アケボノは夢を見ていた、そこではアケボノは曙と呼ばれ、新城の事をクソ提督と罵倒し、時に執務をこなし、時に海を駆ける、そんな夢を見ていた、だが急に場面は変わり、見知らぬ男が出てくる、サエキ、なぜだろう、名前だけは頭の中に出てくる、何故だろう、この男を自分は知らない筈だ、なのに何故こんなにも怯えている?
そうこう考えているうちに男は曙を縛りつけー
アケボノ「きゃ!」ガバッ
アケボノは飛び起きた、時刻は朝の7時、悪い夢、そうねじ伏せ息を整える、
アケボノ「7時か…そろそろ朝ご飯の時間ね今日は…サバの味噌煮かぁ、最近やっと味が感じられるようになってきたし、少しは楽しみが増えてきたかな〜」
そう言っていると、看護婦が部屋に朝ご飯を運んでくる、看護婦が声をかける
看護婦「アケボノさんよく寝れました〜?」
アケボノ「はい、お陰さまで、カウンセリングの効果が出てきてるんですかね〜」
看護婦「ですよ!よかったですね!もうちょっと頑張ればきっと色も又見れるようになりますよ!」
アケボノ「だといいんですけどね」
看護婦「色がまた見れるようになったらどこに行きたいですか〜?」
アケボノ「そうですね…」
看護婦「やっぱり紅葉ですかね!山々を彩る燃えるような赤い木の葉!綺麗ですよ〜!」
アケボノ「紅葉もいいですがやっぱり…海を見てみたいですね、」
看護婦「え〜?海なんて毎日見てるじゃないですか」
アケボノ「ですね、ですけど毎日見てるものだからこそその色を見てみたいんです」
看護婦「そういう考えもありますね!あっと、はい、これ今日の朝ご飯です!サバの味噌煮ですよ〜」
アケボノ「ありがとうございます、」
看護婦「今日は天気がいいんでお散歩に出てみるのもいいかもですね〜」
アケボノ「…そうですね、体力作りもしないとですし行きますか」
看護婦「ふふふ、では私はこれで、何かあったらそこのナースコールでお願いしますね〜」
アケボノ「は〜い、お疲れ様です」
いただきます、そういうとアケボノは味噌汁に手を伸ばした、朝の乾いた喉を暖かい味噌汁が潤す、味噌の匂いをぞんぶんに感じ、具材を噛み、飲み込む、今日はなめこのようだ、プッツン、プッツン、とかみごたえのある茸の食感を十二分に楽しんだ、ひと段落をつけると今度は味噌煮に端を伸ばす、骨を器用に剥がし、その身を箸で切り分け、小さな口に運び、米と共に味わう、ああ、日本人でよかった、心からそう思わせる甘めの味わい、箸が進む、物の10分程度で平らげると、廊下の配膳車まで食器を置きに行く、戻ってくるなり
アケボノ「しかしここは年の瀬でも暖かいわね…薄着でいいかな」
そう言って着替えを済ますと廊下に出て、エレベーターを降り、外庭に出た
アケボノ「ここかぁ、うん、いいところね、中々静かでいいわね、あれ?こんな早い時間なのに人がいる、」
木々に囲まれた外庭の中に、1つのベンチが設置されている、そこに、メガネをかけた黒髪の美しいロングストレートの女性が座り、本を読んでいた、何処かで見た覚えがある、だが思い出せない、
アケボノ「え…と、お おはようございます」
アケボノは意を決して挨拶する、
アケボノ「お お隣いいですか?」
?「はい、構いませーあっ曙さん!?もう大丈夫なんですか!?」
アケボノ「!?私を知ってるんですか!?」
?「勿論です!あの時庇って頂いた大淀です!…もしかして、覚えてらっしゃいませんか?」
アケボノは戦慄する、何かを思い出しかける、大淀さん…そうだ、男…サエキが大淀さんに酷い事をしていた、だからそれを庇って身代わりになるって言って…それで…
アケボノ「ぁあ…ぁああああああああああああああああああぁぁぁあああああ!!!!!!!!!!」
アケボノは全てを思い出した…辛い記憶に耐えかねるように絶叫し、細い肩を震わせ、か細い喉を躍動させ、叫ぶ
大淀「曙さん!?どうされました!?」
アケボノ「そうだ…私は!私はぁぁあ!…新城さん?いや違う!!クソ提督!!!何よ、工廠の整備士なんて嘘ついて!…加賀さんと結婚したなんて言って…」
大淀「新城新提督に何かされたんですか!?加賀さんと新提督が結婚!?どういう事ですか!?」
騒ぎを聞きつけ、看護婦が駆けつける、
看護婦「アケボノさん!どうされました!?」
曙「そうよ…私は…こんな所で寝くたばってる訳にいかないじゃない!」
大淀「曙さん〜?どっどうされましたか〜?」
看護婦「先生呼んできて、」
看護婦A「はい!」
その知らせはすぐに新城の耳にも届いた、
新城「何!?本当か!?」
加賀「どうされましたか?」
新城「ぼのたんが記憶を取り戻した!」
加賀「!」
新城「いや…めでたいんだけどさ、俺もっと長期的な話になるかと思ってたんだが」
加賀「そうね、でも私は言ったわ」
新城「?」
加賀「あの子の強さを信じましょう、て」
新城「確かに!お前凄いわ!」
加賀「やりました」
新城「おし、行くぞ、」
加賀「執務は?」
新城「どうせ来週の分だ、構わねぇよ」
加賀「…そうね」
〜〜〜病室にて〜〜〜
新城「ぼのたん!」
曙「やっときたわね、このクソ提督!」
大淀「あ、曙さん?その口の聞き方は…」
曙「いいのよ、クソ提督なんて」
新城「そこは変わらねぇのか…」
加賀「これは…大淀さん、もう大丈夫なんですか?」
大淀「はい、もうカウンセリングも大丈夫です!」
新城「この人は?」
大淀「遅れました、軽巡洋艦大淀です、故あって入院しておりました、以後、よろしくお願いします」ペコ
そう言って大淀と名乗る女性は深く頭を下げた
いや〜、ぼのたんすごいっすね、大淀も大淀でよくあんな時間に…次回から本編、「提督業再開しました」
に曙ちゃん復活予定です、この作品はぼのたんのスピンオフということは変わりません、ぼのたんの日常や仲間とのやり取りを載せていく予定です、