GGOにおける戦闘がリアルになった場合について   作:@Finn

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第1話

この世界はクソゲーだ。

敵の領土を完全に制圧したらゲームは終了する。

 

 

だが戦場は

ヨーロッパ全域、アフリカ各地の植民地、現在のトルコにまで広がっている。

 

 

航空機などない。潜水艦もない。

 

 

 

 

救いなど存在しない。

 

 

 

 

ただひたすらに地を這い、進み続けるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダダダッ、カカカカカ。パパパン。

 

銃声と爆発音がそこかしこで響き渡っている。ここはGGOの新MODを使用した世界。

 

 

 

 

 

 

 

何かがおかしい。一体何だ、この気持ち悪さは......

 

 

 

 

 

 

一発当たったら行動不能

機関銃の前で歩兵は無力

理不尽な流れ弾で死ぬ

 

アフガニスタンの帰還兵がPTSDを発症した

 

従来GGOと違いゲームシステムに弾道予測線がない

平均交戦距離が200m以上

敵の姿が見えず、威嚇射撃が必須

所持できる弾数が現実に即していて300発くらい

ストレージ機能が存在せず、バックパック等を活用するしかない

芋スナがモリモリ出てくる、が弾は当たらない

スナイパーライフルは数学と物理ができないと使いこなせない

 

全プレイヤーのステータス初期値は同じであり、トレーニングを積んだりよく使う武器、癖によって経験値が蓄積され各プレイヤーはそれぞれ異なる構成のステータスとなる。そこに優劣は存在しない。個性とも言うべきなにかだ。

 

 

空腹ゲージがある

睡眠を取らなければならない

 

 

そして、病死まで設定されている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チュートリアル開始直後から始まったデスゲーム。

 

所詮はゲームだと思っていたのだが全く違った。

死んでもリスポーンできるというのは従来の戦争ゲームではよくあることであった。

 

 

だが、それ以外は違ったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この塹壕という糞の中ではゲームの面白さなんて皆無だ。最初の一週間は新鮮さで面白みもあった。だが、それが一ヶ月二ヶ月と続くとなれば別だ。

 

それがわかったのは、1914年9月第一次マルヌ会戦からの日々だった。

 

 

毎日塹壕から首だけだして銃を撃つ。そして寝る。それだけの生活。最悪なのは敵陣地への突撃だ。機関銃が強力すぎて接近できないのだ。

 

突撃時のキルレシオ、まさかの0.02

 

撃たれて、爆風で、クレーターで溺死。果てしなくみじめな死だ。そんな日々をずっと続けている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦場は砂漠にも広がる。

 

 

 

 

「敵、6時と2時の方向!俺とお前は6時、他は2時に対応しろ!それk グアア!クソ、俺の足が、あああああああ!!!」

 

脚がちぎれ飛んだ。

 

「クソっ、スナイパーだ!隠れろ!」

 

多くの場合スナイパーは敵を殺さない。味方をおびき出すのもそうだし、負傷者により部隊の負担を増やす目的があるからである。

 

仮想空間内で痛みはないが脚がなくなるという感覚はものすごく気持ちが悪く、本物の負傷者のように大声で叫びパニックを起こす。

 

「おい、1等兵。状況はどうなってる!チャーリーが合流する予定だったはずだがまだ来ない!」

 

「チャーリーはIEDで吹っ飛んだ!その代わり火力支援を要請しました。15分耐えたら大丈夫です!」

 

「軍曹、大尉の脚の止血ができません!どうすればいいですか!」

 

「2等兵、バーナーを持ってるか?そこに落ちてる鉄板を熱して焼くぞ!」

 

「おい、やめろ!そんなことするなら死んだほうがマシだ!」

 

「大尉、あんたが死んだらこのマッチで勝てない。我慢してくれ。」

 

「軍曹、準備完了しました。」

 

「よし、焼くぞ。」

 

「あああああああああああああああ!!!!!」

 

焼かれる感触も相当気持ち悪いようだ。耐えてくれ、大尉。君のお陰でここは勝てる

 

 

 

さて、所変わってキリトはというと

 

ゲームの仕様上全く役に立たない剣を購入していた。平均交戦距離は200m。正真正銘、肥やしである。

 

よしんば剣にあたったとしても一撃で砕け散り、手を負傷する。

 

無双は不可能!

 

キリトは一体どうなるのだろうか...

 

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