠組みを超えた怪物。
各地に邪悪をばらまくヴィラン共の首魁がこの男、オール・フォー・ワンだ。
「さぁ、
醜悪に嘲笑うオール・フォー・ワンを前に、
「本当によろしかったのですか。オール・フォー・ワン。
「ああ、構わないよ。今はそういう気分なんだ。彼女以外はいらない」
研究員に質問され、オール・フォー・ワンが平然と答える。
辺りには血の匂いが充満していた。
眼前には無数の機械に繋がれた
「へぇ……話には聞いていたが、本当に悲鳴すらあげないんだね」
「キシッ」
しかし何も感じていないかのように、
「意地を張っているにしても、子供が出来ることじゃあない。痛みに耐えれるように人格を自ら
オール・フォー・ワンはニヤニヤと薄気味悪い笑みを浮かべながら、
繋がれた機械の計測器を確認しながら、感嘆の声をもらす。
「素晴らしい。やはり素晴らしい個性だね、『罪の枝』。……血液を様々な属性、性質に変化させ、操る個性」
「この僕の『個性を奪う個性』でも奪う事が出来ない。あのオールマイトのワン・フォー・オールですら超える唯一無二の力。君は血を媒介にどんな事だって出来るだろう」
「君の血は氷を、炎を、雷を、風を」
「オールマイト並みのパワーを、ブラックホールを、太陽を創り出す……可能性を秘めている」
「まさに万能の個性さ」
オール・フォー・ワンは
彼女は、まるでゴミか何かのようにデッドマンワンダーランドの門の前に捨てられていた。
珍しく異形型でもないのに生まれつき個性を持っていた色素欠乏症の赤子。
何故か太陽の光に耐性を持っていたその赤子は、蓋を開けてみれば最高の可能性を秘めていた。
オール・フォー・ワンは、その赤子に邪悪な想いをこめて、
「素晴らしい! 素晴らしいよ、
狂喜するオール・フォー・ワンを尻目に、
(最高の怪物……か。そんな事の為に私は)
全身の激痛に耐えながら、
『助けて』
不意に、轟音が響く。
「……侵入者か。今、良い所だったんだが」
オール・フォー・ワンが不満げに呟く。
「す、すぐに抹殺いたします!」
「いや、良いさ。僕が出よう」
巨悪は、その場の誰もが視認出来ない程のスピードで侵入者を迎撃するべく飛び去った。
慌てて研究員が後に続く。
「……侵入者?」
後に残された
「何を馬鹿な。今さら……そんな都合が良い事、あるわけが無いだろう」
轟音、轟音。
おそらく絶大なパワー同士の衝突であろうその音を聞きながら、
敵が誰かは知らないが、どうせ勝つのは
地獄はきっと、終わらない。
「はっ……あははっ」
思わず笑いがこぼれる。
ただひたすら、恐怖に震えながら待った。
あの地獄のような男が帰ってくるのを。
どれぐらい、そうしていただろうか。
扉をぶち破る轟音に我にかえり、その方向に目をやる。
「もう大丈夫。私が来た! ……げふっ」
やって来たのは、あの男ではなく、腹に深い傷を負った筋骨たくましい見知らぬ人物であった。
「これは……酷いな。おい、君! 生きているか!?」
筋肉男は、唯一生きている
「大丈夫! もう大丈夫だ! 私はヒーローのオールマイト。君を助けに来た!」
「ふん、姿を変える個性でも使ったか? オール・フォー・ワン」
しかし、目の前の人物──オールマイトは
「辛かったろう……もう大丈夫だ。私が来た!」
その目に嘘は無く、優しさであふれていた。
(違う。この人は……オール・フォー・ワンとは違う)
「あ……う」
「大丈夫だ」
「うわぁぁぁ……!」
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それから、5年の月日が流れた。
「ただいま、五十嵐少女! 駅前の店でたこ焼き買ってきたよ!」
「ありがとう、オールマイト。大好物です」
五十嵐シロ──
「ところで私が雄英に特別枠で入学するって話、本当なんですか?」
原罪──否シロはたこ焼きを頬張りながらオールマイトに質問する。
「うわっ? かなり辛子をかけるね五十嵐少女! ……高血圧になるよ?」
「甘いのは嫌いだが、辛いのは大好物だ」
「娘の健康状態がお父さん心配だよ! ……っと。雄英に入学する話だったね。本当だとも! 当然試験を受けてもらうけどね!」
「中卒の検定を最近とったばかりなんですが……不安だ」
「なぁに君なら楽勝さ! プルスウルトラ! 全力で乗り越えろ!」
「雄英の校訓でしたっけ? それ……まぁ、頑張りますよ」
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試験当日。
巨大な都市のような試験場で、ただ一人シロはたたずんでいた。
「この巨大ロボット共を倒せば良いのか」
眼前には一般入試で「0ポイント」として使われる予定のロボットが、計20体並んでいる。
「さぁさぁ、お手並み拝見だよ! 五十嵐シロ君! 凶悪ヴィランモードのロボット達を3分以内に倒せたら君は合格だ!」
校長だというネズミのような人物がモニタールームから声をかける。
その横には小汚い格好の男とオールマイトが並んで座っていた。
「筆記は既に満点で合格。あとは実技だが……この内容で大丈夫ですか? 普通の受験生なら死にかねない。不合理だ」
小汚い格好の男……イレイザーヘッドが校長に物申す。
「平気さ。彼女はなにしろ普通じゃない。経歴は見たろう」
校長の言葉にイレイザーヘッドは苦い顔で頷く。
「正直に言って反吐が出る内容でした。ヴィランの犯罪は色々見てきたが、ここまで酷いのは珍しい」
厳しい性格のイレイザーヘッドが柄にもなく同情してしまう程には、シロの体の状態は酷かった。
シロの体を検査した所、何度も体をミンチにされた形跡が痛々しく残っていたらしい。
「もう一度確認しますが、体は現在は問題ないんですね?」
「もちろんさ! 今の彼女は後遺症もなく健康そのもの! 強力な『個性』ゆえの奇跡だね!」
校長の言葉にイレイザーヘッドは再度頷く。
「ならば俺からも言うことはありません」
「珍しい……相澤君が心配してるなんて」
「俺をなんだと思ってるんですか? オールマイト」
教師達の話す声を聞きながら、シロは試験開始を静かに待った。
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「さて──試験開始!」
「「ブッコロス!」」
一斉に声をあげながら、巨大ロボット達がシロに襲いかかってきた。
その姿はまるで怪獣映画のようで、普通の者なら失神したであろう。
しかしシロは冷静な表情で跳躍し、宙にうかんだ。
「キシッ」
薄く笑いながら、シロは自らの個性を解放する。
「罪の枝──クロウ・クロウ」
血で出来た巨大な刃がシロの体から出現し、ロボットを瞬く間に切り刻む。
「罪の枝──ウィップ・ウイング」
続いて血の鞭が出現し、ロボット達を縛りあげる。
「終わりだ──罪の枝、マルタガン」
最後に巨大な血の弾丸を撃ち出し、完全にトドメをさした。
「……凄まじいな。これ程とは」
この場にいた誰もがそう呟く。
将来、緑谷出久に並ぶトップヒーローとなる五十嵐シロの初陣。
それはこの場の全てを圧倒していた。
このシロの性格はレチッドエッグ固定です。
(残虐さが無くなったマイルドなレチッドエッグと思っていただければ)
シロの頭ではぶっちゃけ雄英受からんやろという理由でこうなりました。
あとは2重人格書くのが難しいからですね
甘いのが嫌いなレチッドエッグですが、なら辛いのは好きなんじゃね?という理由で好物は辛子たこ焼きに。
爆豪も辛いの好きらしいから、絡ませてみたいですが……多分続きません(笑)
誰か続きをお願いしますー。